三国志名臣列伝 後漢篇

著者 :
  • 文藝春秋
3.64
  • (4)
  • (3)
  • (5)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 44
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907963

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 新刊が出ると図書館で借りて読んでしまう宮城谷先生。今回は名臣伝ということで、後漢末期の混乱期が取り上げられます。仕事で殺伐とした心に、独特のゆったりしたリズムが染み入ります。最後が荀彧だったのが、そうか、
    という感じ。

  • 国志の中の後漢時代の名臣をつづる短編集。

    何進(かしん)
    朱儁(しゅしゅん)
    王允(おういん)
    慮植(ろしょく)
    孔融(こうゆう)
    皇甫嵩(こうほすう)
    荀彧(じゅんいく)
    の7編収録。
    作者の通史のとしての「三国志」に対して、初期の部分を思い出させる名臣集でした。
    本編では語りつくせなかった登場人物たちの作者らしい描写でその良いところが描かれていると思います。
    本編や他の三国志ものとは異なる人物像が面白いです。
    それにしても、これほどの名臣たちがいたにもかかわらず滅んでいった後漢は天に見放されていたとも言えますね。

  • 何進、朱儁、王允、盧植、孔融、皇甫崇、荀彧。強烈な個性を放つ三国志の英傑の中にあっては、幾分小ぶり。劉備、曹操、呂布らが脇役となっており、これまでにない視点で三国志が繰り広げられる。よくよく見ればいずれの人格からも吹く風は健やかで爽涼。短い掌編の中で最大限言い尽くされている。それなりに知悉していたつもりの荀彧さえも、たくさんの新生面を拡げることができた。三国志の歴史がさらに重層的に、そして、密度の濃いものとなった。

  • 何進の部
    霊帝時代肉屋の平凡な家庭から母親の野心で容姿端麗な妹が皇室迎えられ皇帝の子を産むまでに出世してその環境から兄の何進も引き立てられ大将軍となる。その下には後に覇権を争う曹操、袁紹、袁術らが居て王朝の大改革(宦官の弱体化)の道半ばで死す。
    その他の三国志時代に生きた名臣を斜め読みするも、盧植などは学問の学びの話のみでエンターテイメント性は全く無くつまらない内容だった。

  • 名臣列伝も何冊目?4冊目?今回は三国志の名臣列伝です。後漢王朝期の何進・朱儁・王允・盧植・孔融・皇甫嵩・荀彧の7名の列伝。
    黄巾の乱で活躍した朱儁・盧植・皇甫嵩の3人が読めたのが嬉しい。最初に読んだ三国志である横山三国志では、いつの間にかフェードアウトしていた後漢王朝の将軍たち。彼らがどういった晩年を送ったのか。
    黄巾の乱後の権力争いの中、混乱の中原で王朝最後の時を感じながらも、忠義を尽くした理由はなんだったのだろう、と思います。
    当時の流行・風潮の「孝心」というものがあったからなんでしょうか。

    「後漢篇」の今巻。次は「三国篇」でしょうね。誰がラインナップされるのか楽しみです。

  • 【宮城谷文学の決定版「三国志」シリーズ】孝心(親孝行)を奨励した後漢末期、名臣が輩出した。皇帝の外戚の何進、劉備の師となる盧植、曹操に重用された荀?ら七人を描く。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

宮城谷 昌光(みやぎたに まさみつ)
1945年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。1991年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞、1994年『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年『楽毅』で司馬遼太郎賞、2001年『子産』で吉川英治文学賞、2004年菊池寛賞をそれぞれ受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。
2006年、紫綬褒章受章。2016年、第57回毎日芸術賞受賞、及び旭日小綬章受章。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『呉越春秋 湖底の城』など多数。また『風は山河より』など日本の歴史に題材をとった作品もある。

三国志名臣列伝 後漢篇のその他の作品

宮城谷昌光の作品

ツイートする