すべては「好き嫌い」から始まる 仕事を自由にする思考法

  • 文藝春秋 (2019年3月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784163909981

作品紹介・あらすじ

仕事は晴れの日ばかりではない。努力をしても成果が出ない。思うような評価が得られない――では、どうしたらよいのだろう?



・インセンティブに頼らない仕事術とは?

・「良し悪し」よりも「好き嫌い」――「コレクトネス」の奴隷になるな!

・UMS(ユニクロ、無印良品、サイゼリヤ)にみる独自価値の創造

・アマゾンの競争優位の正体は「順列」にあり

・「今こそ変革を!」を演説する社長を信用しない理由

・「勝ち組・負け組」と騒ぎ立てる人のイヤらしさ

・「ダイバーシティ経営」の落とし穴…etc



『ストーリーとしての競争戦略』の著者が贈る「究極の仕事論」。

成熟社会における仕事・ビジネスの活路を指し示す画期的考察がここに。

感想・レビュー・書評

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  • 「好き嫌い」と「良し悪し」は混同しがちで社会も流されがち。良し悪しは皆そう思うはずだと同調圧力を生むが、好き嫌いは他者に干渉されない。
    良し悪しと考えていたものが本当は個人的な好き嫌いだったのではと考えると違った側面が見えて、思考が少し自由になるように感じた。
    好き嫌いで考えると人生が戦わず自然体で生きれる。

  • 好き嫌い、と言うと、まるで子供っぽい属性かのように思えてしまうのですが、わたしはどうしても好き嫌い以外の要素で物事を捉えることができないので、もう開き直ってはいるものの、拙い要素なのだろうなあと思っていました。けれど、好き嫌い族を自称している素敵な大人もいるんだ!という、自分と全くレベルが違うとは言え、延長線上の大人としてのひとつの理想像を見せてくれた一冊。以前参加した「ALL REVIEWS書評家と行く書店ツアー」のときに購入したものです。「好き嫌い」というキーワードで購入したのですが、正解だったなー。
    もちろん共感できる「好き嫌い」もあればそうでないものもあるし、わたしはもうちょっと矛盾が自分に多い気もするし、経営というよりはいまの組織に属するほうが合っていると思う。けれど考え方としてとても納得できるし、いち組織人であっても、芯のところではこう考えて生きていきたい、という姿だった。わたしにとっては変な歪みのない理論に思えた。自分の好き嫌いに沿って、他人の好き嫌いを尊重して、歪みや押し付けのない余裕ある大人になりたいな。

  • 著者の好き嫌いについて著者のごく私的な考えに基づき述べていくエッセイであるが、著者の思考の緻密さや物事の切り口が丁寧に描かれており(いわゆる解像度が高い思考過程であることがよくわかる)、読んでいて自分の仕事観の思考の粗さに気付かされる。非常にためになった。
    加えて、読み物として面白い。著者の考えや言葉のチョイスがツボにハマる。

  • 幼少で夢ができたときに、ふたつの夢から抽象化して一般化したというのだから驚いた。
    本書を通して、楠さんはものごとを深く考えているなと思うが、これが好きなのだろう。

    ビジネスに関してだと趣味と仕事の違いの説明はとてもしっくりきた。グラデーションで捉えていたが、仕事は顧客を儲けさせること。ぼかした言い方だと、ベクトルが顧客に向いていることだと認識した。

    仕事をする上での大きな基準となりそうだ。

    良し悪しと好き嫌い、自分はどちらの傾向も持っていそうだが、どちらかと言えば好き嫌い族かな?
    自分を深く知るための新しい軸になると思うので、生活の中で「今の良し悪しだな」、「これは好き嫌い族っぽいぞ」と言うように気づけると面白そう。

  • あの口の悪い(でも愛すべき)勢古浩爾が
    『続 定年バカ』の中で本書を紹介している。
    「世の中の9割は好き嫌いで成り立っている」
    「不自由から解放されて、自由になるために
    教養がある」
    「僕はいたって非活動的な生活様式を堅持している」
    考え方や志向が似ているようだ。
    「「これほど世間の大勢的(支配的)な価値観に
    対して、自分の自由な考えを堂々と発表する人を
    知らない」(P171)
    「『小学生のようなルーティンをひたすら
    繰り返している』というのがいい」(P177)
    楠木建の名前はどこかで見たなと調べたら
    2年半前に『絶対悲観主義』を読んでいた。
    (すっかり忘れていたが)
    その時の感想は、「知性が溢れ出るのを感じる」
    「三宅香帆、落合陽一を読んだ時にも感じた。
    大学関係者はその辺すごい」
    「『マクロ他責の鬱憤晴らしは悪循環の
    起点にして基点』(P37)は名言だろう」
    というものだった。

  • 私は、このSNS時代を学生の時に経験せずに済んで良かったと常日頃思っているおばさんです。
    SNSを基準に生きていると、世界中の人を自分の比較対象としなければならなくなるし、何か基準外の行動を取ると正論から外れるとばかり急に叩かれる・・・
    経験値が浅く、視野も狭い若い子がこんな怖い世界に無防備にさらされているなんて気の毒に思えて仕方ありません。

    今ほど正論が幅を利かせている時代はないんじゃないかなと、人のことはほっとけよ、とうんざりしている時におススメされた楠先生の本は痛快だったし私のもやもやを言語化してくれてすっかりファンになりました。

    世の中を「良し悪し」ではなく「好き嫌い」を基準にするべき、という著者の主張は非常に共感できました。
    また、テンポがよく砕けた語り口調も楽しく、そんな中に深く鋭い視点がちりばめられているところも面白く、他の本も読んでみたくなりました。

  • 以前、楠木先生のセミナーに参加してとても声の素敵な方でお話も興味深く伺いました
    そして先生の人となりが伺えるちょっと軽めのこのタイトル
    好き嫌いと経済や社会のお話
    各章の冒頭に「個人的な好き嫌いの話として聞いていただきたい」との一文から始まります
    人の購買心理の動機や2次元的なSNS住民の意見の捉え方など参考になります
    また、ここで激しく同感する文章をメモしておきます
    人から頼りにされる。これは組織で仕事をする人にとって至高の価値だ
    分業しているけれども分断されていない状態が良い組織だと私も思います

  • 良し悪しでなく、好き嫌いで決める。
    すっきりしてよい。

    ユニクロ、サイゼリヤ、無印良品 UMS主義者。

    利益を出し続けることに価値がある。

    早寝、早起き、早帰り。夜は考えない。

  • 最高!この本自体が好き嫌いかなり別れやすい本だとおもうのだけど、自分に聞くなら "好き" な本だ。

    何が好きかと言われると、まずは文章が読みやすい。内容は一貫して楠木さんの好きなもの、嫌いなものが書かれているだけといえばだけなので、そんなもの読みたくない、本を読んで勉強しようとしてるのだ、回りくどい言い方じゃなくてエッセンスが欲しい、という人もいると思う。ただ、そんな文章も読みやすく感じた。

  • 著者が好きな物、嫌いな物を紹介しながら、なぜそれが好きなのか嫌いなのかを書いてある本。
    ただし、著者の専門である競争戦略の話も絡めて書いてあり、読み物として面白い。
    印象に残ったのは、努力するより凝る事、朝型(自分と同じだけ)、シナジーおじさんよりそれでだおじさん、エネルギー保存則、など、独自観点だが納得感がある。
    更にプレイングマネージャーという本の最終章を初めて知ったが、まさに本質。実績のみが語るべき事。

  • ふむ

  • ただひたすら筆者の好き嫌いが書いてあって、サブタイトルの仕事を自由にする思考法というのに結びつかなかった本。一つ、ビジネスクラスとのり弁の話ででてくる準拠点の置き場所によって物の価値が変わる点だけ、あるあると思った。8割以上が筆者の好き嫌いの紹介の本以上のものはなかった…残念。

  • ストーリーとしての競争戦略が面白かったので読んでみた本。軽快な語り口で好き嫌いから戦略の話まで進んでいくのが面白い。戦略とは好き嫌いである(正しい、間違いではない)と認識するのは大切だと思う。

  • 良し悪しではなく、好き嫌いという軸が新鮮。個人的にはAmazonの組み合わせではなく、順列の話が印象に残っている

  • 戦略構成においてシナジーが大事なのではなく、論理的な時間軸が重要という話はとてもうなづけた。

    ベゾスは、それまで多くのEコマースの業者が「オンラインに顧客を集めれば儲かる」と考えていたことを、時間軸の概念を取り入れ、そうではくレコメンドなど購買意思決定を支援するインフラを作り、それまでま提供できてなかった利便性を提供し、結果的にお客さんが集まるという仕組みを作った。

    施策や戦略を考える上で、その前後のアウトカムに何を期待したいのかを考えることは自分自身の仕事でも徹底させたい。

  •  

  • 好きこそ物の上手なれ。
    それだけ。それ以上でもそれ以下でもない話が天海される。
    ミクロすぎて見方を変えられば極端だが始めは特に共感する箇所が多い。
    仕事のマーケットインになりがちな考えは参考になる。

  • おもてたんと違う。
    文章は面白くて、親近感も湧きました。
    でも、私にとってはまず、
    「どちらサンですか?」
    でしたからね。
    エッセイみたいでした。
    この人のことをご存知の方は
    楽しめると思います。

  • 安定の楠木節。痛快。

  • 他人の「好き嫌い」を覗いてみたい人におすすめ。

    【概要】
    ●仕事、会社、社会に対する著者の「好き」と「嫌い」

    【感想】
    ●読み物としては面白い。今、限られた時間の中で読むべき本かと思ったときに優先度は下がってしまった。第2部を少し読んで読むのを止めた。
    ●人の考え方はそれぞれだと割りきって読むのがよいと思う。
    ●著者の「無努力主義」には同意する。
    ●自分のやっていることを自分で「努力」とは言わず、ただ好きでやっているだけと言う。このような私の考え方に似ていると思った。

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著者プロフィール

経営学者。一橋ビジネススクール特任教授。専攻は競争戦略。主な著書に『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(東洋経済新報社)、『絶対悲観主義』(講談社)などがある。

「2023年 『すらすら読める新訳 フランクリン自伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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