沈黙のパレード

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 508
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163908717

作品紹介・あらすじ

『ガリレオ、再始動!』
シリーズとしては、6年ぶりの単行本が、長篇書下ろしとして堂々の発売!容疑者は彼女を愛した普通の人々。哀しき復讐者たちの渾身のトリックが、湯川、草薙、内海薫の前に立ちはだかる。

突然行方不明になった町の人気娘・佐織が、数年後に遺体となって発見された。容疑者はかつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。さらにその男が、堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を「憎悪と義憤」の空気が覆う。

かつて、沙織が町中を熱狂させた秋祭りの季節がやってきた。パレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたか。殺害方法は?アリバイトリックは?超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。

第一作『探偵ガリレオ』の刊行から二十年――。シリーズ第九作として、前人未踏の傑作が誕生した。

感想・レビュー・書評

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  • 突然行方不明になった町の人気娘・佐織が、数年後に遺体となって発見された。
    容疑者はかつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。
    だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。
    さらにその男が、堂々と遺族たちの前に現れたことで、
    町全体を「憎悪と義憤」の空気が覆う。
    かつて、佐織が町中を熱狂させた秋祭りの季節がやってきた。
    パレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたか。
    殺害方法は?アリバイトリックは?
    超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。
    容疑者は彼女を愛した普通の人々。
    哀しき復讐者たちの渾身のトリックが、湯川、草薙、内海薫の前に立ちはだかる。


    久し振りのガリレオシリーズ!
    最近、何冊か東野さんのちょっとガッカリ作品が続いていましたが、
    やはりガリレオシリーズ良いですね(*´ `*)
    その上、長編!
    ガリレオシリーズはやはり長編が好きです。
    読み始めから引き込まれました。半端なく引き込まれました。
    面白い~(*´▽`*)
    ドラマの影響で、湯川=福山雅治。
    内海=柴咲コウとどうしても脳内変換されました(笑)
    面白くて夢中で読み進めたのですが、これまでと少し違ってました。
    湯川も年齢を重ね教授となり人間性も丸く良い意味で平凡な感じに変わったかなぁ。
    科学的推理、実験が少なくなってた。
    でも相変わらず湯川の推理は凄いです♪

    蓮沼という人としてクズ。
    許せないと思う殺人鬼に対して、被害者家族やその周りにいる人々の
    姿や人情が丁寧に描かれていました。
    後半、二転三転する明らかにされてゆく真実にはとても驚かされました。
    真実はとても悲しいものでした。
    皆が愛した佐織…その隠された素顔というか、幼さに少し腹立たしかった。
    人となりが意外過ぎました。
    悲しく感じました。
    新倉夫婦の思いは、確かに自分たちの実現できなかった夢を
    佐織に託す押しつけもあったかもしれないけれど…悲しかったです。
    不幸の連鎖だったなぁ。

    とても読み易くって面白かったのですが、
    何とも言えない複雑な読後感でした。
    衝撃の結末感って感じかな。

    これも映像化して欲しいです。

  • 久しぶりのガリレオシリーズ
    やはり東野圭吾作品は、超人気で多数の予約待ちの末、やっと手元に届いた
    湯川准教授は、アメリカから帰国し教授に昇進?していた
    何よりも驚きの変化は、クールで人とのしがらみを嫌う湯川教授が食事処「なみきや」で、相席で地域の人と馴染んでいる姿だ
    人間が丸くなったのかと内海刑事に冷やかされていたが・・・

    23年前に起きた卑劣で凶悪な少女殺害の犯人蓮沼は証拠不十分で無罪判決。そして、また3年前町の人気者の沙織が忽然と町から姿を消し、犯人は、先の事件と同一人物と思われるがまたしても処分保留のまま釈放になる
    一度ならずも二度も犯人を起訴できず、ほぞを噛む警察
    そして、犯人蓮沼が堂々と遺族をいたぶるかのように姿を現したことにより、町に憎悪と義憤の空気が流れ、ある計画が遂行される

    トリックに次ぐトリック、ページが残り少なくなってきたところでの二転三転する展開に翻弄された
    すんなりとは終わらせない東野マジックを、湯川教授は見逃さない

    やはり、福山雅治と柴咲コウが頭から離れなかったが、これはもはやどうすることもできない

    なみきやで地域の人と相席し、談笑しながら食事をしていたのは、親友草薙の悔しい思いを何とか晴らすためだったとは!
    一見クールではあるが、情には厚い湯川教授の一面を見てほっこりした

  • 最近読書が全く出来なくなっていた私がほぼ一日で読了。
    やっぱり東野作品は素晴らしいエンターテイメント性というか、引き込まれ方が半端ない。
    グイグイ物語に引き込まれる。

    ここしばらくそういう本を読めておらず、読書が遠のいていたのか??

    なみきや で働く歌手志望の美しい女性が行方不明になる。
    ある日、静岡のゴミ屋敷が火事になり、2人の遺体が発見される。それがその行方不明になった女性と、そこに住んでいた女性。
    そのゴミ屋敷が、23年前、少女殺害事件で黙秘権を使い無実になった容疑者の母親の家だった。

    犯人はこいつで、警察が落としてちゃんちゃん!と東野作品がなるわけもなく、話は次から次へと畳み掛けるように真実がわかっていく。

    伏線回収も気持ちが良いが、これで終わりじゃないのかー!ってところも東野作品の良さ!とことん読者をいい意味で翻弄してくれる!

    あー!楽しい時間だった!まるで映画を見ているようだった。きっと映画になるのだろうが(笑)

  • 一気に読破してしまい、読破後、そういえば・・・・。
    見落としが多く、ゆっくり読む本だと改めて思った。
    最後の畳み込みがいつも圧巻で、とても魅力的なところ。

    もやもやが最後にスッキリするところがいいところです。

  • ガリレオ長編。
    ガリレオシリーズ読むの久しぶりすぎて、湯川がアメリカ行ってたことが記憶になかったんだけど、前作はそんな終わり方(湯川がアメリカへ)だったっけか…。

    ガリレオ長編としてはかなり面白かった。
    初期短編のような難しい物理トリックではなかったけど、パレード当日に事件が起こるなんて、映像化したら華やかだろうなと思った。
    事件が二転三転するミステリーは大好き。何度もはっとした。
    世の中には野放しにしてはいけない人間が存在する…私も実際に起こった事件のニュースを見聞きするたびに思う。
    実際には否定してても黙秘してても大抵起訴されるし、裁判では大抵有罪になるけど、もし不起訴や無罪になったら、遺族の悔しさはいかばかりか…と思う。
    そんな正義感から、遺族感情に寄り添って読み進めていき、最後は驚くというか、少し残念に思ったな…。
    結局、どんなに悲しみを共有したつもりでも、復讐や犯罪に向けて一枚岩にはなれないんだろう。
    復讐ってすごく虚しいなと思った。言い方は悪いけど、復讐したい気持ちと、復讐を遂げさせてあげたいという気持ちが、仲間(だと思ってた人)に利用されたんだと、私は思ってしまった。

    最後の去るシーンは、まさに名探偵。
    東野作品のなかで、ガリレオシリーズは敢えて人間の感情にスポットを当てずに書かれていると思うけど、今回は湯川先生の静かな熱さを感じた。

  • 東野圭吾さんの大人気シリーズ最新作
    ガリレオ先生が帰ってきた!!

    もうね、本当にこれは大傑作。
    個人的には容疑者xに匹敵するくらいすごい
    もう感動した

    容疑者xの要素まで入れてくるファンにはたまらないサプライズまで!!

    犯人も動機もその顛末もすべてがわかってからが
    湯川先生と東野圭吾の本領発揮なのですよ

    読者もなんかモヤモヤするな~
    まだちょっと引っ掛かるとこあるよな~
    というところにピンポイントで攻めこんでこられる快感!!
    湯川先生!!痺れますー!!!もうますます大好き!!

    こんなに読んでよかったと思った作品はなかなか
    出会えるもんじゃないですね

    正直東野圭吾さんの作品でなんじゃこれって思ったものもありますけど、やっぱり東野圭吾すごいわーもう!!
    おばちゃん感動した!!うん!!!
    2000円近くしたけど全然気にならない!!お値段以上!むしろ払わせてください!!みたいな勢い
    間違いなく東野圭吾史上に残る名作の一つに加わりました
    好きな作品ベスト5くらいには入るかも

    東野圭吾さんはまだまだすごいです
    これからも読み続けます

    こんな素晴らしい作品を書いてくれてありがとうございました

  • 文句なしに面白い本だった。
    これで終わりかと思ったらまだ続きがあったり、オチもきれいに作られている。
    読んでいる間中だるみする事もなかった。

    この本はガリレオシリーズ。
    今回、ガリレオの親友であり、刑事の草薙が担当する事になったのは、3年前に行方不明になった女性が火事にあった家屋から死体で見つかった事件。
    彼女はいなくなる前に、実家のレストランに来る嫌な客につきまとわれていた。
    その男は以前も女の子を殺害した罪に問われるも、黙秘を続けて無罪になった、という過去のある男だった。
    しかも、その客は火事にあった家の息子だった。
    真っ黒な容疑のかかる男だが、今回も黙秘を通し、結局釈放されてしまう。
    それに釈然としない、殺された女性の周辺の人間たちは、年に一度行われるパレードに乗じて男をこらめてやろうと画策する。
    たまたま、事件の起きた場所にガリレオは仕事で滞在しており、彼も事件に関わることとなる。

    ヘリウムガスを使った犯罪という事で、化学に詳しいガリレオが謎解きするも、その犯罪にはどうしても無理がある。
    それを年に一度のパレードを利用した犯罪にする、というのがよくできているし、これで終わりかと思ったら、次々と別の真相が出てくるのも面白い。

    ひとつ釈然としなかったのは、殺された男が、多分安楽死で死んだということ。
    寝ながら何も知らず死ぬなんて・・・。
    この男には死ぬ恐怖や苦しみを感じて欲しかった。
    それくらいこの男はひどい。
    被害者に罪の意識をもたない所か、かえって被害者にお金を要求するなんて、犯罪者の中でもかなりな悪党だと思う。
    でも、殺された女性の様子、その前の少女の事件のことも際どい事は書かれておらず、上品な感じで仕上がってると思った。
    そういうのもあって、この本なら誰にでも「面白いよ」と勧められる本だと思う。

    タイトルも表紙もいい。
    私の頭の中で、この物語の登場人物たちがそれぞれの思惑でもって犯罪を遂行しようとするさまと色とりどりのパレードが鮮やかに画像となって重なった。
    まるでそれは華やかな葬送の列のようだと思う。
    それと表紙のイラストが合ってるし、中のピンクか紫かの紙がセンスいい。
    こういう素敵な装丁を見ると、こういう本が買うのに値する本だな・・・と思う。

  • すっと引きこまれ、最後まで一気読み。
    ひさびさの新作だけど、湯川も草薙・内海も変わらず、おもしろかった。
    黙秘をつらぬく蓮沼と、司法の限界。
    自分が遺族や関係者だったら、と想像すると、憤りはもっとも。
    最後の最後の真相には、驚かされる。
    『容疑者Xの献身』が、湯川に残した影に、あらためて気づかされる。
    沈黙の意味が重かった。
    やるせない事件だけれど、これからは前を向いていけそうで、読後感は悪くなかった。
    探偵ガリレオシリーズ第9弾。

  • 久しぶりのガリレオシリーズ。
    比較的苦手意識が強かったけれどこの作品はとても面白く、湯川先生が人と関わりを持つようになって人間味が増したのがよかったなぁ。
    内容もさすが東野圭吾さん。最後までストーリーが二転三転し結末が読めなかったなぁ。
    内海さんも草薙さんも懐かしく、やっぱりこれだよ
    と何度も思いながら読めたのが嬉しかった。改めてガリレオシリーズの醍醐味をかみしめられた。

  • 年に1度のパレードの最中、殺人容疑で処分保留中の人物が謎の死を遂げる。被害者の遺族らには鉄壁のアリバイがある。懸命に沈黙を続けてくれる人たち。装丁の顔のない不気味な人たちの姿が象徴的だ。辻褄の合わないことに関しては知らぬ存ぜぬで押し通す被疑者。神経は図太く逃れることに関しては天下一品の回転の早さ。二人も殺していながら否認と黙秘で逃れていく。無辜の人が冤罪に貶められ、卑劣で凶悪な輩が司法に裁かれることなく、のうのうと生きている現実。この世の不条理にあらためて思いを致した。

    • やまさん
      宮本知明さん
      おはようございます
      やま
      宮本知明さん
      おはようございます
      やま
      2019/11/10
    • 宮本知明さん
      やまさん。おはようございます。今日もがんばります。
      やまさん。おはようございます。今日もがんばります。
      2019/11/10
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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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