読書間奏文

  • 文藝春秋 (2018年12月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784163909424

作品紹介・あらすじ

人生が変わる読書体験。



直木賞候補作『ふたご』の著者が、「本」を通して自身のターニングポイントを綴る、初エッセイ。



「文學界」の大好評連載に加え、書き下ろしエッセイも収録されています。





ただの壁だった本のページをぽつぽつとめくり始めたのは、自分を守るために演じてい

た文学少女に本当になれたら良いと思ったからだ。

いじめられたくないから愛想笑いをするなんて下らないよと言って、一人で本を読んで

いる女の子。誰かの意見に左右されず、自分の大切なものを大切に出来る強い女の子に。

演じていたはずのはりぼての文学少女が気付かせてくれたのだ。

「あなたにはこんなに素敵な本があるじゃない」と。

(本文より)





「気に入った本のページの端を折り、考えごとをする時間が好きでした。

妊娠や出産について、ピアノを続けてきた経緯やレコーディングについて、炎上した日の話や金銭感覚についてなど、本を閉じて巡らせてきた想いにお付き合い頂ければ幸いです。」

藤崎彩織

感想・レビュー・書評

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  • 「セカオワ」のピアニストSaoriさんは本に守られてきた! 『読書間奏文』 | BOOKウォッチ(2019/1/19)
    https://books.j-cast.com/2019/01/19008556.html

    本に救われた日々、伝えたい 藤崎彩織さん 「読書間奏文」|好書好日(2019.2.20)
    https://book.asahi.com/article/12148426

    文春文庫『読書間奏文』藤崎彩織 | 文庫 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167918163
    『読書間奏文』藤崎彩織 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163909424

  • 小説も面白く読んだが、エッセイはもっともっと素晴らしかった。なんて文章の上手な人なんだろう。風景も季節も香りもちゃんと感じる文章で、彼女のいる世界に無理なく連れて行ってくれる。仕事で焦っている時、少しずつ読んでペースを取り戻した。物理的に、リズムをゆっくりにもどすことができたのだ。

  • SEKAI NO OWARI のSaoriさんのエッセイ

    Saoriさんの育児系のツイートがいいって、どこかのネットニュースでみて
    そこで知った本。
    読書を通じて綴られたエッセイ。(感想文ではない)
    何冊かは読んだことがある本。
    トップアーティストなのに、一般人っぽい(ひたむきな)感覚、それを丁寧にかかれていて、
    人柄のよさがあふれる素敵なものでした。

    実は、テレビでたまにみかける程度にしかSEKAI NO OWARIを知りませんでしたが
    (このエッセイで綴られてたので申し訳ないですが)YouTubeで聴きながら、これを書いてます。

  • なんだかすごくよかった。
    最初、セカオワのサオリさんって全然知らずに手を取った。だから変な先入観なく読めた。
    冒頭の図書室にいく、文学少女を装いざるをえなかったエピソードから妙に惹きつけられた。
    トップアーティストなのに、こんなにも一般人のそれと変わらない苦悩の中にいるんだ、と親近感を覚えた。
    何万人の前に立った日も、帰り道はあって、家に帰るんだよな〜とか、リアルな感じが伝わった。

  • 彩織さんが読んだ本を自身の経験と絡めた短編集。
    アーティストとしてステージの上に立つ素敵な姿を何度か見ているが、その裏にはたくさんの悩みがあるのだと知ることができた。

    下記、特に印象に残った章。
    「犬の散歩」
    saoriさんのように一本の水を買うのにも躊躇うほどの貧困時代を過ごしたことがないので、5千円の価値の感覚が違う。良く言えば恵まれた環境を過ごしてきた(過ごせるように周りがしてくれた)けど、「死ぬほど努力」をしたことが無いのではないかと気付かされた。
    お金に困ることはあるが、この章を読んでそこまで困っては無かったんだと。
    自分の今の環境は恵まれているけど、このままで良いのかと考えるきっかけになった。

    「皮膚と心」
    周りに流されず自分の軸を持っている彩織さん。
    過去の経験があるからこそ今あのかっこいいアーティストの彩織さんがいる。
    周りに合わせて生きてきた身としては彩織さんみたいな女性になりたいと思うが、今からでも変われるのか。

    「夏の夜」
    私も好きで始めた仕事に対して、大変が楽しいと感じられず、苦しくなる時がある。
    でもせっかく好きで始めたことだから、大変なことを楽しくしたい。

  • 本の趣味がただ単に違うであろうが故に、よかったです。

  • セカオワが大好きな人必読!
    作者の幼少期、学生時代、デビュー前、デビュー後、子育てなど読書を通して描かれる作者自身の物語になっています。
    そうかこんな時代もあったのかと感じる数々に共感が溢れてなりません、中には難しく、言葉で言い表わすのに難しいことにも作品としての工夫があって読みやすいです。

  • 最初はフィクションか?と思いましたが、エッセイということで実話なのでしょう。

    後半よかったです。

    本を書くのも音楽を作るのも簡単なことではないというのがよくわかりました。

    息抜きにちょうどいいと思います。

  • 何かを捨てることは、同時に何が大切なのかをはっきりさせることだった。それは、大切なものを、大切にすることが出来るということだった。




    友達がいなくて、なりきっていた「文学少女」に本当になったさおりちゃん。たくさんの本に出会って、たくさんたくさん人生を支えられてきたのだと思います。さおりちゃんの文章はとっても読みやすくて、あっという間に読み切りました。本に出会うことの喜び、幸せを再確認できるような1冊でした。大好きなセカオワのメンバーの話も知ることが出来て、嬉しかったです。

  • 図書館に直行するあたり 本が大好きな子なのかと思いこんでました
    ところが…
    図書館で 泣いていた
    本は泣いている姿を隠す壁だった
    本がそんな役割するとは なんて悲しい
    そんな子が今度は書き手になって
    文章を書くことで楽しくなってる
    うまいこと かけていると思います

  • ひとつひとつのエッセイが本のエピソードと結びついていて、夢中になって一気に読んでしまった。

  • SEKAI NO OWARIのSAORIさんの読書にまつわるエッセイ。

    彼女が紹介している本を私もだいたい読んでいておお!ってなった。

    地元の不良先輩に臆することなく声をかけるお父さん、
    ボーカルの深瀬さんや仲間たちと一緒にホラー映画を呑気に見ているお母さん。

    とっても几帳面で真面目な人なんだなあという印象。
    真面目すぎて、いつか壊れてしまうのではないだろうかという危うさ。
    でも多分、セカオワのメンバーや、優しい家族によって彼女は守られているんだなあ。

    あんまり曲は聞いたことはないのだけど、
    完璧さを求め続ける力強さが羨ましくて、恨めしい。
    自分にはとても敵わないんだな、っていうとにかく羨望。

    大変失礼なんだけど、名前をよく見ずに藤野可織さんと勘違いして借りたら
    セカオワの人だった、という出会い。

  • 作者はわたしの大好きなバンドのメンバー。
    読書好きなことは随分と前から知っていた。どんな本を読んでいるのか知りたかった。何冊か読んだことのある本もあって嬉しく思った。
    本を通して日常を綴ったエッセイ。
    真面目で負けず嫌いで頑張り屋の作者。ナイーブで傷つきやすく人との距離感にいつも悩んでいる。そんな様子がよくわかるエピソードにうなずいたりふふっと笑ったりした。

  • 「ふたご」を読んでみたいと思った。
    5年もかけて書いた、自分の向こうにいる人に向けて書いたという渾身の作品を。

    私も、さおりさんの真面目で、
    様々なことに敏感に反応してしまう性格と似ているところがあり、たまに息苦しく感じることもある。
    日記を書いてみよう、大変なことを苦しまず楽しめる仕事を探してみよう、本を読み考え自分の糧にしてみようとこの本から学んだ。

  • 「何かを捨てることは、同時に何が大切なのかをはっきりとさせることだった。
    それは、大切なものを、大切にすることが出来るということだった。」

    著者の〝ふたご″を読んで、是非2冊目も読みたい!と思ってやっと読めた。
    著者が読んだ「本」を通してのエッセイになってて、
    最初の、小学校の頃休み時間になるといつも図書室にすぐに走って行っていた理由に、悲しいんだけど共感できたり、
    母親と父親の話のくだりではフフッと1人で笑ってしまったり(笑)
    無性に西加奈子さんのサラバ!が読みたくなったり、
    今作も読んで良かったなぁと思いました。

  • ほんのり知っていたSEKAINOOWARI 、著者の「ふたご」で楽曲を聴くようになり、大好きになりました。
    さおりちゃん、エッセイもいいですね。
    本好きが溢れています。
    優しく綺麗な言葉がとても読みやすい。
    これからも、さおりちゃんの作品を読みたいと思ってます。
    新作待ってます。

  • 私も読んだことのある本をモチーフに書かれたエッセイ集。200ページ弱、軽く読めた。

  • この本を通してsaoriさん自身のことを初めて知った。とても読みやすく、共感する部分もあり暖かく、リアルな感じがした。

    -眠れなかった夜だけではなくて、
    眠れた日の数を数えることができる- という本中の言葉に100%良いという状態ではないとしても上を向いている感情を感じ、それぞれが自分のペースで進めば良いのだと思った。

  • あっという間に読んでしまいました。
    すごく丁寧に書かれていると思います。彩織さんの繊細なお仕事ぶりが、音楽と同じく文章にも出ているのではないでしょうか。読書が人との関係に悩んだときに助けになったりするのはよく分かります。
    私は特に、ウイスキーを好きになったきっかけが面白かったです。最初は「医薬品・・・のようですね」なのですね。
    いくつか読んだことがある本があったので、なんだか嬉しかったです。

  • まえがきにある本との出会いに心を打たれた。

    小学校の頃、毎日休み時間には図書室に閉じこもっていたという彼女。でも、最初、それは本を読むのが好きだったからではない。孤独な自分が悲しくて、泣き顔を隠すために本を壁にしていたのだという。

    外ではみんながサッカーしてる声が響く。古い紙の匂いが、誰かに抱きしめられているような安心感を与えてくれる。

    著者と本との出会いの話を読んで、やられてしまった。

    本書は書評というより、その本に関するエッセイに近い。その時の気持ちを本の登場人物に重ねたり、本に登場したお酒を飲みに行ったり。

    ピアノとの出会いの話、深瀬に小説を書くことを勧められた話、妊娠と出産の話、子育てと仕事の話…エトセトラエトセトラエトセトラ

    文章がとっても繊細で心が温かくなった。さすが、小説が直木賞の候補になるだけのことはあると思った。セカオワとしてのSAORIではなく、表現者としての藤崎沙織を感じた。

    そして読書という行為が、こんなにも人を強くするんだなと思った。

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著者プロフィール

藤崎彩織(ふじさき・さおり)
1986年東京都生まれ。2010年「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た四人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出を担当。2017年10月初の小説『ふたご』(文藝春秋)を刊行。『文學界』でエッセイ「読書間奏文」を連載中。2017年『ふたご』で第158回直木賞候補。

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