辺境メシ ヤバそうだから食べてみた

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 648
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163909196

作品紹介・あらすじ

ヒキガエルジュース、ラクダ丼、超熟納豆、胎盤餃子……辺境探検家がありとあらゆる奇食珍食に挑んだ、驚嘆のノンフィクション・エッセイ。・ジャングルのゴリラ肉ってどんな味?・恐怖のスパーリング・エイ料理ホンオ・「世界最高のビールのつまみ」の意外すぎる正体・“女性用絶倫食材”カエルの子宮の効果とは?・トン族は「ヤギの糞のスープ」を食べる!?人類最後の秘境は食卓だった! 抱腹絶倒の食の冒険ノンフィクション決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 電車の中で読んでいて、あまりの面白さに大笑いしてしまった!!

    この本は部屋でこっそり読むべし!
    そして大笑いすべし!

    「ヤバそうだから食べてみた」って…
    高野秀行さん…やっぱりサイコーです!!

    辺境に旅する高野さんが食べた「ヤバいもの」エッセイ
    「ヤバいもの」と言いつつも、高野さんがすごいのはそれを地元の人が食べているんならフツーに食べれるじゃん~っとなんというか、国境がない、偏見がないフレンドリーな食に「これぞホントの国際交流!」
    いや、ただ単に好奇心からかもしれないが…

    水牛の骨髄やらラクダ(肉&乳)、ゴリラ、鯉の円盤焼き、ムカデ、タランチュラ、虫ピザ、趙熟成納豆、ヤギの糞スープ(いや、糞じゃなくてアレでした!!)、カエルジュース、●●そっくりなチーキョテフ、そして極め付きは…胎盤って!!
    文章の表現がもうおもしろすぎて何度読んでも笑いがこみあげてくる~。ひ~ひ~!!

    個人的にはテナガザルの●●の写真が~~!!
    最初は何の写真かわかってなかったのだけどよく見るとおお~!!思わず笑ってしまった。
    なんだろう、人間、想像もできないものを見ると笑ってしまうのか…。

    いいな~高野さん
    ホントにステキだ
    私も一緒に旅してみたい
    いや、それを言うなら奥さんもステキ
    タランチュラのおつまみを即座に「クモくさい」なんて言える人はなかなかいない。

    食べることは生きること
    そして食べることは文化
    いや~サイコーの本でした。

  • ものすごく興味深い話が多かったのですが、一つも食べてみたいと思わない...
    とはいえその地ではそれを食べるのが当たり前であり、それを否定することはその地で暮らす人の生活そのものを否定することであり、それはやってはいけないこと。それが分かった上でも、カエルをミキサーで砕いたジュースは飲みたくない!!

  • 待望の新作は、文春連載をまとめたもの。そりゃもう高野さんなんだから、おもしろくないわけがない。連載時も「ヒャーッ」とか「ゲーッ」とか叫びながら読んでたが、こうやってまとまると、その迫力たるや半端ではない。

    おそらく最も「ゲテ度」が高いのは胎盤餃子だと思うが(うー、なんてえぐい字面だ)、他にも、それほんとに食べたんですか!いくらなんでも!というのが目白押し。わたしが心の底からイヤだと思ったのは「素材の味を生かしすぎた田んぼフーズ」。蛙の姿煮を塩味のみで…、ウェー。

    それに比べれば、肉系のものはまだなんとか…、いやいややっぱり絶対ムリだけど。なかでも「水牛の脊髄炒め」と「豚の生血あえ」のビジュアルが強烈。冒頭のカラーページ見ただけで閉じちゃう人もいるだろうな。

    あ、こんな風に書いたら、「こんなものまで食べた自慢」のキワモノ本みたいだが、全然そんなことはない、当然ながら。世界のあちこち(あまり観光客は行かない所)へ出かけていって、そこの人たちの普通の暮らしを知る、その大事な手立てとして、現地の人が食べているものを一緒に食べる、というのが高野さんの一貫したスタイルなのだ。まあ、時折(しばしば?)それが思いがけない方向に転がって、現地でもオジサンしか食べない絶倫食なんか食べることになるのが、高野さんの高野さんたる所以なのだけど。

    ワセダの頃のコンゴの話とか、入国できなかったカルカッタの空港でのこととか、おなじみのエピソードも盛り込まれている。ほんとにまあ、あちこち行ってるなあと感心してしまう。いろんな食べものがあり、いろんな文化があり、世界は広いなあと胸が広がってくるようだ。この自由な空気感が大好きだ。

    この本はあちこちで紹介されて評判が良く、発売後すぐ重版が決まったらしい。まことにめでたいことで、長年のファンとしては慶賀に堪えない。高野さんがなあ、天下の文春に連載を持つんだものなあ。こんな妙な身内感を持つ人は私だけではないと思うが。

  • 現地の人が食べてる物は食べて良しって感覚、自分にもあったな〜。でも今は色々な余計な知識が増えて、食べられないと思う。実体験を聞かせてくれるのは嬉しい。

  • 人様の食べてるものを面白半分にワーワーギャーギャー言いながら食べる系の食レポ、好きじゃないんです。と思ったらこの本で高野氏も似た趣旨のコメントしてて、ああやっぱり!と思った。いや、一つも「食べてみたい」と思わせるものはなかったんだけど、でもなんというかとっても前向きっていうか、(ああ、人間ていいな)てな気持ちになる読後感。

  • 短いコラムで読みやすい。

  • 料理を作るのが嫌いで苦手な私にとって、この本を読み終わった後は、自分の作った料理がまずくても「世界にこんな料理ありそうだな」と思えるようになり、気が楽に、楽しくなった。

    ただ、最初のほうは結構気持ち悪いと思って見ていたが、最後のほうは(南米はあんまり変なの出てこなかったが)慣れてきた
    虫は絶対食べられないな、と思った...

  • 日本編でチュールと出会う話が面白かった。
    全般的にはハードルが高すぎる昆虫食の紹介量が圧倒的で、写真だから見ていられるけれど、もう実食した高野さんには尊敬の念しか感じない。さすが探検家。

  • ゲテモノ食べるの好きな自分も、閉口するような逸品ばかり。これは食べられたもんじゃない。中国の胎盤餃子はちょっと無理…。

  • 好奇心で読んだが、人間の食への飽くなき探究心に感服した。

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著者プロフィール

1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションのほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。

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