沈黙のパレード

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163908717

感想・レビュー・書評

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  • 映画は若干期待はずれに感じたが
    原作を読むとやはりこれを2時間程度にまとめるには無理があったのかな
    ちと詰め込みすぎだったように感じた。
    それにしても湯川の人当たりの良さには驚き。
    アメリカで一体何があったのか
    いつかアメリカ編もえがかれるといいな。
    [図書館·10月19日読了]

  • 「透明な螺旋」を先に読んで、これはスピンオフかと物足りなさを感じてからのこの作品でした。
    これぞガリレオシリーズな傑作でしたね。

    劇場版も楽しみ!

    やっとガリレオシリーズ全部読めた。

  • 面白くて、あっという間に読み終えてしまった。 殺害方法やアリバイトリック、真犯人等〜圧巻でした。

  • 複雑に絡み合う伏線。親娘の愛、兄妹愛、それに子宝に恵まれなかった音楽家夫婦の夢。そして憎悪。いろんな感情に触れることができる素晴らしい作品だと思った。

    「沈黙のパレード」というタイトルにもいろいろ考えさせられる。この作品で沈黙と言えば、何も語らず無罪を勝ちとった蓮沼。しかしパレードは楽しく華やかな雰囲気の裏で、計画が静かに、そして沈黙の中で遂行されていたとは。

    印象に残ったシーン。

    湯川と夏美がパレードを観覧している場面で、
    夏美が「楽しんでいるみたいですね」と湯川に話しかけた言葉に対し、湯川が、
    「楽しむというより、勉強になる」
    「物語の名場面を再現するといっても、どこを名場面と捉えるかは人それぞれだ。さっき、同じアニメを題材にしたチームが二つ続いたが、全く別の場面を再現していた。実に面白い。」

    いろんな角度から物事を見ることで初めて本質に気づくことがある。名推理の大切な視点を語ったようでもあり印象に残ったシーンでした。

  • 湯川先生がカッコいい!福山雅治を思い浮かべながら読みました。
    飄々と難しいトリックを見破り、内海がバカにされるから明かしたくないと言った案も、科学者らしく興味深く聞いてくれたり、そんなことされたらうれしい!

    どんどん謎が解けていく。
    一つ解けたと思ったら、また別の目線から、謎とも思っていないのに、さらに深くまで解き明かされる。
    大勢の人が関わっているから、次々と様々な角度から解き明かされるので、目が離せなくなる!
    無駄な伏線はなくて、読み終わったら伏線を拾いにまた読み返したくなる。他にも読みたい本が沢山あるから今はできないけれど。

    佐織の両親は「娘の判断がなければ、命を落とすことはなかったかもしれないが、それでも娘は幸せな時間があったと思う」と娘の恋人だった人に伝える、発想が良かった。佐織は、夢を吹き飛ばしてしまうほどの幸せを少しの時間でも味わえたのだ。

    増村の話は「手紙」を思いだした。
    最後には「容疑者Xの献身」の話がでてきた。
    私は東野圭吾作品が大好きなんだなぁ。

    「ストーリー」「付け焼き刃」よく聞くけど、湯川先生みたいに普段の会話でさらっと言えたら素敵だな。湯川先生の言葉のチョイスにセンスを感じる。

    印象に残った文章↓
    もし僕が新たに立てた仮説が当たっているのなら、今のままではパズルを成立させるピースが一つたりないからだ。そのピースは過去にしか存在しない。

    だめかどうかを自分で判断しちゃいけない。あるわけないと決めつけるのもよくない。得てしてそういうところに問題解決のヒントが潜んでいる。とりあえず披露し、第三者の意見を聞いてみるべきだ。

    あなたが本当だと思っていることが、必ずしも真実だとは限らない。それを知らずして、運命の選択はあり得ない。真実をお話します。僕が推理した真実です。

    • makoto0402さん
      コメント失礼します。ご感想楽しく読ませていただきました。
      共感することばかりです。

      ご紹介された印象に残った文章も私も同じですが、私はもう...
      コメント失礼します。ご感想楽しく読ませていただきました。
      共感することばかりです。

      ご紹介された印象に残った文章も私も同じですが、私はもう一つあって、それは湯川と夏美がパレードを観覧している場面。

      夏美の「楽しんでいるみたいですね」に湯川が返した言葉。

      「楽しむというより、勉強になる」
      「物語の名場面を再現するといっても、どこを名場面と捉えるかは人それぞれだ。さっき、同じアニメを題材にしたチームが二つ続いたが、全く別の場面を再現していた。実に面白い。」

      湯川らしいものの見方で面白くもあり、いろんな角度から物事を見ることで初めて気づくことがある。。と言うような名推理の大切な視点を語ったような場面で印象に残りました。

      失礼しました!
      2021/08/16
  • ストーリーが読みやすく、一気に読みました。
    絡み合う事件と人間関係が面白かったです!
    謎解きはさすがガリレオ先生の一言!!
    映画化されるそうなので、映画も楽しみです!

  • 相変わらず東野圭吾の作品は読みやすいし、内容がすらすらと入ってくる。先へ先へと読み進めたくなる展開。でもなんとなく重さが足りないような感じがしてしまう。
    真相は闇の中。まだ若い沙織。新倉夫妻は自分たちの夢を沙織に託しすぎてしまったのか。ではどうしたら良かったのだろう、と考えてしまう。
    司法が裁けないのならば自分がこの手で、と被害者の遺族は考えるだろうけど、結局そうしても大切な人は戻ってこない。真相がわからない、犯人が反省していない、というのが遺族にとってはとてもつらいことなんだろうなあと感じた。

  • ガリレオシリーズ第9弾!
    読んでる間ずっと湯川教授こと福山さんが頭の中に♪
    日本の司法の穴を垣間見た気分。
    大切な人を殺されたのに法の裁きを受けることもなく、反省も良心の呵責もなく遺族を嘲笑うかのような犯人には怒りしかありません!

    謎を解いて欲しい気持ちと被害者や遺族の無念をはらすために解かないで~!という気持ちが入り乱れながらの読書。
    ラストまで楽しませてくれる東野さん、さすがです。安定の面白さでした。

  • 自分はガリレオシリーズを読むときに、湯川先生=福山雅治が脳内でドラマを演じているイメージで読んでいるので、深読することができる
    ドラマ×小説の代名詞と言っても過言ではない作品なので、リアリティがあり、今作品も非常に面白い
    映画化しても観に行きたいと思う

    内容としては単純な事件であると中盤くらいまで感じるはず

    しかし事件が振り出しに帰ったときに
    それぞれの誰が何を、どんな思いからやったのか?
    事件の最後のピースは登場人物の過去であるという湯川の真意とは?

    この2点が明らかになっていく過程が読んでいて熱くなるポイントです

  • 最後に沈黙を破るのは、誰なのか──
    二転三転する、事件の鍵を握る人物は誰か。
    沈黙を破らざるを得なかった理由は何か。
    そして、沈黙の先に待っていた衝撃の結末とは。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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