沈黙のパレード

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 445
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163908717

作品紹介・あらすじ

『ガリレオ、再始動!』
シリーズとしては、6年ぶりの単行本が、長篇書下ろしとして堂々の発売!容疑者は彼女を愛した普通の人々。哀しき復讐者たちの渾身のトリックが、湯川、草薙、内海薫の前に立ちはだかる。

突然行方不明になった町の人気娘・佐織が、数年後に遺体となって発見された。容疑者はかつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。さらにその男が、堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を「憎悪と義憤」の空気が覆う。

かつて、沙織が町中を熱狂させた秋祭りの季節がやってきた。パレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたか。殺害方法は?アリバイトリックは?超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。

第一作『探偵ガリレオ』の刊行から二十年――。シリーズ第九作として、前人未踏の傑作が誕生した。

感想・レビュー・書評

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  • 東野圭吾さんの大人気シリーズ最新作
    ガリレオ先生が帰ってきた!!

    もうね、本当にこれは大傑作。
    個人的には容疑者xに匹敵するくらいすごい
    もう感動した

    容疑者xの要素まで入れてくるファンにはたまらないサプライズまで!!

    犯人も動機もその顛末もすべてがわかってからが
    湯川先生と東野圭吾の本領発揮なのですよ

    読者もなんかモヤモヤするな~
    まだちょっと引っ掛かるとこあるよな~
    というところにピンポイントで攻めこんでこられる快感!!
    湯川先生!!痺れますー!!!もうますます大好き!!

    こんなに読んでよかったと思った作品はなかなか
    出会えるもんじゃないですね

    正直東野圭吾さんの作品でなんじゃこれって思ったものもありますけど、やっぱり東野圭吾すごいわーもう!!
    おばちゃん感動した!!うん!!!
    2000円近くしたけど全然気にならない!!お値段以上!むしろ払わせてください!!みたいな勢い
    間違いなく東野圭吾史上に残る名作の一つに加わりました
    好きな作品ベスト5くらいには入るかも

    東野圭吾さんはまだまだすごいです
    これからも読み続けます

    こんな素晴らしい作品を書いてくれてありがとうございました

  • 暗闇、地の底、長く重い黙秘。状況証拠は揃った。証言もある。全てが告げている。
    お前がやったんだ!と。
    罪を犯し悪い事をした人間を裁けない法や裁判に何の意味があるというのだ。警察が捕まえることが出来ぬなら、誰が悪を裁くのだ。救いは何処にある?
    お前らに不可能ならと、
    死神が笑った―――。
    ...。(心臓の停止音)。
    その人が現れれば、いつだって、何かドキドキするような実に面白いことが起きる気がしていた。
    頼もしい気がしていた。
    彼にしか解けない気がしていた。
    おかえりなさい。
    死刑を執行した死神VSガリレオの戦いに、我々は最後まで目を離すことが出来ない。
    此処にはあまりに多くの人間の深い想いが絡んでいる。あの日から、誰もが苦しさしか無かった…。
    何度も覆るこの顛末と真相に、貴方は納得し、耐えられるのか。
    私が結末を受け止めたかどうか?
    ここは沈黙を貫くのが相応しそうだ。

  • 実はガリレオシリーズを初めて読んだ。なので途中で「他のシリーズ作品を読んでおくべきだったな...」と感じたことは否めない。しかし、単体のミステリとしても非常によくできていると思う。
    大分後半まで、予定調和の消化不良で終わるのではないかと疑いを持って読み進めていたが、最後に完全にその思いをひっくり返された。悔しい気持ちで一杯である。やられた。
    さすがに緻密にできている...と脱帽せざるを得ない。
    細かいキャラクターの機微は今後別作品を読んで勉強します。

  • 一気に読んでしまった
    展開がわかりそうでわからない
    ガリレオシリーズは、長編がいい
    いつものことだけど再度読み返すことはないかな
    また 新刊出れば買ってしまう
    それも東野さんの文章の魅力かな

  • 待ってました!ガリレオ。加賀恭一郎シリーズと並んで好きな湯川教授。人情あふれる行動と理系トリック。毎回トリックと犯人を推測しながら読み進めるのだが、トリックの方はいつものことながらヘリウムの体積が増えるだのさっぱりわからず。犯人はこっちになるのかといつもはずされ今回もいいところまで行ったがやられてしまった。二つの事件をからませそれぞれ魅力があり生き生きと動く登場人物たち。一気に読ませる東野圭吾さんは流石。最後の謎解きのところで湯川先生が過去のことを語っているところもこのシリーズは引き続き読まねばという気になった。

  • さすが、東野圭吾さん!ガリレオシリーズ!!
    次々と明らかになる意外な真実。次はどうなるのかが気になって寝られず、一気に読んだ。最後に二転三転、もう何転だか分からないどんでん返しは、わくわくしまくりだった。
    犯人側に感情移入して、最初は犯人側を応援してたのに、やっぱり最後は湯川教授の推理力に拍手喝采!感動!!

  • 2018年10月17日読了。

  • やっぱすごいよ東野圭吾。

  • 「沈黙のパレード」
    シリーズとしては6年ぶりの単行本。長篇書下ろし。


    第1作「探偵ガリレオ」の刊行から20年。第9作に当たる今回、容疑者は町の人気娘・並木沙織を愛した普通の人々。並木沙織は、天性の歌声を持ち、歌手になることを目指していたが、突如町から失踪していた。殺されたのは、草薙の因縁の相手であり、過去に黙秘を続け、証拠不十分で釈放された蓮沼という男。哀しき復讐者達の渾身のトリックが、湯川、草薙、内海薫の前に立ちはだかる久々のガリレオシリーズは気合が漲っている。


    パレードを上手く使った犯行、協力者の作り方、蓮沼を殺したトリックと目が離せなくなっている。皆が愛した人を殺しながらも罪を罰されることもなく、自分は被害者だとのたうち回る蓮沼をどうにか出来ないか。その思いを繋げて大掛かりで複雑な犯行計画を成し遂げる。ポイントなのはどうにか出来ないかと言う部分で、容疑者達の「どうにかできないか」というものが必ずしも共通していないということ。殺したい者、まずは罪を告白させたい者、殺しではなく刑務所にぶち込みたい者等、ばらばらでありながらもうまく計画が遂行される。


    今回の事件は蓮沼が一度目に証拠不十分で釈放された殺人事件が大きく関係してくるが、そもそもあれだけの状況証拠が出ていながらも黙秘することで無罪となることがあり得るのかと疑問が沸いた。だからこそ、もし蓮沼の様に釈放されたら、自らの手で鉄槌を下したくなる気持ちは十分に理解できる。


    そして、話の流れから想定されたある結論が引っ繰り返り、更にもう一度引っ繰り返る辺りは大きなポイント。いつもの湯川による真犯人との対話がなされる。1度目のひっくり返しにおいては、容疑者とされた町の人々にとっても大きな衝撃だったと思われる。これをある種の裏切りと感じても不思議ではないが、そこは既に罪を共有したことからくる赦しなのだろうか。


    上述した通り犯行・トリックも良く仕上がっていて、石神哲哉を思い出させるシーンがあったり、積極的に事件に関わろうとしたり、よく話すようになったり、湯川が少し変わって(成長した)いる。


    一方で、沙織が殺される引き金となったと言える“ある出来事”に関しては腹落ちしない。多くのミステリーでも見られるモノであるが、毎回腹落ちしないんですよね。それは、防げるんじゃないのか?と思ってしまい、安易にそれを引き金にしているんじゃないかと考えてしまう。勿論、今回はその他の魅力が、その点を補って有り余る形になっていて、面白いは面白いんですけどね。


    シリーズとしては6年ぶりなので、前作を振り返りながら、読むのもお勧め。

  • 今回も事件に関係する人物が多く登場し、
    いくつもの伏線が張られているのに
    事件解決に辿り着くまでのトリックなどが
    とてもワクワクして中盤からは一気に読んでしまいました。
    ラストに関しては真実が一転二転とどんどんと
    覆されていき、現在の事件から過去のあれゆるピースが
    ぴたりとはまってこれには参りました。

    湯川博士が海外から戻り湯川教授になっていたり、
    海外生活を得たからこその新しい湯川氏の変化も興味深いです。
    特に今回の作品でも取り入れられていた親友との悔しい思いを
    晴らしてやりたかったという気持ちが
    所々に垣間見れたところが新鮮でした。

    湯川がドラマと映画のイメージがあるので
    ギターの事を語る場面やお茶の花言葉の「追憶」と「純愛」は福山さんのシングルの曲であるのでそれを想像してしまいました。
    これも映像化されるのでしょうか?

    それにしても事件のキーマンでもある蓮沼の司法に対する
    考え方を口走っている場面がまるで自分の罪の事を反省する
    こともなく司法を良いように使いまわしている所が
    許せない気持ちになりました。
    こんな気持ちがこの事件が起きてしまうきっかけの要因の一つでもあるようにも思えました。

    やはりこのガリレオシリーズのトリックは他では考えつかない
    独特なものなので、この作品をきっかけにまた次回作も期待したいです。

    久しぶりのガリレオシリーズも十分に読み応えがあり楽しめました。

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著者プロフィール

東野 圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。
1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。
代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。今後映画化が決まっている作品に2018年11月16日公開『人魚の眠る家』、2019年公開の木村拓哉主演『マスカレード・ホテル』、同年公開予定に玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。

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