中村俊輔 サッカー覚書

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907994

作品紹介・あらすじ

【日本最高のサッカーIQを持つファンタジスタの究極の覚書】 39歳にしてピッチ内外で存在感を発揮し続ける中村俊輔が、国内外のクラブや日本代表での経験とサッカーの技術論、戦術論、30代から40代に向けてのアスリートとしての生き方を明かす。 2010年南アフリカW杯後、日本代表引退を表明した32歳は、第二のフットボール人生を歩み出した。35歳で当時史上最年長のJリーグMVPに輝くと、フリーキック最多得点記録を更新し続け、39歳の現在もJ1の舞台でトップパフォーマンスを発揮し続けている。アスリートにとってパフォーマンスの維持が難しくなる30代をどのように乗り越え、経験を糧にしてきたのか――。最高峰のサッカーIQと経験を持つ中村俊輔が32歳から39歳まで7年にわたってNumberに記してきた「サッカー覚書」を1冊にまとめた決定版。///////////////////////////////////////////////////////////////////////////【プロローグ】経験に無駄なものなど一つもない◇Chapter I 海外で学んだこと◇【覚書①】世界で学んだリーダー哲学【覚書②】順境と逆境の中で得た”引き出し”【覚書③】ビッグクラブ論「バルサの進化とユナイテッドの伝統」【覚書④】究極のプレーメーカー論「シャビとピルロのエッセンス」【覚書⑤】EURO2016展望「イニエスタは最高の教材」【覚書⑥】チャンピオンズリーグで学んだ強者との戦い方◇Chapter II 日本代表で学んだこと◇【覚書⑦】失意と献身 背番号10のワールドカップ【覚書⑧】アジア最終予選が教えてくれたこと【覚書⑨】ブラジルW杯で自分のサッカー観が広がった【覚書⑩】「ドーハの悲劇」でサッカーの厳しさを学んだ【覚書⑪】日本代表論「海外組の心得」【覚書⑫】プレッシャーに打ち勝つ法◇Chapter III 「フリーキックとトップ下」論◇【覚書⑬】フリーキックの極意「心で上回れば、迷いは消える」【覚書⑭】掴めない、捕まらない。流線型トップ下の神髄【覚書⑮】新・フリーキック論◇Chapter IV Jリーグで学んだこと◇【覚書⑯】Jリーグ復帰後のむずかしさと発見【覚書⑰】Jリーグ史上最年長MVP「周りに活かされて、寿命が延びている」【覚書⑱】新しい自分にチャレンジする【覚書⑲】新天地・ジュビロ磐田での模索【覚書⑳】「サッカーと向き合う」充実【エピソード】40歳の発見 まだまだ新しい自分に出会える

感想・レビュー・書評

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  • メンタルや身体のケアなど、プロの選手でも感覚的な部分をものすごく大切していることもよくわかって、真似できたり共感できる部分が多くあり、読みやすかった!だからといってプロになれるわけではないけど、、、成長し続けよう!と思える本でした。

  • 「40歳でも、まだまだ進化できる。」というコピーに惹かれて買ったのが2年前。ようやく読み切りました。
    これだけサッカーのことを深く考えてプレーしていたからこそ、トップレベルのパフォーマンスを出せていたんだなと納得。世の中で天才と認められるような人でも、色々なやり方にトライして、失敗してもそれを糧に成長を続けてきたことが赤裸々に語られ、凡人としては非常に勇気づけられます。

  • 〜経験に無駄なものなど一つもない〜
    中村俊輔選手に憧れてJリーガーになった選手は多い。それほど理想的な選手になった著者
    数々のチャレンジの裏での葛藤、心もようが綴られている。
    横浜F・マリノスからジュビロ磐田への移籍。
    これもきっと彼に、
    そして日本サッカーに何らかの良い影響を与えるでしょう。
    サーっと読める本でした。
    中村俊輔著 中村俊輔 サッカー覚書

    #中村俊輔 #横浜Fマリノス #ジュビロ磐田 #サッカー覚書

  • プロだなあ。
    ただてんさいなだけじゃなくて、めちゃくちゃ分析したり考えて行動されている。
    その姿勢はサッカー選手だけでなくてもお手本にしたい。

  • サッカー選手の中村俊輔へのインタビューを通じて、その時々のサッカーについての考え方や心情が書かれている。南アフリカW杯での苦悩や、マリノスに対しての思いなど、辛い部分もある。チームの在り方や技術の話など、サッカーの深淵にも触れることが出来る。ジュビロ磐田から横浜FCを新天地として移籍したが、やはり指導者としてマリノスに戻ってきて欲しい。

  • サッカーの奥深さを垣間見える様な本。

    日本代表などで、あまり出場機会が無かった選手が「悔しい」という話をする。正直自分は「選ばれた以上代表のために腐ることなく全力で貢献するのは当然。選ばれていない選手もいる中で、なぜそんな無神経な発言をするのか?」と思っていたが、彼らの発言の背景を少し理解することができた様な気がする。

  • 俊さんのスゴさは、本でも言及されてる「意欲と向上心」。俊さんに限らず、どんなスポーツでも分野でも、レジェンドたちはみんなそれが衰えないんだろうと思う。気持ちが切れたら終わりだ。俺もまだ切れない。頑張ろう。

  • 「サッカー覚書」
    俊輔の今まで。


    39歳になっても、なお進化を続ける説明不要のNo.10のサッカーの覚書。Chapterは、海外で学んだこと、日本代表で学んだこと、フリーキック・トップ下論、Jリーグで学んだことの4つ。


    海外で学んだことでは、マッツァーリやストラカンという師事した監督について触れています。監督から学んだことから始まるのは少し意外でしたが、それよりもマッツァーリがきめ細かいフォローアップする監督タイプだったことも意外でした。ストラカンはそのイメージがあるんですけどね。因みに、EURO2016予想もちょこっとしているのですが、概ね当たっています。興味深かったのは、CLでこそ見える強者との戦い方。ユナイテッドはベストプレイヤーが11人いるイメージだが、バルセロナは13,14人がピッチにいるイメージ。それくらいピッチを支配していたのかと。単純にやっぱり当時のバルセロナも凄かったんだなーと。今のバルセロナもやばいですけどね。


    日本代表で学んだことでは、南アフリカW杯から這い上がってきた経緯、アジア予選での経験、そしてドーハ組からの刺激。この3点が、特に印象的です。共通して言えるのは、どこまでも続く向上心。これがやっぱり凄いです。サッカーノートをつけ続け、自分が不足している部分を埋め続けてきたのは、有名な話ですが、それ以外に当然なのでしょうけど、日々の試合、練習、触れ合いから自分を伸ばし続ける意思の強さ。純粋に凄い。こうなるべき1つの指針です。


    フリーキック・トップ下論では、やはりCLのユナイテッド相手にHOMEとAWAY2連戦で決めたあのフリーキックでしょう。特に2戦目は、1戦目で警戒が高まっている中で決め切った点は、何度映像を見ても凄いと思ったんですけど、どうやら1戦目も凄かったんですけど、俊輔としてはキックとしては完璧じゃなかったみたいですね。素人には到底理解できない差異を埋めることが出来るのが、凄みを示しています。そのフリーキックですが、イタリアでの経験が大きなポイントになっていたと語っています。当時は、ジタ、トルド、ブッフォン、フレイもいたかな、等々、厄介なGKが揃っていた中で如何にして決め切るか。その経験を積めたのが大きいと。とすると、やはり若い選手はどんどん海外に出て行ってこういう刺激を受けれる場を多く経験すべきと思っちゃいますね。


    Jリーグで学んだことで面白いのは、ラモスとのエピソード。ヴェルディとの試合でラモスとマッチアップした際、削られるかと思いきや、いいプレーには「うまいな」とか「いいぞいいぞ」と声をかけてくれたそう。なんというサッカー小僧だろうか。こういうところ、ラモス好きですね。


    国内初の移籍先としてジェビロを選び、今年で2年目。2018年は40歳になるシーズンですが、旧知の名波監督の下、中村俊輔という選手がさらに進化していくのを楽しみにしたいと思います。

  • サッカーノートに記している「フリーキックは決めるもの」実際結果を残しているから違和感ないな。技術も重要だけどいちばん重要なのはメンタルなんだな。

    "シャビやイニエスタのプレーが気になるが、いちばん影響を受けているのはストイコビッチ。ワンプレーで味方を勇気づけていたから"俊輔もそんなイメージあるけどなぁ。

    マリノスからジュビロに移籍した1年目でチームに大きく貢献出来たのは、過去の移籍で得た体験が大きかったんだろうな。
    "戻りたいクラブがあるのは幸せなこと"とまで思わせていたマリノスは‥

  • 2018年11冊目。

    もう20年くらい憧れ続けている存在。
    自分がサッカーを辞めてからも、中村俊輔のような「ファンタジスタ」というあり方が夢であることは変わらない。

    書下ろしではなく長年の連載まとめだと知って、最初少しだけがっかりしていた。
    が、読み終えて、今はこれでよかったと思った。
    マリノスからジュビロへの移籍が決まる前、どんな気持ちで代表を引退してマリノスに打ち込もうとしていたのか、当時の気持ちがそのまま綴られていたから。
    移籍の決断にどれだけの葛藤があったのかを知り、ジュビロでの活躍をますます応援しようと思った。
    すべてを総括した書下ろしは、現役をやり終えた時の楽しみに。

    天才肌として取り上げられがちな俊輔だけど、実は観察→分析→実験→修正の熱心なサッカー研究家。
    この本では、そういう研究家としての俊輔像がよく出ているのがよかった。
    天才の一言で片づけず、誰よりも重ねている地道な努力を知って欲しい。

    俊輔にとって、無駄な経験は何一つないように思える。
    何一つ無駄な経験にしないような意識づけの努力。
    たとえセットプレーがゴールに繋がらなくても、中のフォワードに合わせられれば、得点パターンを意識づける「仕向け」「ムード作り」になる、という。
    ワールドカップのメンバーから外された経験すら、人間的な成長の糧ととらえる、という。
    この人から一番学んだのは、こういう「向上意欲」だったと、この本から改めて思い出させられた。
    久しぶりに俊輔のマインドに触れられてよかった。

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