まよなかの青空

  • 文藝春秋 (2019年1月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784163909615

作品紹介・あらすじ

『思い出のとき修理します』シリーズ作者の新境地!



今年33歳になる竹宮ひかるは、結婚を前提に交際していた相手の母親から、手切れ金と共に息子と別れるよう言い渡される。

腹いせに復讐をしようとするものの、訪れた結婚式場で高校の同級生・島尾日菜子と再会する。

日菜子は修学旅行で乗った特別列車「あおぞら号」で、「ソラさん」という「会うといいことがある」と言われている都市伝説のような男の子に会ったとひかるに告げる。

「ソラさん」は寄せ木細工のからくり箱を開けられたら、ほしいものが手に入ると話していた──。

ひかるは日菜子と話す中で、高校2年生以来、一度も会っていない父親を思い出す。つい先日、その父が亡くなったという報せと共に、父が遺した封筒がひかるの元に届けられていた。中には、11桁の数字と、「開けるヒント」という言葉が書かれていた。何を開けるヒントなのか心当たりもなく途方に暮れたひかるだったが、「ソラさん」の存在から、かつて父がくれたからくり箱の存在と、その箱を持って乗った「あおぞら号」のことを思い出す。



「ソラさん」とは何者なのか。

様々な形でその少年とかかわりを持つ大人たちが再びめぐり合い、捨ててきた過去に向き合い始める。後悔だらけの人生を、もう一度やり直すために。



大人のための、再生の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 修学旅行で乗った特別列車「あおぞら」にいた、幸運をもたらすと言われる「ソラさん」。
    彼を探すことで、捨ててきた過去に向き合う物語。

    図書館で借りて、青春ものかなと思って読んでみたけど、内容は濃い重めのお話でした。少し読みにくかったので星3です。

  • 装丁からは想像つかないくらいの重い話にちょっと鬱気味に…視点が次々と変わるので今誰の何の話なのかわからなくなることしばしば。
    登場人物が多かったのも読みづらい点。
    物語の始まりのきっかけとしても、過去の青春のキラキラした思い出が始まりかと思ったらとんでもなく暗い。これは大人になっても引きずるわー。
    しかも主人公の母親も嫌な感じ。後半はこの関係に終止符があるのでちょっとスッキリしたが。
    個人的には合わなかった小説。疲れているときに読むと余計に疲れるのでタイミング的には今ではなかったのかも…。

  • しんどい過去を抱えたまま大人になった人達が、わだかまりを解消していくのですが、とにかく進行形で母親が嫌すぎる。

  • 人間関係が難し過ぎて途中で軽く諦めた。
    雰囲気にだけ乗っかって読了。
    寄木のからくり細工が開いた様な達成感はある。

  • 様々な親子関係、友達との関係、絡まりながらも徐々に解けていく。

  • ひかると達郎を主な語り手として、辛い過去を消化し乗り越えていく、再生の物語。

    地域の都市伝説、あおぞら号のソラさんと、寄木細工のからくり箱が、物語の重要なところに出てくる。
    「願いがかなう」という都市伝説も、からくり箱も、ちょっと心躍るよね。

    いろいろな心の傷があって、どれもけっこうしんどい過去なんだけれど、最後はなんとなくみんな前向きに生きていけそうな終わり方でよかった。

  • 購入からかなりたって読了。いつもより重めのお話だった。

  • 谷瑞恵さんの書く物語は、いつも登場人物が心に闇を抱えていて、でも最後にはその闇がふわっと軽くなる。でも、この物語は闇がいつもより深めで、最後も切ない印象だった。
    登場人物の誰もが秘密を抱えている。過去のちょっとした行いが悪い方向へ波及して、どんどん歯車が狂っていく。物語の語り手が変わるごとに、それぞれが抱えている秘密が明らかになり、無関係だと思っていた人たちがつながっていく。
    ミステリアスで、どんどん引き込まれて、一気に読んでしまった。

  • ちょっとしたことが、思いがけず人を傷つけ人を救い
    そうやって人と人とが関わりながら人は生きていく
    その関わりは決して何度もできないからこそ、なににも変えがたくとうとい

    主題はまあいいとして、展開は技巧が目立ってあんまり入り込めないかなぁ
    自分の幸せは自分が決めるんだよ

  • 素敵な表紙にときめいて、爽やかな青春物語だと思っていたら、とんでもなく重苦しい内容だった。

    登場人物達がみんな負の感情を背負っている。
    特に主人公、ひかるの母親は強烈だ。

    我が子を自分の所有物としか見られず、過剰な執着と束縛。

    そして暴力を振るう父親を持つ達郎。

    特別列車『あおぞら号』の中で「会うといいことがある」と言うソラさんの存在、そんなファンタジー要素もあるのだが、毒と悪意が多過ぎて霞んでしまった。

    登場人物がごっちゃになりやすく、話も飛ぶので少し解りづらい所も。

    ひかると達郎の未来には幸せが待っていますように!

  • わたしも小説みたいにやり直したい。
    複雑に絡まった人間関係もいとおしいような感じがした。真夜中とか夜空とか好きなワードです。

  • 図書館でタイトルが目に留まって借りてきた一冊。

    ちょっと一言では表現できない読了感と内容。
    タイトルの印象からは想像できない重さだった。

    学生たちの間で語り継がれる都市伝説の類い。
    純粋な時代だからこその支え、希望になったのかもしれない。

    人は自分を守るために誰かを傷つけることがある。
    分かっていても、そうすることでしか自分を生きられない。

    時に偽善としか言い様のない嘘を、絶対的に正しいものとして抱え続けるとか、矛盾さえ必要不可欠な要素にして生きていくとか、複雑すぎるんだよ。

    でも本当、それが人なんだろうなって。

    ストーリー上の人物の繋がりが、なんとも複雑で頭のなかで必死に整理した。

    結末はかなり曖昧。
    全てが「気付いていた蟠り」から解放されて、一歩を踏み出せていたらと信じたい。

  • 誰かが、誰かの、幸せを運ぶ人になる。
    特別列車「あおぞら号」の都市伝説”ソラさん”と関わった人たちが、大人になった”今”と”これまでの人生”を見つめなおす物語。

    結婚を前提に交際していた相手の母親から、手切れ金と共に息子と別れるよう言い渡されたひかる。虐待を疑われ離婚した上、息子に会わせてもらえない日菜子。家庭内暴力をふるう父と自殺した母をもつ達郎など、出てくる登場人物たちはそれぞれ抱えるものがあり、かつ、それぞれ何かしら関わりがあります。どう関わってくるのかがすべて明かされるのは物語の後半になってから。

    都市伝説があるとはいえ不思議要素は弱めなので、もうすこし不思議寄りでもよかったなぁと思います。

  • 谷瑞恵さんの作品の主人公は、家庭環境が複雑なのでさほど驚かないけど、この作品はさらに複雑な人間関係が絡み合っていて読むのに頭使う。

    「ソラさん」を探す、大人の冒険みたいな感じだと思ってたら、全然違った。
    最後は、新しいことの始まりを予感させるようだったけど、何となくすっきりしなかった。

  • いろいろあったけど、丸く終わってよかった。

  • しんどい、あまりにもしんどい。
    どうしようもなくて傷つけあって、あの日の傷が寄木細工のように集まっていく。
    無力感と絶望が深まる中のラストに嗚咽が止まらなかった。
    最後に希望が残るパンドラの匣のような作品でした。

  • 偶然が過ぎる。心情が理解できない人がたくさん。

  • なんだか暗い話で、ラストはなんとか収まって良かったよー!

  • 幸せの基準は自分次第ということに気付けない弱さ

  • 3以上4未満って感じかな。ちょっと関係に無理がある気がする。そこまでくっつける必要があったかなぁ。特に日菜子と陸と康子のあたりがねぇ。ちょっと偶然が過ぎるでしょう。そのせいで分かりにくくなった気がする。ひかると達郎の関係なんかは良かったんだけど。ソラさんへのこだわりもちょっと?が多かったかも(-_-;)。

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著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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