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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784163907581
作品紹介・あらすじ
大阪郊外の巨大団地で育った小学生の友梨(ゆり)はある時、かつての親友・里子(さとこ)が無邪気に語っていた言葉の意味に気付き、衝撃を受ける。胸に重いものを抱えたまま中学生になった友梨。憧れの存在だった真帆(まほ)と友達になれて喜んだのも束の間、暴漢に襲われそうになった真帆を助けようとして男をナイフで刺してしまう。だが、翌日、警察に逮捕されたのは何故か里子だった――
幼い頃のわずかな違和感が、次第に人生を侵食し、かたちを決めていく。深い孤独に陥らざるをえなかった女性が、二十年後に決断したこととは何だったのか?
社会に満ちる見えない罪、からまった謎、緻密な心理サスペンス。
「読者を引っ張らずにおかない独特の謎」「行間からにじみ出る緊張感がすごい」「自分にもなじみのあるこの関係性と舞台に引き込まれた」雑誌連載中から反響続々。
「サクリファイス」の著者が女たちの焦燥と決意を描く、傑作長編!!
みんなの感想まとめ
深い孤独と複雑な人間関係を描くこの作品は、幼少期の微妙な違和感が成長と共にどのように影響を及ぼすのかを探求しています。団地で育った三人の少女たちの友情は、時が経つにつれ互いに強いインフルエンスを持ち続...
感想・レビュー・書評
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久しぶりの近藤作品でした。
ここでもやはり不穏な空気感が最初から漂う幕開けだった笑
前回読んだ「凍える島」よりも上手くなっていて一気読みさせられる作品でした♪
なにも悲惨だったりグロだったりしないのだけれど、ずっと何か少し嫌なモノがすぐ傍に居るような気持ちになりましたけど、まさに作者の思うツボになっていたのかも知れませんね笑
うまい具合にやられた と言う巧みさを感じる作品でした♪ -
団地に住む三人の少女がそれぞれ大人になっても、互いにインフルエンスのような存在であり続けている。
<友梨目線>
中学生時代の殺人、大人になってからの殺人。
だか、友人が罪を被った事により、
罪悪感や生きる感覚が麻痺して、歯車が狂い始めていく。
決して晴れやかな結末では無いが、それぞれの人生を生きているけれども、どこか友人を気にしている証拠であり、美しい関係とは言えないですが、この関係はかけがえのないものだと感じました。
⚫︎だれも助けてあげられないということは、だれも自分のことを助けてくれない 。
その事に気づいた時、今度はどうなろうが自分が友人を助けようと覚悟を持った瞬間が見えたような気がします。
「ひとりでも欠けていたなら、また違った結末になっていた」
終盤の言葉で、この物語を象徴する一言だと感じました。 -
団地で出会った少女たちの暗いつながり
それを書いてほしいと依頼される小説家
何でも初めてすることって勇気とか勢いが要るけど、それを超えると2回目3回目は初回ほどの昂りも躊躇いもなくなる
万引きや人を殴ることや殺人などの犯罪も同じところがあるのかもしれない
そのハードルを超えたことがない人間には、ハードルを超えてしまった人の気持ちなんて理解できないのではないかと思った
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近藤先生は「食事描写がとてもうまい作家さん(ビストロ・パ・マルシリーズの印象)」というイメージだったが、それ抜きでもどえらい作品を書くのか…とびっくりした。
終始淡々とした書き味なのに飽きが来ない文章力で、一気に読んだ。
レベルが違うが、小学生の頃の苦い思い出が蘇ってきて、自分にもダメージが来たりした。 -
持ってまわったような言い回しが多くてもどかしかったわけはラストでわかるわけだが、それにしてもこのお話は読んでいてとても疲れた。犯罪に手を染めることをいとも簡単に飛び越えてしまう感覚が理解できないまま、過去を引きずってトラウマのような人生を歩むしかない3人には共感できず。地獄のような苦しみから抜け出す手段は本当になかったのか、悲しく切なすぎるお話だった。
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一気読み!!
夜更かししてひと晩で読んじゃった。
話の流れも内容も、すらーっと読みやすくてわかりやすくて、おもしろかった。
私の中で、ちょうどいいサスペンス。 -
ある作家に友人二人とのことを書いて欲しいと女が現れるが…少女三人の知られてはいけない物語。団地の世界、自分と関係のないものに目をそらすこと、友情、表紙の写真のように不穏な感じでよく書かれていた。読みやすく、一気に読んでしまった。しかし、少々浅いかな。それと、殺人のとこ、そう簡単にいくかしらと。こんなに周りの人が死ぬなんて、おかしいでしょうし。三人はじわじわインフルエンスされてこうなってしまったのね。
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女性の方なら
「あの子って友達?」
と聞かれたときに
「ああ・・・・知り合いかなぁ」と
濁してしまうこの微妙さが
分かるんじゃないかなぁ
事件によって より誰にも語れない
強固な秘密になっていきます
親友というよりは
共犯者となっていくんですね
そこには 不思議な信頼関係が
あったと思います -
面白かった。子供の頃の親とか周りの大人や同じクラスの生徒とかに感じた思いがよみがえってきた。あぁそうだったな~と思いながら、あっという間に読み終えた。
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友情って何なんだろう?
読み終わった後の率直な感想は、その一言に尽きる。
3人の少女の決して幸福とは言えない半生を、同い年の女性作家に小説にしてもらおうと、当事者の1人の独白形式で物語は進む。
決して、誰から見ても仲が良かったとは思えない友梨、里子、真帆。しかし3人の人生は30過ぎまで絡み合う。
最近はライトな作品が続いた作者が、久しぶりに女性の怖い部分を描いた作品。読後感はあまり良くないけど、いろいろ考えさせられた。 -
なかなか引き込まれる話だった。
ある女作家に私たちのことを小説にしてほしいと手紙が来た。なんとなく引っかかった作家は、その手紙の女性と会うことに。そこで彼女の過去が語られていくのだが・・・。
訥々と語られる内容が実に面白く、それでそれで?と気になり一気に読んでしまった。
でもでも、殺しがあまりにも簡単に起きてしまうし、その辺の葛藤などもほとんどなく、深みがなかったかな。それでも、ちょっとしたどんでん返しが用意されたりしていて満足できる作品でした。
それにしても女同士の関係って複雑だなぁ。
著者プロフィール
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