藝人春秋2 上 ハカセより愛をこめて

  • 文藝春秋 (2017年11月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784163907109

みんなの感想まとめ

芸人としての成長と師弟関係を描いた作品で、著者の過去や芸能界の裏側が生き生きと描写されています。特に、三又又三の章や臨死体験を語る三浦雄一郎のエピソードは、深い感慨を呼び起こします。芸人たちの明るいサ...

感想・レビュー・書評

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  • 最初はお笑い男の星座のほうが面白いかなと、思いながら読み進めるが、どんどん引き込まれていく。三又又三の章に何故かホッとする。全編に渡ってそこはかと流れる死の影が時々顔をみせる。亡くなってしまった芸能人の思い出話であったり、三浦雄一郎が語る臨死体験という形をとっているのだが、照英や寺門ジモン、武井壮の明るいサバイバル話がより陰を濃くしていく。残りの人生の時間が短いことを意識してなのか、死から生還した師匠の影響なのか。とにかく週刊誌で旬の人を茶化すだけの連載をまとめた本ではない。芸能界の観察者(スパイ)の渾身の遺書。

  • 師を持つことの出来る人は幸せだ。
    師と共に人生を歩めること以上の幸福があるだろうか。

    著者で漫才師浅草キッドの水道橋博士。
    岡山の自宅で引き籠っていた高校時代。
    深夜のラジオで、彼が師匠と決める人物に出会ってしまう。

    その人こそ、足立区が生んだ天才漫才師、世界の巨匠、ビートたけしだった。

    大学を4日で中退して入門した弟子は、浅草のストリップ劇場フランス座での住み込み修行を命じられる。

    地獄の修行から這い上がり、一流の芸人となっていくのは、かつて師が歩んだ道でもあった。


    スケールの大きい行動力。
    圧倒的な読書量。
    「藝人」としての矜持。

    笑いのためには出し惜しみをしない。

    境遇がどうあれ常にフルスイング。

    惜しみない努力が、美しい「星座」を作り上げる。

    「よく『たけしさんはなんで役に立たない弟子を置いているの?』って聞かれるけどさー。俺がずっと頂にいるのは、実は役立たずの役のアイツらに支えられているんだよ」


    場所を越え、時間を超え、縦横無尽に語り尽くされる、美しくもくだらない、笑いという素晴らしき世界。

    そして、イラストは幻の漫画家・江口寿史。

    奇跡が幾重にも軌跡を描く渾身の書。

  • 【芸能界に潜入したスパイ、水道橋博士の極秘レポート!】週刊文春の連載「週刊藝人春秋」に大幅加筆。橋下徹からタモリまで芸能界の怪人奇人を濃厚に描くノンフィクション。抱腹絶倒の上巻。

  • 水道橋博士の藝人春秋シリーズの第二弾。
    前作とはちょっとテイストが変わりますが、独自の目線と切り口にさくっと読める一冊。

    マキタスポーツに関しては、博士はずっと推していたので、今の売れっ子ぶりに思う所はいっぱいあるでしょう。そして、散々な書き方をしているが、三又又三をまた書くところに愛情を感じるわけで。

    今回は上下巻なので、次巻もすぐに読まねば。

  • DNAって宿命の科学的な表現なんだな…藤圭子、宇多田ヒカルの項には震撼した。出自は超えるべきものなのだろうけど…
    上巻よりもさらに際どくディープになってゆく評伝。しかも、久しぶりに腹から笑った!
    生と死を紡ぎながら俺らは続いてゆく。それでも個体の壮絶な生き様がその下支えになってる。
    俺も少しは爪の垢を煎じて飲むことにする。
    大瀧さんは俺にはヒーローで自由と平和のための諜報員だ。恋するカレンに何度救われたか?
    そして、内田建さんの師匠でもある。合掌…

  • シリーズを読みたくなる。奇人変人の話がつまらないわけがない。面白い。

  • おすすめします。

  • 面白くしようとしている文体が合わない。

  • やはりテレビに出ている人間は秀でたものがある。大瀧詠一のイメージが変わった。

  • 博士節を堪能しましたが、
    一撃と言う割には橋下さんへの攻撃はあまりなく
    三又又三さんが必要以上に長く
    焦点がどこなのかよくわかりませんでした

  • 文脈から面接官の研修を思い出します。行動、役割、成果などを確認するための深掘り質問。そして人物像が浮かび上がってくる。ジャッジをする必要がなく、登場人物の性格や価値観にビックリしていれば良いので楽しく読みました。

  • 浅草キッド、水道橋博士の藝人評論の続編、上巻。
    タイトルには「藝人」となっているが、紹介されているのは藝人に限らず、政治家、タレント、俳優、ミュージシャン、とさまざま。いずれも著者のフィルターを通すとかなり面白い人のように思えるが、そのうちの何割かは著者の筆力によりかさ上げされたものかもしれない。
    下巻では誰が紹介されているのか楽しみ。

  • 201804/

  • 水道橋博士の書き方が面白く、芸能界にさほど詳しくない私にも楽しく読める。
    タモリとかみのもんたとかの大御所の仕事ぶりは、なかなか凄く、疲れを知らない仕事中毒みたいなものだ。
    最も読みたかったのは大滝詠一の項であった。
    その音楽もはっぴいえんどからかなり好きだが、様々な事象に造詣が深く、私の知っているところでは、鞍馬天狗とか野球とかetc
    福生の自宅に巨大なパラボラアンテナを作り、ローカルTVを全て受信できるという。様々なAV機器を大量に保有し、旧式レーザーディスクは、その修理方法をメーカーのサービス担当が聞きに来るほど。PCもかなり前から使いこなし、ラジオライフを毎号欠かさず読んでいるとなれば、スキルの高さが知れようというものだ。
    晩年仕事を殆どしなかったのも、それら趣味分野が忙しく、とても仕事を出来る状況に無く、隠遁生活を送っていたのも頷ける話である。

  • 週刊文春に連載されたものだそうだが、そのせいかなんなのか、持って回った大げさな言い回しが気になる。前作よりちょっと内容も薄いような気がするのだけど。

  • 三又の話は相変わらず面白かった。二番煎じかと思いきや、某エピソードを詳細に語っただけで別のエピソードのように新鮮に感じた。
    タモリの話、武の話も面白かった。特に武の車についてのエピソードは魅力的で、日々是芸道といった感じ。芸人である武がオフの武をも侵食しているように感じた。実際はオフの武がテレビに映ると芸人になるのかもしれず、その辺はわからないが。
    橋下の会は何となくイマイチ。橋下があまり魅力的な人物ではないからなあ。。。彼絶版になった著書をわざわざ古本で買うくらい参考にはしているけれども。著者の筆致が冴えるほどに、橋下の嫌な部分が出てきて、やや疲れた。

  • 前作と同様に、芸人=テレビで活躍する人物評伝。橋下徹、タモリから照英、さんま・はかせ・たけし・藤圭子などの子供など取り上げる人物は多種多様。水道橋博士から繋がるスターのエピソードが描く星座は単なる裏話ではなく輝いている。‬

  • 水道橋博士を知っている人は、ある意味マニアな方なのかと思いますが、それ故に著者の作品に目を通す人は、読書好きな人ではないかと思います。特に、文才は秀でた物があるとつくづく感じ、その鋭い考察と洒落を交えた文章に、ある種の畏怖を感じたりします。これこそ、本好きなら納得できるのではないか?と言う作品ではないかと感じます。

  • 5年振りの待望の続編

    各章の配列が緻密に構成された本書は、それぞれの話がシームレスにつながっていて、博士が常日頃から口にする『星座』の概念が投影されているのだろう。
    (たけしとビル・ゲイツの関係には驚いた)


    20年以上1日たりともブログを欠かさず、その底なしの好奇心・ワーカホリックぶりに尊敬と憧れの念を抱いていたが、あとがきを読んで、その裏であんな辛い出来事があったのかと初めて知りとても胸が痛くなった。

  •  とても面白かった! 登場する人物の中で実際にお会いしたことがあるマキタスポーツさんは、育児の話があったりお父さんが亡くなっていたりと、世代的にも近くて自分に重なるところが多々あり非常にぐっと来た。また、ポッドキャスト活動は多大な影響を受けている。上巻で一番びっくりしたのは大滝詠一さんで、中学生の時にレンタルレコードで46分テープにダビングした『ロングバケーション』の記憶が鮮明だ。そんな大滝さんが基地のようなご自宅で日本中の放送をチェックしている奇人であったことが衝撃だった。山下達郎のFMの番組に年末ゲストで毎年登場していたけど、そんな人だったとは想像もしなかった。もっと詳細を知りたくなった。

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著者プロフィール

1962年岡山県生まれ。ビートたけしに憧れ上京するも、進学した明治大学を4日で中退。弟子入り後、浅草フランス座での地獄の住み込み生活を経て、1987年に玉袋筋太郎と漫才コンビ・浅草キッドを結成。1990年のテレビ朝日『ザ・テレビ演芸』で10週連続勝ち抜き、1992年テレビ東京『浅草橋ヤング洋品店』で人気を博す。幅広い見識と行動力は芸能界にとどまらず、守備範囲はスポーツ界・政界・財界にまで及ぶ。メールマガジン『水道橋博士のメルマ旬報』編集長。
主な著書に『藝人春秋3 死ぬのは奴らだ』『藝人春秋2 ハカセより愛をこめて』『藝人春秋』(文春文庫)、『はかせのはなし』(KADOKAWA)ほか。
浅草キッドとしても『お笑い 男の星座2 私情最強編』『お笑い 男の星座 芸能私闘編』(文春文庫)などの著書がある。

「2021年 『藝人春秋Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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