本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784163909868
感想・レビュー・書評
-
「エイリアンハンドシンドローム」
脳障害や精神疾患が引き金となり、片腕が自分の意思とは関係無く動く病気。別名「他人の手症候群」
風間岳士もこの病気を持つが彼の症状は一般的なエイリアンハンドシンドロームとは明らかに異なる点があった。彼の左手からは声が聞こえる、亡き兄 海斗の声が。
「消えてしまいたい、忘れてしまいたい。」そんな願望を一時叶えてくれるドラッグ、「サファイア」
しかしそれは偽りの魔法だ。殺人の容疑を着せられた岳士は左手の海人と共に真犯人を探す為、この違法なドラッグの世界へと入り込んでいく。そこで見た物は、支えを求め必死に生きる一人の女性と、サファイアによって蝕まれた人々の末路、そして「海斗」の存在に対しての真偽だ。
徐々にサファイヤに依存していく岳士、それに比例して海斗の「支配領域」が広くなっていく。岳士は、今までずっと支え合って生きてきた「片割れ」に対して絶対的な信頼と、侵食される事への恐怖心に苛まれる事となる。そして「サファイヤ」を作り出した「錬金術師」を突き止めた時、彼等の人生は大きく動き出す。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
確かに著者は題材に絶妙なブラック要素を用いる事が多いが基本的に爽やかなイメージだった。しかし本書はTHEアングラ。家出 殺人 逃亡 売人 薬物依存 と中々ヘビーな内容だ。安定の登場人物達のアニメキャラ感は否めないが、そもそも土台がSFで違和感は無いので、最初の儀式で世界観にトリップする事に成功さえすれば心底楽しめる内容かと思う。
これは楽しんだという意味なのだが、後半のシリアスな雰囲気の中、海斗(左手)が岳士(本体)を殴るという一人芝居はやはりシュールだ。脳内再生がバグる。こうして時々額の筋肉を休ませてくれるのだ。
著者に対してイメージの無かったレアな官能シーンはティーンエイジャー向け。ダークな雰囲気の中での唐突なエロに全力で感謝しかけたが、メンヘラと童〇貞の共依存はあまり美しさを感じなかった。世界観のハードルの高さの割に狂人レベルが足りていない。うーむ、無性に「蛇にピアス」を再視聴したくなった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
あまりいい事を言えていませんが、とても面白かったです。分厚い作品だが話が停滞する場面はなく、どんどん新しいシーンに移り変わる。心二つ、身体一つの兄弟の歩みに夢中になっていました。
読み終えた今は人知れず孤独にホロりとしています。辛く切ないどんでん返しを是非ご堪能下さい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっぱり知念実希人さん好きだな。
現役医師だから医療知識とファンタジーとミステリーが堪能出来る♫
疾走感あって展開が気になって遅読の私が
3日で読めた。(私にしてはかなり速い)
ある程度展開がよめつつも、でもひねってくれる知念さん。
読んで良かった❢ -
❇︎
全460ページ
とてもボリュームありました。
でも、話の展開が早くどんどん進みました。
弟の岳士の左手首に宿った兄の海斗の魂。
兄弟の奇妙な共同生活。
岳士の頭にこびりついて離れない、
左手に残る海斗の手の温もりと哀しそうで
満足そうな笑み。
三ヶ月前の出来事が前半ずっと隠されていて、
モヤモヤに背中を押されて読み続けてるうちに
本が閉じられず、気づけば一気読みでした。
知念実希人さんの小説は、話の途中に
登場人物から心が離れることがあっても
最後にいつも温かい気持ちにさせてくれます。
大切なものを失って絶望に沈む人に
そっと手を差し伸べる優しい物語。
-
主人公の行動が軽率すぎて、安易にドラッグを使用しすぎて、女にハマりすぎて、イライラする。途中で読むのをやめようかと思ったほど。
でも、ここは知念実希人。やはり続きが気になり、最後まで読んでしまった。
錬金術師は、そっちかーってかんじだったけど、海斗の判断はなんとなくどうなるだろうなーと。結末が気になって、後半は一気読み。イライラはしたけど、面白かった。 -
兄弟愛河泣ける。
-
事故で死んだ双子の兄・海斗が宿った岳士の左手。奇妙な共同生活、そして家出。
からの、殺人容疑、逃走、彩夏との出会い、そして、サファイア。
すれ違う兄弟の思い。壊れていく人格と似たもの同士の2人。
ラストは章題から予想できた。兄弟の思いと愛。
哀しく優しい物語。
生きてしまった人は、大切な人をその胸に感じて生きていけばいい。
お前の人生に幸あらんことを。
即読みしました。 -
登場人物の心の弱い部分を取り上げられていてもそれをひっくるめて人物像として好感が持てる所や、二転三転もして続きに興味を引きつつ、最後は想像の余地を残し、しっかり終わった所が良かった。
-
-
いまいち面白くなかった。
左手に死んだ双子の兄がやどって、その兄弟で困難を乗り越えていく。っというコンセプトはわかるのだけど、
麻薬付けのヒロインのお姉さんややくざ者といったこと、あとは最後にあった兄との中。
なんか少し安っぽいという感じがしています。
やくざ関係の小説は、垣根涼介さんの作品がいいですね。
知念実希人も好きだけど、医療関係のほうがいいね。 -
初知念さん。読みやすかったけど…特に残らずでした。むむ。
-
ストーリーがやや都合良すぎるかなとは思ったけど、スピード感のある展開で最後まで飽きずに読めた
-
発想が、面白かった。ので、この厚さでも一気に読めた。ただ、読み終わって、中高生にこの内容は、大丈夫?と思った。
-
本当は文庫上下でまとめて、2冊分のボリュームを感じる間もなくサクッと読了。左手に双子の兄と言う設定にうーんとなって、随分長い間積読状態だったのだが、ようやく読み終えた。
高校生のはずなのに左手の兄は大人だなとか、本人は幼いな、同じ顔の双子なのになとか、思うところは多々あったけれど、エンタメとして面白く読めた。 -
予想通りすぎる展開と、そもそもがあり得ない設定で最後まで読むのにかなり難儀した。ドラックにはまって、そう簡単に抜け出せるものなのか、刑事とのやり取りや左手のこともうやむやになってなんだか無理無理に収拾つけた感じ。知念実希人さんの作品だから頑張って読んではみたがとてもがっかりだったなぁ。
-
双子の高校生の兄弟、海斗と岳士の青春ストーリー。
ある事故がきっかけで兄・海斗が亡くなってしまう。
それ以来、岳士の左手からは死んだはずの兄・海斗の声が聞こえるようになる。
フィクション感満載の内容に中々のめり込む事が出来なかった。
二人が殺人事件に巻き込まれ、容疑者として追われるその過程で怪しいドラッグ「サファイヤ」、謎めいた彩夏と出会い物語が展開して行く。
内容紹介に青春小説とあるが中々際どいシーンも登場する。
途中で大方の筋書きが読め、結末も予想通りだったので何らかの意外性が欲しかった。
面白いと思えないまま読了。
著者プロフィール
知念実希人の作品
本棚登録 :
感想 :
