- Amazon.co.jp ・本 (553ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163908397
感想・レビュー・書評
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脚本家・高遠奈津は夫と離婚し舞台俳優で脚本の勉強をする大林と暮らし始める。大林はヒモ。奈津は大林の借金をも返済する一方で、大林は勉強もせず、奈津の仕事を邪魔するからと飲みに出かけるばかり。奈津は寂しさを覚え、先輩、男優と逢瀬を重ねる。大林とは結婚もするが、奈津は風俗ライター・加納と深い仲になる、しかし、大林にバレてしまい…。読み始めて、これでもかとばかり官能の世界ばかりでどうかなあ、と読み進める自信がなかったけれど、加納とのメールのやり取り、大林との修羅場までくると目が離せなくなった(ここが私にとって読みどころであった)。奈津の行く末を見なくてはと最後まで進めた。共感はしなかったけれど、奈津はそうゆう性分なんだと、結果はどうあれ前向きに捉えるなら良い作品や現在を生み出すための必要なことばかりなのだ、奈津のようなタイプの人はいるんだろうなと。心の動き、奈津そのもの、それをストレートにうまく書けていたな。その点は素晴らしいと思う。奈津、そして奈津の周りの人の人間ドラマを興味深く読めました。ただ、最後の父のことトーンが違う気がするし官能は官能のまま終わらせても良かったのでは。
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創作の鬼に導かれるように夫との穏やかな暮らしを捨てた奈津。性の深淵へと次々に分け入ってゆく彼女が自由と孤独の果てに見いだしたものは…。『週刊文春』連載を単行本化。「ダブル・ファンタジー」の続編。
まさかそんな終わり方をするとは・・・。 -
2020/07/22
先日、ネコメンタリーを見たので、ものすごーくリアルにヒリヒリとする気持ちで読んだ。 -
「ダブルファンタジー」の続編。前作でいい人かと思った人も本作で出てくる人もみごとなクズっぷり。主人公も学習しようよと思うが、自分の興味に向かって暴走しているし、パワーに圧倒されました。
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