そして、バトンは渡された

著者 :
  • 文藝春秋
4.25
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本棚登録 : 19307
感想 : 2246
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907956

感想・レビュー・書評

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  • とてもあたたかく幸福感あふれる物語。
    ただ、こんな風に義理の娘を思える?…感は最後まで拭えなかった。

  • 家族の絆の深さに血の繋がりは関係ないなぁ…と感じさせてもらいました

    優子ちゃんがこんなにいい子に育ったのはどの時の親にもちゃんと大切にされたからなのかなぁ

    映画もあるみたいだけど、ちょっと私の中のキャストとイメージが違うし、結末が違うそうなので見ないでおこうかなぁと思います

  • 死別と離婚によって、2人の母と3人の父に育てられた女性の話。

    主人公優子と現在の父、森宮との食事を通したやりとりが面白く、一気に読んだ。
    あまりピアノについて詳しくないのかな、と思い、玉にキズ的な気持ちになったものの、読み終わって、爽やかな気分になれました。
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    読んでから1週間過ぎても、映画の石原さとみちゃんは私のイメージにピッタリだとか、田中圭くんは私のイメージではないとか、延々と考えてしまいます。そのせいで、郵便ポストに締め切りがせまった手紙を入れ忘れてしまいました。
    ★3つだけど、ハマっているって状態なのでしょう。

    913.6

  • 『わたしには父親が3人、母親が2人いる。』

    どういうこと??
    気になるやん!とつられちゃいました。(笑)

    瀬尾さんは、複雑な家庭を明るく描く方だなーというイメージが元々ありましたが、今回も想像どおりでした^_^

    主人公は、17歳の女子高生。
    大人の事情で、親がコロコロ変わるとか、
    血の繋がりのない若い父親と2人で暮らすとか、
    とても現実的ではないけれど…
    こんな世の中であってほしいなーと思える、
    あたたかいお話でした。

    森宮さんが、なぜそこまで他人の子に愛情を注げるのか?
    優子がなぜ、複雑な環境で育ちつつもまっすぐに育ったのか?
    フィクションなので真面目に考えても答えは出てこないけど、そんなことよりも…

    家族の形はいろいろあっていい。

    と思わせてくれます。

  • 自分の子どもの親は、自分しかいない。
    自分が育てることが子どもにとって一番幸せなんだと信じて子育てをしてきた。
    でも、本当にそうだったんだろうか、、、
    この物語を読んでいたら、なんだか自信がなくなってきてしまった。
    父親が三人に母親が二人・・・次々と大切なバトンを渡すかのように、主人公の優子は親から次の親へと保護者が変わってきた。
    血の繋がりなんてなくても、いやないからこそ
    相手を気遣い自分を客観視し親子の愛情を作り上げていく。
    実際の子どもはこんなに思慮深くもなければ良い子でもないし、親だってこんなに常に全身全霊で子どもを愛しているわけではないけれど
    誰かが誰かを大切に思う気持ちはやっぱり素敵だ。
    読んでいる間ずっと幸せを感じていられる物語でした。

  • さらりと読めばいいお話で、
    楽しめるのだけれど、
    ちょっと「それはないよぉ」と思ってしまうと
    どうしよもなくなってしまう。

    複数回、苗字の変わる人はきっとたくさんいるけれど
    でも、「そんなことあるぅ?」と驚きを隠せない設定。

    二人目の母の梨花さんの奔放さは理解しがたい。
    それって母性?そういう母性もあるの?
    でも、読んでると「それもあり」と思ったので不思議なもんです。

    登場人物のとくに親という設定を急にふられる
    人達が皆、一生懸命親であろうとするところは
    瀬尾さんらしいやさしさに溢れていた。

    でも、やっぱりホントのお父さんの水口さんが
    なんだか気の毒だった。

  • 友達から借りて読んだ。ミステリーやホラー好きな私が楽しめるかな?っと思って読み始めたが、最後まで飽きずに読めた。
    ほんわかして心温まる良い小説。皆良い人。
    最後どうなるんだろって心配したけど、ハッピーエンドで終わって良かった。
    所々に音楽があって、その都度検索し曲を流しながら読んだ。
    梨花さんが森宮さんに言った『明日が2つになった』って言葉。私も親なのでめちゃめちゃ共感出来た。
    映画観てないけど、キャストはピッタリだなって思った。

  • 血のつながらない親と暮らして
    苗字も変わったけど どの親も 主人公を大切にしていた。

    なんか 
    絶対に現実ではありえなさそうですが
    物語だといいですね~~

    映画にもなったようですね。

    役者さんたちを見ると
    適役と 思いました。

    それぞれの
    親たちが 主人公を愛している姿が
    多くの人の心を打つことでしょうね。

  • 期待しすぎてしまった。

    この本が悪いのではない。読後、温かい気持ちになったし、読んでよかったと思う。
    森宮さんもずれてはいるが、とてもいい人。
    担任の先生が贈ってくれた「あなたみたいに親にたくさんの愛情を注がれている人はなかなかいない」という言葉どおり。

    しかし、4.25の評価に、「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。 でも、全然不幸ではないのだ。」というあらすじに、私が勝手に期待しすぎてしまっただけだ。

  • 梨花さんの「子供がいることで未来ある他者の明日が楽しみになる」と言う表現が好きだった。主人公は両親がこれだけ頻繁に変わる環境下でも、心のバランスを保てるのはすごいことだと思う。実際こんなに大人びた子もいるのかと思うと、自分の経験はまだまだだなとも感じた。幼いながら、人の気持ちを考えて行動する主人公に心が苦しくなる場面もあった。

著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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