【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

著者 :
  • 文藝春秋
4.20
  • (657)
  • (588)
  • (230)
  • (44)
  • (9)
本棚登録 : 5504
レビュー : 765
  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907956

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 本屋大賞受賞作です。
    母親が2人、父親が3人。
    名前が4回も変わってしまう女の子。
    本人のインタビューで「いい人ばかりが登場する物語を書きたかった」と言われるように、親になる人すべてがそれぞれの良さがあり、みんながよい親になれるように頑張っています。
    読後感もすごくよく、老若男女におおすすめの一冊でした。

  • 周りの人や自分の境遇を憎まず、否定せずまっすぐ育った優子の周りには、優子のことを大事に育ててくれたそれぞれの愛情溢れる優しさをそそぐ大人がそばにしてくれたからと感じた。

    血の繋がりなんて関係ない。
    人の温かみを感じる作品でした。

  • すーっと取っ掛かりなく文章が入ってくる作品。日常の生活の中で見られるちょっとした表情が思い浮かび、クスッと笑いたくなるような微妙なニュアンスの表現が素敵だった。書き出しの一節は読み終わった後に再読して欲しい。バトンが渡される瞬間を楽しみに読み進めて頂きたい。

  • 周りの人や自分の境遇を否定せず、拒否せず、恨まず、妬まず、こんなに真っ直ぐに育った優子はすごい人だと思った。
    森宮さんの鮮やかすぎる「父親なんだから」のいろいろは、とても変ではあるけれど大きな愛に包まれているのがわかる。いちいち感動する。
    幸せになるってどういうことだろう、と悩む時に読みたい一冊。
    本屋大賞取ったと聞いて、妙に納得した。

  • それぞれの人なりの愛情のリレー。
    子どもを持つとは「未来が2倍になる」ことだに、なるほどーとなる。
    いい人しか出てこない物語は、心穏やかに読めて、それなのに単調じゃなくて、止まらなくてつい夜更かし。

  • 高級な抹茶プリンのような小説だ、と思った。
    口当たりは滑らかで、上品な甘みでするする喉を通るけれど、その中に本物のお抹茶の苦みも感じられる。
    全編を通して、気持ちのいいピアノの音色と、ほかほかのごはんの匂いにくるまれて読了した。
    出てきた人たちみんな、これからも幸せであってほしいな。

  • この物語に登場する親たちは皆、自分の立場に悩まされながらも優子ちゃんの人生に寄り添い変わらない愛情を持っていた。思い合える関係があれば親子の形など関係はないのかもしれない。

  • 父親が3人、母親が2人いる高校生、森宮優子。
    実の父親が生きているというのに血の繋がらない父親と暮らす経過が少しずつ明かされていく。2019年本屋大賞受賞。

    父親像をわいわい言いながら優子の世話を焼いている森宮さんが、色々なことを話しながら食卓を囲む2人がとても微笑ましい。ステレオタイプじゃない、こんな形の幸せもあるんだな
    馴染みのある色んな料理が出てきたけど、この物語の中では登場人物のためだけの特別なツールだったように思う。

    赤の他人がこんなに子供を愛して親になれるか、現実は違うかもしれないけど本当に温かい物語だった。全力で親と喧嘩するとか我儘言うとか「絶対捨てられない」って安心感があるからできるのかな。
    森宮さんが娘ができて人生がどう変わったか話すところとか終盤はもう胸がいっぱいで…なんて素敵なリレーなんだろう。やっぱり瀬尾さん、さすが瀬尾さん 読んでよかった。

  • 親が次々と変わる女の子の話。


    瀬尾まいこさんの小説なので、相変わらず美味しそうなご飯を食べる描写がたくさん出てきます。はじめは主人公の特殊すぎる境遇にも出てくる登場人物にも何一つ共感できなかったのですが、読みすすめていくうちに主人公の過去が徐々にわかってきたり、今の境遇にもしっくりきたり、気持ちの良い終わり方だったり、出てくる登場人物も好きになったりと、読んで楽しかったなと思える一冊でした。


    「なぜか森宮さんの作ったごはん、いつもたくさん食べちゃうんだよね」

  • なかなか良かったけど
    「愛なき世界」の後に読んだせいか、なんとなく物足りない感じ
    それと、こんなにうまく行くものなのか?と途中思ってしまった
    でも、こんなふうにうまく行くのは良いな!

全765件中 111 - 120件を表示

著者プロフィール

瀬尾まいこ(せお まいこ)
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学国文科卒。2011年の退職までは、中学校で国語教諭として勤務する傍ら執筆活動を行っていた。2001年『卵の緒』で第7回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、これが翌年単行本デビュー作となる。2005年『幸福な食卓』で第26回吉川英治文学新人賞、2008年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞をそれぞれ受賞。これまでに映画化された作品に、代表作『幸福な食卓』、『天国はまだ遠く』『僕らのごはんは明日で待ってる』。『そして、バトンは渡された』は第31回山本周五郎賞候補、2018年「本の雑誌が選ぶ上半期ベストテン」1位、「キノベス2019」1位に選出、さらに2019年本屋大賞を受賞。2019年6月13日、『優しい音楽』(新装版)を刊行。

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡されたのその他の作品

瀬尾まいこの作品

ツイートする