六月の雪

  • 文藝春秋 (2018年5月31日発売)
3.45
  • (23)
  • (61)
  • (84)
  • (16)
  • (3)
本棚登録 : 646
感想 : 83
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784163908403

作品紹介・あらすじ

祖母のふるさと、台南への旅が私の人生を変える
7日間のひとり旅が生んだ人々との絆がもたらした奇跡とは。

声優への夢破れ、祖母と二人で生活する杉山未来。入院した祖母を元気づけようと、未来は祖母が生まれた台湾の古都、台南を訪れることを決意する。
祖母の人生をたどる台湾の旅。そのなかで未来は、戦後に台湾の人々を襲った悲劇と植民地だった台湾に別れを告げた日本人の涙を知る。
そしてついにたどり着いた祖母の生家で、未来は人生が変わる奇跡のような体験をするのだった。
「わたしは誰からも愛されない。誰も愛さないなんて生き方はしたくない」
いつもどんなときも夢は突然始まる。台湾の旅情もあふれる最高の感動作。

「時間だけ、過ぎる」
劉慧雯(りゅうけいぶん)が、日本語で呟いた。未來は、自分自身が過ごしたこの三年間を思った。白も黒もない、単なる派遣社員の仕事だった。だが確かに、自分の本意ではない仕事を続けている間に、気がつけば未來も三十歳というラインを越えていたのだ。あまりに呆気なく。こんなつもりではなかったという思いが何度頭をかすめても、まだ大丈夫、まだ何とかなると自分に言い聞かせて過ごした日々でもあった。(本文より)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ★4.5

    声優への夢破れ、祖母と二人で生活する杉山未来。
    入院した祖母を元気づけようと、未来は祖母が生まれた台湾の古都、台南を訪れることを決意する。
    祖母の人生をたどる台湾の旅。
    そのなかで未来は、戦後に台湾の人々を襲った悲劇と
    植民地だった台湾に別れを告げた日本人の涙を知る。
    そしてついにたどり着いた祖母の生家で、
    未来は人生が変わる奇跡のような体験をするのだった。
    「わたしは誰からも愛されない。誰も愛さないなんて生き方はしたくない」
    いつもどんなときも夢は突然始まる。
    7日間のひとり旅が生んだ人々との絆がもたらした奇跡とは…。

    私も主人公の未來と一緒だ。
    台湾について何も知らなかった。
    知ろうともしていなかった。興味も持たなかった。
    日本史の授業でも習っていなかったのか…。
    東日本大震災の時、台湾の方々から200億円もの義援金が送られてきたこと。
    台湾には親日家が多いって漠然と思っていたが、
    どうしてそんなにも義援金を送って下さったのか深く考えなかった。
    何故なのかを知ろうともしなかった。
    50年間日本が統治していたなんて…。
    日本が戦争に負けて、台湾から追い出された後、
    中国本土から国軍がやってきて、とても悲惨な事件が信じられない位起こり、
    世界一長い厳戒令…40年近くも苦しめられてきたこと。
    その為怖くて怖くて、感情表現が苦手な人が多い事。
    自由になったのはわずか30年前…。

    アーケードの様になっている亭子脚。
    走り回る沢山のバイク、バイク。
    ごちゃごちゃとした街並み。
    漢字だらけの沢山の看板。
    どこまでも広い青空や緑。
    焼ける様に暑い日差し。
    台湾の描写が素晴らしくって、行った事もない台湾に居るようだった。

    この本を読んで、台湾の歴史や日本との繋がりが良くわかりました。
    510ページというボリュームの本作。
    重厚でとっても辛いお話も沢山登場し、沢山の事を色々と考えさせられました。
    母親と娘・嫁と姑・家族とは何か…。そして国と国との関係。
    とても重かったけどとても良かった(*´ `*)

    今、この瞬間から過去になる。
    過去の事は変えられない。
    自分の力で変えられるのは未来だけ。
    そして、心に生きている間は出来事も人も死なない。
    忘れなければ生き続ける。

    縁ってあるんだよね。
    人と人との出会い大切にしなきゃね。
    過去を振り返るんじゃなくて、
    未來に向けて生きることのひとつなんだね。

    この本を読むと台湾に行きたくなります。
    本当に、いつか是非行ってみたいです( ˶´⚰︎`˵ )

  • 台湾。

    主人公である杉山未來と全く一緒で、この歳になるまで、その歴史に全く無知であった。

    1895年から1945年まで日本に統治されていたこと。

    その後、蒋介石がやってきて圧政が敷かれ、誤った情報による身に覚えのない処刑が繰り返され、たくさんの人たちが犠牲になったこと。

    その結果、台湾の人たちのなかに表情や感情を容易に表に出さない国民性が培われていったこと。

    この作品での唯一の違和感は、主人公・杉山未來の李怡華に対する数々の憤り。

    無償でガイドをし、自分の都合がつかないときには洪春霞というフレンドリーで面倒見の良い代役を付けてくれた彼女に感謝が湧きこそすれ、何度も内面の苛立ちを見せるのは、ちょっとキャラクターの設定ミスなのではないかと思ってしまう。

    逆に印象的なのは未來を後ろに乗せて、台湾を疾走する洪春霞のバイク。その意味では表紙のイメージ通り。

    本作の魅力は、出てくる台湾の人たちの優しさ、面倒見の良さ。

    李怡華そして洪春霞から繋がっていく楊建智や林賢成、劉彗雯。1週間という限られた期間で、杉山未來が目的としていた祖母の学校や幼い頃に住んでいた土地、ひいおじいちゃんが働いて工場、そして、勘違いかもしれないと危惧していた「六月の雪」にまで巡り合うことができたのだから。

    そして物語は、杉山未來に訪れるであろう明るい未來を暗示しながら終わっていく。

    どうにも切ない、大きな悲しみを内包しながら。

  • 今、個人的に台湾の気分。行く予定はまだないけど、なんだか台湾が気になる。台湾舞台のお話が読みたくなる。
    本書を読んで、日本と台湾の歴史をちゃんと知りたいと思った。そして台南いいなと思った。古い建物が残る風景が魅力的。甘い醤油が好きなお口なので台南料理はきっと合うはず。未來さんにはもっと美味しく料理を食べて欲しかった。マンゴーの美味しさを味わえたのは救いだったかな。
    それにしても未來さんはなんでそこまでリイカさんに苛つくかなぁ。まあ、感じ方は人それぞれだからそういう人もいるかもしれないけど。私はリイカさんの態度は気にならない。むしろキレてる未來さんがちょっと怖かった。

  • 台湾の歩んできた歴史を少し知った。
    植民地して占領されていたのに「台湾と日本は、50年の間だけ一つの親戚、家族だった」と表現されることに、痛みを感じる。
    日本が台湾を捨てたその後、蒋介石率いる国民党がやって来て、日本の植民地だった50年は無きものとなった。その頃、教育を受けた人には空白だという。
    日本でも、台湾が日本の植民地だったと教えていなかった。(今はどうなのかな?)
    日本に対する台湾の人々の感情は、どの時代を生き、どのような教育を受けたかで違う。日本も同じか。
    台湾と日本を家族だったと捉え、これは家族の物語でもあるのだろうか。
    劉さん母娘の長い長い話。
    お婆ちゃんと娘の関係は改善されないままなのだろうか?

    問題が盛りだくさんで追いつかない。
    連載小説は連載されていた期間をかけて読む方がしっくりくるのだろうか。

  • 祖母と二人で暮らす杉山未来。声優への夢が破れ契約社員として働いていたが、祖母が怪我をして入院してしまう。ちょうど契約期間が終わった未来は、祖母に元気を出してもらおうと、祖母の生まれ故郷の台湾に行く。台湾人の助けを借りながら、台湾の歴史や思想に触れるにつれ、未来の人生観にも変化が。
    台湾の地理・歴史・文化などを詳細に知ることができた。家族との係り方や、家族間の問題など、日本と台湾の話を織り交ぜながら進み、考えさせられることも。「一瞬一瞬が・・・」の箇所がとても印象に残った。

  • 母と同年齢の友人、Ⅿさんを思い出しながら読んでいた。Ⅿさんも主人公未來の祖母・朋子と同様、女学校まで台湾で暮らしていて、その頃の話を良くしていた。話の中で、燃えるような朱い花が咲く火焰樹(本文中では鳳凰樹)が記憶に刻まれているが、本作は”6月の雪”と呼ばれる、真っ白な欖李花(ランリーファ)がタイトルにもなっている。疎遠になってしまったが、この本を教えたらきっと喜ぶに違いない。
    亡き義父も台湾が好きで何回か足を運んでいる。反日的な中国と違い友好的だと話していた。
    隣国では珍しく反目し合っていないし、東日本大震災では多額の義援金をもらったというのに、残念ながら、台湾の歴史には興味がなく疎いままだった。鄭成功も頭の片隅に残っているぐらい。清、オランダ、数十年ほど日本の植民地となり、日本の敗戦により中国に支配されていた。国際連合に加盟していない唯一の国なんて、今まで知らなかった!
    そんな私に熱く訴え伝えた本だった。「凍える牙」でファンとなり、その後それ以上の作品には出会えなかった。しかし、本作は解り易く語りかけ、同感させ、勇気をも与えてくれた。
    10日間の台湾旅行最終日に、未來が「この一瞬、一瞬が過去になっていく」と神妙な気持ちでいると、林先生は「過去にはなりますが、それが心に生きている間は出来事も人も死にません。そしてこの先の未来につながることが出て来ると思います」と応えていた。
    台湾旅行と並行して、入院している祖母・朋子をめぐる、実の娘や息子、嫁との葛藤も描かれてあり、登場人物の域が広い。台湾先で訪れた元日本人家屋に住む悲惨な家族の実態との共通項は大家族のために生計を支え続ける”長女”という軛だろう。未來を案内する洪春霞は仕送りするために日本へ出稼ぎし、その間に日本語を習得していてお行儀の悪い日本語となっている。取っ付きにくい李怡華だったが、台湾に限らず日本にも居るような人物像だった。
    日本による植民地支配時代の歴史は詳しく描かれないが、会話の形で何箇所か出て来る。表に出さない手法で、(自ら調べて)台湾との深い関りを知るきっかけともなりより近しく感じられる。
    乃南さんありがとうございました。

  • 祖母と二人で暮らす未來。祖母は生まれ育った台湾の夢を見た。そして、台湾(台南)の家に帰りたいと未來と話しているうちに怪我をしてしまい入院をする。未來は祖母を元気付けようと台南へと旅立つ。中国語も喋れなく、台湾の歴史をよく知らぬまま旅立った未來は、現地の若い人たちに手助けられ、祖母が暮らしていただろう街・家、そして見たという「六月の花」を探す。未來を主に李さん他の人柄については薄いが、台湾の歴史、家族のこと、人との出会いは深く書けていて、乃南さんはこちらを強く書きたかったのでしょう。未來の家族の問題あり、台南で出会った家族の問題、国は違えども人は同じと気づいたこと、出会った人との縁、未來が感じたこと伝わった、台湾生まれの日本人のかたを私は身近にいないけれど、読んでていて、おばあさんや未來の感情を自分のことのように感じることができた。教科書では習わないことばかり。一瞬に過去になってしまう。おばさんのことにしても未來の今にしても乃南さんは失われてしまうことを大切に大切にしたく書いたのではないかな。未來と共に台南を旅した感じです。かすみちゃんの過去わかりませんが、悲しいです。実際のモデルの方がいたのかしら。

  • なんらよ〜。いろんなことが起こりすぎて、いろんな考えがぐるぐるして、考えがまとまらないじゃないか。
    夢を諦めたこと、仕事のこと、おばあちゃんのこと、台湾のこと、彼のこと。ぐるぐるぐるぐる。楽しくて悲しくて全部がごちゃまぜ。

    みんなと一緒に台南を歩いて、一緒に六月の雪を見たような気分になったよ。再読してまたみんなと会いたい。

    読後、台南旅の写真を見返している。今度台南に行くのは6月がいいなと思った。

  • 主人公未来の「台湾旅紀行」といった物語だった。その台湾の旅は面白くて興味を持った部分もあるのだけれど、淡々としていて、味気なく感じました。また、祖母がかつて住んでいたと思われ日本家屋に住んでいる女性の、半生を聞くことになるが、それが「そこ、こんなに必要?」と思うぐらい長く、内容も重たい。
    そして、未来という女性は、随分自分中心な人間で、何様なんだろう?と思ってしまいました。
    面白くなかった訳ではありませんが、全体的に淡々とし過ぎていて、イマイチ物足りなく思う物語でした。

  • 久々に乃南アサさんの本、本屋さんで見かけて装画が「蜜蜂と遠雷」の作者かな?と思いつつ、ぱらぱらっと冒頭読んだら、もうこれは絶対読みたいと思いました。

    さすがの筆力、読み始めたらとまりません。

    しかも何の偶然か、読み始めた今日、仕事で台湾の取引先の話になり、同僚から「台湾は中国だから」といわれ、「ホントに⁉︎台湾って国じゃないの?」なんて返事をした自分は、もうこの本に今、出会う運命だったなんて思ってしまいました。

    おばあちゃんと未來、1週間の台湾の旅で知り合った台湾の人たち、それぞれの人生の来し方行く末。

    見たことのない国の風景と歴史、日本の歴史。
    時の中を過ぎて行った市井の人たちの人生。

    すごく入り込んでしまって夢中になって読んで、考えさせられて、良い本に巡り会えた!という感想です。

  • 祖母と暮らす未來は、怪我をしてしまった祖母を元気づけるため、祖母が暮らしていた台湾を旅することにした。現地では、台湾人に助けられながら、祖母のルーツを探し、やがて未來自身のこれからを考えるようになる。

    20年以上前に台湾には旅行したことがありましたが、知識を持たずの観光旅行で、美味しいものを沢山食べただけ。
    今となってはもったいないことをしたと思います。

    かすみちゃんが魅力的。
    なので、ラストの展開には驚かされました。
    かすみちゃんにも、素敵なこれからがあれば良かったのに。

    台湾の歴史など、調べながら興味深く読みました。
    こういう出会いが出来ることが読書の醍醐味。
    大切な一冊になりました。

  • 台湾 近くて遠い国。
    似てるようで全く違う国。
    日本人として 知らなければいけないこと。
    本当を知らなかったことを 今知ったきがする。

  • 台湾が50年日本の植民地だったなんて知らなかった その後自由がなく 大勢の人が殺されたこと 戒厳令 政府に反対する人ら噂 不満持ってる人への拷問 38年続いたこと
    その時代を知ってる人 本当の心言えない 染み付いてる 恐怖のあまり表情さえ失ってる
    日本時代のことも 学校で教育しない 50年空白 そして半日教育
    80才近い人よりお年寄りは日本時代の教育受けてるから大体日本好き
    暑い 感情の表現は少し下手でも熱しやすくて冷めやすい 日本の地震の時 いっぱい寄付してくれた
    サトウキビ畑があって 砂糖いっぱいあるから 料理が甘い
    台湾の人 お金稼ぐ為に 往復したりしてる
    すべて過去にはなりますが それが心に生きてある間は 出来事も人も死にません 忘れなければ心の中で生き続ける
    そして必ず この先の未来につながることが出てくると思う
    袖すり合うもたしょうの縁 知らない人と偶然に袖が触れ合うようなちょっとした出会いも、前世からの因縁によって起きることかもしれない… 大切にしたいですね
    台湾に行きたくなりました
    知らないより知ってた方がいい 読んで良かったです

  • 台湾には、まだ一度も行ったことがないけれど、旅したくなった。
    歴史的にも日本とは深い関わりがある土地に、純粋に興味が湧いた。

  • 台湾の近代史と日本との繋がりを、主人公を通して見つめられる一冊だと思って読み始めました。
    台湾の美味しいものと街並みを案内するような前半。行く予定のない観光ガイドを眺めるように何とか読み進め、その後台湾の混乱期を生きてきた人の話になるのかと思ったら、読むのも辛い「地獄」の家庭に生きた個人の語りが続き・・・。
    所々に台湾の複雑な歴史が散りばめられていで考えさせられる部分もあります。
    でも期待した内容に一番近かったのは、最後の解説だったかも。

  • 台湾の歴史、日本の歴史。
    今更ながら、自分の歴史観は日本の側から見た歴史なんだなと気がつく。
    人と人の繋がりや思いはくにとは別のところにしっかりと存在していたのに。
    国家という力にとんでもない方に流されないように、視野を広げて時代を見るようにしたいですね。

    • やまさん
      みやきょ~さん
      おはようございます。
      きょうは、快晴です。
      やま
      みやきょ~さん
      おはようございます。
      きょうは、快晴です。
      やま
      2019/11/17
  • 台湾人の苦労話が思った以上に長いのが苦痛だったけど
    う~ん、必要だったのかなぁ。

    とにかく、何かを踏み出すためには
    それくらいのインパクトを受けないと
    だめなのかもしれない。

  • 台湾好きとしては色々な光景が目に浮かび、主人公と共に旅をしている気分。未來を案内する台湾人たちの姿も手に取るようにわかる。特にかすみちゃんは高雄を案内してくれたガイドさんにそっくり。ただ、かすみちゃんのしゃべり方については「だ行」「ら行」の曖昧さに違和感が残る。

    おそらく、未來に一つの決断を下させるために、あれだけのページ数を要したのだろう。歴史の重さ、祖母の思い、自分の淡い恋心、さらに行動を共にしてくれた人々の人生が1週間の非日常にあれだけぎっしりと詰め込まれれば、人生観が変わるのも無理はない。ただ、家族関係が複雑すぎて散漫な印象は残る。台湾で出会った女性と自分を重ね合わせる効果として設定されたのだろうが、読む側としては労力を要した。

    これまで10回余りの訪台で行ったのは台北と高雄のみ。ぜひ台南へ行きたい。食べ物のリアルな描写に惹きつけられ、読後に思わず台南のサイトへ行ってしまった。

  • 何冊もの本を読んだよう。
    読むのにエネルギーも要った。

    かすみちゃんを思うと悲しすぎます。

  • 日韓併合は1910~1945年、そして日本の台湾統治は日清戦争後1895~1945年の50年間。その後、台湾は自由のない、世界一長い戒厳令が38年間も続き、台湾人が現在のような自由を手にしてからまだ30年しかたっていないと・・・。杉山朋子は1929年生まれ16歳まで台湾で過ごした。台湾には六月の雪という小さくて真っ白な花、咲くと一面雪が降ったように見える花があった。孫の未來は、祖母の思い出の地台湾を訪れ、日本が統治していた名残を写真に撮って祖母に送る。乃南アサの509頁の大作「六月の雪」2018.5発行。

全68件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

乃南アサの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×