キャバレー

  • 文藝春秋 (2019年5月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784163910253

作品紹介・あらすじ

売れたくって売れたくって、死ぬほど売れたかったのに、いざ売れてみると虚しいもんだ……。

綾小路きみまろの修業時代を、ビートたけしが描く!? 前代未聞の芸人成長小説の誕生です。



70年代、キャバレー文化華やかりし頃を舞台に、なかなか芽が出ずドサ廻りを続けてくすぶる「綾小路きみまろ」と、破天荒すぎる芸でキャバレーの客を呆れさせながらも漫才ブームで一躍スターに躍り出る「ツービートのたけし」。 互いに意識しながらも顔を合わせることなくそれぞれに芸を磨いていく二人だが、漫才ブームを横目に漫談の道を選んだきみまろはなかなか世に出られない。

「お前、売れろよ!」ときみまろを応援しつつも、自分は常に金策に追われているキャバレー支配人・多田や、用心棒として毎日ステージに詰めるうち妙にお笑い通になってしまった粗暴だが情に篤いチンピラの高橋、店の専属歌手でヤクザの情婦のジャネット北川、新宿の裏社会を泳ぐ得体の知れないオーナー、……どぎつくも哀愁の漂う登場人物たちが、華やかなステージの裏で繰り広げる悲喜こもごも。

きみまろと多田支配人の友情、高橋と情婦の恋情など、芸人道以外の物語も生き生きと描き込まれ、作家ビートたけしのストーリーテラーぶりが光ります。

そしてラストは、笑いの頂点から見た景色を知る著者にしか書けない、寂寞たる境地に圧倒されること間違いなし。



作家ビートたけし、いよいよ筆が冴えわたります!

感想・レビュー・書評

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  • 巨匠ビートたけしが、浅草時代の綾小路きみまろの姿を赤裸々に描いています。
    興味深く、そして楽しく読ませて貰いました。

    興味のある方も無い方も、是非読んでください。
    センスのある方、明日から貴方も飲み会で、司会、漫談出来るかも?

  • 1970年代のキャバレーが舞台。新宿の「ナイトクイーン」支配人多田、若かりし頃の綾小路きみまろの活躍、そして、キャバレーという場所。地回りのヤクザ、お笑いのブーム、笑いに突き進むきみまろの奮闘、その時代を描く。
    キャバレーでもお笑いでも時代を表わしているな、時代だなあ…と。客を笑わせる、その達成感を得るために突き進む芸人、きみまろさんの悩みならがも自分の道を決めてゆくシーンは応援したくなる内容。幸せとはなんだろうね。幸せについて、時代をワンシーンを描く、ノスタルジーに浸れる一冊。

  • 最近、たけしさんが本を出すと読んでしまう。
    この本も特に何も考えず借りてみたが、
    あれ?綾小路きみまろのお話なの?って。
    たけしさん本人も登場するし、私のまったく知らない世界が広がってて、キャバレーってこうなんだ~と思いながら読んでいました。

    最近は闇営業だ、なんだかんだ言ってるけど、
    この時代は普通にヤクザと関りもあったんだ、と。

    昔のたけしさんの本て読んだ事ないな~いつか読んでみよう。

  • この本を「今」出すという意味がね…。

    コンプラだなんだと批判だらけでつまらなくなってしまった現代へのメッセージと考えるのはうがった見かたかもしれないけど、たけしさんらしい愛情に溢れた良作でした。

  • 「昭和の芸人伝」的な。
    で、主役のチョイスがなんとも絶妙というか。

  • 昭和の裏芸能史とでも言おうか。
    多分、この頃の芸人達は皆、この様な下積み時代を経験しているのだろう。
    それでも芽が出るのはほんの一握り。
    支配人の多田やヤクザの高橋など、裏社会の悲哀が感じられて切ないなぁ。

  • ヤクザさんの、いい人の場面と怖い人の場面が急激に変わる感じが読んでいて1番面白かった。
    できることを一生懸命にやりながらも、他人の成功を見て自信を無くしていく様子は、とても身近な挫折感だと感じた。
    芸人さんもこういう思いを抱えながら舞台に立って、芸を磨いているのだなと思うと、普通の仕事をしている人と変わらない部分もあるのだなと思った。

  • 松恋芸人本から。中高生時代、だいぶビートに傾倒していた時期があり、氏の著作や映画を好んで観ていた。それも今や昔の話だから、こと書籍となると、読んだのは相当久しぶり。小説に至っては初めて。きみまろとこんなに近い感じだったのか、っていう驚きもあり、たまに顔を出す実在人物のエピソードも楽しかった。

  • キャバレー行ってみたい

    ってな事で、ビートたけしの『キャバレー』

    たけしさんの読んだ本の中で一番読みやすかったし、面白かったかな

    たけしさんの体験した事実に基づいたフィクション。

    綾小路きみまろさんを主役として、そこから見た当時の出来事、芸人の苦労、売れるまでの道程と、きみまろさんへの愛が感じられるね

    当時は芸能界とヤクザの繋がりは当たり前だったよね~

    たけしさんはヤクザに憧れがあると思うんよなぁ。
    まあ、当時のヤクザにはまだ任侠、侠客って侠気があったからじゃろね。

    2021年46冊目

  • ビートたけし、綾小路きみまろが好きすぎるだろ。
    直接関わる描写は最後の場面だけ。それ以外はずっと影をちらつかせるだけの書き方がなんか偉そうで、でもこの人物が好きすぎるのが抑えられないようでおかしくみえる。
    話の世界観はなんとなく想像するしかできない、部分的にはよく分からない話だったりするのにすっと読めるのは、主体人物がキャバレーを軸に火花みたいにあっちこっち展開して、場面的に変化し続けて読むページも話の時間軸も変わっていくから。やっぱりなんか映画監督だな〜。

  • 綾小路きみまろに焦点を当てて、漫才、漫談、キャバレーの栄枯盛衰を表現している。
    それぞれの中で生きる人間模様も、どことなくもの悲しい。有名になって、お金もあって、高くて美味しい物を食べられるようになっても、人間はもの悲しい生き物。
    ビートたけしは凄い。

  • きみまろとたけしが飲みながら「昔こんな事あったよな〜」って話してそう

  • きみまろの話をたけしが書いたってこと?

  • あ、映画になっちゃうのかな?
    読ませる力が素晴らしいっす。

  • キャバレーの支配人多田の話かと思いきや。
    綾小路きみまろ‼︎

    ツービートや、談志。
    ケーシー高峰…

    実際のお話なのでしょうか、ね。

  • キミマロさんが主人公

  • あの時代が、懐かしい・・・。

    二人でそんな会話をしているのかもしれないなぁ。キャバレーを舞台に、漫談で一花咲かせたいと悪戦苦闘する綾小路きみまろ、漫才ブームが来る中、その波に乗れず、演歌歌手の地方巡業の司会や地方のキャバレー修行など。横目にツービートがテレビやラジオで人気者。俺とたけしは何が違うんだ?

    自問自答を切り返し、ただただ売れたい一心で走り続ける先にあるものは。。。

  • 昭和の芸能を綾小路きみまろ目線でみると
    素晴らしき「クソ」世界だなぁと
    今の時代ではできない放送禁止用語や女性蔑視、職業いじりとか
    もうできないんだよなぁという憐みもあり

    こういう話になるとすぐに昔はよかった
    今はコンプライアンスが・・・となるが

    みんながどうにかごまかして笑い飛ばそうという雰囲気もあり
    有象無象の社会だからこそ生まれるヒリヒリ感や笑いがあるよなーと

  • 綾小路きみまろさんが主役なんだ。なかなかの出来でした。映画化するほどでは無いかなあ。

  • 書評読んで借りてきた父から回ってきたので。

    うまい文章ではないんだけど…思わず先が聞きたくなるたけしさんの語り口そのまんまの文書で、すいすいと読んでしまいました。
    昭和のキャバレーのノスタルジックな雰囲気が面白い。(というには、ヤクザも絡んで殺伐としすぎだけど。笑)

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著者プロフィール

1947年東京都足立区生まれ。浅草フランス座で芸人としてデビュー後、1972年に漫才コンビ「ツービート」を結成、人間の「建前と本音」「理想と現実」との落差を舌鋒鋭く突きまくる芸風で漫才ブームの牽引役となる。テレビに進出後、『オレたちひょうきん族』『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』などの人気番組を次々と手掛ける。映画監督としても『その男、凶暴につき』『ソナチネ』『HANA-BI』などの話題作を多数世に送り出す。2016年にレジオン・ドヌール勲章、2018年には旭日小綬章を受章。近年は小説執筆にも力を入れている。著書に『弔辞』(講談社)、『不良』(集英社)、『浅草迄』(河出書房新社)など。

「2022年 『浅草キッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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