中村俊輔 サッカー覚書

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907994

感想・レビュー・書評

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  • 〜経験に無駄なものなど一つもない〜
    中村俊輔選手に憧れてJリーガーになった選手は多い。それほど理想的な選手になった著者
    数々のチャレンジの裏での葛藤、心もようが綴られている。
    横浜F・マリノスからジュビロ磐田への移籍。
    これもきっと彼に、
    そして日本サッカーに何らかの良い影響を与えるでしょう。
    サーっと読める本でした。
    中村俊輔著 中村俊輔 サッカー覚書

    #中村俊輔 #横浜Fマリノス #ジュビロ磐田 #サッカー覚書

  • プロだなあ。
    ただてんさいなだけじゃなくて、めちゃくちゃ分析したり考えて行動されている。
    その姿勢はサッカー選手だけでなくてもお手本にしたい。

  • 「サッカー覚書」
    俊輔の今まで。


    39歳になっても、なお進化を続ける説明不要のNo.10のサッカーの覚書。Chapterは、海外で学んだこと、日本代表で学んだこと、フリーキック・トップ下論、Jリーグで学んだことの4つ。


    海外で学んだことでは、マッツァーリやストラカンという師事した監督について触れています。監督から学んだことから始まるのは少し意外でしたが、それよりもマッツァーリがきめ細かいフォローアップする監督タイプだったことも意外でした。ストラカンはそのイメージがあるんですけどね。因みに、EURO2016予想もちょこっとしているのですが、概ね当たっています。興味深かったのは、CLでこそ見える強者との戦い方。ユナイテッドはベストプレイヤーが11人いるイメージだが、バルセロナは13,14人がピッチにいるイメージ。それくらいピッチを支配していたのかと。単純にやっぱり当時のバルセロナも凄かったんだなーと。今のバルセロナもやばいですけどね。


    日本代表で学んだことでは、南アフリカW杯から這い上がってきた経緯、アジア予選での経験、そしてドーハ組からの刺激。この3点が、特に印象的です。共通して言えるのは、どこまでも続く向上心。これがやっぱり凄いです。サッカーノートをつけ続け、自分が不足している部分を埋め続けてきたのは、有名な話ですが、それ以外に当然なのでしょうけど、日々の試合、練習、触れ合いから自分を伸ばし続ける意思の強さ。純粋に凄い。こうなるべき1つの指針です。


    フリーキック・トップ下論では、やはりCLのユナイテッド相手にHOMEとAWAY2連戦で決めたあのフリーキックでしょう。特に2戦目は、1戦目で警戒が高まっている中で決め切った点は、何度映像を見ても凄いと思ったんですけど、どうやら1戦目も凄かったんですけど、俊輔としてはキックとしては完璧じゃなかったみたいですね。素人には到底理解できない差異を埋めることが出来るのが、凄みを示しています。そのフリーキックですが、イタリアでの経験が大きなポイントになっていたと語っています。当時は、ジタ、トルド、ブッフォン、フレイもいたかな、等々、厄介なGKが揃っていた中で如何にして決め切るか。その経験を積めたのが大きいと。とすると、やはり若い選手はどんどん海外に出て行ってこういう刺激を受けれる場を多く経験すべきと思っちゃいますね。


    Jリーグで学んだことで面白いのは、ラモスとのエピソード。ヴェルディとの試合でラモスとマッチアップした際、削られるかと思いきや、いいプレーには「うまいな」とか「いいぞいいぞ」と声をかけてくれたそう。なんというサッカー小僧だろうか。こういうところ、ラモス好きですね。


    国内初の移籍先としてジェビロを選び、今年で2年目。2018年は40歳になるシーズンですが、旧知の名波監督の下、中村俊輔という選手がさらに進化していくのを楽しみにしたいと思います。

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