雲を紡ぐ

著者 :
  • 文藝春秋
4.30
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本棚登録 : 3189
感想 : 330
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163911311

作品紹介・あらすじ

「分かり合えない母と娘」壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるか?羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。いじめが原因で学校に行けなくなった高校生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショールだった。ところが、このショールをめぐって、母と口論になり、少女は岩手県盛岡市の祖父の元へ家出をしてしまう。美緒は、ホームスパンの職人である祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり……。実は、とてもみじかい「家族の時間」が終わろうとしていた――。「時代の流れに古びていくのではなく、熟成し、育っていくホームスパン。その様子が人の生き方や、家族が織りなす関係に重なり、『雲を紡ぐ』を書きました」と著者が語る今作は、読む人の心を優しく綴んでくれる一冊になりました。

感想・レビュー・書評

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  • ◇◆━━━━━━━━━━━━
    1.感想 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    いや〜、すごいよかった!
    わたしにとっては、すごい影響力でした。
    そして、すごい泣けてきます。

    おじいちゃんと娘という組み合わせは、わたしには、とても突き刺さることが今作品でよくわかりました。「エミリの小さな包丁」と同じように、おじいちゃんの温かさが感じられて、「男はこうなっていくべきだな像」が、はっきりと形成されました(^-^)

    すごい、好きな作品でした。


    今回の作品も不登校の女の子が主人公で、すぐお腹の調子が悪くなる子なので、「かがみの孤城」に続いて、またか…という感じでした。ほんと、不登校関連をよく手にしています。

    不登校のお話は、自分ならそうはならないという視点で捉えてしまうんですが、今までと違って、考え方が少し変わる作品でした。
    学校に行くことが必須ではないことは理解しているつもりでしたが、より、どう生きていきたいのかに視点を向けなければいけないことを意識させられる感覚でした。おじいちゃんの言葉が、とてもよいフォローになっていて、その言葉や、見えているものに、とても優しさを感じました。

    この作品は、みんなが逃げています。
    みんなが逃げて、そこから、また、立ち上がっていきます。そんな姿にとてと感動させられました。

    わたしの子どもの周りにも不登校の子はいました。小学4年生から、中学3年まで、当たり前のようにいました。その学校には、いじめがあるような環境ではない認識でしたが、本人がどう受け止めているかはわからないです。

    「一度、逃げたらダメだ。またすぐ逃げるようになるから」とは、よく口にするセリフです。子どもを育てる中で、「逃げるな」は、ほんと頭によく浮かんできます。

    では、自分はどうだったかと、久々に振り返ってみると、25歳のときに逃げるように会社を辞めて、4ヶ月ぐらい、自営業をしていた父の作業場にいって、裁断前の布を掛ける作業を黙々としていたのを思い出しました。
    わたしも物をつくることは好きだったので、物語の主人公には憧れる部分もありました。

    逃げる場所が必要なんですね、きっと。
    何度逃げることになったとしても、また進んでいけるように、考えていくことが大切ですね。


    【へこみとは、逆から見れば突出した場所だ。】
    【大事なもののための我慢は自分を磨く。ただ、つらいだけの我慢は命が削られていくだけだ。】


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    2.あらすじ 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    学校でのイジメが原因で不登校になる美緒。
    子どもの頃から大好きなホームスパンを母に捨てられたことをきっかけにして家を飛び出します。
    家を飛び出して向かった先は、父方の祖父が営む染織工房の山崎工藝舎(こうげいしゃ)。
    そこで数年ぶりに再会する祖父との生活が始まります。


    オモウ 汚毛
    スカード 機械で洗われた毛
    ホーム(家)、スパン(紡ぐ)

    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    3.主な登場人物 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    山崎美緒 高校生
    山崎真紀 美緒の母
    山崎広志 美緒の父

    山崎紘治郎 美緒の祖父
    ※紘は人名用感じだって
    山崎香代 美緒の祖母

    川北太一 広志のいとこの息子
    川北裕子 太一の母、


  • フォロワーの皆さまの、素晴らしい数々のレビューのあとで、稚拙な感想でお恥ずかしいのですが、この本を読んだ本音を書きます。

    高校生の山崎美緒は英語教師の母の真紀のことで中傷され学校でいじめに遭います。
    都内で電車通学をしていますが、電車の中で毎朝、お腹を下しそうになり、不登校になります。
    そして、父の広志の会社はうまくいっていません。

    ある日美緒は祖父のいる盛岡行きの新幹線に乗り、祖父の営む山崎工藝舎で、仕事を教えてもらうようになります。
    祖父の会社は、ホームスパン、布を紡いで物づくりをしている会社です。
    美緒は、東京に帰って高校に戻るか、もしくは転校、それとも職人への道を選ぶか悩みぬきます。

    電車の中でお腹を下すほどのいじめに遭うのは身心共につらかったと思います。
    私もお腹が弱いけれど、私は学生でも社会人でもないので、生活できますが、人はお腹くらいと言いますが、それでは、電車に乗れないのは当たり前で、高校は卒業できません。

    この作品では、母の真紀が美緒に向かって「泣けばすむと思っている。いつも女を武器にして、父や祖父には甘える。そういうところが嫌い」と言って叩く場面がありますが、違う作風の作家さんの作品ならともかく、17歳の娘に向かって、母親が言うことかと思いました。
    あとで、祖母が「叩いたお母さんの手の方が痛かったんだよ」とかばっていますが、どんなものかとそこだけは、腑に落ちませんでした。
    子供の将来を想って言ったこととは思いますが「女を武器に」は美緒はしていないと思うし、辛辣すぎる暴言ではないかと思いました。

    でも、広志が「子供たちには未来があって望めば何にでもなれる」「望んでも得られぬものがあるとわかるのが大人になるってことだよ」と最後に言ったのが、何もせずに大人になってしまった私には響きました。

    閑話休題。
    私も、高校3年間親の転勤で盛岡市で過ごしたので、懐かしい情景がたくさんありました。
    盛岡は東北の「杜の都」と呼ばれます。
    私のいた頃は滝沢駅はまだなく、滝沢村で「いわて銀河鉄道」もありませんでした。
    でも、福田パンはありました。私はお弁当派だったのですが、年に何度か、パンを買うためにお弁当を持たずに行きました。一番おいしかったのは、やっぱりピーナッツバターのコッペパンです。
    開運橋からのぞむ岩手山。
    岩手公園の啄木の碑。
    懐かしいです。

  • はぁ、また出逢ってしまった。
    この物語を終わらせたくない、読み進めたくないって思う本でした。

    全く知識のない私は、ホームスパンとは?からGoogle先生に聞きながら物語に入っていきました。

    学校でいじめに遭う美緒ちゃんの描写が切なく、居場所であるはずの家族の中で感じるヒビに胸が痛くなりました。みんなただ一生懸命なのに、すれ違い離れて行く距離感がリアルでもどかしくて苦しかった。

    山崎工藝舎で紡ぐホームスパンと人々との出会いや関わり、盛岡の自然の中で少しずつ成長していく美緒ちゃんの姿を、母親の様な気持ちで応援しました。頑張れ、羊っ子!って。
    盛岡の自然の情景や宮沢賢治のお話もよかったです。

    で、おじいちゃん。
    もう、一言一言が沁みる。言葉は多くないけど、嘘のない真っ直ぐな言葉が背中を押してくれるんですね。
    せがなくていいっていい言葉ですね。
    外では読んではいけない本です。

    あぁ、いい物語でした。
    図書館で借りた本ですが、買ってまた読みます。

  • はぁ‥‥家族に素直になれない人たちのお話で読んでいて何度も胸が苦しくなりました。
    気持ちを言葉にできない苦しさ、どうしても気持ちを相手にぶつけてしまう苦しさ、どちらも苦しい。そんな人同士が家族だと家の中がやり切れない場所になってしまう。
    もう本当に苦しいお話でした。
    不登校になった高校生の美緒のおじいちゃんもやっぱり家族に素直になれなかった過去を持つので、美緒にかける言葉がとても優しい。
    自分の悪いところにばかり注目しないで、それを活かせる方法を見つけたらいい、へこみも別の方向から見れば突出した場所なんだ、自分を鍛えようとして壊れてしまったら元も子もないのだと。
    そしてこの作品の中で一番胸に響いた言葉、

    「言はで思ふぞ、言ふにまされる」

    〜言えないでいる相手を思う気持ちは、口に出して言うより強い〜

    美緒がおじいちゃんに教えてもらう糸を紡いで布を織るホームスパンや、おじいちゃんが蒐集する様々な美しい物、文学に対する教養、そして岩手の自然、これらが縦軸になっていて苦しい中にもキラキラしたものがある作品でした。

  • 既に伊吹有喜さん、6冊目。時代を越えて真っ赤なショールを巡る成長譚。イジメに会い高校に行けなくなった美緒、言いたいことを言えない苦悩。それには両親や祖母とぶつかり合わずに生きてきた。即ち、逃げてきた。ただ、祖父の紘治郎との出会い。この出会いによって美緒と家族は再生する、羊毛を通じて。美緒の周りは厳しいがとても暖かい。赤いショールの温かさ、人の温かさ、羊毛の温かさ、すべてが繋がっている。たとえ切れても継ぎ足せばよい。元に戻るのだ。失敗しても全く構わない。美緒は紡ぎながらどこまでもどこまでも行けるはず。⑤

    直木賞選評 https://prizesworld.com/naoki/senpyo/senpyo163.htm  「万人に勧められるその親しみやすさと明るさが、今回は同じような題材の『銀花の蔵』と並んだとき、人物造形の頼りなさ、作中で提起された母娘や夫婦の葛藤の解決の甘さに換算し直されてしまいました。」BY 宮部みゆき。 

    母娘の葛藤の解決がなされていない。。。確かに。でもそこにこそ成長の可能性を換算することができると思いたい。

  • 「分かり合えない母と娘」
    壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるか?
    羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる
    親子三代の「心の糸」の物語。

    いじめが原因で学校に行けなくなった高校生・美緒の唯一の心のよりどころは、
    祖父母がくれた赤いホームスパンのショールだった。
    ところが、このショールをめぐって、母と口論になり、
    少女は岩手県盛岡市の祖父の元へ家出をしてしまう。
    美緒は、ホームスパンの職人である祖父とともに働くことで、
    、職人たちの思いの尊さを知る。
    一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり……。
    実は、とてもみじかい「家族の時間」が終わろうとしていた――。


    母親と母方の祖母二人とも共に元教師と現役の教師。
    至極真っ当な言葉を振りかざして美緒を追い詰める。
    二人の姿はとても嫌な感じでした。
    会ったこともない父の故郷に暮らす、ホームスパンの職人の
    祖父の所に家出した美緒。
    おじいちゃんがとても素晴らしい。
    言葉の一つ一つが心に沁みた。
    澪が逃げた先に素晴らしい御祖父ちゃんや裕子さんや太一が居て良かった。
    ホームスパンって布地がある事も初めて知ったし、
    行程もとても興味深かったです。

    美緒の成長物語が中心として描かれていますが、
    家族の姿。
    母と娘・父と娘・祖父と父…。お互いに伝えたいけど伝わらない想いが
    それぞれの気持ちのすれ違いが、とても切なかった。
    家族の物語として心に響きました。

    上手く言葉に出来なくて呑み込んでしまう気持ち。
    共感する力が強くて、相手のちょっとした表情から自分への
    ネガティブな気持ちをすぐに拾ってしまう所。
    わかるなぁって感じた。

    言はで思ふぞ、言ふにまされる
    とても素敵言葉を知りました。
    盛岡の街並みも丁寧に描かれて目に浮かぶ様。
    一度行ってみたくなりました。遠いなぁ。
    時代の流れに古びていくのではなく、熟成し、育っていくホームスパン。
    一枚ショールが欲しいなぁ。
    伊吹さんらしい心が温かくなるお話でした。

  • 優しく残る一冊。

    前から“紡ぐ”という言葉が好きだった。
    この作品でもっと好きになった。

    自分の思いも、人間関係も人生も最初は頼りなくて切れそうでも、もつれにもつれて絡まっても、まずは丁寧に向き合うこと。

    せがなくていい。
    時間がかかっても心を撚り合わせてまた紡ぐ、毎日言葉を紡ぐことでより人とも自分とも向き合える。

    そんな大切なことが“紡ぐ”と共に溢れていたから。

    美緒を支えてくれた祖父の存在、言葉にこちらまで包まれる。

    心に力強く届き、時に涙し最後はふわりと心に優しく残る、そんな数々の言葉。
    大切に心にしまいたくなる。

  • じわじわと心があたたかくなる小説だ。

    東京に暮らす高校生の美緒は、学校が嫌で行けなくなる。母の真紀とは分かり合えず、家出を決意。盛岡でホームスパンの工房を営む祖父、紘治郎のもとへ行く…

    ホームスパンとは、文字の通り"家庭で紡ぐ"糸のこと。
    元は家庭で紡いだ糸で織った織物の総称だが、現在では太い紡毛糸を使用した、ざっくりと粗い目の織物のことを指すのだそうだ。
    そして、親子三代が使えるほど長持ちする。

    この小説も親子三代の話。

    美緒は、何事もスピードとコストパフォーマンスが求められる世相に過剰適応していた。
    いつも薄笑いの仮面で、どんな状況でも「大丈夫」と言う今時の若者だ。
    いつも人に合わせて、人の評価が怖くて、自分の希望は考える機会がないから、自分の希望を明確に言葉にすることが難しい。

    だけど、盛岡に逃げて、ホームスパンに出会い、ホームスパンを紡ぐことに没頭して、自分を見出していく。

    そして、ばらばらになりつつあった親子三代の関係性も美緒を中心にホームスパンよろしく紡がれていく…
    ほっこりとした読後感。

  • いつも相手の顔色ばかり伺っていた。
    嫌われないように、とつい薄笑いを浮かべてしまう。
    楽しくも可笑しくもないのに。
    必死で周囲に溶け込もうとして"自分"を失くしていた。
    「大丈夫、まだ大丈夫」何が大丈夫なのかは分からない。
    また、そんな我が子に対し何も出来ずに戸惑う両親の姿にも胸が痛い。
    家族の生き辛さ、息苦しさが読んでいて我が事のように辛くなった。

    そんな不器用な女子高校生・美緒に生きる道標を示してくれたのは祖父だった。
    羊毛を手作業で染め、紡ぎ、織り上げる「ホームスパン」。
    祖父の教えにより美緒は"自分の色"と"託す願い"を決め、一筋ひとすじ横糸を自らの手で丁寧に掛け渡していく。

    腹をくくって自分の選んだ道を突き進む覚悟を決めることは、大人だって難しい。
    悩みながら、時に落ち込みながらも、自分の決めた道をひたむきに進もうとする美緒の姿がとても清々しい。

    祖父の「子どもといっしょに暮らした日々は案外、短かったな」の一言にドキッとした。
    うちの長女は美緒と同じく高校2年生。
    読んでいて長女と美緒を重ねてしまう。
    我が家の子離れの時期ももうじき来るのだと思うと寂しい気持ちになった。

  • 不登校になった高校生が一人、疎遠だった祖父の元へ。
    そこで出会った人たちと、見つけた生きがいとは。

    高校生の美緒は、いじめにあって電車にも乗れなくなってしまう。
    母と母方の祖母は二人とも教師で、不登校に理解を示さない。正論をふりかざして、美緒に学校へ行くよう迫ってくるのです。
    母は私立中学の教師で、校内のトラブルがネットで取り沙汰されているため、悩んでもいました。
    美緒は大切にしていた赤いショールを母に捨てたと言われ、家を飛び出す。
    そのショールは美緒が生まれた時に盛岡の祖父母が手ずから作ってくれたものだった…

    父方の祖父は眼光鋭い大男で口数が少ないが、穏やかに孫娘を受け入れました。
    染織をする山崎工藝舎を主催しており、美緒はそこで作っているホームスパンの手触りと美しさに魅せられます。
    工藝舎の手伝いをすることになり、生き生きと作業をする日々。その生き返るような心地よさが伝わってきます。
    大人しい美緒は内心は素直だが人付き合いが苦手で、母親とは全く違うタイプ。大勢の中で生きるよりも、忍耐強く作業に打ち込む方が似合っているようですね。

    祖母は離婚後に亡くなっており、父は誤解から祖父と絶縁していた。そういう事情も少しずつ明らかになっていきます。祖父には後悔していることもあるのでした。
    一方、東京の父と母には、離婚話が持ち上がり‥

    後に話し合いの席で母が感情的になり、美緒にひどい言葉を放ちます。母方の祖母がさすがに驚いて「娘に言うことじゃない」とすぐに言ったほど。
    母もその頃ずっと苦しんで追い詰められていたので普通ではないのだが、どこか狭量なところがあるのですかね。
    このあたりの印象が「わかり合えない母と娘」という紹介文になっているのでしょう。
    ただ、美緒の母のことはそれほど詳しく書かれていないので、母娘のことははっきり判断できるほどでもない。
    この話のテーマはもう少し広いと思います。

    親子三代にわたる家族の絆、その危うさと一筋の希望。
    取り返しがつかないように思える危機も、必ずしもそうではないのです。
    苦しんだ後だからこそ、心が通い合うこともある。
    昔ながらの丁寧な仕事のありよう、作品の出来栄えをもたらす熱意、そのイメージと生命力にも支えられている物語。

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。中央大学法学部卒。出版社勤務を経て、2008年「風待ちのひと」(「夏の終わりのトラヴィアータ」改題)でポプラ社小説大賞・特別賞を受賞してデビュー。第二作『四十九日のレシピ』が大きな話題となり、テレビドラマ・映画化。『ミッドナイト・バス』が第27回山本周五郎賞、第151回直木三十五賞候補になる。このほかの作品に『なでし子物語』『Bar追分』『今はちょっと、ついてないだけ』『カンパニー』など。あたたかな眼差しと、映像がありありと浮かぶような描写力で多くのファンを持つ。

「2020年 『文庫 彼方の友へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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