世界で一番のクリスマス

著者 : 石井光太
  • 文藝春秋 (2017年10月13日発売)
3.25
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907352

作品紹介・あらすじ

80年代の上野界隈でネオンを輝かせていたフィリピン・パブ。父親の経営する店の人気者だった姉は、AV女優として成功したけれど……。麻美ゆまから子供時代の体験を聞いてインスパイアされた表題作の他、「午前零時の同窓会」「月夜の群飛」「鶯の鳴く夜」「吉原浄土」を収録。石井光太は『物乞う仏陀』や『遺体――震災、津波の果てに』など、この世界の非情なる現実を見つめて、われわれの振舞うべきスタンスを、真摯に問い続けています。ここ十数年で風俗業界も大きく変わりました。かつて女性が生きるための最終手段だったものが、いまや〝普通の貧困〟によって、生活費を得るために体を売るようになっているのです。過酷さの質が変わったのかもしれません。『世界で一番のクリスマス』で、石井光太が描いているのは、東京・上野界隈にある風俗業界で必死に生きようとする女と男たち。女性用デートクラブ、無許可営業のデリバリーヘルス、廃墟と化したラブホテル、風俗嬢の駆け込み寺となるクリニックなどを舞台に、男女のせつない心情の遍歴を、丹念にたどりながら見つめています。表題作の主人公は、AV女優の姉を持つシングルマザー。上野駅ホームで撮影した本書のカバー写真にも協力してくれた伝説の元AV女優・麻美ゆまに、石井光太が子供時代の話を直に聞いたことから生まれた作品です。クリスマスの夜の奇跡を、お楽しみください。

世界で一番のクリスマスの感想・レビュー・書評

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  • 上野に生きる男と女の物語を『物乞う仏陀』の石井光太が描いた5つの掌編

    出張ホストの誠一にかかってきた電話は高校時代につきあった彼女だった──「午前零時の同窓会」

    医師圭介の勤める吉原のレディースクリニックが中絶手術を行うようになり──「吉原浄土」

    AV女優の姉に反発して施設を出たアンが産んだ子に脳性麻痺があって──「世界で一番のクリスマス」

    社会の底辺に生きる人たちに注ぐ著者の目があたたかいルポのような小説
    初出は『オール讀物』2014~2017年

  • 途中挫折
    なんか、メリハリがない。

  • 風俗をテーマにした短編集。期待していただけに残念。

  • 上野鶯谷近辺を舞台に風俗嬢たちを主人公に据えた短編集。
    いわゆる「聖と俗」の対比が、プロトタイプではあるもののくっきりと描き出されている。

  •  うーん。なんとも微妙な作品。綺麗に仕上げようと思っているのだろうが、なんともチープ。
     
     5つの短篇からなる作品集。全て風俗に関係する題材。しかし、残念ながら全てが中途半端に感じられた。

  • 【上野界隈の風俗業で生きる男と女の物語】女性用デートクラブ、無許可営業のデリバリーヘルス、AV女優の経営するフィリピンパブ――風俗業で生きる女と男たちの心情の遍歴。

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