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Amazon.co.jp ・本 (184ページ) / ISBN・EAN: 9784163910901
作品紹介・あらすじ
単行本刊行前から注目の「オール讀物」新人賞作家が、2人同時デビュー!
「これは2018年恋愛小説短篇のベスト」書評家・杉江松恋
はじめてのことをするたび、彼を思い出す――
痛々しい自意識過剰、空回る都会への憧れ、思い通りにいかない初恋。
思春期の苦くて甘い心情を鮮やかに描き出す、四篇を収録。
プルースト効果という言葉を教えてくれたのは、同じクラスの男子「小川さん」だった。
「はじめてのキスは想像もつかないところでしよう」小川さんはそう言ったはずなのに。
【収録作】
「プルースト効果の実験と結果」
「春は未完」
「楽譜が読めない」
「ひどい句点」 ※オール讀物新人賞受賞作
感想・レビュー・書評
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香りが過去の記憶を呼び起こす。
どんな香りか説明できないのに、感じた瞬間その場に引き戻される。
これをプルースト効果と呼ぶことを初めて知った。
初めて読む作家さんだけど、この人の文章は読んでてとても切なくなる。あぁ、私もこれ知ってると思うからだろうか。
でもその後で、大きな安心感と穏やかさに包まれた。他の作品も読んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
初めましての作家さん。
青春時代の自意識過剰さもありつつ、初々しい恋愛短編集。
友達が何と言おうと自分だけが分かる彼の良さってあるんだよな、、、。
で、そうやってハマる彼に限って振られるんだよな〜ある日アッサリと。 -
Twitterで出版社がつぶやいていた宣伝から知りました。オール讀物新人賞受賞作ということでしたが、タイトルと表紙ですぐにパッと「あ、これは私が読むべき小説だ」と分かってしまった。
小説をみつけるときのこういう直感って絶対に当たるから自分でも怖い。文体、世界観、ストーリー、すべて好きです。
女のためのR18文学賞でも最終選考に残ったことがあったみたいで、なんとなく腑に落ちた。オール讀物とR18文学賞のこの絶妙なあわいを漂う小説が私は好きなのかもしれない。
4つの短編いずれとも、地方に住む若い女性が主人公。彼女たちは現実を生きながらもそこにない何かに憧れ、そこにない何かをどうしようもなく求めている。
そういった不安定さを埋めてくれる、御守りや祈りにも似た存在とのかけがえのない関係性がすごく繊細に大切に描かれていて感動した。こういうところまで見逃さずに踏み込んでいる小説ってそんなに多くないから。作風は加藤千恵さんに近いような気がする。
「ひどい句点」は素晴らしかった。スーツがすごくよく似合って、ジョージ・ハリスンに似ている小玉さん。窓の外にはたぶん雪が降っていて、きっと月がひとつ出ている。 -
『楽譜が読めない』が一番好きだった。
「四月は、自分の宗教を選ばなければいけない季節。」がなんかグッと来た。新生活が始まるときの期待と不安をすごくうまく言い表してくれてるなあーと。
としんみりしてたら「インドでの録音がさあ」のあたり恥ずかしくて恥ずかしくて読んでいられなかった!共感性羞恥!!!
くるぱーの「うらやましいと思うくらい尊敬できて、だからこそ惹かれる人と一緒にいたいと思うことの、何が悪いの」まっすぐすぎて眩しいー!と思ってたのに恋心が桑田佳祐の圧倒的な才能の前で霞んでいくのちょっと笑ってしまった。でもくるぱーはいいやつで、すごいやつで、ユミにとっては桑田佳祐より特別な人だからね…
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「じゃないほうの歌いかた」が好きだったので読んでみた。
佐々木さんの本の主人公が感じている空気感や見ているものが、これまで自分が感じてきた空気感に似ている。そしてそれらが言語化されているので心地よい。
もう一度読むと思う。
好きなフレーズを残しておく。
「プルースト効果の実験と結果」
二人がわたしをとても年上だと感じているように、先のことは遠くに見えるだろうけれど、わたしが二人のことを、まるで自分を見ているみたいに親しく感じるように、過ぎたことは、いつでもすぐ近くに感じるのよ。これからは過去がどんどん増えていくから、近くにあるものが増えていくのよ
また夏が来た。一年ごとに夏は新しくなくなる。去年の夏や、おととしの夏や、そのまた前の夏、これまで過ぎてきた夏を思い出すための夏になっていく気がした。暑さだけが上塗りされるように増していく。
「春は未完」
シティガールズ
パンダペース -
少しずれた人たちが登場する恋愛短編集。
と思ったけれど、人はみんな恋愛すると多かれ少なかれおかしくなっちゃうもんだよね。その人のナマの人間性が出てくる、みたいな。
ミステリアスな感じも漂う『春は未完』が、お気に入り。 -
この人の書く文章が好きだ、と感じる作品にときどき出会えることがある。
表題作「プルースト効果の実験と効果」を読みはじめてすぐ、これはそういう作品だと思った。
瑞々しさと痛々しさ。恋愛の喜びと痛み。
ほか3篇はそこまで刺さらなかったが、一篇目がとにかくどストライクだった。 -
「プルースト効果の実験と結果」「春は未完」「楽譜が読めない」「ひどい句点」
4話収録の短編集。
著者初の単行本の本作は、どこか『女による女のためのR-18文学賞』を思い起こさせる雰囲気が漂っていた。
1話目のプルースト効果とは味や香りから過去の記憶が呼び覚まされる現象の事。
それをチョコレートで実験した高校3年生の男女の未来がほろ苦くもリアルな現実を伴い描かれている。
他、思春期に誰もが通って来た初恋や過剰な自意識、又、女子大生が婚約中の新聞記者に恋をし不倫へ進む話など有り勝ちな内容だが瑞々しい表現力に惹かれた。 -
4編からなる短編集。いずれの話も、主人公は高校生から大学生までの若い女性。
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集団 ( グループ? ) に属することが苦手で、常に一歩距離を置いて日々を過ごしている。そして目立たず密やかだけれど、主体性は保っている。主人公として登場するのはそんな女性たちです。
自分をはっきりさらけ出すことができないため、他人からはよくわからない人間だと思われがちな彼女たち。物語で主として描かれるのは、そんな彼女たちの恋模様であり恋愛観です。
騒がず怖じけず心のままに足を踏み出していく彼女たちの描写がとても興味深くて面白い。 ( その心の動きを飲み込むのに手間取りもしたけれど、「苦労もまた楽し」でした。)
特に気に入ったのは「楽譜が読めない」です。解けてしまった魔法。でも信じたいんだよね、その力。 -
本好きの後輩から薦められて手にとった本。
帯に「恋愛小説短篇のベスト」とありましたが、自分にとっては「青春小説短篇のベスト」に思えました。
シンプルでリズムよく読めますし、大切にしたくなる言葉がたくさんあります。 -
表題作は、誰もが一度は体験したことがあるであろうプルースト効果と、切ない高校時代の恋愛をうまく絡ませている。
他の短編も、女子高校生たちの等身大の恋が描かれている。 -
一番最初の、タイトルでもある「プルースト効果の実験と結果」の話が好きでした。
選ぶ言葉も、紡ぐ関係も、主人公の気持ちも、全て淡く繊細できれいでした。
いつか、ふと読み返したくなる話です。 -
図書館の新刊コーナーにあり、表紙の写真にちょっとインパクトがあったので借りてみました。
高校生、大学生の脆く危うい感情を友情や恋愛を軸に描いた短編集とでも形容するのがよいのでしょうか、著者にとって初の単行本だそうです。男女の関係に陥ってしまうシーンなどもあり少しドキドキしながら読みました。
普段はこういった青春もの(?)はあまり読まないこともあり、自分のなかでそのほかの(類似ジャンルの)著作と比較できないのですが、十代の若者らしい”不安定さ”を感じたい人にはオススメかもしれません。 -
10代の人間関係を綴った短編3つと20代の恋愛の短編1つ。それぞれの短編には関係性はありません。いずれも女性視点で10代20代の繊細な心象風景が描かれているように感じられました。読ませようとか感動させようとかいう書き振りには見えず、当事者の思いをそのまま丁寧に表現しているようで好印象でした。星3つの評価です。
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タイトルに魅せられて借りてしまいました。
が、残念ながら、期待したほどの内容ではありませんでした…。
ちょっと変わった男女関係をテーマにした短編集ですが、大きな驚きもなく、また、予想を大きく裏切られることもなかったので、とくに盛り上がりもなく、読み終わりました。
すぐに読めますので、ちょっとした暇つぶしには適しているかもしれませんが、得るものがある、とか、深みがある、といった読み物ではありません。 -
【痛々しいほど初々しい、初恋とその終わり】過剰な自意識、空回りする憧れ、思い通りにいかない初恋。思春期の苦くて甘い心情を、鮮やかに、ポップに描き出すデビュー短篇集。
著者プロフィール
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