レオナルド・ダ・ヴィンチ 上

制作 : Walter Isaacson  土方 奈美 
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 253
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163909998

作品紹介・あらすじ

「あまたあるダ・ヴィンチ本のなかで、これが決定版だ」ーービル・ゲイツ絶賛ニューヨークタイムズベストセラーリスト 第1位!世界的ベストセラー『スティーブ・ジョブズ』の評伝作家がダ・ヴィンチの遺した全7200枚の自筆ノートをもとに執筆。その天才性と生涯のすべてを描き切った、空前絶後の決定版。「モナリザ」「最後の晩餐」ーー没後500年、最難関の謎が、遂に解かれる。オールカラー/図版144点を贅沢にも収録。本作に惚れ込んだレオナルド・ディカプリオによる製作・主演で映画も決定。【上巻要旨】「芸術(アート)」と「科学(サイエンス)」を結び「創造性(クリエイティビティ)」を生み出した。科学者であり、軍事顧問であり、舞台演出家だった。光学、幾何学、解剖学などの、点と点を結ぶ芸術家であり人類史上はじめて現れたイノベーターだった。同性愛者であり、美少年の巻き毛の虜となった。【上巻目次】序章 「絵も書けます」第一章 非嫡出子に生まれた幸運第二章 師に就き、師を超える第三章 才能あふれる画家として第四章 レオナルド、ミラノへ”寄贈”される第五章 生涯を通じて、記録魔だった第六章 宮廷付きの演劇プロデューサーとして第七章 同性愛者であり、その人生を楽しむ第八章 ウィトルウィウス的人体図第九章 未完の騎馬像第一〇章 科学者レオナルド第一一章 人間が鳥のように空を飛ぶ方法第一二章 機械工学の研究者第一三章 すべては数学であらわせる第一四章 解剖学に熱中する第一五章 岩窟の聖母第一六章 白貂を抱く貴婦人第一七章 芸術と科学を結びつける

感想・レビュー・書評

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  • レオナルド・ディカプリオ、ダ・ビンチの伝記映画に主演 : 映画ニュース - 映画.com
    https://eiga.com/news/20170815/6/

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    「あまたあるダ・ヴィンチ本のなかで、これが決定版だ」ーービル・ゲイツ絶賛
    ニューヨークタイムズベストセラーリスト 第1位!
    世界的ベストセラー『スティーブ・ジョブズ』の評伝作家がダ・ヴィンチの遺した全7200枚の自筆ノートをもとに執筆。その天才性と生涯のすべてを描き切った、空前絶後の決定版。「モナリザ」「最後の晩餐」ーー没後500年、最難関の謎が、遂に解かれる。
    オールカラー/図版144点を贅沢にも収録。本作に惚れ込んだレオナルド・ディカプリオによる製作・主演で映画も決定。
    【上巻要旨】
    「芸術(アート)」と「科学(サイエンス)」を結び「創造性(クリエイティビティ)」を生み出した。科学者であり、軍事顧問であり、舞台演出家だった。光学、幾何学、解剖学などの、点と点を結ぶ芸術家であり人類史上はじめて現れたイノベーターだった。同性愛者であり、美少年の巻き毛の虜となった。
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163909998

  • 教科書に出てくるような歴史上重要な作品を数多く所蔵するルーブル美術館でも、モナリザの扱いは完全に別格だった印象がある。 舞台は華あるルネサンス期で、グーテンベルクの活版印刷が急速に広まって欧州社会を変革させ、大航海時代にも迫る15世紀末となっており、錚々たる豪華登場人物が彩る魅力的な内容は、ダ・ヴィンチ個人の魅力もさることながら、当時の時代背景や情景をうまく伝えていて面白い。 著者はダ・ヴィンチについて、雲の上の存在としての天才ではなく、執念的な観察を重ねることで知識を広めた努力家で身近な人物と感じているそうだが、エピソードを聞けば聞くほど自分には前者に思われてしまう。
    明らかに時代の100年200年先を行く偉人であったし、複雑系にも類似パターンを見出していることから人類トップレベルの頭脳・発想力を持っていたのは驚嘆させられる。
    絵画の解説があればより作品が楽しめるが、自分にはその手の感性があまりないと感じさせられてしまう一面もあった・・

  •  これほどレオナルド・ダ・ヴィンチを身近に感じたことはない。いつも絵画を通じてダ・ヴィンチの存在を認識していたに過ぎなかったが、上下巻を読んでダ・ヴィンチの人生に触れることができた。
     芸術(絵画)と科学(自然の仕組み)を結びつける好奇心や分析力はやはり大したものだ。自然の仕組みを観察しその分析した結果を絵画に積極的に取り入れた。
     一方、ダ・ヴィンチはすばらしい作品を残しているが、同時代のミケランジェロやラファエロのように芸術家と比べ、作品を残す貪欲さがない。作品の製作途中でそのままにしてしまうことも多かったようで、なぜかあの頃の工房の親方として、また職人としての貪欲さが伝わってこない。ダ・ヴィンチの作品を後世まで残そうという野心を感じない。それでもってあれだけの名画を残しているところに彼の立ち位置の面白さがあると言ってもいい。

  • ダ・ヴィンチってこんなに幅広くいろんなことをしていてびっくり。

  • テレビシリーズのダビンチのイメージはこの本に近い

  • みんな知ってる天才レオナルド・ダ・ヴィンチの知ってるようでてんで知らなかった生涯、手がけた作品、仕事、こだわり、大量のメモのわけ、未完の作品ばかりなわけなどなど、読めばその人となりがひと通りわかるようになっている。驚いたのはダ・ヴィンチがその画家としての観察眼で、ニュートンなどその後の科学者たちに先んじて、様々な科学的法則を、執拗にその目で見て得た経験から、感覚的に導き出してしたことだ。なぜ天才と言われるか、やっとその理由の一端がわかった気になれる著作です。

  • 「モナリザ」や「最後の晩餐」といった歴史的絵画を生み出したルネサンス期の巨匠・レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯を振り返り、天才画家としての側面のみならず、兵器や城壁の設計から人体解剖に至るまで、多種多様な分野での隠れた実績に光を当て、その人物像を鮮やかに描き出した一冊(正確には上下2冊)。

    著者はダ・ヴィンチが遺した膨大なメモを詳細に分析し、輪郭をぼかす技法や布地のひだの描き方から、遠近法や光学、幾何学の考察、さらには身体の動きや顔の表情を作り出す筋肉のメカニズムの解明など、傑作と呼ばれる絵画作品の背後にある膨大な科学的研究の蓄積を紐解くとともに、舞台演出等の絵画以外の芸術分野での活躍、さらには飛行装置や新型兵器の設計、治水管理や都市計画など、構想のみに終わったものも含めた数多くの観察に基づく研究や発明の成果を明らかにしている。それらを通して浮かび上がるのは、完全主義者かつADHDが疑われるほどのきまぐれさゆえに制作が遅々として進まず作品が完成しないという孤高の芸術家としての姿と同時に、より幅広い分野で権力者に重用されたいという職業人としてのジレンマを抱えた一人の人間の姿でもあり、その根本には並外れた好奇心に優れた観察力・洞察力を併せ持ち、前例や慣習にとらわれない斬新かつ柔軟な発想によって芸術と科学の境界を超えて真実を探求する情熱があったことが理解できる。

    著者は、多くの専門家からの引用に、自身の解釈や見解も重ねる形で、今なお謎に満ちたダ・ヴィンチの実像に迫っているが、そこにはダ・ヴィンチをアインシュタインやスティーブ・ジョブズにも通じるイノベーターと捉えるとともに、その天賦の才よりもむしろ不断の努力や情熱に焦点を当てる著者独自の視点があり、だからこそ、現代に生きる我々にとってよりリアリティのある、人間味溢れた先達としてのダ・ヴィンチ像が描き出されている。まるで映画を観ているように(実際、映画化も決定)、大作ながら流れるように読み進めてしまう面白さと、読み終えた後に数々の教訓が心に残る良書。

  • レオナルド・ダ・ビンチの生涯と科学者としての即席、芸術作品解説など。
    余りにおおきな天才なので、却ってあやふやに知っていることが誤解を自己の中にもたらしている。そういう「誤解」を説いてくれる好著。
    この本は、さすがアイザクソン。読んでいて楽しい、引き込まれる。

  • 上下巻読了。読むのに丸一日かかったが、それだけの価値がある本だった。

    世界的ベストセラー『スティーブ・ジョブズ』で知られる現代最高の評伝作家が、「万能の天才」レオナルド・ダ・ヴィンチを描いた話題作。

    レオナルド・ディカプリオ主演による映画化が、すでに決定しているという。本書の訳者あとがきで知ったのだが、ディカプリオが「レオナルド」という名になったのは、母親が彼を妊娠中に美術館でダ・ヴィンチの絵を観ていたとき、お腹の中から蹴ったことが由来なのだとか。

    著者はジョブズ以外にも、アインシュタインやベンジャミン・フランクリンなどの評伝を手がけてきた。イノベーティヴな天才を好んで描いてきた作家なのである。その彼がダ・ヴィンチに挑んだのも、自然な成り行きというものだろう。

    ダ・ヴィンチの評伝はすでに汗牛充棟なわけで、ありきたりなアプローチでいまさら評伝を書いても、屋上屋を架すことにしかならない。著者は美術にも造詣が深いようだが、美術の専門家ではないのだから、なおさらだ。

    類書との差別化のため、著者が選んだ独創的なアプローチは2つ――。

    1つは、7200枚に及ぶダ・ヴィンチの自筆ノートの内容を精緻に分析し、それを中心に据えて生涯を辿っている点。著者は、公開を前提としていなかった自筆ノートの中にこそ、ダ・ヴィンチの内面が表れていると踏んだのだろう。
    過去の評伝が、絵画や公的な記録など、いわば〝外面に表れたダ・ヴィンチ〟を中心に据えているのとは逆のアプローチである(むろん、絵画や公的な記録などにも十分目配りされているが)。

    もう1つは、画家としての側面のみならず、科学者・軍事顧問・舞台演出家などとしての側面にも等価に光を当てて、総合的な〝人間ダ・ヴィンチ〟を描いている点である。

    「等価に」というところが重要だ。過去の評伝の多くには、画家としてのダ・ヴィンチに最も価値を置き、それ以外の側面を軽視するバイアスがあった。

    それらの評伝作家は、〝ダ・ヴィンチが舞台演出や空想的な発明などにうつつを抜かさず、画業のみに集中していたら、もっと多くの名画を完成させられただろうに……〟と嘆いてみせたりした。
    周知のとおり、ダ・ヴィンチには絵画作品を未完成のまま放り投げる悪癖があった。また、ある科学的探求に夢中になると、絵など眼中になくなることもよくあった。そうした事実をふまえての嘆きである。

    だが、著者はそのような決めつけをしない。ダ・ヴィンチを〝子どものような好奇心を持ちつづけ、その探求に生涯を費やした人〟として捉え、好奇心の迸りにこそ彼の天才性を見出すのだ。

    ダ・ヴィンチは、〝絵を描くしか能がないタコツボ的天才〟ではなかった。「空はなぜ青いのか?」から「キツツキの舌はどんな構造か?」に至るまで、世界のあらゆる謎に好奇心を向け、並外れた観察力や想像力を駆使してその謎を解くことに歓びを見出した人だった。

    〝画業が中心で、他は余技〟などと決めつけず、ダ・ヴィンチのあらゆる行動を虚心坦懐に辿った結果、著者は一つの結論に達した。
    それは、「芸術と科学、人文学と技術といった異なる領域を結びつける能力こそが、イノベーション、イマジネーション、そして非凡なひらめきのカギとなる」(序章)ということ。
    ダ・ヴィンチの並外れた創造性のカギも、その「異なる領域を結びつける能力」の高さにあったのだ。

    昨今、〝アートとサイエンスのバランスの重要性〟が指摘され、サイエンス偏重の姿勢からはイノベーションが生まれにくいという反省が、ビジネスの世界などで生まれている。

    ダ・ヴィンチは巧まずして、アートとサイエンスという異なる領域の往還を日々くり返した。そしてそこから、時代に何百年も先駆ける多くのイノベーションを起こしてきた。「アートとサイエンスのバランス」の最高のお手本が、そこにはあったのだ。

    今年はダ・ヴィンチ没後500年にあたる。
    はるか500年の時を越え、21世紀の我々が学ぶべきものが、ダ・ヴィンチの生涯にはちりばめられている。

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著者プロフィール

1952年生まれ。ハーヴァード大学を経て、オックスフォード大学にて学位を授与。英国『サンデータイムズ』紙、米国『TIME』誌編集長を経て、2001年にCNNのCEOに就任。ジャーナリストであり伝記作家。2003年よりアスペン研究所理事長。ベストセラー『ベンジャミン・フランクリン伝』『アインシュタイン伝』『キッシンジャー伝』などがある。

「2015年 『スティーブ・ジョブズ 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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