0から学ぶ「日本史」講義 古代篇

  • 文藝春秋 (2018年2月27日発売)
3.76
  • (11)
  • (20)
  • (16)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 331
感想 : 19
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784163907710

作品紹介・あらすじ

世界史を題材に数々のベストセラーを生んだ著者が初めて日本史に挑戦。「世界史の中の日本」という視点で、分かりやすく面白く解説。朝鮮半島、中国大陸の影響を古代日本がいかに大きく受けていたのか。ダイナミックな歴史の地平が開けます。



はじめに



第1章 日本人の起源

1 原始、太陽は敵だった

2 大量絶滅とホモサピエンスの登場

3 「言葉」は、肉食から生まれた?

4 DNAが証明した日本人の多様な起源

5 稲作と鉄器がすべてを変えた



第2章 統一国家の誕生

6 漢の崩壊後に確立した倭の王権

7 巨大古墳ができたわけ

8 いまの天皇家は西暦六世紀から

9 「仏教伝来」のインパクト

10 「聖徳太子」はいなかった?



第3章 大国との対決と敗北

11 “乙巳の変”(大化の改新)のウラに、大唐世界帝国あり

12 白村江の戦い前夜

13 唐から来たマッカーサー

14 アンチ唐派の巻き返し―壬申の乱

15 持統天皇がロールモデルとした中国の女帝



第4章 弱い男・強い女・賢い補佐

16 国の「かたち」を整えた飛鳥時代

17 「日本」が本当に始まった

18 女性が動かした奈良時代

19 女帝のブレーンたちⅠ 皇位をめぐる暗闘

20 女帝のブレーンたちⅡ 相次ぐ反乱



第5章 モデルは中国「唐風化路線」

21 大仏建立と聖徳太子

22 道鏡の真実

23 未完の唐風化政策

24 平安京は大きすぎた

25 天皇の権威、分裂す



第6章 摂関政治と熾烈な権力闘争

26 兄弟(妹)げんかで生まれた「摂政」「関白」

27 平将門の乱の意味するもの

28 僧界のプリンス、最澄と政僧、空海

29 「延喜・天暦の治」の舞台裏

30 藤原氏のバトルロワイヤル



第7章 日中交流が育んだ平安文化

31 宋の建国

32 末法の世に流行る浄土信仰

33 唐物 珍重される輸入品

34 後宮の情報戦と王朝文学

35 日記は貴族の財産



第8章 古代篇まとめ 世界史の中の日本

36 東アジアの年表を並べて眺めよう

37 日本のグランドデザイン

38 小さな国、日本

みんなの感想まとめ

歴史の変遷を新たな視点で捉え直すことができる本書は、古代日本の成り立ちやその背景にある中国や朝鮮の影響を分かりやすく解説しています。著者の独自の視点から、日本史の常識が覆される場面も多く、過去に学んだ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 週刊文春に昨年1月~10月連載したものを加筆修正。
    さすが売れる週刊誌のやることはすごい。

    出口さん、ネットライフ辞めて、今年1月から立命館アジア太平洋大学(APU)の学長をされているんですね!
    私、今回読み終わったところで突然、小学校のある時期短期間だけど教頭先生の歴史の授業を受けた、という記憶が蘇った。
    今思うとたぶん研究授業で、最後の授業の時たくさんの知らない大人たちが見学していたような?

    その教頭先生の授業というのがめちゃ面白くて、
    たぶん私の小学校から短大までで一番面白かったんだと思う。
    「今日は教頭先生の授業がある」と思うと朝からワクワクして、一時間があっという間。
    私だけじゃなくてクラス中のみんながそうでした。
    だってテストの平均点があり得ないほど高かったのだから。
    ただ、ごめんなさい、内容は全く覚えていません。
    面白かったという感情だけ。

    教頭先生も出口さんと同じ、歴史好きの一市民だったのかも。
    でも、そういう人の話ほんと面白すぎ。

    この本は、まあ、そういう面白い本。
    であると同時に「歴史は変化している」から、完璧にマスターしているつもりの人も読んだほうがいいと思います。

    今頃週刊文春には、出口さんの中世篇が連載されているのでしょう。
    単行本になってから、また一気に読ませていただきます♪

  • 新しい発見や研究によって以前習った史実や呼び名が変わっているのが分かり勉強になった。
    学校を出てからは日本史を意識することが無く、たまには本書などからアップデートしないとなと感じた。

    改めて中国は当時から大国であり世界の最先端だったことがわかる。
    日本で権力を維持するために天皇家と外戚となることに注力した蘇我氏や藤原氏。
    中国では優秀な官僚を登用するための制度があり全国規模で情報が伝わるインフラ。
    力の差は歴然。

    背伸びして律令制を施くが実行は徹底されず、中国の都を模しても完成せず。
    当時から日本が外国からどう見られるかを意識していた事は今と変わらない気がする。

    日本のグランドデザインが持統天皇、藤原不比等から脈々と繋がっているのはロマンを感じた。

  • 日本史と言っても、特に古代は普段ドラマなどでも馴染みがないので知らないことも多かったし、中国や朝鮮という世界史軸で見ると、なるほど!と納得、腹落ちすることも多かったです。それと、研究が進んで、学生時代に学んだ常識が、えっ!てことになってたりして(聖徳太子など)興味深かったです。中世篇も期待大です。

  • 思っていたより濃厚でした。日本人の起源面白い。

  • 出口さんの本は、口語体で書かれているので、歴史書と比べて非常に読みやすい。
    本書は、ホモサピエンスの古代から平安時代あたりまでが書かれていた。
    印象的だったのは、当時の日本の律令は、中国(唐)の影響を大きく受けていたり、仏教などの宗教の影響を受けた政治など、中国の真似事政治をしていると感じた。
    教養として、抑えておくべきところは、書かれていると思うので、日本史の流れを学んだり歴史の復習にちょうどいい本だった。

  • 【読了メモ】中高の歴史(1980年代生まれ)では教わらなかったことがたくさん書かれていて面白かった。

  • 世界史の通史を著してきた著者が、今度は日本史に挑んだ。といっても著者のスタンスに変わりなく、日本史の大きな事件も世界(特にお隣の大国)との関係として解釈しうることを示してくれる。最新の学説をもとに書かれていて、私が昔習ったこととかなり違いがあることが新鮮な驚きである。もっと知りい人も、巻末の参考文献も豊富なので、存分に追求できそうだ。

  • 日本の古代というタイトルだが、地球や生命の誕生から平安時代まで幅広く取り上げられており、著者の知識の広さを感じさせられる。
    最新の学説が紹介されていて、学生時代に習ったことの認識が、現在では変わっていることに驚きを感じた。
    日本単体で見るのではなく、周辺諸国との関係が丁寧に説明されていて、外国から影響を受けて日本が発展していったことが分かる。

  • 中国大陸で何が起きているかを基準に全てが決まる日本の古代。現代の教科書では大和朝廷ではなくヤマト政権、大化の改新ではなく乙巳の変、聖徳太子は摂政をしない。

  • 真新しい考えは少ない。内容が素直に頭に入ってこない。

  • 通史といってもかなり筆者の色が強く、興味が惹かれるほどのものではない。

  • <目次>
    第1章  日本人の起源
    第2章  統一国家の誕生
    第3章  大国との対決と敗北
    第4章  弱い男・強い女・賢い補佐
    第5章  モデルは中国「唐風化路線」
    第6章  摂関政治と熾烈な権力闘争
    第7章  日中交流が育んだ平安文化
    第8章  世界史の中の日本

    <内容>
    出口節全開!週刊文春連載のコラムを本にしたもの。しかし、APUの学長になってもその読書量が落ちない。巻末にこの本をまとめるのに読破した本が載っているが、膨大な量であるし、それをちゃんと自分の中で咀嚼してから本にしている。経済人でしたから、そういう視点の文や世界史の方がお好きなので、その視点からの日本史が斬新!

  • 全編に渡る関西弁の台詞が「講義」の堅苦しさを除去している。古代日本における女性権力者のプレゼンスが強調されているのが特徴的。特に奈良期には武則天の余波が及んでいたとする点、世界史とのリンクが見られて面白い。最新の研究成果を多く取り入れているので、従来の日本古代史観を見つめ直す手引きとしても有用。無論それを鵜呑みにするのでなく、本書で度々紹介される参照本を紐解いてより関心を深めれば、それこそ(必ずしも専門の学者ではない)著者冥利に尽きるだろう。続編以降で、日本史の有名人や事件がどのように書き表されるか、今から待ち遠しい。

  • 【ビッグバンから平安まで】世界史を題材に数々のベストセラーを生んだ著者が初めて日本史に挑戦。世界史の中の日本という視点で、分かりやすく面白く解説。

全15件中 1 - 15件を表示

著者プロフィール

出口 治明(でぐち・はるあき):立命館アジア太平洋大学(APU)名誉教授・学長特命補佐。ライフネット生命創業者。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒。日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命株式会社に変更。2012年上場。2018年~2023年、APU学長。2024年1月より現職。著書に『全世界史(上・下)』(新潮文庫)、『0から学ぶ「日本史」講義』シリーズ(文春文庫)、『歴史を活かす力』『日本の伸びしろ』(文春新書)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『一気読み世界史』(日経BP)、『ぼくは古典を読み続ける』(光文社)、『逆境を生き抜くための教養』(幻冬舎新書)、『出口治明学長が語る 人生が楽しくなる世界の名画150』(星海社新書)、『働く君に伝えたい「考える」の始め方』(ポプラ社)等多数。

「2024年 『人類5000年史Ⅵ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

出口治明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×