苦汁200%

著者 :
  • 文藝春秋
3.98
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本棚登録 : 326
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907840

作品紹介・あらすじ

これ以上書いたって情けなくなるだけだ。ここまで書いたらもう手遅れだけど。悔しくて震える。でもこっちの方が、会いたくて震えるよりも、性に合ってる。クリープハイプ・尾崎世界観の赤裸々日記、絶筆の第二弾。ー9月2日最悪な結果。すべて投げ出してしまいそうな、 大事MANブラザーズバンドが聞いたら「おい、ふざけるな」と怒り狂いそうな程の状況。まさに、駄目になりそうな時。7月11日作詞をして文章を書いて、夜を過ごした。真夜中3時過ぎ、開け放した窓から、女性の泣き声が聞こえる。こんな時間に男にでも放り出されたんだろうか。まったく酷いことをするもんだ。せめて朝まで待ってやれば良いのに、血も涙も無い野郎だ。と思ったけれど、自分だって変わらないだろう、きっと同じようなことをしてきたんだ。 いつか泣かせたあの人の泣き声も、見知らぬ誰かが聞いたはずだ。本当に悲しそうで、やるせない気持ちが部屋に充満して困った。泣いているあの人に良いことがありますように、とか願う前に、自分が泣かせたあの人の幸せを祈れよ。

感想・レビュー・書評

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  • 尾崎さんの歌詞(曲)は好きだけど、文章は苦手。
    なんでだろう。

  • 尾崎さんの書く文章純度200%なのですらすら読めました

  • 自分とは全く異なる、行動と感情の結びつきが見られて楽しめた。

  • 去年の3月に発売されてから、寝かせに寝かせた尾崎くんの本。
    私はエッセイっていうジャンルは実は得意ではないので、基本買わないんだけど、尾崎くんは特別。
    尾崎くんの文章を読んでると、いつも愛情深い人だなって思う。
    だからこそ理不尽な態度や対応されると、ひどく傷つくし怒るんだろうな。(勝さんの影響もあるんだろうけど笑)
    これでやっと新刊が読める。

  • 尾崎世界観が好きだから読める。そんな本。
    本当に苦労してきた人の歌も言葉も沁みるなって思った。

  • 2021.05.10 再読

    個人的に声を上げて泣いたあの日の日記が忘れられない。クリープハイプの真ん中で歌っていてくれてありがとう。
    ………………………………………………

    1日は24時間あるけど文字に起こせる出来事は限られてる。はずなのに自分自身との葛藤や他人への怒り、喜び、自信、それらを日常に散りばめて日々を綴っているから凄い。ただ凄いしか言えない。中身が丸見えだ。恥ずかしい程に。もう手遅れだよ、尾崎さん。

  • なんとなく100%のときの方が好きな気がする。

  • 915.6

  • エッセイ第二弾。
    前作よりも感情を多く見た気がした。
    共感できたりできなかったり。だからこそ楽しい。
    こうやって日々の自分を晒け出せる強さは羨ましい。
    年を重ねるごとに尾崎世界観に
    魅了されていく。

  • 個人的に本としてというか尾崎さんが大好き
    だけど、読んでいて、やはり尾崎さんの紡ぐ言葉たちが自分は好きで読んでいて落ち着くししっくりくると気づいた
    この感覚はなんなのだろう
    個人的なものなのか、万人ウケするものなのかわからないけど
    日記でこんなに面白いとは

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著者プロフィール

1984年、東京都生まれ。ロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル、ギターを担当。作家としても活動し、これまでに小説『祐介』、日記エッセイ『苦汁100%』『苦汁200%』(いずれも文藝春秋)、『犬も食わない』千早茜との共著(新潮社)を上梓。

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