旅する江戸前鮨 「すし匠」中澤圭二の挑戦

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 41
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163908267

作品紹介・あらすじ

鮨職人たちが選ぶ最も尊敬する鮨職人のアンケート一位に選ばれ、多くの食通たちを心酔させてきた四ツ谷『すし匠』の中澤圭二氏。国内の評価を不動のものとしていたにもかかわらず、中澤氏は2016年、53歳でハワイのリッツ・カールトンに進出する。築地からネタを空輸するのではなく、地元ハワイやアメリカ大陸沿岸の魚をつかって、一流の鮨を握るという前途多難な試みに挑んだのだ。それを可能にしたのは、素材の魅力を極限まで引き出す、200年の歴史をもつ江戸前鮨の技法だった――。中澤氏に出会って以来、その人柄と仕事に惚れ込んだノンフィクション作家の一志治夫氏が15年以上にわたる取材の蓄積から描き出す、熱き男の物語である。江戸時代に握り鮨を考案した華屋與兵衛の時代から、戦前戦後の鮨文化、ここ数十年の海外での展開まで、ダイナミックな変遷を浮き彫りにしつつ、江戸前鮨という食文化の奇跡を浮き彫りにした、鮨ファン垂涎の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 鮨職人 中澤圭二氏の鮨哲学と人生を綴りながら、江戸前鮨の歴史と変遷を解説している一冊です。江戸前鮨と海鮮寿司の違いについても、定義付けされています。
     
    江戸前鮨とは、魚に塩をあて、酢や昆布で締めたり、漬けにしたり、煮付けにしたりと、様々な下ごしらえをするもの。この本を読むと、江戸前鮨にとって、塩が本当に重要なものであることを実感できます。
     
    新鮮な魚介類をそのまま酢飯へのせる海塩寿司とは違い、江戸前鮨は、魚に様々な“手当て”をします。それは、衛生管理も含めて、安全に美味しく食べるための技の数々。職人の工夫と情熱の積み重ねが、江戸前鮨の歴史なのです。
     
    魚の状態や時期によって、塩の振り方、寝かせる時間、酢加減などの塩梅を微調整するのが、鮨職人の腕の見せ所。経験を積み、感覚を研ぎ澄まして、それらを体得していくそうです。

  • 四谷でランチしようと思ってふらふらしていた時に、お店の佇まいに目を引かれたお店のご主人の本でした。日本人でありながら、いわゆるお鮨(海鮮鮨)と江戸前鮨の違いもわからなかった自分が恥ずかしいです。職人の努力と根性と才能には脱帽&あらためて鮨に対する興味が湧いてきました。味や見た目は仕込みはもちろん大事なポイントですが、カウンターに他のお客さんと並んで、職人さんを目の前にして食する鮨という食文化を一日本人として大事にしていきたいです。

  • 以前からすし匠系には何店舗かお邪魔し。ついに昨年ハワイのすし匠で幸運にも中澤さんに握って頂き、ご本人からもハワイ出店の思いを伺ってすっかりファンになっていました。名店で修行したわけではない、スナックの店長もやった、机上ではないリアリティがすし匠のスタイルを作り上げている。稀代のディスラプターであり、コンセプター、そしてクラフトマン。

  • 【江戸前鮨の技術が、ハワイの魚をも制した――】数多くの食通たちを心酔させてきた「すし匠」の中澤圭二氏が二〇一六年にハワイに進出した。江戸前鮨の技法が成し遂げた奇跡とは?

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