金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて

  • 文藝春秋 (2018年3月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784163908151

作品紹介・あらすじ

◎34歳で世界をかき回す独裁者・金正恩を知るための決定版◎

ベストセラー『父・金正日と私 金正男独占告白』の著者が
世界で最もナゾに包まれた指導者・金正恩を、素顔(第1章)、ルーツ(第2章)、
核とミサイル(第3章)、経済(第4章)、金正恩対トランプ(終章)という
5つの視点から解き明かしていく。

◎1991年、金正恩は母、兄と一緒に「ジョセフ・パク」という偽名で来日していた。
◎父(金正日)はロシア・ハバロフスク生まれ、母(高容姫)は大阪生まれの在日コリアン。
◎スイス留学時代は公立校に通う「おとなしい生徒」だった。
体育、音楽は「やや得意」だが語学が「苦手」、理科は「不合格」。
◎バスケが大好きで、日本のマンガ『スラムダンク』を愛読。
◎20代後半で北朝鮮を背負うと「恐怖政治」を開始。5年間で340人もの部下を粛清。
◎金正恩時代の北朝鮮経済で「GDPは7%成長」!? 韓国以上のプラス成長を達成している。
◎1900万人の1年分の食料に相当する費用をミサイル開発につぎ込む。

■終章ではアメリカ・中国がすでに作り上げたという「ポスト正恩シナリオ」にも踏み込む。


【目次】

■第1章 金正恩の素顔

中学時代からスイスに留学した正恩は公立校に通う「大人しい生徒」だった。
語学が苦手で理科は不合格。バスケが好きで漫画『スラムダンク』を愛読し、
シャイボーイと呼ばれていた。しかし20代後半という若さで北朝鮮を背負うと
「恐怖政治」で周囲を振り回し、5年間で340人の部下を粛清したと言われる。

■第2章 金正恩のルーツ

祖父・金日成はクリスチャンの農家に生まれ「日本軍と10万回戦闘した」
伝説を持つ祖国の英雄。ハバロフスクで生まれた父・正日は、叔父や日成の
後妻との争いを制し権力を握る。正恩の母・高容姫は大阪生まれの在日コリアン。
帰国船で北朝鮮に渡り〝喜び組〟として活動しているとき、正日に見初められる。

■第3章 金正恩、最大の武器――核とミサイル開発

GDPに占める軍事費比率23%、世界一の「スーパー軍事国家」。
核・ミサイル科学者には最新家電付きの5LDKマンションが与えられ、
実験に成功した技術者を正恩自らおんぶして感謝するほど手厚くサポートする。
国民の大半に当たる1900万人の1年分の食料費が
ミサイル予算にまわされる開発の最前線。

■第4章 金正恩、経済の実力

70階建てタワーマンション、1500台のタクシー、日本製品で溢れるスーパー。
平壌の変化は目まぐるしい。正恩が私的な流通網である市場を認め、
1万ドル以上の資産を持つ新興富裕層「金主」が急増。韓国の経済成長率を上回り、
GDP7%成長説も浮上。だが相次ぐ安保

みんなの感想まとめ

独裁者の金正恩の人生とその背景を多角的に探る内容で、彼の素顔やルーツから、核開発、経済政策に至るまでを詳細に描いています。若き日にスイスで育ち、内向的な性格だった金正恩が、20代で恐怖政治を展開し、3...

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったという感想は不適切な気がするが面白かった。
    金正男暗殺の遠因でもあると思っている著者のことをどうしても内心で手放しに賞賛はできないけど、やはり北朝鮮に対する知見や考察の数々は流石という感じ。

    同情する気は無いし到底許しがたい無茶苦茶な国家ではあるけども、自国を守るために懸命に核で他国と張り合い、国民には嘘で塗り固めた幻を見せて、そうやって生きてきたしこれからも生きていくしかないということなんだろなあと、北朝鮮のことをはじめて俯瞰的に見ることができたのは新鮮な体験だった。

  • ふむ

  • 金正恩だけではなく、北朝鮮について述べる。
    2年ほど前の本でちょっと情報が古いし、色んなところに出ている話が殆どだけど。
    恐怖政治、巨大建築物、核保有が金正恩のキーワード。
    一部資本主義を取り入れて、経済は以前よりマシ(?)というのはちょっと驚き。

    果たしてこの先10年、一体どうなるのだろうか。

  • 背景がよく分かった、今後はいかに?

  • 東2法経図・6F開架 KW/2018//K

  • 五味さんの北朝鮮物は全部読ん出るので、いつもの続きで面白く読めた。最新の内容がどこにあるのか?北朝鮮外交官のなりふり構わない蓄財方法、第4章の北朝鮮経済が意外に成長している内容が新しかった。今週の南北首脳会談以後どうなるか。

  • 著者は、前著で金正男氏とのインタビューやメールでのやり取りを記した新聞記者。
    今回のテーマは金正恩。今回は独自の情報や取材を基にした内容は乏しく、やや物足りない点も残るが、対象が彼の国の指導者だけにやむを得ないのだろう。
    傍から見るとハチャメチャな国で、崩壊論に説得力を感じてしまうが、弱者なりの戦略でしたたかに生き延びようとしていることが理解できる。
    本書にはごく最近の出来事まで盛り込まれているものの、それでもその後の急速な展開に改めて驚く。
    その一方、実は何も変わらないのではないか、との思いを強くした。

  • 【止まらない核・ミサイル開発の暴走】大阪生まれの母、スイス留学時代の素顔から年三億ドルをつぎ込む核開発まで。二十年以上の朝鮮半島取材から解き明かす独裁者の素顔。

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著者プロフィール

五味洋治:1958年長野県生まれ。82年早稲田大学第一文学部卒業。83年東京新聞(中日新聞東京本社)入社、政治部などを経て97年韓国延世大学校に語学留学。99~2002年ソウル支局、03~06年中国総局勤務。08~09年、フルブライト交換留学生として米ジョージタウン大学に客員研究員として在籍。現在、論説委員。主に朝鮮半島問題を取材。著書に『朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか』(創元社)、『金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて』(文藝春秋)、『父・金正日と私 金正男独占告白』(文春文庫)、『女が動かす北朝鮮 金王朝三代「大奥」秘録』(文春新書)などがある。

「2021年 『金正恩が表舞台から消える日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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