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Amazon.co.jp ・本 (144ページ) / ISBN・EAN: 9784163911335
みんなの感想まとめ
音をテーマにしたこの作品は、言葉と音楽の交錯を通じて、姉妹の異なる感性や家族の関係を描き出しています。言葉を仕事とする姉と、音と共に生きる妹、それぞれの個性や才能が際立つ中で、父との関係も探求されます...
感想・レビュー・書評
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これぞ純文学という難解な小説。
芥川賞候補になったということで読んでみた初読みの作家さん。
う~ん。難しい。
翻訳文のような文体とそこはかとなく流れる音楽への深い憧憬。
やはり、音を文章にしようとするって難しいな。
『蜜蜂と遠雷』的なものを想像していたけど、まったく違った。どちらかというと主人公姉妹(さらにいうと姉)の心情風景を描いた作品なんだろうな。
やはり、芥川賞候補ってこういう作品だよね。
あの読みやすい文体の村田沙耶香の『コンビニ人間』が芥川賞を取ったのってそう考えるとすごいことだ。
まあ、この本を読んで改めて恩田陸と村田沙耶香のすごさが分かりました(笑)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
髙尾長良さんの『音に聞く』を読んだ。久しぶりにキツイ読書体験…途中で何度も挫折しかけた。いや、むしろ挫折するべきだったか。期せずして、同様の美文調でも平野啓一郎さんの文章がいかに美しさと読みやすさを兼ねた稀有なものなのか思い知ることとなった。もちろん好みの問題も大きいのだけれど!
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馴染みのない専門用語の多用と回りくどい比喩表現が読みづらく難解な作品に仕上げている。文学としての芸術性の追求か。
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言葉を仕事とする姉と、音と生きている妹。
今まで他人のようであった父と出会い、それぞれに違った反応を示す。
姉と妹はもちろん別人格で持っている才能も違う。
もちろん父も別の人格で才能も現実に対応する方法もそれぞれ違う。
それでももしかしたらやっぱり同じなのかもしれない。
言葉で考え行動する姉、音やその場の空気に反応する妹、そして言葉にも音にも深い洞察と感性を持っているが情緒がいまいち伝わらない父。
それを同じ話の中で結びつけていたであろう母の存在が、感じられる。 -
「デビュー以来連続して芥川賞候補になってきた二十代天才女性作家が、沈黙を破り放つ決定打。ウィーンを舞台にした愛憎のドラマ!」ということで、期待しつつページを捲る.....
芥川賞関連の作品とは相性が悪いのだと思った。
流麗な文章、音楽の都での愛憎劇を読み込んだいくのだが、私の心には残らなかった。 -
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岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00601935
作曲に天賦の才をみせる15歳の妹。母親から離れ、自らの言語表現を模索する姉。『肉骨茶』『影媛』で注目を集める若き才媛が、音楽の都ウィーンを舞台に繰り広げる待望の本格芸術小説!(帯のコメントより) -
もし、難しそうな音楽用語や哲学に腰が引けて読むことを躊躇っているのなら安心して手に取ってほしい。それは物語の一面にすぎないのだから。
この物語の最大の魅力は、登場人物の一人である有智子の執着や嫉妬、羨望、思慕、愛情といった彼女自身も認識しているのか定かではない、マグマのようにドロリとして暗く熱い感情のほとばしり。これが音と言葉に対する哲学やオペラ、絵画といった美しい芸術によって物語のそこここで表現されているところだ。
生々しいままの感情と美しく昇華された芸術。この対比が面白く、また物語全体を貫く有智子の感情に触れるほど彼女のことをいじらしく思えて仕方がない。胸キュンの物語なのである。
また、いたるところでさらりと登場するオーストリアの料理や飲み物もぜひ注目して欲しい。それは例えばアイヤーリキュール・トルテやアルムドゥドラー、アインシュペナー、シュナップス。どのようなものか描写がないのは残念ではあるのだが、それらを一つ一つ調べるとオーストリアとその周辺国のみで消費されている飲み物だったりその地域周辺の料理だったりして舞台であるウィーンという異国を十分に感じさせてくれる。 -
音楽と言葉をテーマにした作品なので興味深いなと思ったのだけど、思ってたのとちょっと違った。
文章はとても繊細でしっとりしていて回りくどく、でもその行間を味わう時間は読書の時間として充実感を得られるのではないでしょうか。
人間の微細な心情の移り変わりを独特の空気感を以て綴られています。
ストーリー展開を期待するというよりも雰囲気をじっくり味わうような作品。 -
本作品に登場する姉妹、そして父親の役割が意味しているものを考えると、音楽がいかに崇高なものなのか分かる。有智子は言葉の役割を持つ。妹の真名は音(音楽)の役割だ。父親は音楽理論の権威で、音と言葉の両方を表している。そんなふうに読み取った。
長く離れていた父に姉妹が会いに行くのだが、父と真名は父の気持ちを受け止められず反発する。有智子は音と言葉で対立し、真名への嫉妬心を燃やす。音楽の素晴らしさは、音と言葉の融合だと思う。どちらも重要だが、バランスよく融合させるのは難しい。
さて、本書のプロローグが謎である。有智子の手記を持ち込んだ“彼”は誰? 手記に目を通す女性の“わたし”は誰? -
有智子と真名。ウィーン。
難しくて美しい。
翻訳された小説のような文体。
油断すると上滑りしてしまう。
だから、慎重に読み進めた。
・・・それでもわかんない所が出てきちゃう。
でも、はっきりとわからなくても、
「あたしは有智子じゃないし、まあまあわかればいっか。」
みたいな感じでわからなさを心地良いものとして読んだ。
そしてそして「有智子」ってかわいい。
頭の中で発声?するたびに「ふふっ。」て心の奥底で喜びを感じてた。
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【音楽と言葉がぶつかり合う新鋭の傑作】デビュー以来連続して芥川賞候補になってきた二十代天才女性作家が、沈黙を破り放つ決定打。ウィーンを舞台にした愛憎のドラマ!
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