いけない

著者 :
  • 文藝春秋
3.44
  • (83)
  • (278)
  • (358)
  • (64)
  • (15)
本棚登録 : 2707
レビュー : 320
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163910512

作品紹介・あらすじ

2019年7月13日「王様のブランチ」で大反響!

騙されては、いけない。けれど絶対、あなたも騙される。

『向日葵の咲かない夏』の原点に回帰しつつ、驚愕度・完成度を大幅更新する衝撃のミステリー!

第1章「弓投げの崖を見てはいけない」
自殺の名所付近のトンネルで起きた交通事故が、殺人の連鎖を招く。
第2章その話を聞かせてはいけない」
友達のいない少年が目撃した殺人現場は本物か? 偽物か?
第3章「絵の謎に気づいてはいけない」
宗教団体の幹部女性が死体で発見された。先輩刑事は後輩を導き捜査を進めるが。

どの章にも、最後の1ページを捲ると物語ががらりと変貌するトリックが……!
ラストページの後に再読すると物語に隠された〝本当の真相〟が浮かび上がる超絶技巧。
さらに終章「街の平和を信じてはいけない」を読み終えると、これまでの物語すべてがが絡み合い、さらなる〝真実〟に辿り着く大仕掛けが待ち受ける。

「ここ分かった!?」と読み終えたら感想戦したくなること必至の、体験型ミステリー小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • コロナウイルス感染症のため、図書館は予約資料の貸し出しと返却しかしていないところが多い。
    この本も予約して借りたのだけど、玄関に臨時の受付机を置いて、そこで貸し出し処理。
    図書館の中には入れてくれなかった…

    さて、「いけない」はとても面白かった。
    この本は、なかなかすっきりさせてくれません。
    僕の理解力が低いというのもあるけど、はっきりと犯人や動機が書いてあるわけでもないし、ある程度のところは読者の想像力や解釈に任せている部分もある(気がする。)
    (例えば、1章に登場する隈島刑事ってどうなった?、とか)

    1回読んだだけじゃモヤモヤするので、読み返しているときに、章の終わりに付いている写真、というか絵、これが重要なことに気づく。
    なるほど、そういうことなのね。

    2回読みおわると、3つのストーリーと終章、そして章の終わりの絵が繋がって、脳が気持ち良くなる。そこはかとなく。

    というわけで2回は読みましょう。

  • 久しぶりにやってしまった。。。「ポッか~ん」で読了。第2章、第3章が曖昧な感じで読み解けず、なので最終章も大体こんな感じ?で終わったが、ネタバレサイトで確認。何と!そんなことになっていたのか!と感動よりもちょっと不快だった。自分のように理解ができない人のためにすべて回収して終わってほしいな~と思う。第1章で事故死した人の謎が解けたり、山内の恩返し、ドア2枚の写真の謎、十王還命会の謎など理解できてスッキリ。道尾さんのレベルの高さには完敗。でもネタバレサイトでも分からなかったのは登場人物と十王還命会の関係。

    • ポプラ並木さん
      了解で~す!
      了解で~す!
      2021/05/05
    • ゆうママさん
      私の勇気の木が実ったら、その時にはそちらで。それまでは、時々本棚の方へお邪魔させて下さい。
      m(__)m
      私の勇気の木が実ったら、その時にはそちらで。それまでは、時々本棚の方へお邪魔させて下さい。
      m(__)m
      2021/05/05
    • ポプラ並木さん
      勿論です!いつでもどうぞ。楽しみにしています。自分も本棚見させてくださいね~
      勿論です!いつでもどうぞ。楽しみにしています。自分も本棚見させてくださいね~
      2021/05/05
  • 第1章「弓投げの崖を見てはいけない」
    自殺の名所付近のトンネルで起きた交通事故が、殺人の連鎖を招く

    第2章「その話を聞かせてはいけない」
    友達のいない少年が目撃した殺人現場は本物か? 偽物か?

    第3章「絵の謎に気づいてはいけない」
    宗教団体の幹部女性が死体で発見された。先輩刑事は後輩を導き捜査を進めるが。

    最終章「街の平和を信じてはいけない」


    ある地方都市で起きた年月を経た一連の事件をめぐるミステリー。
    一章読み終えても、謎が残ったままでモヤッ。
    次の章に前の章の事件も触れられている。
    そして各章の最後に地図やイラストや写真が載せられている。
    それを見てあぁそうだったんだと気付かせてくれたり、
    もう一度楽しめたりしました。
    最後の頁に提示される地図・イラスト・写真で今迄見えていなかったもの
    わからなかったもの、疑っていた事がバーッと晴れます。
    でも犯人はこの人ですとは言ってはくれていません。
    読者に推理をする様に練られた本なのでした。

    難しい、とても凝った本でした。
    ラストのヒントで真相はそうだろうと予想をするを繰り返し、
    さらに最終章「街の平和を信じてはいけない」を読み終えると、
    これまでの物語の全てが絡み合い、更なる真相に辿り着きそうでした。
    それも読者の多分そうだろう…という推理です。
    文章に表れている訳ではなかったです。

    中国からやって来てる馬少年が「町は平和で良いね」って言ってたけど、
    その言葉が何だか切なかったです。

  • 久しぶりに道尾さんらしい、練ったミステリーを読めた。

    アンソロジー「蝦蟇倉市事件Ⅰ」に収録されていた「弓投げの崖を見てはいけない」を第一章に、続編三編を追加して作品として完成している。
    アンソロジーを読んだ時は核心部分がぼやかされていたのでよく分からなかったが、この作品を読んでかなりスッキリした。

    表紙の見返し部分に
    第一章 「弓投げの崖を見てはいけない」死んだのは誰?
    第二章 「その話を聞かせてはいけない」なぜ死んだの?
    第三章 「絵の謎に気づいてはいけない」罪は誰のもの?
    終章 「街の平和を信じてはいけない」…わかった?
    とある。
    道尾さんからのこの『読者への挑戦状』とも言えるテーマを念頭に、決して斜め読みなどせずにしっかり読むと面白い。
    各章の最後のページに答えを導くような仕掛けがあるのも楽しい。

    話の内容や文章の雰囲気としては重いのだが、終章でそれまでの話が繋がり謎がかなり明かされるところは面白い。
    それでも先に『かなり』と書いたのは、全てが明示されているのではなく、読者の想像の余地を残している部分も結構あるからだ。
    まあそこはそれぞれが妄想や想像を逞しくして、この一連の事件に筋道を描いてみるというのも一興ではないだろうか。

    例えば動機、例えば語られていない人間関係、例えば過去。
    あれこれ想像で補完していくと、よりホラーチックになったり、よりミステリアスになったり、センチメンタルになったり、それぞれの「蝦蟇倉市事件」が出来上がるかも知れない。

  • ずっと気になっていた道尾さん作品。
    帯にある本書のご使用方法が、気になって仕方ないものの我慢して読み進めた。
    伏線を回収しながら、スッキリしたラストを期待していたが・・・。
    あー、そういうことか位のテンションに落ち着いてしまった。
    少し期待しすぎたかも。それぞれの罪が暴かれないことに少しモヤモヤ。
    ただ道尾さん作品の登場人物達には、いつも優しく憎めないキャラ達が多く、今回もホッと出来た。 

    • 奏悟さん
      ゆうママさん
      私は東北住みです。なので地震には過敏になってしまいます。
      とはいえ、なかなかの震度でしたので((T_T))
      お互いに腰は労りま...
      ゆうママさん
      私は東北住みです。なので地震には過敏になってしまいます。
      とはいえ、なかなかの震度でしたので((T_T))
      お互いに腰は労りましょう(^_^;)
      今読んでいるのは、倉井眉介さんの「怪物の木こり」です。
      もう少しで読み終わりそうなので、近々感想を綴りたいと思います。
      2021/05/02
    • ゆうママさん
      奏悟さん、30代の方かなと思っていたのですが、腰が・・・というと40代でしょうか?
      お気を悪く
      したらごめんなさい
      (>_<)・・・やはりそ...
      奏悟さん、30代の方かなと思っていたのですが、腰が・・・というと40代でしょうか?
      お気を悪く
      したらごめんなさい
      (>_<)・・・やはりそちらに住んでいらしたんですね。これからは、地震が起きたら奏悟さんを思いだすかも知れません。
      その扉をたたく音、すぐ読み終わりそうです。「怪物の木こり」レビュー、待っています。
      (-_-)
      2021/05/02
    • 奏悟さん
      ゆうママさん
      年齢はご想像にお任せします((ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ

      10年前の地震から、もう恐怖しかありません((T_T))...
      ゆうママさん
      年齢はご想像にお任せします((ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ

      10年前の地震から、もう恐怖しかありません((T_T))
      今こうして読書している日常に感謝ですね!
      2021/05/02
  • 「騙されては、いけない。けれど絶対、あなたも騙される。」
    「どの章にも、最後の1ページを捲ると物語ががらりと変貌するトリックが……!」
    と、挑戦的にこられたので、「見破ってやる!」と思い謎解きを楽しみながら読みました。

    でも半分は、「まんまと騙された。そういう事だったのか。」という、してやられた感を味わいたかった。
    が、残念ながら「やっぱりそうでしょ!」と薄々感じたとおりの展開で読了してしまった。

    この本は、2度読み必至と思って購入したのですが、再読するかどうか微妙な気分だなぁ。
    騙すための描写、真実を示す描写がうまく散りばめられているなら再読したいと思うけど、肝心なところの記述が少な過ぎる気がします。

  • いやぁ、久しぶりの道尾作品。完全にやられてしまいました。

    ちょっと暗い内容の連作短編集ですが、毎回その巻末には図があり、その章に対して自分が思っていたことと違う事実を見せつけられます。

    ①弓投げの崖を見てはいけない
    自殺の名所となっている崖で保育士の邦夫は事故を起こす。そこは自殺の名所というだけでなく、運転中にその崖を見ると死亡事故が起こるという崖だ。その事故は霊の仕業ではなく、若者たちの過失によるもの。意識を失いかけた邦夫をリーダー格の男は事故死に見せるよう邦夫の頭をハンドルに叩きつけ・・・
    それからリーダーがその崖で何者かに襲われ死亡。仲間も行方不明となる。

    ②その話を聞かせてはいけない
    中国から家族で日本にやってきた珂。珂は文房具屋である事件を目撃する。それは珂の想像するに殺人事件だった。それを裏付けるように、文房具屋に確認に行った珂は誘拐されてしまう。
    目隠しをされ崖に連れてこられた珂の運命は・・・

    ③絵の謎に気づいてはいけない
    宗教団体の幹部である宮下志穂が自宅のマンションで自殺をしているところを発見される。果たして彼女は自殺だったのか。疑問に思い、捜査をする竹梨と水元。その後、そのマンションの管理会社の代表取締役が殺され、続いて水元が自殺。
    竹梨には暗い思いがあった。

    ④街の平和を信じてはいけない
    7年前の事件(①の事件)について告白文を書き、竹梨を呼び出した邦夫。手紙を渡し、その後自殺を図ろうとするが、保育士時代に担当した珂と会う。もう一度生きたいと願うが、告白文は竹梨のカバンの中へ。竹梨が珂たちと話している隙に手紙を盗み取った邦夫。しかし、その手紙は竹梨の告白文だった。
    絶体絶命となった邦夫の運命は。その手紙を手にした竹梨は困惑する。

    終章では邦夫の想い、弓子の願いが伝わってきて、素晴らしいラストとなります。そして、それを巻末の図一枚で表現してしまう道尾秀介の手腕にはただただ脱帽。
    暗いけれど、優しさが覗く道尾さんらしい素晴らしい作品です。

  • 既読の二編に加わった新たな二編。
    さらっと読むだけでもあれがこうで、こう繋がってくるのか…と面白い。

    各章、視覚的に攻めてくるところも、ん⁇これは、どういう意味?まさかこういう意味か?と、とにかく頭をこねくり回された感覚。

    そして各章の謎はおぼろげに掴めてきたけれど、果たしてこの解釈でいいのかしら…なんとなくすっきり解けない感は残る。

    でも読めば読むほどこれは新たな謎が出てきそう。
    これ以上、平和な街にふみこんではいけない…ってことで、うん、全体的に面白かった。

    • くるたんさん
      けいたん♪(●'∇')ハロー♪

      そう!これ、頭使うけど面白かったよ♪
      読者への挑戦状って感じで、けいたん、好きかなって思ったよ(≧∇≦)
      ...
      けいたん♪(●'∇')ハロー♪

      そう!これ、頭使うけど面白かったよ♪
      読者への挑戦状って感じで、けいたん、好きかなって思ったよ(≧∇≦)
      たしかに道尾さん、向日葵の咲かない夏とか思いっきり暗かったよね。
      これはミステリとして楽しめると思うよ♡

      奥田作品!いいなーー♪♪
      私はまだまだ、今月読めそうにもないよ。

      けいたん♪のレビューが高評価だったら購入しちゃうかも( ฅ˶˙ᴗ˙˶ ฅ )ワクワク

      ゆっくり楽しんでね〜(*≧∀≦*)
      2019/09/02
    • sinsekaiさん
      ずっと気にはなってた作品でしたが、くるたんさんの感想見て読んでみたいと思いました
      ずっと気にはなってた作品でしたが、くるたんさんの感想見て読んでみたいと思いました
      2019/09/02
    • くるたんさん
      sinsekaiさん♪

      こんにちは♪コメントありがとうございます♪

      さらっと読んでも楽しめるけれど、いろいろ気づくともっと楽しめると思い...
      sinsekaiさん♪

      こんにちは♪コメントありがとうございます♪

      さらっと読んでも楽しめるけれど、いろいろ気づくともっと楽しめると思います♪

      ミステリ好きにはたまらない作品かなぁと♪
      ぜひぜひ読んでみてくださいね(*≧∀≦*)
      2019/09/02
  • 第1章 弓投げの崖を見てはいけない
    第2章 その話を聞かせてはいけない
    第3章 絵の謎に気づいてはいけない
    そして、終章「街の平和を信じてはいけない」
    『蝦蟇倉市』を舞台にした連作。

    章の終わりの写真のページに重大なことが。
    最後のページを見て読み返したり、なかなか楽しめる内容でした、面白いことやってくれるなあと。読者に想像させるように描く道尾さんの力に脱帽です。ホラー的なところもあるし、夏に読むのがいいかもね。
    推理の内容が強いけれど、宗教団体が絡んで、ある一人の刑事の物語でもあったかもね。最後の方はそれが強く、最終章は悲しみがでていて。そして、まちの平和、怖いねえ。平和でないんだからさ。

  • 1周目読了。
    読みきれてない感じがすごい。自分はちゃんとこの本を読んだのだろうか。まだまだ謎がいっぱい。
    感想は2周目を読んでからにしようと思う。
    そして、この謎の答え合わせをどこかでしたい。

    追記
    2周目読了。
    道尾氏の表現力にただただ圧倒された。真相を知ると、所々に手がかりとなる伏線があり、そこに気付けるかどうかが鍵だと思う。

    試される、日本語能力。
    ぜひ考えながら、想像しながら読んでほしい。

    • ゆうママさん
      初めまして、ゆうママと申します。昨夜はフォローを頂きありがと
      うございました。
      本棚を拝見させて頂きました。バラエティーに富んでいますね。実...
      初めまして、ゆうママと申します。昨夜はフォローを頂きありがと
      うございました。
      本棚を拝見させて頂きました。バラエティーに富んでいますね。実は「いけない」先日フォロワーさんに薦められました。皆さんのレビューを少し読ませて頂きましたが、1回読んだだけでは、それこそ「いけない」ようですね。読みたい本だらけです。ふ~っ
      どうぞよろしくお願いします!(^_^)/
      2021/04/11
全320件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、05年同作にてデビュー。05年に上梓された『向日葵の咲かない夏』が08年に文庫化されベストセラーに。07年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞、09年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞、10年『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞、『光媒の花』で第23回山本周五郎賞を受賞。11年、史上初となる5回連続候補を経て『月と蟹』で第144回直木賞を受賞。他に『鬼の跫音』『球体の蛇』『満月の泥枕』など著作多数。

「2021年 『スケルトン・キー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

道尾秀介の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

いけないを本棚に登録しているひと

ツイートする
×