ありがとうって言えたなら

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 142
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163908106

作品紹介・あらすじ

決して仲のいい母娘じゃなかった。だからこそ、今、お母さんに伝えたいことがある――。余命宣告、実家の処分、お墓や遺影のこと、最後の旅行、そして緩和ケア病棟へ。「母の死」を真正面から描いた、涙なしでは読めないコミックエッセイ。「すい臓のほうに何かあるって」。大阪で暮らす姉から、エネルギッシュで毒舌でコワモテの美人の母が、余命1年のすい臓がんだと告げられた。 釧路で一人暮らしをしていた母は、看護師をしている姉の元へ身を寄せ、通院と治療が始まった。抗がん剤の副作用や痛みに気分が浮き沈みし、母のイライラは最高潮。心はガチガチに閉じていて。余命宣告、実家の処分、お墓や遺影のこと、家族総出の最後の旅行、そして、緩和ケア病棟へ。誰もが経験する大切な人との別れは、想像と違うことばかり……。決して仲のいい母娘じゃなかったかもしれないけれど、だからこそ、今、お母さんに伝えたいことがある――。思わず「お母さん」ってつぶやきたくなるコミックエッセイです。

感想・レビュー・書評

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  • 余命1年とすい臓がんを告げられた母。母の闘病、兄弟の苦労、母の強い個性によることで面白おかしく書かれているところもあるが、著者の母への思い、辛さで涙した。自分の母の死と重なるところもあって(ガンとか自分も母親と決して仲がいいってわけではなかったこととか)、より一層。家族で闘病していないとわからない、実体験として書かれている。自分にはもう両親はいないが、いろんなことで悔いを残さないようにと周りのみんなにオススメしたい本。

    • ひとしさん
      こんばんは!
      私も父親を白血病で失くしているので、なんかきそうな内容ですね!是非、読んでみたいと思います。
      こんばんは!
      私も父親を白血病で失くしているので、なんかきそうな内容ですね!是非、読んでみたいと思います。
      2018/04/17
  • 自分の母親のことって大好きだけど、大好きだけではいられない人も多いんではないか。関係が近しく本音でぶつかる事も多い分相手のいいところも悪いところもダイレクトにやり取りする関係。
    特に瀧波さんの母親はパワー溢れる情にも厚い個性的でもある方だったので尚更だと思われた。
    瀧波さんの母親が病を発見されてからの余命の日々が瀧波さんの視点から描かれている。実際の介護はほぼお姉さんの家庭において(個人的にこのお姉さんはマジ菩薩か天使かというくらいの献身ぶりだと思った。職業柄なのか元々の性格なのか)なので、実際身体を動かすような介護ではないけれど、精神的にもかなり消耗する期間だったようだ。
    親が老いてきたという現実に気付き始めた30代40代の娘には深く突き刺さる内容ではないかな。

  • 状況がグサグサと突き刺さります。参考になった、といっては語弊があるかもしれませんが、参考になりました。お二人とも本当によくやったと思います。お姉さんのようにはとてもできません。私はお母さんのようにできたらなあ、と思ったほどです。これも語弊がありますかね。

  • お母さまの美貌・強さ・若死にと、亡母との共通点も多く。でも号泣じゃなくて、ちょい泣きくらいで読み終えられたということは、私もだいぶ母の死を乗り越えたっちゅーことかな、おかあさーん

  • 「その時が来て…」
    「その時が来るまでに…」

    娘として…、母として…
    どうあるべきか、どうありたいか
    両方の立場を考えながら、想像しながら 読みました。

  • 『臨死! 江古田ちゃん』に続けて著者のマンガを読むのは久しぶり。朝日新聞の書評に取り上げられていたことから購入。
    一番好きなところは、著者がお母さんに描いてほしいと言われていた遺影を描き上げ、お手紙とともに送るときの描写。
    「そうだ、手紙も入れよう。お母さんが好きだって書いちゃおう」の部分。好きなのに、改めて「好き」と伝えないのが親子関係。伝えとかないと後悔しちゃうよなと、最近思っているので胸に来た。
    それからもう1か所。
    「私たちも『完璧な幸せ』の最中だった」
    余命わずかな母親と、きょうだい、その配偶者、孫たちと思い出の地ハワイへ赴いたときのこと、結婚50周年の老夫婦を目の当たりにし、「完璧な幸せだ」を見た気がしてひるむが、自分たちも「完璧な幸せの最中だった」と気づくシーン。
    巷で小さい孫を囲んで幸せそうなジジババを見ると、「幸せそうだな」と思ってうらやましく思っていたけれど、最近は、「それは私たちも過去にやったんだった」と思う。そんな心情が重なった。

  • 娘が「すごくいい!」と貸してくれた
    やはり三十代には響くのかしら?
    私はこの母親が無性に腹立たしくて共感できなかった親を看取るときはもうこっちがへとへとくたくた
    このお母さんはそういう経験がないのかしら?

    ≪ 母の死は 壮絶過酷 会いたいな ≫

  • 自分も、母を胃がんで亡くしているから分かるところは分かる。(よく分かるなんてとても言えない)
    あの時のいっぱいいっぱいな感じと、それは世間的には共感されないからひたすらただ頑張り続けるだけな状態。
    あの時、本当は何を考えていたかなんてわかるからこそ自分が死ぬのが怖いんだなぁ。

  • 毎日欠かさず化粧をしていた美しいおかあさんが、末期の膵臓癌で余命10ヶ月。
    絵に描いたような優しいお母さんじゃなかったかもしれないけど、
    余命宣告を受けてから、お母様が亡くなるまでの実話を基に描かれています。


    ・病気と向き合う姿
    ・生死への考え方
    ・両親の最期を看取る


    母が居なくなるなんて、とてつもなく悲しい。想像するだけで泣けてくる。自分より先に旅立ってしまうと当たり前にわかってるつもりだけど、家族って理屈じゃないから、重ね合わせてポロポロ泣きながら読みました。


    出来るだけ長生きして、出来るだけ健康で、出来るだけ笑っていてほしい。

  • 母と娘って実はどこの家でもこじれがち? かなり当たりがきつい母に対して、姉が怒らずに受け流すのすごい!

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プロフィール

漫画家。1980年、北海道札幌市生まれ。2004年、月刊アフタヌーンで四季大賞を受賞しデビュー。『臨死!!江古田ちゃん』『あさはかな夢みし』『ありがとうって言えたなら』などの漫画作品の他、『はるまき日記』『女もたけなわ』などエッセイも発表している。

「2017年 『自分を好きになろう うつな私をごきげんに変えた7つのスイッチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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