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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784163909189
作品紹介・あらすじ
WOWOW代表取締役社長の田中晃が、日本テレビ、スカパー!での豊富なスポーツ中継の経験をもとに、制作の裏側やテレビマンとしてのフィロソフィーを明かす。
箱根駅伝初の生中継、世界陸上東京大会での国際映像配信、劇空間プロ野球に込めた中継哲学をはじめ、トヨタカップ、Jリーグ、FIFAワールドカップ、オリンピック、パラリンピックなど、あらゆるスポーツの現場に携わってきたからこそ語れる制作秘話やスポーツ中継の舞台裏、テレビマンとしての仕事のあり方をひも解く。さらに、2020年東京オリンピック・パラリンピックをどう世界に発信していくかという命題とも向き合う。
スポーツ中継に携わる方のみならず、すべてのスポーツファンに贈る1冊。 本書を読むことで、スポーツ観戦の仕方が大きく変わるはずです!
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「WOWOWスポーツ塾」全講義録
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はじめに――スポーツ中継との出会い「スポーツはドラマだよ」
【第1回】「そこにフィロソフィーはあるか?」
~放送責任と制作者の役割~
【第2回】「ディレクターは神様なんだ」
~スポーツ中継の画作り~
【第3回】「そこに音があるんだから」
~平昌オリンピック国際映像制作の現場~
【第4回】「白いキャンバスに絵具を落とすように」
~スポーツ中継のコメンタリー作り~
【第5回】「俺たちのGOALは何だ?」
~WOWOWのテニス中継とWHO I AMの挑戦~
おわりに――「スポーツ中継制作者という人種」
みんなの感想まとめ
スポーツ中継の舞台裏や制作の哲学に迫る本書は、視聴者が普段は気づかないスタッフの情熱や努力を浮き彫りにします。生中継の裏側での準備や、選手たちと同じように本番に向けて尽力する制作者たちの姿が描かれ、視...
感想・レビュー・書評
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2022年10月5日読了。
P35
国際陸連にあるテレビガイドラインを見ると、
種目ごとに懇切丁寧にカメラ位置をはじめ
様々な約束事が規定されていました。
このガイドラインは、第1回大会で
国際映像制作を担当した
フィンランドテレビがまとめたもので、
私たちはそのチーフディレクターのピルツ氏の
授業を受けて本番に臨みました。
余談ですが、今もオリンピックの陸上競技の
国際映像制作担当はフィンランドテレビです。
P92
OBSの制作チームは、公募していません。
また入札でもないし、立候補制でもありません。
つまり、簡単にいえば、頼まれるしか
方法がないのです。
ですから、なぜ札幌テレビ放送が
選ばれたのかと聞かれても
「OBSから頼まれたから」としか
答えようがありません。
ただ、あえて要素をあげるとするなら
①実力(スキル·経験·知識)②運
③その時そこに居ること、の3つでしょうか。
OBSというのは
Olympic Broadcasting Services、
オリンピック放送機構です。
P95
ノルウェー取材特番では、
ジャンプの歴史についても紹介しましたが、
そのひとつが「テレマークの由来」です。
ジャンプにおいてテレマークといえば、
着地する際に、両脚を前後に開いて片方の膝を
深く曲げ、両腕を広げて安定した姿勢をとることを
指します。
このテレマーク姿勢をしっかりとれなければ、
減点の対象になるというルールになっていますが、
もともとはノルウェー南部のテレマーク地方で
行なわれていたテレマークスキーが原型です。
テレマークスキーとは、
初期ノルウェースキー術の代表的な回転、
停止技術で、回転する方向と逆の足を前に出して
片足を折りながらまわる美しいスキーと
言われていました。テレマーク地方の選手が
ノルウェーのジャンプ大会に出場した時に、
着地でこの姿勢をとったところ、
拍手唱来を浴びたことから、現行のルールに
取り入れられたといわれています。
P149
パラリンピック水泳競技で13個の金メダルを取り、
2008年の北京ではオリンピックにも出場した
南アフリカのナタリー·ドウ·トワ選手が
こんなことを言っています?
「私自身自分より重い障がいのある選手の姿に
心を打たれる。これがパラリンピックに
参加し続けたい理由だ。
人生の悲劇とは、障がいで自分の目標が
達成できないことではない。
悲劇は目指す目標を持てなくなることだ」
P155
「僕はこのボッチャをやっている時だけが、
対等でいられるから好きです」 -
スポーツの生中継。視聴者には気づかれずさり気なく準備し、如何なる事態にも対応するスタッフの存在がある。スポーツ中継の真髄に迫る傑作。
東京2020大会がどうなるかは微妙だが、選手達と同様に本番に向けて準備している裏方にスポットライトをあてた作品。
特に生中継、時に中途半端なカメラワークと実況が感動を台無しにするのこともある。
視聴者が何を求めているか、また撮影側は何を伝えたいか、その哲学フィロソフィーが本書で描かれる。
人が肉体の限界に挑戦するスポーツ。そしてその魅力を伝える放送スタッフたち。包括的にその魅力を教えてくれる作品。 -
スポーツ中継の裏側では、こんなに情熱をもって番組を作成している人もいるんだと言うのが知れた本。
日テレの野球中継の話は面白かった。
確かにあの局は相手チームのことよく調べてると思っていたし。
ただ普段から野球中継見ていて、このマインドを持って中継している局の方が少ないと感じるのが残念やと思う。 -
選手をリスペクトするということは,全くそのとおりだと思うけど,一貫しているのかやや疑問。フィロソフィーというほどのものではないように思った。
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何気なくスポーツ中継を見てるが、その背景は全く知らんかった。
今号何か大きなスポーツイベントを見るときに、違った見方で楽しもうと思う。 -
スポーツ中継のこだわり。オリンピック陸上国際映像担当がフィンランドテレビ。
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日本テレビで箱根駅伝やプロ野球など数々のスポーツ中継に関わった経験を後輩達に伝えるために書かれた本。
スポーツ中継にはフィロソフィーがある。
そんなこと考えても見なかった。
最近のスポーツの大きな大会は、タレントのとんちんかんなコメントなど、邪魔!と感じるものも少なくない。
きっとフィロソフィーがないからなんだなと納得。
わたしはスポーツ中継に携わるわけではないが、多くの人間を動かすプロの仕事として、共感できるところがいくつもあった。
準備こそが本番を決める
試合や選手への最大のリスペクト
良い後悔をしよう
来年のオリンピックに向けて、きっと沢山の人が準備をしている。楽しみだ。
田中晃の作品
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