メガネと放蕩娘

著者 :
  • 文藝春秋
3.49
  • (9)
  • (33)
  • (43)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 244
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907505

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 商店街の老舗書店の長女タカコと放蕩娘の次女ショーコが商店街の活性化に挑む。いま日本のどこの街でも起こっているシャッター通りと化した商店街に活気は戻るのか?

  • 中心市街地に関わる人たちが語る言葉たちの意味はこういうことだったのかと気付かされました。
    この描かれている場所はあそこかな?と想像を膨らませながら読み進みました。
    まちなかは、住処でもあり商店でもあるんだよな。

  • 市役所勤めのタカコと突然臨月で帰って来た元東京のカリスマアパレル店員のショーコという老舗書店の姉妹と、シャッター街と化した商店街の、二〇一三年から二〇二二年。ファッションショーや出店スペースの提供等、若者を呼ぶ再興への奮闘が具体的でリアル。商店街と共にすくすくと育つ街子のちょっとした様子に癒される。

  • 商店街。シャッター街。
    地方でシャッター街に向き合う姉妹の記録。ユニークな登場人物の個性が光る。

  • どこにでもあるんだろうな、シャッター商店街。
    地元に住んでいるわけではないが、そういうわが家の近所にもあるもん。アーケードの老朽化で撤去したというようなニュースを新聞で読んだくらい。残念ながら、思い入れがないため商店街自体に行ったことがないという。引っ越してきて10年にもなるというのにね。
    ま、1番行きづらいのは、田舎で車生活なのに商店街となると駐車場に困ること。後は、魅力的なお店があるかどうかだなぁ。魅力的なお店があると、駐車場のことはなんとかしてでも行こうと思うもん。隣町の魅力的なお店には駐車場問題があっても行ったことあるし……。
    大型店舗も便利なんだけどさ、どこの街に行っても同じ風景にうんざりなんだな。そうならないためにも、個人商店を利用しないとね〜。

  • 初めて山内さんの作品を読みました。
    読みやすかった。

  • 初読

    へえー、山内マリコってこんなのも書いていたんだ。
    ちゃんと勉強して、書いたんだろうなぁ
    ご自分の地元への思いもあるのか、書きたかったんだろうなぁ
    確かに、東京に出ていった地方出身者として、
    彼女より少し年上で出身地は違うけど、
    中高校生の時に多くの時間を過ごした地元の駅前が寂れていく気持ちはわかる。
    少し社会派、な切り口に彼女の持ち味が消えたような気もするけど
    それでも「イオンばっかりなの、なんか寂しいよね〜」
    と言ってる「だけ」の私も読みやすく
    「へぇ、そうなんだ」と面白く読めた。

    タカコが結婚で地元を離れる展開もいいな。
    結婚にしろ恋愛にしろ出産にしろ進学にしろ
    大事な現場から離れないといけない状況はあるし、
    その時に無責任だ!と思ってしまう思考を
    自分自身が持ってるだけに、あ、こういう事はあるし
    その時の状況に合わせて対応すればいいんだよな、と。

  • さびれた商店街を、活気に満ちた場所にしようと姉妹(メガネの姉と放蕩娘の妹)が奮闘する話。学生たちが商店街再生に向けてイベントを企画しても、商店街の人たちが非協力的だったりするなど、現実味があって面白かった。「街子」という名前がいい。

  • シャッター街になりつつある地元商店街。
    本屋の娘の貴子は、市役所職員としての立場で地域活性化に力を入れるが、古き商店主たちは一筋縄ではいかない。

    10年以上家を出ていた妹のショーコが戻ってきて女の子を出産、街に久々に子供が生まれ、少しづつ変わっていくのか。

    時が流れ、貴ちゃんが街を出て、ショーコが街でくらす。
    かつての商店街はどのように変わったのか。

    全国どこにでもありそうな地域再生をベースに姉妹の健闘が明るいタッチで書かれていて、楽しく読めました。

  • 駅前にはお店が殆んどなくて少し離れた場所にイオンや巨大モールがある。どの地方へ行ってもだいたいこんな風景に部外者の自分はそういうものなのだろうと思っていた。そんな地方の商店街が舞台の小説でした。
    軽妙に描かれていますが地方の商店街が寂れてしまったことには理由があったりする描写がリアルでした。商店街が活性化してめでたしという単純な話ではないところがよかったです。

全43件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

山内 マリコ(やまうち まりこ)
1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業後、京都でのライター生活を経て上京。
2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、12年8月連作短編集『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。同作は2016年映画化された。ほか映画化された作品に『アズミ・ハルコは行方不明』。ほか、著作に『メガネと放蕩娘』『選んだ孤独はよい孤独』など。

メガネと放蕩娘のその他の作品

メガネと放蕩娘 (文春e-book) Kindle版 メガネと放蕩娘 (文春e-book) 山内マリコ

山内マリコの作品

ツイートする