眠れる美女たち (上)

  • 文藝春秋 (2020年10月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (472ページ) / ISBN・EAN: 9784163911564

作品紹介・あらすじ

 その疫病は、女だけを眠りにつかせる。
 そして町には男たちだけが残される。

 女子刑務所のある小さな町、ドゥーリング。平穏な田舎町で凶悪事件が発生した。山間部の麻薬密売所を謎の女が襲撃、殺人を犯したのちに火を放ったのだ。女はほどなくして逮捕され、拘置のために刑務所に移送される。彼女の名はイーヴィ。世界を奇妙な疫病が襲いはじめたのはこの頃だった。

 それは女たちだけに災いする「病」――ひとたび眠りにつくと、女たちは奇妙な繭状の物質に覆われ、目を覚まさなくなったのだ。繭を破って目覚めさせられた女たちは何かに憑かれたかのように暴力的な反応をみせることも判明する。世界中の女たちが睡魔に敗れるなか、謎の女イーヴィだけが眠りから逃れられているようだった。

 静かな町にパニックの空気が満たされはじめる。睡魔にうち勝とうとする女たち。取り残され不安に蝕まれる男たち。やがて町にふりかかるカタストロフィは、まだ水平線の向こうにある!

 巨匠スティーヴン・キングが、作家である息子オーウェンとコンビを組んで放った、圧倒的パンデミック・ホラー巨編。まさにキング印の物語の大波が、読者を巻き込んで怒濤をなす!

みんなの感想まとめ

女性だけが眠り、繭に包まれるという奇妙な現象が町を襲い、そこに残された男たちの混乱と恐怖が描かれています。物語は、女子刑務所を舞台にした凶悪事件から始まり、主人公イーヴィの存在が物語の鍵となります。彼...

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。キーワードは蛾。詳細わからんままに、序盤からバンバン眠りだします。女性だけに感染?する眠り病というか、蛹化するんね。体から繭のホワホワみたいなのが出てきて、眠った女性は包まれていく。それを剥がすとオートバーサーカー状態で剥がした人間を壊し、一定時間が経つと、また眠りに戻る。1巻は病気(?)が認知されてから、まだ2日も経ってないぐらい。もう、大変。やっぱり恐ろしいのは人間だな、と思う上巻。
     訳も難しいんだろうが、イーヴィ。イーヴィが”蛾を見る人”と訳されているが、ルビに「モス・アーズ」て書いてたんですが、多分、私のようなバーダー(Birder)て、まあ、鳥を見る人という感じなんですが、birdに人化させるerをつけてるのね。それと同じでイーヴィもmoth(蛾)にerをつけてるんで、mother、、そう、誰もが知ってる”母”ですねぇ。イーヴィと訳されてますが、Eveですしねぇ。まあ、イーヴィもキング本に出てくる"シャイニング”能力を持った人なんかねぇ。クリントもそれっぽいし、まあキング風味は味わえる。

  • ドゥーリングという名の小さな町その森に一人の女が降り立ち、トレーラーハウスでヤク漬けになっていたバイヤーたちを滅多打ちにして惨殺した。警察署長のライラは夫との蟠りを抱えながらパトカーを運転中 ふらふらと国道を歩くほぼ裸の女を発見、確保。その頃から街で奇妙な現象が起こり始める。
    女だけが眠ると繭に包まれて目覚めない。
    人呼んで オーロラ病

    こういう出だしのお話。
    ここからお話は女子刑務所にうつる。
    セクシャリティによる差別 見えづらい差別を浮き彫りにいなくなってはじめて男たちは女が自分にとって何だったのか考え始めることになる。
    あるものにとってはセックス付きのメイド、単なるおもちゃ、かけがえのない支え、飾り。

    どうでしょうね。
    女性にとってはうなづける部分が多いのでは。これ男性が書いてるってのが重要かもしれません。キング親子にとっては男さえいなければ女たちはもっと飛べるのではと考えたってことでしょうか。
    繭に包まれて眠ってしまったので繭を取り払うと、情け容赦なく反撃してくるのが映画的。
    これ映画になってましたよね。観てないですが目に浮かぶようです。映えるでしょうね。
    眠らないために山盛りドラッグ使いまくる女たち。
    眠った女を犯そうとする男もいて。
    老女を青年(少年)が犯そうとしたりして、ほえー年老いてもそういう対象になるのか~って驚きました。
    狂気は加速して下巻へ。

  • (2023/06/27 9h)

    初のスティーヴン・キング。
    すごく読むのに時間がかかった。腰が折れた。
    発行はコロナ禍前らしい。
    女性たちが繭に包まれるって独創的な世界観。

    男性作者なのに、同性である男性のことを
    露悪的に鋭く切り込むように書いていて驚く。

    寝不足で疑心暗鬼になっていくライラは辛い。
    ラストにしょんぼりしちゃった。

  • 読書備忘録600号。
    ★★★☆。
    キングが息子と書いた作品。
    得意の“何モノか分からない存在”により街が徐々に死んでいくホラーストーリー。
    今回は、女性だけが襲われる奇病?寝ると繭に包まれて二度と目覚めない。睡魔と戦う女性達。
    ただ、呪われた街やITなどで感じた後ろを振り返りたくない寒気は一切感じず。薄っぺらい感あり。
    キーワードは、大樹からの何モノ。何モノを拡散媒介する蛾の存在。何モノと対峙する精神科医の孤軍奮闘。バカな男どもとも戦わねばならない精神科医。
    下巻で★を増やせるか!笑

    • ほくほくあーちゃんさん
      記念すべき600!!!!
      なんだか怖そうな話ですね。
      下巻が★を増やせるか…気になりますー!!
      記念すべき600!!!!
      なんだか怖そうな話ですね。
      下巻が★を増やせるか…気になりますー!!
      2021/08/06
    • shintak5555さん
      いつもコメント有難うございます。
      めっちゃ嬉しいです!
      しかも600に反応下さるとは!
      下巻も1/3過ぎたくらい。さてさてどうなるか!笑
      いつもコメント有難うございます。
      めっちゃ嬉しいです!
      しかも600に反応下さるとは!
      下巻も1/3過ぎたくらい。さてさてどうなるか!笑
      2021/08/07
    • ほくほくあーちゃんさん
      600に反応しちゃいますよー!!
      すごいですもん!!
      下巻の感想も楽しみにしてますー!!
      600に反応しちゃいますよー!!
      すごいですもん!!
      下巻の感想も楽しみにしてますー!!
      2021/08/07
  • 下巻でまとめて。

  • 私も眠ってしまってはもう起きることができないのでは?という強迫観念で夜更かしして読む。取り憑かれたように読む。
    ファンタジー要素の多いホラー小説。

    続きは下巻の感想で。

  • 共著ってどんな分担なんだろう。話が動き出すまでにかなり待たされるのはいかにもS.キングっぽい。上巻のラストで匂わせたことが下巻でどうなるのか楽しみ。

  • ホラーミステリーの巨匠、スティーブン・キングと、その息子のオーウェンの共著。
    上下巻、しかも二段組の圧倒的ボリューム!
    ワクチン接種の待ち時間(経過観察時間)があっという間に過ぎてしまった!

    オーロラ病、と呼ばれる奇病のパンデミック。
    現実世界で新型コロナウイルスに悩まされる日々には、この奇病がもたらす様々な内容がファンタジーと言い切れず、妙な既視感に襲われる。
    物語では、女性だけが冷めない眠りにおち、しかも繭に包まれてしまう。
    初めのうちこそ皆が必死でコーヒーやその他カフェイン含有食品を取り合い、混乱する。
    しかしそうそうずっと起きてはいられず…眠りにつく。
    本作が面白いのは舞台の多くが刑務所であるところ。
    そして、女性たちのほとんどが眠ってしまった後、男だけの世界の混乱っぷり。

    女だけの世界、男だけの世界と下巻では世界が別れて物語が進行する。
    どこにどう到着するのかわからないまま物語は進み、そして……。
    お見事。

    初めにも書いたがとにかく本書は長い!
    そして登場人物も多い!
    わからなくなって何度か登場人物一覧に戻った。
    映像作品になるだろうな、という印象がある。
    あえてそちらを意識した書き方はしていないが、繭に包まれる、なんていうのはなかなかインパクトがあるので、きっと次は映像として楽しめるだろう。

  • 息子オーウェンとの共著のホラー小説。

    相変わらず登場人物が多くて、不気味な現象が理由なくまん延するのにはぞくぞくしますが、ちょっとテンポが悪いかな。
    とはいえ、睡魔と戦っても何をすればよいから無いのは苦しいだけのような気がして、かっこいい女性陣に楽になるように祈ってしまいました。
    で、ふがいない男性陣の中でも、あまり強そうでない精神科医が謎の女イーヴィと対決するらしい下巻に期待かな。

  • キング初読み。スティーヴン・キングの次男、オーウェンである。半年以上も積んでしまった。共作というのがどのような作業か知らないのでなんとも言えないが、プロットも展開も既視感がある。全世界を襲う伝染病(→ザ・スタンド)、アメリカの小さな地方都市を舞台にした展開(→アンダー・ザ・ドーム)、感染すると凶暴化する症状(→セル)など。さらに翻訳という作業が入っているため、文体の比較もできない。キングの新作だよと言われればそうなんだと思ってしまっただろう。でも引き込まれた。下巻へ。

  •  上巻。
     ある日突然、女性のみが眠り込んだまま目覚めない奇妙な病が、世界中に蔓延していく。
     女子刑務所があるアメリカの地方の町ドゥーリングを舞台に、刑務所の精神科医である夫と、警察署長である妻、刑務所内の女性受刑者たちを中心に、それぞれが抱える葛藤と恐怖が丹念に描かれながら、ジェットコースターのようにストーリーが展開される。
     読んでいくうちに、女性たちが何とか眠るまいと耐えていくうちに脳みそがジンジンと麻痺していく感覚がこちらにも乗り移ってくる。息子オーウェンとの合作だが、往年のスティーヴン・キング節が帰ってきたようで、分厚いページをめくるのが嬉しい。
     スマホもSNSも使いこなす現代のアメリカ人たちが、超自然現象に襲われた狭い町の中で、疑心暗鬼になって徐々に壊れていくパニック小説を書かせたら、やはりこの人の右に出る者はいない。

     単に女性が眠り続けるだけならファンタジーのようだが、女性たちが身体から生えてくる白い繭のようなものに徐々に覆われていき、それを無理に剥がそうとすると鬼のようになって目覚め、相手を食い千切る凶暴性を発揮するところはホラー小説ならでは。
     できれば、この現象の鍵を握ると思われる魔女?イーヴィがタネ明かしをして、あっけなく幕を引いてしまわないことを祈る。

     ひたひたと迫る睡魔に打ち勝って秩序を保とうと懸命に努力する人々と、この出来事を契機に女性嫌悪のムーブメントを起こし、別の意味で狂暴化していく男性たちの不気味さが、今の世相を象徴しているようだと感じたところで上巻は終了。

  • 女性たちが眠りについてしまうお話。
    蛾の描写が多いけど、繭みたいになってこれからどうなってしまうのか。羽化したりするのかな。
    現実でこうなったら家事出来ない男性陣も大変だ。
    イーヴィー、大樹の向こうから来たとかまた宇宙人みたいな感じなのかな。

    とりあえず下巻が楽しみ。

  • やっぱ格が違うわ。
    人々は最善の展開を願い、最悪なことがらを信じる

  • 下巻へ

  • オーウェンが次男だとは知らなかった
    どんな風に作っているんだろう
    どう読んでも、父の作品にしか思えない
    それにしても長すぎる、ホントに

  • 評判が良さそうなので手にしたのだが、あまりにも冗長すぎる。
    下巻に期待したい。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00609526

    その疫病は、女だけを眠りにつかせる。
    そして町には男たちだけが残される。
     女子刑務所のある小さな町、ドゥーリング。平穏な田舎町で凶悪事件が発生した。山間部の麻薬密売所を謎の女が襲撃、殺人を犯したのちに火を放ったのだ。女はほどなくして逮捕され、拘置のために刑務所に移送される。彼女の名はイーヴィ。世界を奇妙な疫病が襲いはじめたのはこの頃だった。
     それは女たちだけに災いする「病」――ひとたび眠りにつくと、女たちは奇妙な繭状の物質に覆われ、目を覚まさなくなったのだ。繭を破って目覚めさせられた女たちは何かに憑かれたかのように暴力的な反応をみせることも判明する。世界中の女たちが睡魔に敗れるなか、謎の女イーヴィだけが眠りから逃れられているようだった。
     静かな町にパニックの空気が満たされはじめる。睡魔にうち勝とうとする女たち。取り残され不安に蝕まれる男たち。やがて町にふりかかるカタストロフィは、まだ水平線の向こうにある!
     巨匠スティーヴン・キングが、作家である息子オーウェンとコンビを組んで放った、圧倒的パンデミック・ホラー巨編。まさにキング印の物語の大波が、読者を巻き込んで怒濤をなす!
    (出版社HPより)

  • スティーヴン・キングとオーウェン・キングの親子合作というなんとも豪華な作品。
    眠りについたが最後、繭に包まれ目覚めなくなる謎の「オーロラ病」が始まり、蔓延してゆく世界。この病にかかるのは女性だけで、しかも無理に目覚めさせると狂暴になってしまうという恐ろしい事態に。パニックになる民衆、眠らないように必死の努力をする女たち、よからぬことを企む男たち、そして現象の中心にいるかに思える謎の女。それぞれの物語を紡ぎつつ、事態はいったいどのような方向を目指すのか。まったく先の読めない作品です。
    やはり女性側の視点に立ってしまうので。眠らずに頑張るって……これはあまりにつらすぎます。自分だったら、もうあっさりと諦めてさっさと眠りについてしまうほうが楽だし、実際そうしてしまう気がしました。むしろこのような状態では、世界の中に取り残されてしまうほうが恐怖なのかもしれません。そしてパニックになる男性たちにとっても、やはり「取り残される」恐怖の方が大きいんじゃないのかなあ。

  • キング親子好調。
    下へ。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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