かわたれどき

  • 文藝春秋 (2019年2月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784163909677

みんなの感想まとめ

町名主の息子、高橋麻之助が繰り広げる人間模様と事件が描かれた物語で、彼の成長や周囲の変化が中心テーマとなっています。麻之助は、町の問題に関わりながら、再婚の可能性や恋愛のもつれに悩みつつ、仲間たちとの...

感想・レビュー・書評

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  • 妖怪は出てこない、「まんまこと」シリーズ、7作目。
    読んだのはだいぶ前なのですが~印象に残っているので。

    町名主の息子の高橋麻之助は、お気楽者で知られていましたが、町の揉めごと困りごとの相談に乗り裁定する父の仕事をだんだん手伝うようになっています。
    やんちゃな遊び人だったのは、10代の初恋がうまくいかなかった由縁もあり‥
    つるんでいた仲間のうち、もて男の八木清十郎は、既にしっかり者のお安を迎え、堅物の見習い同心・相馬吉五郎の方もそろそろ‥?
    今回は、町内の事件は色々ありながら、麻之助の再婚が決まるかもしれない?という前のいろいろな出来事。

    「きみならずして」
    縁談があった家のごたごたに巻き込まれる。
    おこ乃ちゃんもお年頃に。

    「まちがい探し」
    地本問屋が探していた絵を描いたのは?思わぬ人物。

    「麻之助が捕まった」
    知らない間に好かれてました? でもまた、まとまりはしないの?

    「はたらきもの」
    変な噂が広まった理由は。
    札差の息子たちの人柄を見極める。

    「娘四人」
    麻之助にぽんぽん言うお雪、麻之介を好きになった於りつ。
    吉五郎の元いいなずけの一葉と、新たな縁談のお紀乃。さて?

    「かわたれどき」
    料理屋の娘、お雪は、洪水に遭い、なんと記憶喪失に。
    思わぬ事態に、自分の気持ちを自覚する麻之助だったが‥

    麻之助をそんなに結婚させたくないのか‥
    という気がしないでもない(笑)ですが~
    まあ再婚ですしね。時間かけてもいい所でしょう。
    結婚は多くても別れも多かった時代。よく知り合わずに結婚することも多いし、寿命は短く、離婚は簡単だった。
    町名主という役割、当時のお見合い事情など、お江戸の雰囲気がそこはかとなく伝わってきます。
    明るいとも言い切れないけど、ずっしり重いというのではない。
    軽めな割に、ご縁の薄さがなんとも儚くて。
    「かわたれどき」というタイトルがぴったりで、印象に残りました。

  • お雪ちゃんという、新しいキャラ登場。

    で、お雪ちゃんと何とかなりそうな感じなのですが……。

    お雪ちゃんとじゃれあい?ながら事件を解決していく麻之助の巻

  • まんまことシリーズ第七弾
    時の流れと共に人の姿も変わっていく、そんな中でも変わらず、
    麻之助は数々の事件に巻き込まれていく。そして縁談はどうなる?
    きみならずして・・・その娘を好くと不運になる。噂の出所は?
    まちがい探し・・・地本問屋に持ち込まれた絵の作者は誰か?
    麻之助が捕まった・・・生き別れた息子との再会が騒動の始まり。
    はたらきもの・・・世間を騒がす不穏な噂。その出所と真相を探る。
    娘四人・・・出入りの同心の交替が関わる事件と娘四人の心模様。
    かわたれどき・・・深川での出水に遭遇したお雪が見たものとは?
           そして、麻之助の決断!
    清十郎に息子、おこ乃の縁談と、周囲も変化していく。
    相変わらずのんきな麻之助にも、時の移ろいは影響しています。
    裁定の経験は蓄積され、若き者たちの心の内を推し量る力も
    身に付いてきました。で、今回の話は縁談や恋の話が多い。
    彼が事件に振り回される一方で、娘たちが交流の中での心の
    移ろいが吐露されていくのに注目。一葉も成長し始め、吉五郎の
    縁談の行方が気になりました。
    そして麻之助の決断が今後どうなるのか?
    もし記憶が戻ったら・・・気になるところで、次作に期待。

  • 「まんまこと」シリーズ第7弾。
    シリーズが始まった当初は、ずいぶんふわふわした若者二人の話だなあ~と思い、なかなか二人の区別がつかなかった。
    あやかしの出てこないシリアスなシリーズで、気がつけば畠中作品の中でもメインを張る作品になった。
    江戸の庶民の暮らしぶり、日々の生活の中での様々な思いが、町名主の息子・麻之助の目によって良く描かれている。

    途中で悲しい出来事があって驚き、よくよく考えれば、中年のやもめならユーモアとペーソス漂うかもしれないが、麻之助の若さで、妻に死別した主人公とは、ずいぶんと寂しいものだった。
    独りで長い間、良く作品を回した!
    痛みに耐えて頑張った!
    天晴!
    このあと、麻之助が幸せになれますように!

    『きみならずして』
    幼なじみの女友達の怖さよ。

    『まちがい探し』
    色っぽい金魚の絵の妄想が止まらなくて困りました。

    『麻之助が捕まった』
    麻之助って、今何歳?
    「やもめのおじさん」はショック。
    かもめのジョナサンのように飛んで行ってしまいたいけど…とびたちかねつ とりにしあらねば

    『はたらきもの』
    この本、丸っと一冊、"噂話"と"麻之助の縁談"がメイン

    『娘四人』
    娘たちの心の動きが万華鏡。
    映し映され…

    『かわたれどき』
    一歩踏み出すには、何かきっかけが必要でした。
    最後に引っ張られた!
    早く返事が知りたい!!

  • <目次>


    <内容>
    麻之助は、いつも巻き込まれ型の事件に遭遇。ただし今回はいずれも自分の再婚に関わる話が多かった。まぁ、快刀乱麻とはいかないが、周りの助けを借りて、きちんと解決してるね。

  • あーついにーそうなるのねーという巻です。

  • まんまことシリーズ第7弾。

    麻之助の優しいゆるい感じが癒される。
    前作を読んでから何年か経っているので、登場人物があやふや。
    『まちがいさがし』の本物を探す過程が面白かった。

  • 畠中恵のまんまことシリーズの本作は、相変わらずの面白い内容の短編6編でした。今回は、主人公の麻之助の再婚までの展開というのが1つのテーマだったような気がします。
    だが一筋縄ではいかない再婚は、今後どのような展開をみせるのか?楽しみです!

  • まんまことシリーズの第7作目で短編6編。私にとっては前作から3年振り。それぞれのもめ事を解決していく麻之助だが、全体を通して彼の縁談の話が進む。お寿ずさん、好きだったのになあ・・・ シリーズの初めよりも3人でって云うのが減って来て麻之助の出番が多い。福士誠治君がやってたNHKのドラマが懐かしい。

  • バッタバタしてたけれど、
    最後はまーるく収まった。
    こうなることは分かっていたけれど、
    なったらなったで、うれしいものだ。
    どうぞお幸せに。

  • 片割時かと思ったら
    彼誰時だった。
    新たな岐路に差し掛かった展開。
    次作でどう進むのか。
    [図書館・初読・3月24日読了]

  • ようやく麻之助が前に進み出した話でした。お寿ずが過去になってしまうのは少し寂しいですが...。
    それにしてももう第7弾なんだなぁという感じです。

  • お雪かー。
    お雪はやだったなぁー。うーん好きなシリーズだけど今後もう読まないかもなぁ。
    うーん残念

  • 「きみならずして」
    縁談相手は死神か。
    好きな人と一緒になるために手段を選ばなかったとはいえ、こんな噂をばらまく人と一緒にはならないな。

    「まちがい探し」
    探している絵師は。
    素晴らしいと褒められるまではよかったが、それを活かして欲しい場所は流石に刺激が強すぎただろうな。

    「麻之助が捕まった」
    血の繋がりはある。
    出会って直ぐに感動の再会となっていれば反応は違っただろうが、一度確認をなどしたら浮かれないだろ。

    「はたらきもの」
    上座に座る者達は。
    とんでもないことが企てられていると知ってしまったら、普段以上に走り回って止めるしかないだろうな。

    「娘四人」
    盗人を捕まえた後。
    他人のことであれば気付けるかもしれないが、自分のこととなると思っている以上に気づけないのだろう。

    「かわたれどき」
    惚れた女の最期に。
    忘れることなど一生無理な話だろうが、新たな一歩を踏み出して次にゆくのも大切なことかもしれないな。

  • ついにそう来たか、という展開。
    個人的にはちょっと寂しい気もするけれど、麻之助の望みの相手なら、と納得。さて次巻はどうなるのかしらん。

  • また久しぶり過ぎて…人物関係図があっても忘れかけてたり。
    お気楽者と言われている町名主の跡取り息子だけど、しっかり仕事してる。
    知り合いの娘さんに「おじさん」と言われてショックを受けてたけど…
    麻太郎って20代後半?30代前半?一体いくつぐらいだろ???

  • 「きみならずして」
    町名主の高橋家に楓屋の娘だというおりょうが訪ねてきて,麻之助との縁談話が出ているので相手の顔を見に来たという。寝耳に水の朝之助は驚いて,麻之助に関わりのある有力者たちのうち一体誰が持ち込んだ話なのかを探り始める。するとおりょうには近頃不穏な噂が立っていることがわかり...。
    「まちがい探し」
    地本問屋の喜楽屋が麻之助に姿を消してしまった謎の絵師探しを依頼してくる。喜楽屋は予定していた枕絵のシリーズが肝煎名主から販売許可が下りず,資金繰りに困っており,少し前に金魚の絵を見せに来た絵師に売れる絵を描く才能を感じて期待をかけていたのだがそのまま姿を消してしまって困っているという。雲をつかむような人探しに麻之助が途方に暮れていると偶然喜楽屋に絵を見せに来たという男を見つけるも,その絵を書いたのは自分だと主張する男が二人現れてしまう。
    「麻之助が捕まった」
    麻之助は父から厄介な五国屋の件の裁定を任される。五国屋は元々大国屋という両替商だったが,金貸しを始めて,貸した先の大店が潰れるのに巻き込まれて潰れてしまった。その後主人が亡くなり,若夫婦は再起を期して上方に向かった。しかし双子の息子の弟の方が道中,品川で病気になり回復を待つ余裕がなかったため,品川の町名主のススメで,豆腐屋に預けることにした。大国屋の若夫婦は上方でもしばらく苦労しもう一人の息子も病気で失ったが,最後のチャンスに相場で当てて一財産作った。そして五国屋と名を変えて,江戸に戻ってきて昔預けた弟の方を探した。息子はみつかっていざご対面となったら,その弟は死んだ兄に全くにておらず,五国屋は本当の息子か疑ってしまった。それで親子仲がギクシャクしてしまい,高橋家に本当の息子かどうか裁定してほしいというのだ。DNA鑑定などない時代のこと,麻之助は困ってしまう。
    「はたらきもの」
    西から天狗が来るだとか武家屋敷に金が降ってきたなどという謎の噂が江戸に広まっている。麻之助は噂の元を探り始めた。すると,麻之助,清十郎,吉五郎が何故か大倉屋を始めとする有力札差の跡継ぎ衆に呼び出される。
    「娘四人」
    麻之助は相馬小十郎に呼び出されて相馬家の屋敷に行くと,4人の若い女性がすでに集まっていた。一葉とお雪,吉五郎と縁談話が出ている同心の娘お紀乃,お紀乃の連れの小加根屋の緒りつであった。呼び出された理由は緒りつからの相談事であった。小加根屋ではこれまで和木坂という常周り同心を馴染みとしていたが,最近突然前川という同心に変わってしまったという。脇坂は近所でも評判の良い同心であったため,この入れ替えに対して周りでは憶測による小加根屋への中傷なども出ているらしく,ちょうど縁談のきていた緒りつの姉の縁談がさっぱり進まなくなってしまったという。それで馴染みが変わった本当の理由を知りたいというのだ。
    「かわたれどき」
    江戸が大きな台風に襲われ大変な水害が出た。花梅屋のお雪も離れにいたところを,離れごと流されてしまい,水面から顔を出していた木に引っかかって捕まっているところを通りかかった船に助けられた。しかし他は特に問題がないのだがどうもここ数年の記憶だけがなくなってしまっているという。その中には麻之助もいて,お雪は自分自身が麻之助の知り合いだったことを忘れており,祖母の知り合いだとしか認識していなかった。そして更に,流されていた時に何かを見て,それが原因で悪夢を見るようになってしまった。お雪を助けたのは矢田屋の娘婿八三郎であったが,同じ水害で妻を流されてしまい失っていた。麻之助はお雪の悪夢の原因を知りたいと,八三郎のことを調べ始める。

  • 表題の話を読み始めるまで「かたわれどき」と思ってました。

    ついに人物相関図に「相馬家」が含まれたなーと思いました。地味に好きです、相関図。わかりやすいし。
    清十郎、子供ができたら急に出番減りましたな。

    外堀が埋まるどころか埋め立てられて堤防できてないか? などと思う次第。
    個人的に好きな話は「はたらきもの」です。ビリヤードのように突かれ突かれてまあまあ落ち着く、という流れが。まあ全体にそのきらいはあるのですが。
    登場人物が多い割に、属性で固まっているせいかさほど気にならないのがとても面白い。15人が一堂に介して、混乱せずに、意味もなく全員が一度機に一言ずつ喋ったりせず、話をおさめるっていうのはすごいことですよ。まあ、それで名前しか出ない人が出るのもやむなしですが、名前が覚えやすいせいか、名前が出てるだけでちゃんと居るのがわかるので。

    こいつらずっと縁談の話してんな。

  • 2022年6月28日
    親子、友達、仕事の上下関係、全部複雑。
    人が誰と繋がっているか、ややこしい。

    特に生き別れた息子を必死で探し当てた夫婦。だがその息子は本物なのか
    「麻之助が捕まった」の人間関係が複雑で、紙に書きながら読み直した。

    題名が聞きなれない言葉だけど、
    黄昏時のことなんだとわかった。
    彼は誰…かわたれ
    お雪ちゃんと一緒になって欲しい。

    八三郎さんがお嬢様(妻)を愛していたこと、お嬢様が八三郎さんが止めるのを望んでいたこと、まるですれ違いだけど、嬉しいことだった。

  • 少しずつ前進。次回作も楽しみ。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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