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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784163909882
作品紹介・あらすじ
二年前の四月。八十四歳の小林信彦さんは自宅で脳梗塞を起こし、救急車で搬送されることになりました。
「約一週間、生きるか死ぬかというところにいたらしい。きわめて危険な場所と考えるべきだろう。」
幻想小説のように紡がれる病中の夢、出来の悪いコントのような入院生活。リハビリが進むにつれ、明晰な意識で病院の人々を観察し、脳梗塞という病のおそろしさを考える。めでたく退院、しかし直後に骨折、再入院。
「私は本当に治癒していくのだろうか?」
エッセイの名手が自身の体験から人生百年時代の〈生と死〉を問い直す、まったく新しい文学的闘病記です。
みんなの感想まとめ
高齢者の日常に潜む生と死のテーマを、ユーモアと鋭い観察力で描いた作品です。著者自身の脳梗塞やリハビリ、そして骨折を経ての入院生活を通じて、彼は病院の人々や日常の出来事を独特の視点で捉えています。エッセ...
感想・レビュー・書評
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脳梗塞、リハビリ、転倒による骨折2回、という、少なくない高齢者が通る道を、あの練達の毒舌家も経験することになった。そこで何を語るのか。予想を裏切らず彼らしいと言えば彼らしい物言いだが、かつてと比べれば切れ味は鈍り抑えも効かない。リハビリのための執筆なのだろうが、その域を出ない印象。
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敬愛する小林信彦氏の85歳の新作。脳梗塞で生死をさまよい、一命を取り留めた後に転倒し、二度の大腿部骨折で大手術。その闘病と入院生活の様子を病室で書き綴ったエッセイだ。やっと読了。やっと、というのもどういうわけかこの本を読むと睡魔に襲われた。いや、つまらなかったからではない。それなりに興味深い内容だったが、とにかく読み始めると眠くなる。慢性的な睡眠不足が理由でもない。他の本でここまですぐに睡魔が訪れるのは珍しい。脳梗塞の後遺症が残る体調で書いた文章に、何かその理由があるような気がして仕方がない。もし読む人がいたらその辺りを検証してもらいたい。
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小学生で『オヨヨ島の冒険』を読んで以来の愛読者。
週刊文春の連載エッセイ「本音を申せば」で生存確認していたが、この程1117回を以て最終回を迎えた。
寂しさの補償に本書を借りる。NHK朝ドラ『ひよっこ』の頃、リハビリしていたのか。松本穂香を推す辺りが小林信彦の面目躍如。
文学的エッセイの趣があり、出てくる患者・ケアワーカー・作業療法士・ナースらが小林作品の作中人物のようだ。排尿コントロールを巡るエピソード、『合言葉はオヨヨ』における鬼面警部と看護婦との攻防は、後日これあることを予言していた。 -
図書館でふと手にした。ページをめくると脳梗塞とかリハビリとかの文字が書いてある。作者は小林信彦。あの小林信彦氏かと驚き、スマホで調べて確証を得た。勝手に元気て活躍されていると思っていた…
若い頃、小林氏の作品を夢中になって読んでいた。怪物のめざめる夜、ドリームハウス、世界で一番熱い島などなど。 -
まずは、小林さんが「生還」したことを喜びたい。作品は、脳梗塞から、二度の大腿骨骨折という大病との闘病記。実に「老人ワールド」ではありがちな話だけれど、当人に発言というのはなかなかない。その上、これは、小林信彦という「おたく」的人間観察の天才が、じっと見ている世界が描かれている。かなりシュールな小説的作品化しているところがすごい!
おそらく週刊誌の連載なので、繰り返しの記述が頻出するのだが、そこがまた「老人ワールド」の奇妙なリアリティを作り出していて、ちょっとない作品になっていると思う。
まあ、ぼくは、この人のファンなので、死んでもらったら困るし、哀しい。生還おめでとうございます! -
体験記というのともまた違う「病院」からの「生還」ではないか。
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自宅で脳梗塞を起こした84歳の私。入院・転移・リハビリ・帰宅・骨折・再入院…。私は本当に治癒してゆくのだろうか?脳梗塞からの生還。あたらしい闘病文学。
それでもなお、書き続けるとは、すごい。
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