【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

著者 :
  • 文藝春秋
4.19
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本棚登録 : 5139
レビュー : 711
  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907956

感想・レビュー・書評

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  • 優子と森宮さんを始め、登場人物みんながすばらしく魅力的。それぞれの関係性もよい。優子は境遇のせいか落ち着いているけど、大人なわけじゃなく彼女なりに悩んだり、判断を誤ったりもしていて、リアルでなくても素直に読めるエピソードが続く。
    自分を好きな男の子への友達の告白をうまく取り持てなくて嫌われて(自分を好きな子に別の子を紹介する、を失礼とか傷つけるんじゃ、というのは当然の感覚だと思う。盲目的に友情を選ばないところがとても好き)、でも後々「そんなの言えばよかったのに」「そっかわたしが決めることじゃないよな」と落ちる下りはこちらも「そ、そうか〜! まだまだでした…!」となる。
    時間を置いてまた読みたいな、と思える本は久しぶりでした。

  • 高校生の優子ちゃんは、名前の通りとても心優しい子だからこそみんなから愛されていたんだ。
    ほんとうに心優しくなるためには、強く逞しくなければできないから。高校生だけど、周りよりも一回り先に大人になってしまったような。そんな印象。
    ほっこりするお話だった。

  • この物語で「わたし」の歴代の親とのエピソードが出てくる。これらは、彼らが彼女を愛してくれた記憶ではあるものの、彼女にとっての「親」は今の親の「森宮さん」であり、歴代の親の中で一番大切なのは「森宮さん」であることも明らかである。それは歴代の親の愛情が足りなかったわけではなく、「今の自分の家族」を大切につづけてきた結果、彼が大切な存在になっている。

    親側からの目線で言えば、きっかけはどうであれ、子供ができるということは責任が生まれるものではある。ただ、それと同時に成長していく守るべき存在ができる喜びも生まれるのも確かである。結婚とは別の形の「誰かと共に生きる」幸せを気づかせてくれる作品だと感じた。

  • 流石瀬尾まいこさんだなと思いました。
    読みやすいし物語に入り込みやすい。

    なんか優子ちゃんが羨ましいな、、

  • 瀬尾まいこさんの
    「そして、バトンは渡された」
    読了しました。

    読み終えて、ドラマ「義母と娘のブルース」のMISIAのエンディングが流れてきました。どこか、似ていて。
    でも、私はこちらの作品の方が好きかもしれません。

    登場人物のキャラクター、シナリオ、時系列など、全てにおいて絶妙でした。
    なにより、読みやすい。

    残酷な出来事、残酷な人たち…
    たくさん出てくるのに、なぜか清々しい気分になれました。

    『困った。全然不幸ではないのだ』
    (第1章 最初の一文より)

    まさに、その通りでした。

  • とっても穏やかな本で、刺激的な話が好きな私は途中すこし退屈に思えてしまったけれど、1番最後のクライマックスで感動して涙がボロボロでました、、!

    森宮さんがいい味出してた

    梨花が、子供がいると明日が2つになる
    自分の明日と、もっと大きな未来のある子供の明日
    その言葉がすごく素敵だった

  • 初読み作家さん
    これでも良いんだよね、と、こういうこともあるよね、と。
    希望も含めて読み終わった。
    バツイチ、バツニが当たり前になりつつある昨今、こういう家族もあり得なくない。
    児童虐待とか、育児放棄がニュースになる時代。
    こんな家族が増えてくれるといいなぁと思う。

  • 本屋大賞受賞作です。
    母親が2人、父親が3人。
    名前が4回も変わってしまう女の子。
    本人のインタビューで「いい人ばかりが登場する物語を書きたかった」と言われるように、親になる人すべてがそれぞれの良さがあり、みんながよい親になれるように頑張っています。
    読後感もすごくよく、老若男女におおすすめの一冊でした。

  • 周りの人や自分の境遇を憎まず、否定せずまっすぐ育った優子の周りには、優子のことを大事に育ててくれたそれぞれの愛情溢れる優しさをそそぐ大人がそばにしてくれたからと感じた。

    血の繋がりなんて関係ない。
    人の温かみを感じる作品でした。

  • すーっと取っ掛かりなく文章が入ってくる作品。日常の生活の中で見られるちょっとした表情が思い浮かび、クスッと笑いたくなるような微妙なニュアンスの表現が素敵だった。書き出しの一節は読み終わった後に再読して欲しい。バトンが渡される瞬間を楽しみに読み進めて頂きたい。

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著者プロフィール

瀬尾まいこ(せお まいこ)
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2011年の退職までは、中学校で国語教諭として勤務する傍ら執筆活動を行っていた。2001年『卵の緒』で第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、これが翌年単行本デビュー作となる。2005年『幸福な食卓』で第26回吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞をそれぞれ受賞。これまでに映画化された作品に、代表作『幸福な食卓』、『天国はまだ遠く』『僕らのごはんは明日で待ってる』。『そして、バトンは渡された』は第31回山本周五郎賞候補、2018年「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」1位、「キノベス2019」1位に選出、さらに2019年本屋大賞を受賞。2019年6月13日、『優しい音楽』(新装版)を刊行。

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