おまえの罪を自白しろ

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 514
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163910048

感想・レビュー・書評

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  • 65-11-1

  • 久し振りに真保さんぽさを感じて面白かった。
    読者は始めに犯人の名前はわかった状態で、
    しかも人質をどう扱うかもわかってしまっているので
    不安な気持ちを抱いたまま読んでいくしか無い。
    被害者家族に近い気持ちで読み進められる訳だ。

    終息したかと思わせてからの二転三転、
    きっちり犯人も出してくれるし、被害者も無事助かり
    安心の真保節だった。

    ただ序盤は晄司が煮えきらないキャラで、
    後半から真保さんの本にありがちな勇気と判断力のある切れ者に
    キャラ変するのだが、
    かと言っていつもの正義感のあるキャラではなくて
    汚い政治家という感じの食えないニヒルキャラになってしまい
    結局共感ができるキャラではなかった。

    政治家はみんな汚いというより、
    ダイスをころがせ! の天知達彦のような
    清廉潔白で初志貫徹な人もいて欲しいと思う。

    たとえば歌舞伎役者とかそういった、その家に生まれたから
    その家を、芸を継いでいかなければならないというのと
    政治家は少し違うと思う。
    文中にあったように、一族が代々継がなくても
    別の者がやっても愛郷心があれば大差ないのではないか。
    愛郷心というところが問題なのだが。

  • 大物政治家の孫娘の誘拐から以外なストーリ展開で十分楽しめる内容だが、少し犯人像が突飛過ぎる。最後の最後まで全くどこにも登場しない人物が犯人ていうのは、プロットとして如何なものか。まあ政治家の考え方を読むという点では面白かった。

  • 大物代議士の孫の誘拐に絡み、孫の解放のために犯人側から要求された代議士の過去の不正をすべて記者会見で暴露しろ!ということから政界を巻き込んでの政権の駆け引きが絡みながら、孫の解放に向けて犯人側との駆け引きがスリリングで面白かったです!
    但し、最後のオチ(犯人は誰か?)は、分からなくもありませんが、あまりに簡単にあぶり出せたような感があり、やや拍子抜けでした。

  • 図書館で借りた本。孫娘を誘拐された衆議院議員の宇田清治郎。。犯人から自分がやった罪を記者会見で自白しろ。自白しないなら孫娘を殺す。という脅迫が届く。というミステリーだが記者会見に至るまで長過ぎるやり取りに若干飽きてしまった。最後はびっくりの犯人が分かるが、そこにたどり着くまでもっと削って良かったかも。ひとつ勉強になったのは、法務大臣が指揮権発動の権限がある事。過去に一度だけしか発動されてない。それは幹事長時代の佐藤栄作の逮捕を法務大臣が指揮権発動を使って阻止した。

  • 衆議院議員・宇田清治郎の孫娘が誘拐される。
    犯人の要求は、記者会見での「罪の自白」。
    犯人の動機は何なのか……?
    最高にワクワクする舞台設定だが、
    急転直下の解決がすこし残念。
    累が及ばぬように画策する総理官邸と宇田一族との
    ヒリヒリするようなやり取りは、読み応えがある。
    次男で秘書の宇田晄司が、物語を通じて
    驚くほど成長する。

  • 期待して読んだが、
    なんかイマイチだった。

  • 身近で単純

  • 面白い!のですが、


    犯人が~。
    その点だけを除けば、というか、もったいない!!です。

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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