よちよち文藝部 世界文學篇

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  • 文藝春秋 (2019年12月12日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (136ページ) / ISBN・EAN: 9784163911441

感想・レビュー・書評

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  • 小説は好きだけど海外文学(特に古典)はちょっと、、、という方にオススメ。

    笑って笑ってニガテ意識を緩和させるこのコミックエッセイはいかが?

    カタカナ名前が覚えられないという『暴れん坊本屋さん』の久世番子さんが海外の古典を読んで読んで斬りまくる。

    俎上に載せられるのは『変身』『ドンキホーテ』『神曲』『ハムレット』『モンテクリスト伯』『少年の日の思い出』『罪と罰』『ゴリオ爺さん』『老人と海』『高慢と偏見』『阿Q列伝』『怒りの葡萄』『風とともに去りぬ』『百年の孤独』
    ドストエフスキーなどの訳者の亀井郁夫さんに会いに行く回も。
    亀井さんによると海外文学弱者は先にあらすじを読めばいいという。
    もうひとつ。
    古典はたくさんの訳があるから、読んでこりゃだめだと思っても、他の訳者さんのものだと案外スルスル読めたりもするらしい。
    相性ってものがあるのねー。

    あと、各小説の作者の簡易プロフィールもある。

    海外古典が身近に感じること間違いなし!

    私は『怒りの葡萄』と黒岩涙香訳の『巌窟王』(モンテクリスト伯)が読みたくなりました♪

  • 世界の有名な文学作品を扱っていますが、真面目に作品の紹介をする気はないらしく、一部の気になったことに突っ込みを入れているだけなのが面白い。

    気になった部分も作品の内容に限らず、作品にまつわる裏ネタだったりと実に潔い切り口で楽しく読めた。
    私はどの作品も未読だが、既読の人にとっては知っておいて損はない貴重なプチ情報なのではと思う。

    よく調べたな、と思ったのがハムレット。
    注目したは「To be, or not to be, that is the question.」の日本語訳いろいろ。
    明治7年には「あります、ありません、あれはなんですか」だった習いたて英語みたいな直訳の変遷。
    今は「生きるべきか、死ぬべきか……」が浸透していると思われるが、
    坪内逍遥、三島由紀夫、太宰治、他2名の訳が紹介されている。
    ネタバレになるので、これは読んでのお楽しみ。

    作品のあらすじはマンガ3コマで示して題名だけにこだわったり、
    実はものすごく長い作品なのだということだけを伝えたり、
    物語の中に出てくる食べ物の話しかしなかったり。

    それでも、作者とタイトル(『カフカ』といえば『変身』とか)しか知らない自分にとっては読んだ(けど忘れちゃった)気にさせて貰える本でした。

  • ダンテがカラオケを熱唱したり

    海と老人の 生魚を食べるシーンが

    拷問のようだと思われてたり

    変身の虫に殺虫剤かけたり



    世界文学に何を!不届きな

    と思う人よりも

    私も 脳内でそれ思った

    と感じる人が多いと思います

    いやぁ 楽しい読書でした

  • 書評で見て読みたかった物。ギャグと紹介がバランス良くて楽しい。外国人名覚えられない時は『モンテ・クリスト伯』を黒岩涙香訳で読むとか、月刊誌連載だったゆえに引きが上手い『罪と罰』とか‥名作へのハードル下がり読書欲を煽る。

  • 世界文学14作品を紹介するマンガです。
    ギャグ多めなので気楽に読んで楽しめます。
    文学作品紹介本大好き。
    読んで名作を読んだ気になってしまうのがキズですが…
    スタインベック気になります。

  • 「よちよち文藝部」世界文学篇、待ってました!期待を裏切らない面白さ、抱腹絶倒でございました。
    「モンテ・クリスト」「老人と海」「ハムレット」「風と共に去りぬ」などなど、世界的名作の数々を、こんな切り口で語っちゃう…!?目から鱗が落ちまくり!長篇大作の多い世界文学、内容をうまくかいつまんで面白おかしく紹介するって、結構至難の業だと思う。「日本文学篇」同様、適度におちょくりながらも(笑)作品へのリスペクトがしっかり伝わってくる。
    どれも楽しく読めましたが、とりわけツボにハマったのはセルバンテスの「ドン・キホーテ」、あの「ドンキ」のPOP風に紹介って!(あのBGMが脳内を駆け巡ったのは言うまでもない)
    「阿Q正伝」の「Q」も、他のアルファベットがQに嫉妬するという流れにまた笑った。顔の真ん中にデカデカと「Q」と描かれた阿Qの、ゲスでトホホなキャラもよかったな。
    他にも細々と内容に触れていきたいけど、詳しくは是非手に取って、笑ったりフムフムしたりして欲しい。世界文学が身近に感じられること間違いなし!

  • 国内小説を初心者目線で取り上げた『よちよち文藝部』の続刊、海外文学篇がいよいよ単行本に。前作『よち文』が2012年の発行というから、月日の経つのは早い。

    この巻で取り上げられているのは、平成はじめあたりまでに生まれたかたなら、タイトルは目にしたことがある海外小説ばかりだろう。とはいうものの、よちよちな文藝部というわりには、最初からいきなりデュマ『モンテ・クリスト伯』はボリューミーすぎないか。岩波文庫で7巻だぞ。ほかにセルバンテス『ドン・キホーテ』、ダンテ『神曲』、ミッチェル『風と共に去りぬ』と、なかなかのボリューム本がお題に挙げられるので、よちよち文藝部は、ふんわり文化部ではなく、実は体育会じゃないのかという疑惑もわいてくる。

    長編・短編小説に限らず、海外小説でのつまずきやすいポイントに共感しつつ、克服するためのアイデアを授けてくれたりする。この例としては、「登場人物の名前がややこしければ、日本人名に置き換えた翻訳を読め」。たしかに、西洋名をそれっぽい日本人名に置き換えているものは頭に入りやすいが、「メルセデス→お露」ってどうなの、という新たな疑問が半笑いでわかないでもない。でも、大多数の人にとって読書は娯楽であって修行ではないので、楽しみが増えるのはいいことである。

    また、作品中のツッコミを入れたくなるポイントも網羅されているので、読んでいて「こんなことを考えるのは自分だけではないのか」という不安にも部長は手を差しのべてくれる。私もかねてより、ザムザの部屋はドアが多くないか?と思っていたので、同じように部長が考えていたことを知って安心した。

    この本で取り上げられている小説・戯曲には大なり小なり触れたことがあるので、答え合わせのように面白く読んだ。そのため、この『よち文』に触れてから、取り上げられた小説を番子部長のリードで読む体験がすでにできない、というのがちょっと悔しい。なので、今からこの本を読んでから、取り上げられている作品を読むかたがうらやましいです。

  • 2024.6.19市立図書館
    どこで気になったのかきっかけが思い出せないが(「文學界」かなにかでカフカの「変身」刊行時の裏話を読んで、そのソースがこの本だったのだっけ?)、興味を持って予約を入れて借りた。

    名前が覚えきれなかったり地名に馴染みがなく土地勘が働かなかったり、人によって苦手感があることも多い世界文学作品にお近づきになれるコミックエッセイ。よちよち文藝部長の著者が編集部の部員や担当編集者らを相方に、長編のあらすじや内容のポイントばかりでなく、発表時のエピソードや作者のおもしろエピソード、意外な蘊蓄などから気軽に手を伸ばせるような雰囲気に持っていくのが名人芸。

    初出は「別冊文藝春秋」317〜339までの奇数号と341〜343号。タイトルはだいたい取り上げる作品のパロディになっていて「モンテクリストに登る」「少年の日の思い出を思い出す」「虫の名は」「ハムレットが問題だ」「引っ張れ罪と罰」「バルザックの下宿」「老人と海とメシ」「ドンドンドンキ」「高慢で偏見」「その男Q」「歌え神曲」「怒りの…!」「教えて訳者さん(ロシア文学翻訳の亀山郁夫に話を聞く特別編)」「風と共になめぬ」「百年の未読(←いま文庫化で話題の…)」の14作品。
    冒頭からして児童文庫版で準備運動して黒岩涙香の翻案版「岩窟王」で読破せよだし、亀山郁夫の「翻訳が合わずに作品に入り込めなかった体験から、読みやすい訳を心がけたり長編はある程度先を見通せるあらすじをつけたり」と工夫しているというお話もあり、ちょうど新訳や日本の古典の現代語訳などが流行っていた時期でもあり、原文で読めなくても自分にあった訳文で読みとおせて楽しめるのならそれも大いにありだ、という着地点がいい。

    日本文学編もあるのなら読んでみたい。

  • 私はカタカナ名に苦手意識がないので特に海外作品をスルーすることなく読んできたのですが、それなら名前を日本名にした翻訳を読んじゃえ!という予想外の提案(黒岩涙香訳:モンテ・クリスト伯)には、なるほどその手があったかぁ~と目から鱗でした。他にも作品の細かな点にツッコミつつ、文学作品への興味を持たせる番子マジックに拍手です。

  • 日本文学編にはまった私には、待望の新刊。
    そして、期待を裏切らない面白さ。

    デュマ『モンテクリスト伯』は、黒岩涙香の豪傑訳を切り口に。
    ヘミングウウェイ『老人と海』をグルメ小説として堪能し、セルバンテス『ドン・キホーテ』を、ドンキのポップ風に紹介する。
    こういう遊び心が楽しい。
    かと思ったら、なんと亀山郁夫さんまで登場する(この人、ほんとにどこへでも行くなあ…)。
    外国文学にコンプレックス持たなくていいんだよ、と教えてくれる。

    世界文学編も出てしまったら、このシリーズはこれで終わり?
    もっと、続きがあるといいのに。

  • 日本文学編ほどではないが、面白かった。しかし古今東西の世界文学の名作となると範囲が広すぎなのよね。せめて古典と近現代に分けたらと思うけど、2冊は売れないのかな。
    せっかくだから日頃翻訳ものを読まない人が読みたくなるような、そして実際に読める本をもっと紹介したら良かったかも。この本の中では『風と共に去りぬ』『怒りの葡萄』『高慢と偏見』なんかは、いい。『神曲』や『ドン・キホーテ』に挑戦する人はレアと思われる。『百年の孤独』はハードだから『エレンディラ』や『精霊たちの家』にすれば良かったのに。
    番子さんも言っている通り、翻訳で随分印象も読みやすさも変わるから、複数の翻訳が出ているものはちょっと読み比べてから読むと良いのではと思う。鴻巣さんの訳はとっても読みやすいからなあ。
    番子さんもしてるように、登場人物の名前や関係、家の見取り図や年表を書きながら読むと、理解が深まって、良い本の良さが更によく分かるので、私はよくそうしているのだが(あとで見返すとどんな内容だったかすぐ思い出せるし)、そこまでして読む人も少ないのでしょうね。ザーッと読んでも頭に入る本が人気なのだろう。残念だ。

  • 2020.03.18

    さくっと読んだ
    あらすじだけで理解しているものもあった
    原文もさながら、楽しみ方は人それぞれだ
    読みにくさもあるけど、それでも人の心を得る名作ばかりだ

  • 今度は海外文学編。そうなんだよ、海外作品の人物の名前がよくわからなくなるんだよ。訳の合う合わないもあるんだよ。カフカの変身の虫、勝手にゲジゲジ系のを想像していたわ。日本の罪と罰リアルタイム読者は20年以上待ったそうな。なんだか十数年ぶりに新刊が出た作品のことを思い出してしまう。

  • 久世番子「よちよち文藝部」の世界文学編
    「『少年の日の思い出』の思い出」。私の思い出は「リアルな蛾の絵がキモかった」です。
    「老人と海」釣った魚はその場で捌いて食う、そういう話なんですね(違う)。
    「カラマーゾフの兄弟」他ロシア文学の翻訳者、亀山郁夫先生の「英語むちゃくちゃできたから!」とか人に言ってみたい。

  • 新たま屋さんリリース

  • 海外文学読んでみたいなーという気持ちを後押ししてくれる本。または、読んだ気にさせてくれる本。
    『モンテ・クリスト伯』読んでみたい!と思い、黒岩涙香版を調べたら500pで上下巻…原作よりは短い(文庫で7冊)のだろうけど、読むとしても、『がんくつ王』になりそう。
    『高慢と偏見』『怒りの葡萄』『風と共に去りぬ』も読んでみたいけど、実際読みやすさとか、どうだろう?久世番子は楽しめたようだけど、難しそうだなぁ。
    『変身』、『老人と海』、『少年の日の思い出』は読んだことのある作品だったが、面白いエピソードを知ることができてより楽しめた。

  • 名作世界文学をつまみ食いしたい人のためのマンガ。
    マンガはそれぞれ、わずか7ページずつ。
    忙しい中でも、かる~く読めます。

    ストーリーのマンガ化ではなく、作者が出てきて解説めいたことをするという趣向。
    いや、解説というより、文学作品から受けた印象をテーマに、好き勝手書いているという感じです。
    本格的な文学解説でないところが、かえっていいです。

    これを読むと、「おもしろそうやなー」と思えます。

  • むずかしくて読む気にならないと思っていた世界文学の名作と作者が、おもしろそう。読んでみたいに変わる(かもしれない)一冊。番子さんの熱いマンガ、サイコーです!
    (一般担当/フォーティンブラス)令和5年2月の特集「図書館でマンガを楽しもう!」

  • 面白おかしく名作読書に誘う。作品やら登場人物を茶化しながら、バナナの叩き売り的怒涛の前口上で、最後は読む気にさせるところがすごい。

  • 世界編。今、文学の気分でない自分にとってはどうかな、と思ったけど、あくまでいち漫画作品として十分楽しめた。”風と共に去りぬ”とか、読みたくなったし。

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著者プロフィール

愛知県出身。
2000年、「月刊ウィングス」(新書館)の『NO GIRL,NO LIFE!』でデビュー。書店でのアルバイト経験をもとにしたエッセイ漫画『暴れん坊本屋さん』(新書館)で注目を集める。代表作に、近代日本文学を題材にした『よちよち文藝部』(文藝春秋)。ストーリー漫画では、若き女帝と侍従の少年の恋を描いた『パレス・メイヂ』(白泉社)がある。

「2022年 『ひらばのひと(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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