- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163907284
感想・レビュー・書評
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【最終レビュー】
図書館貸出。
2020年・2月公開:映画化原作本(大友啓史監督)
*公式サイト
https://eiri-movie.com/
奥行きある
岩手の光景を真正面から見据えながら
『「隠喩」を巧みに膨らませた「深淵な景観の描写」』
『淀みなく語られていくかのような…表沙汰にできない、やりきれない…』といった
〈複雑な心境を抱えた、闇雲のひとつひとつ〉
ゆらりゆらり、主人公の男性の一人語りの視点で綴られている印象である。
ただ、至って、淡々と、身近な場所で起きる、ごく普通の出来事でありながらも
[明確な言葉で『書き示されない想いの数々』…見え隠れしている空気感]
に包み込まれてるといった風…私的には、そう捉えています。
何故、大友啓史監督が、大人世代向けの作品として、こうしてメッセージを投げかけている理由…
本著から醸し出される
上記の世界観の数々を介して、伺いしれるものがあったから…私自身、そう思う次第です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2019.9.16
私の読解力の問題かもしれないけど、話の流れが全くスッと頭に入ってこなかった。今までそれなりに本は読んできたつもりだったけど、こんな事は初めてだった。 -
芥川賞受賞と映画化されるということで購入。
なんといっても情景描写が素晴らしかったです。ドキュメンタリー番組を見ているような感覚で、心地よかったです。ただ、人物が絡んでくると、ちょっと複雑だった印象です。静かに時が流れているところに衝撃的なことが次々と出てくるので、あまり状況が追いつけませんでした。
読後感はスッキリとはいかず、モヤモヤを残したままの消化不良でした。あまり多くは語らないという面では良いかもしれませんが、個人的にはスッキリしたかったです。また、難しい文字にはルビがふっていません。辞書が必須なので、ご注意を。
映画化されるということで、本で感じ取った雰囲気がどう映像に残るのか楽しみでもあり、難解になるのではとも思いました。
個人的にここ最近の芥川賞の作品はちょっと難解で、苦手だなと思いました。ただ、情景の描写は素晴らしかったので、今後もどんな作品が発表されるのか楽しみです。 -
綾野剛×松田龍平で芥川賞作が映画化!
2017年の文學界新人賞、第157回芥川賞を受賞した、
沼田真佑『影裏』が2020年実写化! -
読了担是難。水楢,こうぼく,烏滸がましい痴がましい
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うーん…私には合わないようで、何も感じるものがなかった…。
主人公がセクシャルマイノリティーであるのを自然なこととして書いているなら、そういう流れのなってほしいと思っているので賛同もするけれど、読者に、おっと言わせたいという意図が透けて見えている気がして、それは声高に宣伝するのと変わらなマイノリティーの利用じゃないだろうか、でも今この状況ではどうやってもそうなってしまうかな…。 -
解説がないとよくわからないところがあったが、
恋愛あるある小説だと分かるとめちゃくちゃ愉しい
キャンプ道具に八つ当たりするシーンとか超好き -
壮大な自然の前では 人間なんてらら~ら~らららら~ら~ である。
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現代的だ。でも、たゆたう空気が文学的だ。
もう3.11から、8年になる。
このタイミングで読めて嬉しい。
大きな事件(および事故なども)は、さまざまな人間のところに落ちてくるのだ。それを各人は避けられないし、どうしようもない。どうしようもない事柄を受けて、どう生きていくのかが問われている。 -
面白さはなかった。どうも私には芥川賞受賞作品は合わないように思う。