藝人春秋2 下 死ぬのは奴らだ

著者 : 水道橋博士
  • 文藝春秋 (2017年11月30日発売)
4.15
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  • レビュー :12
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907628

藝人春秋2 下 死ぬのは奴らだの感想・レビュー・書評

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  • 石原慎太郎・井筒和幸・三谷幸喜といった大物の回はさすがに読みごたえがある。特にシンタロー先生と三浦雄一郎との確執(と言っていいのか、微妙だが)について追求した回がおもしろかった。上巻に引き続き取り上げている橋下徹は、かつての(今でも)言動を思い出して、読んでいるだけで不愉快になってくる。やしきたかじんがキーマンだったというのはそうかもしれないな。

    対して、言うたらなんやけど「小物」の回は興味がつなぎにくいなあ。どうでもいいもんねという気持ちが先に立つ。最後の「告白」は、なぜかやっぱりと思ってしまった。博士よお前もか。

  • 徳田虎雄の話しが面白かった。猪瀬に金を渡してるだけの人かと思ったら、医師としての理念は素晴らしいのに金権的な政治姿勢はこてこての昭和のワルモノといったかんじ。著者の筆は、ダジャレ的な言葉遊びを執拗に重ねる時よりも、器は大きいながらもアンバランスな人物を茶化す時にこそ冴え渡っている。
    とはいえ、寺門ジモンと武井壮の回もやばかった。二人ともいかれてるけど、行かれてる2人が競い合うと本当に時空が歪む。
    たかじん絡みのボーイズの話は、なるほどーって感じ。あの周辺の人脈、ほんとにキナ臭いよね。極右、差別主義、金の臭い、権力の臭い。

  • (上)とは異なり、内容的にややハードな印象。橋下徹と黒幕、やしきたかじん、石原慎太郎、田原総一郎など政治とメディアの関係者のエピソードにも切り込む姿は新たな芸の姿とも言えよう。エピローグの談志の逸話と著者の告白に涙腺が緩んだ。‬

  • 上巻、下巻共に様々な有名人をターゲットにしていますが、下巻は一層と興味深い話になっています。テレビで見る姿と、実際の姿はどうなのか。そんな裏側が分かったりして、一般人では知り得ない事の数々。そこは著者の綿密な情報源が生きている印象があります。著者の作品が好きな人には堪らないと思うのですが、全く読んだ事がない人にもお勧めしたい一冊です。

  • 想像もつかないバトルを知ることとなった。

  •  上巻に続いてとても面白かった。博士さんの本でおなじみの寺門ジモンさんと武井壮さんの対決は、寺門さんがマウントしようとしている感じがスリリングだった。その先が見たいような、見るのが怖いような感じがした。新潟は関西の番組がたくさん放送されていて、たかじんさんの番組はよく見ていた。たかじんさんが出なくなってだんだん面白くなくなって亡くなってからは全く見なくなった。そんな状況の舞台裏を生々しく描写してあって、腑に落ちた。巻末の博士さんの告白が非常に重くて驚いた。この上下巻に凄みがあったのはそれが要因だったのか。

  • なんか最後は遺言書みたいだった。
    そんなにうつ病歴が長いとは知らなかった。
    でも3人の子どもの父親だから絶対自殺はしないって。
    ビートたけしに芸人として生涯帰依していくってすごい。
    まずたけしありきなんだね。
    泰葉と談志師匠のエピソードが心に沁みた。

  • 石原慎太郎、井筒和幸、やしきたかじん。
    個性が強く、面倒くさそうで、近寄りがたい有名人。

    猪瀬直樹、みのもんた、徳田虎雄。
    かつては一世を風靡しながら、スキャンダルで世間のバッシングを浴び表舞台から消えているかつての有名人。

    寺門ジモン、武井壮、劇団ひとり。
    とりわけ傑出した個性眩い芸能人たち。

    どんな相手にも、著者は懐に飛び込んでいく。
    本人ですら気づいていない素晴らしさ、面白さ、そしてその奥底に潜む真実に迫っていく。

    読み進めていくうちに大きな疑問が発生する。

    この強さはどこから来るのだろうか。
    その答えは、著書の最終盤にあった。

    この連載の最中、著者は心の病と戦っていた。
    原稿を書き、仕事をこなし、闘病を続けた。
    そして、寛解を勝ち取った。

    私も分かる。うつ病を経験したものにしか分からない苦しみが。
    例えて言うなら、生命力が全く無いのに、ゴールの無いマラソンを走らされている感覚だ。
    寛解を勝ち取った者でしか見えない世界があるのだ。

    「うつは必ず治る病気です」
    「うつになったら元の自分には戻れないが、新しい自分になれる」
    「うつになったということは時代の先駆者。後から続く後輩たちの道を切り開いていく使命がある」

    この本を読みきった時、脳裏によみがえったのは、私がお世話になったカウンセラーさんの言葉だ。


    そして著者は語る。
    「ボクにとっては思春期の夏の闇を経て、ビートたけしの弟子になった時点で、そこはスタートであり、ゴールなんですよ。もう夢が叶っている」

    人生に勝利すること。幸せになること。これは、誓いを立てた瞬間に決まっている。


    師匠ありてこその弟子。
    弟子ありてこその師匠。

    人間賛歌とレジリエンスの勝利の大力作ここに。

  • 図書館の貸し出しの順番で、下巻から読むことになった。上巻も読み終わったら、感想を書くことにします。

  • 下巻の方が面白かった。
    まあ下世話なもので偉い人の裏話とかあの降板劇の裏話には、それは食いついてしまいます。
    関西のテレビの内幕話、政界との繋がり…
    そしてご自身の事
    時々独特の表現が読みにくい部分もありましたが、総じて興味深く読ませていただきました。

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