スティール・キス

  • 文藝春秋 (2017年10月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (536ページ) / ISBN・EAN: 9784163907444

みんなの感想まとめ

現代のIoT社会を背景に、緊迫した殺人事件が展開される本作は、ジェフリー・ディーヴァーの巧妙なプロットと予想外のツイストが魅力です。シリーズのファンにとって、リンカーン・ライムとサックスの関係性や新た...

感想・レビュー・書評

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  • 仕事がしんどくてなかなか読み進められず、図書館で借りて返してを繰り返しなんとか読了。
    文明の利器に頼りまくってる私からしたら今回の殺され方はめちゃこわい。でも犯人の動機とか、今回は同情の余地があるなー。弟子のアーチャーとの掛け合いも良き。プラスキーは、良かれと思って動いた結果、自分が信じたくなかった事実をさらに強固なものにしてしまって、でも人生そうだよね、うまくいくことばかりじゃない。ニックは結局ダメなやつだったんやなぁ、アメリアのことを思うとちょっと辛い。

  • 「スティール・キス」(ジェフリー・ディーヴァー : 池田真紀子 訳)を読んだ。

    IoT (Internet of Things) が普く普及した今現在、犯人の目論見通り様々な「モノ」が牙を剥く怖さったらないね。

    幕開けから『ん?』と思わずにいられない不穏な空気なのだが、そこはほらジェフリー・ディーヴァー(池田真紀子 訳)だから面白くないわけがない。

    シリーズ中結構上位に来る作品かもしれない。

  • 年に一度のお楽しみ、ディーヴァー。しかも二年ぶりのリンカーン・ライムシリーズなので、読む前から楽しい。こういう気分もミステリを読む醍醐味だなあと思う。

    前作「スキン・コレクター」が傑作だったので、それに比べると若干弱い感じがするが、さすがに期待を裏切らない職人技を堪能した。ディーヴァーといえば、ツイスト。読む側は最初から、さあどう来るか、何をどうひっくり返すのかと身構えている。シリーズもすでに12作目(邦訳作品)だというのに、それでもやはり「うーん、そういうことだったのか!」と思わせる剛腕ぶりに敬服する。

    全体として、すごくインパクトが強いわけではないが、それを補うのが、脇筋のエピソードが充実していることだ。サービス精神満点。ライムが刑事事件から手を引いてしまっている所から始まり、ライムとサックスの関係が微妙な感じになったり、プラスキー(わたしのご贔屓キャラ)の挙動が不審でハラハラしたり、重要な新顔が登場していたり。すごいのは、これらすべてに「ツイスト」があることだ。いやあすばらしい。

    メインとなる殺人事件は、まあ殺人なのだから当たり前だとはいえ、痛苦に満ちたもので、犯行の方法にゾッとさせられるが、わたしはそれ以上に、犯人をめぐる状況の痛切さが強く心に残った。それでも、深々とした「闇」を描きながら、嫌な読後感を残さないところがディーヴァーなんだよね。

    シリーズの主な登場人物は、もうすっかりお馴染みさん。みな個性的で、ウジウジしていないところが好きだ。終盤のあるシーンには笑った~。これぞ、ライム。サックスが「それはもうロマンチックだったわよ」と評したライムの言葉は、シリーズファン必読。

    あとがきによると、本国ではすでに次作が出版済みで、来春にはその次が出るそうだ。早く読みたいとは思うが、今までどおり年末恒例のお楽しみというのも、いいものかなとも思う。

  • リンカーン・ライムシリーズ№12
    これでもかと詰め込まれたどんでん返しはジェフリー・ディーヴァーの真骨頂
    ほんと天才やと思います
    ありがとう
    素晴らしい日本語訳の池田さんにもありがとう
    原文のまま読めるくらい勉強してたらよかったな〜
    自分の人生には努力が足りない
    そんなことを感じた一冊
    全然物語と関係ないわw

  • ●この何年か、めっきり新作(新人)小説を読まなくなりました。なぜって現実が結構やばいから。
    面倒事は物語の中から出て来んでくれんかな・・・・・・。←無理

    ●今回の敵は、スマホでいろいろ操作できる便利な世の中を逆手に取り、公共の場の設置物から家電まであらゆるものを凶器として社会を混乱に陥れます。
    まあ、何年か前にも自動運転がハッキングされる報道が出てましたし、そりゃそう言う事もありましょうなあ。
    加害者の動機についても、そりゃそう言う考えに至る事もありましょうなあ。
    「え~、大げさに考えすぎだよ~??(^^)」と言える人は幸いなり。

    ●2010年以降のリンカーン・ライムシリーズは、週刊アメドラって感じ。ふむふむと読み進めるけど、知ってるディーヴァー(=予測の範囲内)なのであんまり驚愕はしない。
    人それを惰性と言いますが、それでも読める作品を提供するのはさすがベストセラー作家ですね。←なにさまだよ

  • 電気やビッグデータを駆使する犯人が出てきましたが、こんどはIoTですか。

    って言うか、この犯罪、リアルにありそうで怖い。“コネクテッドカー”とか、“スマートメーター”とか言われれる昨今、十分に有り得る話です。最近はやりのAIスピーカーも危ないかもねぇ。

    いつもは、結末に向けて、どんどん危機感が高まっていって、最後にどんでん返しが起きるのですが、今回は、小盛り上がりがいくつかあって、それぞれでどんでん返しが起きるという感じでしたね。そういう意味では、ドキドキ感はちょっと物足りなかったかも。他方、パラレルで複数の出来事が起きていて、それぞれでどんでん返しがあったのは、面白いと思いました。

  • リンカーン・ライムシリーズ#12。早いもので、前作(スキン・コレクター)を読んでから2年も経ってしもた。

    IoTの殺人。アップトゥーデートな話題を上手く取り入れた。

    ライムの「引退」を始め、4つの軸線(ライフストーリー)が交錯する。究極のアームチェア・ディテクティブの設定も限界が近いのかな、という感じがする。セリットーやデルレイなどおなじみのメンバーもチョイ出ながら復活。

    読後爽快感(各伏線の鮮やかな回収)はサスガ。

  • 意外性は相変わらずすごかった。疾走感は今ひとつだったけど。
    二人にそれぞれ、お?と言うような相手が現れ、少し不安にはなるものの、そこは。

  • シリーズ12作目。
    今回は、「身近な道具が牙を剥き、あなたを殺す」というストーリー。新旧テクノロジーやカルチャーを巧みにストーリーに取り込み、身近な存在を恐ろしい凶器に変えて読者を震え上がらせる流儀はディーヴァーのトレードマークとなった感があるけれども、本作は『バーニング・ワイヤー』とカブってるような。

    事件の本質を語るうえで、凶器の応用についてそこそこ専門的な考察が続くので、その間に徐々に醒めていく自分がいるのも事実。ディーヴァーは「読者を怖がらせること」に作家として無上の喜びを感じるらしいが、残念ながら恐怖が持続しない。初期のような心理的サスペンスを堪能したいよー、と毎回思うのだが、そういう方向にはもう行かないのかな?

    相変わらずレベルは高いので安心して読めるのは良い。マンネリ化を避けるためか定かではないが、サイド・ストーリーを無理矢理盛り上げてる感もある。ライム・チームに見習い捜査官が加わったり、私生活ではライムとサックスの関係にも変化が生じたりと、次作へのお楽しみ的展開も気にならないわけではないが、結局いい感じに平和的に解決するので、好きにやればー、てなノリで遠くから見てますよ、私は。

    出来がどうこうよりも、「ディーヴァーを読めば今年も終わり」というポジションが定着しつつあるな。

  • 変わらず面白い.ということは大きくは変わらない.バランスは難しい.今回はほんのすこしだけライムとサックスの間の『見えない』ドラマがあり,その分テイストが少し変わった.ただ安定の面白いリンカーンシリーズ.

  • 日本人には書けないような大胆不敵で、尚且つ繊細なミステリー、まさに、流行りのNETドラマを観ているようでした。シリーズに手を出すのは、いろんな意味で怖いので今は止めておきます。

  • エスカレーター事故から、電子戦で事件はエスカレート。レンジの火事で死んだり、劇場の電ノコだったり殺し方もなかなか。犯人を操る女が曲者

  • リンカーン・ライムシリーズ12作目
    IOTを使った連続殺人事件
    エレベーターが、電子レンジが自動車が凶器となる

  • リンカーン・ライムシリーズにハマってしまって第1作目から一気読み。やっと最新作に追いついた。いつもの大どんでん返しは健在で事件の謎解きも面白いが、サックスとライムの関係性の過去との違いがそこかしこに匂わされているところも面白い。2人一緒に操作をしていないし、サックスもライムの家にあまり泊まらない。新しい女性の助手なんかもでてきて、更にはニックまで登場。本筋の事件と同じくいい意味で読者を裏切ってくれるストーリーでした。

  • リンカーン・ライムシリーズ。
    IoTを利用した殺人事件がおこる。エスカレータ、電子レンジ、車、日常のものを凶器に変える犯人を追う。
    アメリアとライムの間に不穏な空気がながれ、その原因はライムが刑事事件から引退したせいである。またアメリアの元彼が出所し、アメリアに接触する。
    相変わらずのどんでん返しで終盤は一気読み。犯人もいままでとは違ったタイプで新鮮だった

  • タイトルも登場人物も、だいぶ中途半端かな。
    ドンデンだけしか、面白味がない。

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    リンカーン・ライムが刑事事件から撤退を決意した!原因はバクスターという男の死だった。ライムの徹底した捜査の結果、重罰を科されることになったバクスターは自殺を遂げた。捜査に間違いはなかったが、しかし…。そんな疑念がライムを捕らえたのだった。だから連続殺人犯を追うアメリア・サックスはライムの助けを借りることができない。そしてライムは、民事訴訟のための調査依頼を引き受ける。それはサックスの目の前で起きた痛ましいエスカレーター事故の訴訟だった…。

    え?ライム刑事事件から手を引いた?どうした?
    アーチャーとの接点を作るだけの設定なの?とか思っちゃう。
    アメリアとライムの関係が危うくなるのでは?って思わせたかったのか?とも思っちゃったり。
    どちらにしろ教授職は長続きしないでしょう。
    ニックの意味はあったのか?
    アメリアママげんきになりますように。

    The steel kiss by Jeffery Deaver

  • ある事件の容疑者を張り込みしていた捜査官アメリア・サックス。
    しかし、近くのエスカレーターが突如制御不能となり、
    機械に巻き込まれた男性はサックスの救助にも関わらず、帰らぬ人となってしまった。
    だが、ただの事故かと思われていたこの出来事は、
    次第に計画的に起こされた事件の様相を帯び始める…。

    リンカーン・ラインシリーズ12作目。
    今回はIoTを使った殺人、というテーマです。
    ネットに繋がるようになっている電子機器が突然コントロールできなくなる恐怖は、
    普段それほど意識しない分、現実的でもあり、興味深いものです。
    また、今回は車椅子の疫学者であり、
    冷静沈着、博識論理派のアーチャーという
    魅力的な女性が新たなスパイスとして投入されています。

    シリーズお約束、いつものメンバーもサイドから盛り上げます。
    あれ、一人だけ全然出てこないなー、と思ったら
    最後の最後、きちんと憎い役回りで出てきて嬉しかったのです。

  • 市警顧問を辞めて、民間人になったのなら、ライムはメル・クーパーをアメリアに譲るべきだったよね。自分の手がける案件が最優先っていうライムの態度は鼻につく。
    ヴァーノンは元々犯罪係数の高い、サイコパス寄りの人物だろうが、もしあの出会いがなければ、少なくとも、今回の一連の事件は起こさずに済んだろう。彼が犯した過去の罪も新たに捜査されるのかな。
    このシリーズの模倣犯が出ないのが不思議。実際の企業は本作に出て来る企業よりコンプライアンスもセキュリティもしっかりしてるってことか。日本の場合はそう思えないけど。そもそも日本で犯罪に手を染めるタイプに、ここまで頭の良い奴がいないか。

  • 良くも悪くも、いつものディーヴァー。この作者のあまりにも分かりやすいほのめかしや伏線が好きではないけど、それでも読んでしまうのは毎回犯人たちの犯行が興味深いから。ネットと電気製品をつなぐ便利な機能が犯罪に使われるところは、現実にもありうる話だし、ひとつ間違えば大惨事じになるところが恐ろしい。まあ犯人の動機は屈折しすぎててリアルに感じられないけど、そこは求められてないのかな。

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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