メガネと放蕩娘

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 243
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907505

感想・レビュー・書評

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  • 「かわいい結婚」はすごい好きなんだけどなぁ…。でも懲りずににまたこの人読んでみよう。

  • 商店街を活性化させるべく奮闘する姉妹.10年前男を追って出て行った妹ショーコが突然帰るなり産気づくところ,何かが始まる予感でワクワク.いろんなイベントや個性豊かな登場人物が繰り広げる商店街の試みがとても面白く,再開発で無くなってしまうのが残念でした.そして片桐くんのレポートがすばらしかった.

  • 地方のシャッター商店街の本屋の娘達の生き生きした働き。セリフも言い回しも笑える。一気に読んでしまえる。

  • ウチダ書店が店を構えて約一世紀、空襲のあとバラックから出直し、昭和30年にはアーケードが出来、4代目の父が継いだのが昭和58年。その頃は街が私や妹の遊び場、だったのに…。訪ねてきた地元大学の社会学部のまゆみ先生と「商店街を盛り上げたい」と意気投合した貴子たちの元にー【二0一三年放蕩娘の帰還】

    ◆シャッター商店街を「寂しい」て言うのは昭和の高度成長期を知ってる団塊世代とバブルを知ってる団塊Jrじゃないだろうか。真面目な片桐君の冷静なレポートに、なるほど盛り上げるのは簡単じゃない…と唸ってしまった。

    「シャッターを下ろしてるってことはお金に困ってない」なんて…知らなかった。なるほど、他人に使わせたくない気持ち、わかるような…。「つまりイベントに注力したところで、消費行動を変えることはできないのだ。なぜか。この商店街に、お金を出して買いたいと思うものは、売っていないから。」

    いい時代いい場所で商売して儲けた勝ち組世代と、負の遺産に残され子ども時代の郷愁と謎の使命感に活性化を模索する世代の世代間格差!でも今は若い子は車の免許取らないというし、「駐車場があって当たり前」ではなくなるんじゃないかな、駅近くの「商店街」はお得…いや、でも「買いたい物がない」んじゃどうしようもない…。

    年をとっても自力で運転して街まで出て買い物なり通院なりしなきゃならない人がいる一方、そこそこ便利なとこに住んで自分で車は持たない若い子は、大きな荷物は全て配送、買い物はネット通販、て変わっていくのかな。その、配送できる人が高齢化したら通販てものが回らなくなるんだけど…って商店街の話読みながら色んなこと考えちゃった。「夕焼けだんだん」だって、「〇〇銀座商店街」だって、昔ながらの「商店街」なのに何が違うんだろう、地元の「商店街」が無くなっちゃって、昭和回帰ノスタルジーに浸る人が「わざわざ行く」のが商店街なんだろうか…←なんて言いながら商店街ぶらつくの大好きですけどね(笑)

  • 王様のブランチで紹介されていて面白そうだったので。

    シャッター商店街を再生するため奮闘する姉妹の話。
    再生が難しいのは、単に「人がいない」ことだけが理由ではないのだなあ。

    ずっと姉目線で物語が進んでいたが、最終章で妹目線になり、エピローグ的に5年後の現実が語られる。
    完全なるハッピーエンドではないところがリアルだけど、タカちゃんはかなりの高齢出産……というところが気になる。。。

  • 商店街振興を題材とした小説。
    商店街側の気持ちが詳細に書かれている。
    商店街の住人となってコミュニケーションを図ること、飲みニュケーションを通して親交を深めることは大切。

  • 商店街の町興し、市役所が絡んでのストーリーだったけど、やっぱりそうなるかという結末。
    シャッター通りの実状が意外でびっくりしたけれど、これは日本の各地で抱えている問題なあと。あえてシャッターをおろしたままにしていることに憤りを感じたのは私だけなのだろうか。

  • 地方再生的なお話で面白かったけど、なんか山内さんらしくない感じがした。どっちかっていうと、垣谷美雨さんのニュータウンもの系の読後感で、読み終わった後、著者名を見直してしまったほど。
    もうすこし、山内さんらしいトンガってるのが読みたかったなー。

  • 買うか悩んで、あらすじを見て、結局借りた山内マリコ新作。結果として、私の選択は間違ってなかったかな。
    私が、山内マリコに求めていたものとは違うから。作品の幅は広がりを見せてるかもしれないけど、私は初期の頃の訳のわからないエネルギーに満ちた少女の話が好きだったんだ。そんな少女期を忘れられない大人の話が好きだったんだ。
    この作品の登場人物でいえば、妹のショーコが家でして地元に帰ってくる前までの物語。
    著者は田舎を嫌がりながらも、結局は地元を愛してるんだろうなーとも感じた。
    田舎の女の子が田舎にいた時の方が、あか抜けてて、都会にいったとたんなんか田舎臭くなってしまった、と感じる本である。

  • 子供の頃はクラスメイトに商店街の子がたくさんいました。パン屋さんの子、おやつにフルーツサンドが食べられるなんて羨ましかった。畳屋さんの子、肉屋さんの子に八百屋さんの子、蕎麦屋に小間物屋、本屋、銭湯もあったな。今はもう行くこともできない場所だけれど、あの商店街はどうなっているんだろう・・・などと読みながらふと思ってしまいました。
    商店街の活性化、と一口に言っても、細々とした制約や問題点があり、なかなか実現しないのだなぁ、と考えさせられました。若者たちはそこに何とか活路を見出そうとします。
    その奮闘ぶりや片桐くんの論文などは面白いのですが、ラストは成り行き任せの現在進行形。これが商店街の運命なのでしょうか。

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著者プロフィール

山内 マリコ(やまうち まりこ)
1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業後、京都でのライター生活を経て上京。
2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、12年8月連作短編集『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。同作は2016年映画化された。ほか映画化された作品に『アズミ・ハルコは行方不明』。ほか、著作に『メガネと放蕩娘』『選んだ孤独はよい孤独』など。

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