盲剣楼奇譚

  • 文藝春秋 (2019年8月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (528ページ) / ISBN・EAN: 9784163910772

感想・レビュー・書評

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  • 吉敷シリーズ。けどシリーズ読んでなくても楽しめると思う。
    ちょっと読むのがしんどい(辛い)場面もあるけれど、島田荘司さんの長編を久しぶりに読んでやっぱり好き!面白い!と思う。

  • 相変わらず読ませる力は半端ない島田先生、吉敷刑事や通子さんに再会出来たのも涙が出るくらい嬉しかったです。
    しかし、しかし、これはミステリーですか?
    面白いのは間違い無いのですが、「占星術」や「眩暈」のような話はもう読めないのでしょうか?

  • 久しぶりに島田荘司さんの作品を読みました。
    ミステリーのトリックとしては小ネタひとつなのに、520頁を一気に読ませる(実際は3日がかりですが、、)筆力は流石としか言いようがないです。
    第三章の疾風無双剣は、もう少し短くていいんでは?と思うくらい長いけど、これがないと、終戦直後の盲剣士の再来の衝撃が伝わらないのかも。
    干からびたお爺さんの味が泣けます。

  • 終戦直後に芸者置屋・盲剣楼に立てこもって乱暴の限りをつくす男たちを、一瞬にして斬り殺した謎の美剣士は伝説の剣客”盲剣さま”だったのか。
    吉敷シリーズ二十年ぶりの長編と帯にあるが、彼が登場するのは最初と最後だけで、メインは江戸時代の剣豪小説だったので驚いた。それはそれで面白かったけど、構成というかバランスにもやもや。

  • 最早ミステリーの要素いらないのでは、と思う程、疾風無双剣が良かった。盲剣様かっこいい〜

  • 作中作がメイン。

  • 吉敷竹史シリーズ

    エンターテイメントミステリー

    物語は東京大学の赤門から始まり金沢へ、そして時代を超える重厚なストーリーに発展、読者はその渦に投げ込まれ、根底に流れる事件を追う

    第3章『疾風無双剣』島田先生の極上時代小説は素晴らしかった
    余韻に浸っている

  • 読書ペースが戻ってきたので積読を崩しております。

    ものすごく久しぶりに島田荘司作品を。御手洗シリーズは比較的読んでいるけど、吉敷シリーズはあまり読んでいなかったものの「20年振りの新作長編か〜」と思ったら帯に「美剣士の幽霊画の秘密とは?」とか書いてあるし、島田長編はたまに「うおおおおそうくるかー!!!」というものすごい衝撃がきたりするので手を出した。
    結果として予想の斜め上の衝撃はやっぱりすごかったけど、フェミ気味の自分としては結構きつくて再読は厳しいかも…と思いながらももう一度読めてしまう気もする驚異的な力。
    以下ちょっとネタバレます。



    はじめこそ王道ミステリ的な様相を呈していたものの、謎を追って過去へ、そしてそのまた過去へ…とぐいぐい引きずり込まれ、圧倒的な熱量のピークから一気に現代に戻る。この文章の力たるや圧巻。もっと言えば目次で完全に時代が分かれていて「金沢へ」が現代、「盲剣楼奇譚」が戦後、「疾風無双剣」が戦前本編の大半は戦前の一大歴史スペクタクル。まさに奇譚。
    その力故に、2段組525ページを一気に読み切ったものの、戦前から戦後の郭や女達、朝鮮人、農民達等の過酷かつ不条理すぎる憎しみと欲望が渦巻き、それはもう胸クソ悪くて吐きそうになりつつも読む手は止められない。そんな腐りきった世界の中の一点の光こそが美剣士こと”盲剣様”であって、常にその光だけが眩しく、いつこの光がドス黒いものに侵されてしまうのかと泣きそうになりつつも、最後まで光は美しく、儚く消えてゆく。
    ラストの現代にふわりと戻ってきたとき、その光の欠片が仄かに照らした親子3代の女達とそれを守る不具の老人のなんと悲しくも小さな幸せの優しいことか。

    結果的に何の変哲もない感想かもしれないけれど、百害あって一利なしの戦争というろくでもない代物と、憎しみの連鎖の悲しさと残酷さ、力を持つものの精神は何よりも強くまっとうでなければならないにもかかわらず、多くは下等な精神においてそれを暴力としてしまう人間の下劣さに嗚咽する。頭ではわかってはいても、これを読んであらためて何も感じないというのであれば、それこそ人であってはならないのではないか。
    精神的に参ってるときにこれを読むと(たぶん読めないけど)良くも悪くもトラウマになるレベルの強さがある。
    辛かったけど、本を読んでここまで感情と内臓を揺さぶられることも昨今そこまでないので、読んで良かった…と思う。たぶん。

  • ミステリーとしては???だけれど
    合間に挟まれた江戸時代の武芸帳部分が面白い。
    久々のザ・島田荘司って感じだ。

    美男子で凄腕の剣豪、美女三人が長屋に押しかけて
    鉢合わせするシーンなんかラブコメっぽい。
    剣劇の部分も切って切って切りまくる。
    後半の展開はちょっと悲惨

    現代パートは付け足し感。
    カツサンドでいえば、薄いパンかな?

  • 久し振りの島田作品でしかも吉敷竹史シリーズ。
    一気に520ページ、読みました!

  • 途中で何の本を読んでいるかわからなくなるミステリー。

  • 島田荘司は大好きな作家さんのひとりで、久しぶりの吉敷竹史シリーズということでとても楽しみにしていたのに、想像していた内容とのあまりの落差に愕然。

    吉敷竹史が登場する必然性がまったく無い…残念。

  • 島田荘司は長年一番好きな作家で年に一冊新刊が読めるのはありがたいことだ。そして本作は何と自分の出身地の金沢が舞台。馴染みの地名や方言が出てきてそういう興味も持ちながら読み進めていると予想外の展開(構成)に。どう収拾されるのかと思ったら相変わらず見事に着地。吉敷竹史シリーズ復活と宣伝文にありますが同シリーズの作品を読んでなくてもほぼ関係なく読めます。

  • この読み応えは半端ない。
    読み終わって、攻略した感がw
    それにしても、人ってどこまで残忍になれるのか。
    そこに現れたスーパーヒーロー盲剣さま。
    盲目の美剣士。
    まさかの正体に、もう、鳥肌もの。
    吉敷刑事ものというのも嬉しかった。
    しかも、そんなことになってるの?いつのまに。
    あの過去の話と現在の事件がどうつながるのか。
    でも、私、全部読んでるつもりで、どこか飛ばしたのかな。
    シリーズの展開がつながらない。チェックしなくては。

  • 時代小説にハマりそう~♡

  • 吉敷さんモノと思って読み始まったものの、あらあら~と思う間に時代が遡り、表紙のような剣客モノに。
    島田先生らしいぶっ飛びオチでそれはまあ許容範囲内。

  • <驚> 凄く面白い本です.下手な講釈は一切必要ナシ.但し,読書には個人的趣向といがあるので,万人に面白いかどうかは保証できませんが,毎年150冊を超える本を読む僕にはとてつもなく面白い本です. 島田壮司作品ですのでツッコミ所は沢山あって,○○賞とかには全く縁の無さそうな作品です.只々物語の展開=人の心の動き様に感動して面白い!それに尽きます.
    僕は最近の島田作品をほぼ全部読んでいます.まあ,色々あって『占星術殺人事件』に出会って読んだのが15年位前ですけど,この『盲剣楼奇譚』がモンクなく一番面白い!
    (追伸:本書86ページで使われている「すまんこってす」これは7年ほど前から僕が使っているフレーズですw.キッパリ!.)

  • 吉敷シリーズ20年ぶり(!)の最新作。
    この手のミステリシリーズというのは、はっきりとした『終わり』も無いだけに、久し振りの新作が出ると本当に驚くw 終わっていなくて本当に良かった……。
    著者の作風がけっこう変化しているだけに、果たして現代の吉敷竹史はどうなんだ……と不安におもっていたが、御手洗潔と違って、吉敷竹史は割と常識人というか、普通に職業を持ち、社会生活を営んでいるという設定なので、『別人!?』的な変化は無く、その点は安心した。
    作中の大半を、殆ど別の小説が占めていると言ってもいい構成は賛否両論あるだろうが、昔の島田荘司を知っている読者には、逆に懐かしさを感じるのでは?

  • タイトルで面白そうかなと思ったが、私の好みとは合わなかった。
    トリックもはあ、そうですかというのが正直な感想
    文章を読むのは面白く感じないとキツいが2時間ドラマならなんとなく見れそう

  • 現代で起こる誘拐事件、戦後に起こった壮絶な密室殺人事件、そして伝説の剣客の冒険活劇を巡るミステリ。のっけからの奇妙な謎にはわくわくさせられます。私の頭ではどうやっても真相が思いつけないのだけれど、きっと解決されちゃうんだよね、と期待して読みます。
    しかし。驚いたのはこの分厚い本の7割ほどが時代物冒険活劇「疾風無双剣」だったってことです。いや、もう血沸き肉躍る展開に、剣の道とは何ぞや、と考えさせられたり、ロマンスにもはらはらさせられたりと、とにかく面白いんですけれど。おいおい、いつ終わるんだこの物語。残りページものすごく減ってきたんだけれど。密室殺人の真相は? 吉敷刑事の活躍は? と別の意味ではらはらさせられっぱなしでした(笑)。
    もちろん心配は無用。真相はきちんと解明されます。正直この部分だけだととんでもなくあっさりしたものになっちゃうところなのだけれど、長々と続いた「盲剣さま」の物語にのめり込むことができただけに、これにはぐっと来ました。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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