- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163910826
作品紹介・あらすじ
堀江貴文、藤田晋ら“ヒルズ族の兄貴分”と呼ばれた男。 ネットベンチャーが続々花開いた時代に、USENの宇野康秀社長は、フジテレビからホリエモンのライブドア株を購入したり、プロ野球の新規参入問題などで、メディアの脚光を浴びました。2001年には、平井堅、米倉涼子らとともにベストドレッサー賞も受賞しています。 しかし華やかに見えるその半生は、挫折と試練の連続でした。 父親の元忠は大阪ミナミで有線放送の会社を興し、裸一貫、全国を制覇した立志伝中の人物です。ところが無断で電柱に有線のケーブルを引いたり、ライバル会社のケーブルを切ったりという悪どいやり方は、息子である康秀に巨大な負債となってのしかかります。 やっとのことで有線放送の会社をブロードバンド事業へと導いた宇野の手腕。しかしこれからという時に、リーマンショックによって経営は暗転し、融資を受けた銀行団との壮絶なバトルが始まるのでした。 起業家の資質とは何か、起業精神の本質はどこにあるのか。 壮大な事業に挑んだ宇野元忠、康秀父子の生き方を軸に、若き日の孫正義、三木谷浩史、藤田晋、村上世彰ら、錚々たるベンチャー創業者たちの興亡の歴史を鮮やかに描きます。
感想・レビュー・書評
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他の有名経営者に比べて情報がなかった宇野社長のことが、親の代からわかり、起業に興味がなくとも、若くなくとも心を打たれる一冊。
リクルートのカルチャーもわかり、艱難辛苦に向かっていく姿勢に考えさせられる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先代の話は、「BIGMOTORですか?」
という感じがして、ひいてしまった。
でも、
中盤からはまさに現代の戦国時代の物語。
グイグイと引き込まれました。
勝てないわなー、こんな人たちには。 -
仕事に対してモチベーションが下がっているときに是非読みたい一冊。
こんなにも仕事に対して一所懸命、夢中になれるだろうか。
特に印象的だった言葉が
「経営者としては尊敬していた父にライバルといわれたことがただ嬉しかった」のところ。
きっと本気で仕事に取り組んでいたからこそ、感じられるのだと思った。
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宇野さんがどんな想いで生きてきたのか壮絶な裏側を知ることができて良かった!USEN、インテリアジェンスなどの会社立ち上げや社長としての考えについて大変勉強になった。
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読むと頑張って働きたくなる一冊。
USENという会社は知っていたが、その成り立ちを知ってとても驚いた。 -
USENの宇野氏の反省と90~2000年代のネット興亡記
熱量が強く読むと疲れるが、仕事をしようとする気になる -
大阪有線の創業者、宇野元忠や
リクルートの江副浩正はもちろん、
最後の最後で出てくる
三井住友の原田良輔、
GSの小泉泰郎のキャラが
ことごとく濃い。
全員キャラが濃くてお腹いっぱいになるが、
相当面白い一冊だった。
児玉博の本にハズレなし。 -
現在USEN-NEXT HOLDINGSのCEOである宇野康秀氏が大阪有線の創業者である父を含め自身の生い立ちや事業を承継するに至った経緯や起業家としての苦悩を書いた一冊。
高度経済成長の波に乗って有線事業で一躍トップとなった大阪有線社の創業者の次男として生を受け、学生時代を経てリクルート社へ入社し前田氏、島田氏、鎌田氏の3名との出会いから人材会社のインテリジェンスを起業。
その後株式上場目前のところで実家の有線の事業の承継を打診され引き受けるものの違法使用の正常化や光ファイバー事業の頓挫、インテリジェンス買収を経てYouTubeの台頭や人材派遣業の低迷による社長追放など宇野氏の紆余曲折を本書で知ることができました。
また、父や兄との関係や思い、仕事にかける情熱など宇野氏の心のうちにあるものも本書ではインタビューとともに書かれていて刺激を受けました。
そして、宇野氏を中心として有線社の話を中心に展開される中でリクルートの江副氏やソフトバンクの孫氏やサイバーエージェントの藤田氏などのエピソードも書かれていて、新しい一面を知ることもできました。
ITバブルの寵児の1人として成功した一方で有線社での挫折や失敗など運命に翻弄されてきた半生を本書で知ることができました。
起業、承継問わず3社を上場させる手腕は並外れたものがあり、紆余曲折で得た経験が宇野氏が今後どのような歩みを辿るのか楽しみになる一冊でした。 -
2021/12/31
2021年35冊目。
宇野康秀氏のレポート。USENの創業から広く知ることができて面白い一冊だった。ドラマだなぁ