藝人春秋2 上 ハカセより愛をこめて

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907109

感想・レビュー・書評

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  • 最初はお笑い男の星座のほうが面白いかなと、思いながら読み進めるが、どんどん引き込まれていく。三又又三の章に何故かホッとする。全編に渡ってそこはかと流れる死の影が時々顔をみせる。亡くなってしまった芸能人の思い出話であったり、三浦雄一郎が語る臨死体験という形をとっているのだが、照英や寺門ジモン、武井壮の明るいサバイバル話がより陰を濃くしていく。残りの人生の時間が短いことを意識してなのか、死から生還した師匠の影響なのか。とにかく週刊誌で旬の人を茶化すだけの連載をまとめた本ではない。芸能界の観察者(スパイ)の渾身の遺書。

  • 師を持つことの出来る人は幸せだ。
    師と共に人生を歩めること以上の幸福があるだろうか。

    著者で漫才師浅草キッドの水道橋博士。
    岡山の自宅で引き籠っていた高校時代。
    深夜のラジオで、彼が師匠と決める人物に出会ってしまう。

    その人こそ、足立区が生んだ天才漫才師、世界の巨匠、ビートたけしだった。

    大学を4日で中退して入門した弟子は、浅草のストリップ劇場フランス座での住み込み修行を命じられる。

    地獄の修行から這い上がり、一流の芸人となっていくのは、かつて師が歩んだ道でもあった。


    スケールの大きい行動力。
    圧倒的な読書量。
    「藝人」としての矜持。

    笑いのためには出し惜しみをしない。

    境遇がどうあれ常にフルスイング。

    惜しみない努力が、美しい「星座」を作り上げる。

    「よく『たけしさんはなんで役に立たない弟子を置いているの?』って聞かれるけどさー。俺がずっと頂にいるのは、実は役立たずの役のアイツらに支えられているんだよ」


    場所を越え、時間を超え、縦横無尽に語り尽くされる、美しくもくだらない、笑いという素晴らしき世界。

    そして、イラストは幻の漫画家・江口寿史。

    奇跡が幾重にも軌跡を描く渾身の書。

  • 【芸能界に潜入したスパイ、水道橋博士の極秘レポート!】週刊文春の連載「週刊藝人春秋」に大幅加筆。橋下徹からタモリまで芸能界の怪人奇人を濃厚に描くノンフィクション。抱腹絶倒の上巻。

  • 面白くしようとしている文体が合わない。

  • やはりテレビに出ている人間は秀でたものがある。大瀧詠一のイメージが変わった。

  • 博士節を堪能しましたが、
    一撃と言う割には橋下さんへの攻撃はあまりなく
    三又又三さんが必要以上に長く
    焦点がどこなのかよくわかりませんでした

  • 文脈から面接官の研修を思い出します。行動、役割、成果などを確認するための深掘り質問。そして人物像が浮かび上がってくる。ジャッジをする必要がなく、登場人物の性格や価値観にビックリしていれば良いので楽しく読みました。

  • 浅草キッド、水道橋博士の藝人評論の続編、上巻。
    タイトルには「藝人」となっているが、紹介されているのは藝人に限らず、政治家、タレント、俳優、ミュージシャン、とさまざま。いずれも著者のフィルターを通すとかなり面白い人のように思えるが、そのうちの何割かは著者の筆力によりかさ上げされたものかもしれない。
    下巻では誰が紹介されているのか楽しみ。

  • 201804/

  • 水道橋博士の書き方が面白く、芸能界にさほど詳しくない私にも楽しく読める。
    タモリとかみのもんたとかの大御所の仕事ぶりは、なかなか凄く、疲れを知らない仕事中毒みたいなものだ。
    最も読みたかったのは大滝詠一の項であった。
    その音楽もはっぴいえんどからかなり好きだが、様々な事象に造詣が深く、私の知っているところでは、鞍馬天狗とか野球とかetc
    福生の自宅に巨大なパラボラアンテナを作り、ローカルTVを全て受信できるという。様々なAV機器を大量に保有し、旧式レーザーディスクは、その修理方法をメーカーのサービス担当が聞きに来るほど。PCもかなり前から使いこなし、ラジオライフを毎号欠かさず読んでいるとなれば、スキルの高さが知れようというものだ。
    晩年仕事を殆どしなかったのも、それら趣味分野が忙しく、とても仕事を出来る状況に無く、隠遁生活を送っていたのも頷ける話である。

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著者プロフィール

1962年8月18日生まれ、岡山県出身。ビートたけしに憧れ上京。86年に弟子入りすると、浅草フランス座での住み込み生活を経て、87年に玉袋筋太郎と「浅草キッド」を結成。テレビ、ラジオ、漫才の舞台での活躍はもちろんのこと、文筆家としても、多くの話題作を世に送り出している。また、2012年11月より、自身が編集長を務める日本最大級ボリュームのメルマガ『水道橋博士のメルマ旬報』を月3回配信中。著書に『藝人春秋』(文春文庫)、『博士の異常な健康‐文庫増毛版』(幻冬舎文庫)など多数。

「2016年 『はかせのはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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