ヴィオラ母さん 私を育てた破天荒な母・リョウコ

  • 文藝春秋
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本棚登録 : 272
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163909622

作品紹介・あらすじ

「生きることって結局は楽しいんだよ」音楽と娘と自分の人生を真摯に愛する規格外な母リョウコのまるで朝ドラのような人生! 「リョウコ」とは、漫画家・ヤマザキマリの今年で86歳になる「規格外」な母親のこと。昭和35年、リョウコが27歳の時、勝手に仕事を辞め、新設された札幌交響楽団で音楽をやるため、半ば勘当状態で家を飛び出した。新天地・北海道で理解者となる男性と出会い結婚するものの早逝され、シングルマザーとしてふたりの幼い娘を抱えることとなる。戦後、まだまだ女性が仕事を持つのが難しかった時代。ヴィオラの演奏家という職業を選び、家族を守るために、大好きな音楽を演奏するために、リョウコが選んだ道は平坦ではなかった。鼻息粗く自分の選んだ道を邁進し、ボーダレスな家庭の中で子供を育てあげた破天荒・母リョウコの人生を、娘マリが語る。見本となるような「いい母親」ではなかったけれど、音楽と家族を愛し、自分の人生を全うする、ぶれないリョウコから娘マリが学んだ、人生において大切なこととは?昭和を駆け抜けたリョウコの波瀾万丈な人生!

感想・レビュー・書評

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  • ヤマザキマリ氏のアイデンティティに絶大な影響を与えた母、「リョウコ」さん。確かに破天荒と言えばそれまでなのだが、誰もが母親に影響されているんではなかろうか。リョウコさんは少なくとも子供を愛して、自立させるとゆう大切なことをしている。そう、自立。未だに親元で暮らし(収入はあるものの)親子べったりな私にはとても羨ましいと思えた。

  • ヤマザキマリさんのエッセイたくさん読んでいて、
    ご主人のイタリア家族の漫画は笑いました。
    でもマリさんのお母さんの凄さは、
    そのイタリア家族を超えている…。

    かねてからマリさんは私の好きな須賀敦子さんと共通することが多いと思っていました。
    北イタリアの男性と結婚し、その家族のことを描いている。
    けど、この本を読んで、母リョウコさんも
    敦子さんとの共通点たくさんあると思いました。

    カトリックのスーパーお嬢様で、年も同じ位、
    けっこうお転婆
    本をたくさん読んでる
    父親が海外に行っている
    そして本人もおとなになって一人、親から遠く離れ
    その後未亡人になっている。

    ヤマザキマリさんは漫画家だから、登場人物の性格が須賀敦子さんとずいぶん違うように見えますが、案外じっさいは同じ感じだったのではないでしょうか?

    マリさんはリョウコさんについてこう述べます。
    〈ありのままに生きていて充足している人は
    等身大以上の自分になろうとしない。
    自分はこうありたい、
    こういう人間であってほしい、という理想もなければ、
    それを叶えるために躍起になったり虚勢を張ったりすることもない。
    なぜなら、今の、この世に生まれた、
    かくある自分で十分満ち足りているからだ〉
    参考になります。

  • 女性が音楽で生きていく事が難しい時代…。
    度胸があり愛情も深いリョウコさん!
    素晴らしいと思いました。
    本を世に出す事でお母様に感謝してらっしゃるように感じ…心温まる作品。

  • 『テルマエ・ロマエ』の作者ということくらいは知っているが、後は何も知らずに読んでみた。『私を育てた破天荒な母・リョウコ』ということで、マリさんの母上のエピソードの本である。確かに時代を考えると進んでいるな~と感心するが、『破天荒・規格外』と煽るほど猛々しいものは感じない。好きな事(音楽)を人生の軸に置き、ブレない思考・自然を愛し・母であるけどそれに振り回されない素敵な人だと素直に思った。漫画も途中で挟まっているのだが、漫画が上手い(当たり前だけど...文章よりうまい)。漫画でもっと読みたい。(新刊発掘本)

  • 本当に、「1つの朝ドラを見たかのような」・・・ドラマチックというか、本にしたら物語があって面白い(といっていいのだろうか・・・)けれど、実際に自分の身に起こったら耐えきれるだろうかというかどんなふうに対処するんだろうかと思うくらい、すごーーーく強いし素敵な母!
    いかなるときも子を生かすために、そして自分の人生を前向きに生きる力が美しい。
    落ち込んだときに読み返したい!

  • いつの時代でも
    どんな国でも
    女というものは
    いや
    母というものは強い!

    「北の国から」の
    ゴローさんが
    もし女で
    もし音楽家だったら
    きっと
    こんなふうな感じの
    生き方になって
    いくのだろうな
    と 思いました

    読んでいて
    元気な気持ちになれる
    一冊です

  • テルマエロマエの作者が男前気質でカッコいいなあって思う。その彼女が母親について書いた本。私の母親と同世代だが、その生き方は、今の世の中と違いシングルマザーの言葉もない時代。心細く何かと大変だったろうが、音楽が彼女達を支えてたんだな。

  • 漫画家ヤマザキマリが自分の母について書いた自伝。この母にしてヤマザキマリありといった感じ。かの時代で女性が仕事、しかも音楽家として女手一つで子供ふたりを育てるのはかなり周りの目も厳しかったろうと思う。でもそこには確かな大きな愛があり、気持ちよく読めた。

  • めっちゃ面白かった。久々に良い本を買って読んだ。
    真の贅沢とはなにかが書かれていた。
    あの母にこの娘あり。というぐらいの勢いと行動力のあるヤマザキマリの母。
    最高!
    朝ドラになりそうなお話だ。

  • 親の反対を押し切ってヴィオラ奏者の道を選び、母親となっても仕事を愛し貫いた(ている)自力した女性の先駆者。さすがはマリさんのお母さまといった逸話が満載。おばあちゃんを再び迎え入れた話は泣けました。帯にあるようにまるで朝ドラ!

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著者プロフィール

漫画家。古代ローマを舞台にした漫画『テルマエ・ロマエ』が大ヒット。映画化もされ、世界8ヵ国語に翻訳される。同作で第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。2015年に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

「2019年 『漫画家と猫 Vol.1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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