青春 コレクションI

  • 文藝春秋 (2019年9月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (624ページ) / ISBN・EAN: 9784163910925

作品紹介・あらすじ

吉田修一コレクション全4巻刊行開始! 時代が生んだ人気作家の個人全集第1巻「青春 コレクションⅠ」は山本周五郎賞受賞作「パレード」「初恋温泉」「日曜日たち」などの人気作品、「Water」「熱帯魚」などの短篇小説……単行本未収録作を含む全13作を収録し、新たに書き下ろした「自伝小説」も掲載。初期の傑作から永遠の名作まで、誰も知らなかった吉田修一との出会いが、ここにあります――。



【本シリーズの特色】

★文学賞受賞作を含む代表的な長編小説を収録

★単行本未収録作を含む短篇小説をほぼ網羅

★新たに書き下ろした「自伝小説」を各巻に掲載

みんなの感想まとめ

多様な青春の姿を描く作品群が収められたこのコレクションは、学生時代だけでなく、社会人や夫婦の複雑な関係も取り上げ、登場人物の未熟さや柔らかさを通じて「青春」というテーマを広げています。特に「Water...

感想・レビュー・書評

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  • 「青春」という言葉でイメージする学生時代の話は意外と少なく、三十オーバーの会社員や、離婚を踏まえた夫婦の話も多い。ていうかそういう話のが多い。
    まだ精神的に未熟で柔らかいところがある登場人物の話をざっくり「青春」のくくりとしてまとめている感じ。
    以下、印象的だった作品。

    ・Water
    このコレクションの中で1番好き。
    水泳大会を控える男子達を描いた小説で、泳ぎ切ることに青春を使い切ろうとする彼らが清々しくて、わくわくする。
    だけど、それだけに終わらず、それぞれの屈折した青臭い恋愛感情も織り込んでいるのが本当に吉田修一さんらしくて、凄くいい。

    ・純情温泉
    1番ストレートに青春恋愛ものかも。
    意外に、初恋の嬉しさとか楽しさを、地に足つけて言語化するのって難しいと思うので、それを見事に達成しているのは偉業だと思う。
    やっぱり、読んでてシンプルに幸せになる小説もいいよねーとしみじみ。

    ・パレード
    結末が分かった上で再読すると、みんなそれぞれに抱えているものがあって、それにいっぱいいっぱいで、他人のことなど本当はどうでもいい、自分の周りと明るく楽しく生活できればいい、という若者心理がラストシーンでしっかり怖かった。
    一人一人が悪人ではないと分かっているがゆえに尚更。
    これが青春の孤独というものかもしれない。

    ・自伝小説Ⅰ
    吉田さんの作品に反社会的な環境を描いたものも多いのは、親戚一同が結構やんちゃだったバックグラウンドがあるからというのもあるのかな、と納得。
    弟の事故は衝撃的。幼い頃から世の残酷に触れて、吉田修一作品の奥行きは作られていったのかなあ。

  • 【人気作家の愛蔵版全四巻、刊行開始!】「Water」「初恋温泉」「パレード」など初期短篇から傑作長編、書き下ろし自伝小説まで全十三作。青春の熱気、せつなさ、衝撃!

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著者プロフィール

一九六八年、長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。一九九七年『最後の息子』で文學界新人賞を受賞し、デビュー。二〇〇二年『パーク・ライフ』で芥
川賞を受賞。二〇〇七年『悪人』で毎日出版文化賞。ほか、『パレード』『横道世之介』『さよなら渓谷』『平成猿蟹合戦図』『路』『怒り』『森は知っている』『犯罪小説集』など著書多数。ANAグループ機内誌『翼の王国』での短編小説とエッセイをまとめた書籍に『あの空の下で』『空の冒険』『作家と一日』(木楽舎)がある

「2017年 『最後に手にしたいもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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