反日種族主義 日韓危機の根源

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163911588

作品紹介・あらすじ

韓国を震撼させたベストセラー、日本語版がついに登場!緊迫する日韓関係の中で、韓国で一冊の本が大きな話題を呼んでいる。7月の刊行以来、11万部のベストセラーとなっている『反日種族主義』は、元ソウル大教授、現・李承晩学堂校長の李栄薫(イ・ヨンフン)氏が中心となり、現状に危機感をもつ学者やジャーナリストが結集。慰安婦問題、徴用工問題、竹島問題などを実証的な歴史研究に基づいて論証、韓国にはびこる「嘘の歴史」を指摘する。本書がいわゆる嫌韓本とは一線を画すのは、経済史学などの専門家が一次資料にあたり、自らの良心に従って、事実を検証した結果をまとめたものであるということだ。その結果、歴史問題の様々な点で、韓国の大勢を占めてきた歴史認識には大きな嘘があったことが明らかにされている。そしてそうした嘘に基づいた教育が何年も積み重ねられた結果、韓国の人々の多くは誤った歴史認識を正しいものと信じ込み、反日に駆られている。民族主義というより、意見の合わないものを力ずくでも排除する非寛容な「種族主義」が韓国には蔓延しており、それが日韓の関係を危機に陥らせている根源なのである。本書は大韓民国を愛する学者たちによる、憂国の書だ。目次日本語版序文はじめにプロローグ 嘘の国第1部 種族主義の記憶1 荒唐無稽『アリラン』2 片手にピストルを、もう片方に測量器を3 食糧を収奪したって?4 日本の植民地支配の方式5 「強制動員」の神話6 果たして「強制労働」「奴隷労働」だったのか?7 朝鮮人の賃金差別の虚構性8 陸軍特別志願兵、彼らは誰なのか!9 もともと請求するものなどなかった――請求権協定の真実10 厚顔無恥で愚かな韓日会談決死反対第2部 種族主義の象徴と幻想11 白頭山神話の内幕12 独島、反日種族主義の最高象徴13 鉄杭神話の真実14 旧総督府庁舎の解体――大韓民国の歴史を消す15 親日清算という詐欺劇16 ネバー・エンディング・ストーリー 「賠償!賠償!賠償!」17 反日種族主義の神学第3部 種族主義の牙城、慰安婦18 我々の中の慰安婦19 公娼制の成立と文化20 日本軍慰安婦問題の真実21 解放後の四十余年間、慰安婦問題は存在しなかった22 韓日関係が破綻するまでエピローグ 反日種族主義の報い解説 「反日種族主義」が問いかける憂国 久保田るり子(産経新聞編集委員)

感想・レビュー・書評

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  • 池上彰さんの番組で特集していて興味を持ち読んだ。韓国人が書いていることに希望の光が見える。反日感情を、事実を確認することもなく刷り込まれ育っていれば、そりゃ日本を嫌うに決まっている。どうか、この本を韓国も日本も読んで、仲良くできないものか…と切に願う。

  • 資料や作者の推理、思想を全て正しいと考えるのは危険だが、この本の内容はほぼ信用できると思う。韓国を種族主義と断定しているが、最近日本にもそういう人間が増えてきていると感じている。平気で嘘、ねつ造、過大表現で、自分を弁護する自分主義が蔓延したら日本も危ない。

  • 親日的であるとか自虐的であるとか、そう言うレベルでこの本を論じてはいけないと思う。このままでは祖国が亡びてしまうという危機感に突き動かされた憂国の書。その熱い思いに久しぶりに感動した。
    さらにその筆は、韓国の運動家と連帯する日本の活動家をも指弾する。この人たちは出鱈目を拡散して日韓関係を破綻させて、その先にどの様な世界を作ろうとしているのだろうか。
    ただ、嘘つきの国韓国というのは少しセンセーショナル過ぎる言い方。誰であれ嘘つきと言われたら心穏やかではいられないだろう。刺激的な言葉ばかり取り上げられて矮小化されてしまわないか心配。

  • いろんな意味で驚いた。まずはこのような趣旨の本が韓国で出版できたこと。もう一つは韓国にもファクトベースで冷静な思考ができる研究者がいること。最後には自分も過去の韓国との外交経緯をつぶさには知らなかった事。
    著者たちのような人材や議論が感情的な反発を超えて受け入れられるようになれば韓国も本当の意味で先進国の仲間入りができるようになるだろう。逆に今までのように事実よりも感情を優先し、おかしな銅像を建てまくったり、隣国の国旗を燃やしたりしているようでは国際社会での地位向上は難しい。韓国にとって重要な試金石になると思う。
    いずれにしろ韓国の反日はもはや日本との外交問題ではなく、韓国の国内問題なのだから、我々は横目で見ていればよい。

  • 反日種族主義 日韓危機の根源。李栄薫先生の著書。 反日種族主義という大胆な言葉が気になって読了。歴史を中立的で客観的な視点から振り返るのは素晴らしいことだとは思うけれど、反日種族主義に対する反感からかえって日本びいきになり過ぎてしまっては公平ではないし、被害者の方々やその子孫の方々の感情には寄り添えないと思う。

  • 日韓の歴史を史実に基づき検証し、韓国の主張が理不尽なものであることを韓国人が発信している。本書のプロローグで、韓国人の気質をなんとなく理解できる。そのうえでこれまでの韓国の外交を冷静に見直せば、韓国側の主張に同意はできないが、韓国がなぜそのような行動をとるのかがわかるようになるだろう。

    プロローグには、以下のような内容がある。
    「2014年だけで偽証罪で起訴された人は1400人です。日本に比べ172倍だといいます。」ということで、平成26年(2014年)の日本の偽証罪で逮捕された人数をネットで検索してみた。警視庁が発表している資料があり、偽証罪の認知数は8となっていた。その他にも、保険金詐欺の被害総額や誣告(ぶこく:虚偽に基づく告訴)の件数などの金額や件数がアメリカや日本と比較して巨大だという紹介している。嘘をつくことは悪いことと感じる我々の感覚とは大きく異る社会が存在することを示している。
    ここ数年、歴代韓国大統領は、任期終了後逮捕されている。最近だけでも、第16代大統領:盧武鉉さんは検察が収賄容疑で操作中に自殺をしている。第17代大統領:李明博さんは収賄・背任・脱税等の罪で逮捕されている。第18代大統領:朴槿恵さんは不祥事が重なり罷免され、ソウル中央地裁(第一審2018年4月6日)にて懲役24年、罰金180億ウォン(約18億円)の実刑判決が言い渡されている。
    このような社会で過ごしている国民が政治・外交を司る国が韓国であり、我々の感覚のママで対峙することはとても危険な行為となることなのだと考えるようになってきた。もちろん、一個人としてみれば、そんな人達だけではなく、我々の感覚に近い人もいるであろうが、国と国との関係は、注意深く読み解く必要があるということ。

    歴史や領土問題については、本書を読み、改めて理解を深めることができた。

  • 非常に読み応えがありました。「ウソつきの国」と言いきる筆者が、「大韓民国」という国家の現状を憂い、何をどう変えていかなければならないのかを綴った書です。彼の国でこのような本を出すことを決めた著者の強い思いと、決断力に驚きます。特に日本に宛てたメッセージというわけではありませんが、我が国でも程度の差こそあれ歴史を直視できない人が増えてきているのではないかと危機感を覚える昨今。可能な限り偏った考えを捨て去り、正しい歴史認識の上に立ってこれからどのような国にしていきたいかを国民一人一人が深く考える。そんなきっかけにすることが出来ればと思いました。

  • 韓国の人が真実を見つめると、こんな本になるけど、もっと中立であったほうがイイね。少し韓国のことをしつこく非難し過ぎなので、途中で飽きてしまいました。

  • 韓国人が書いていることに意味がある。

  • 反日種族主義
    どうして韓国は、ああも日本を嫌うのか?
    36年間の日本による併合統治が原因であれば、同じように50年間にも渡り併合統治されて来た台湾が何故あれ程に親日であるのか?
    欧米の植民地政策とは違い日本は双方で同化政策をとった。環境改善やインフラを整備し、産業を育て、教育もし、行政を育てて来た。その間、台湾よりもはるかに韓国の方が優遇された面もあるはずなのに…台湾には色濃く「日本精神」が残り、韓国には…

    私は韓国の映画が好きだ。とても面白いものが多くある。韓国人は優秀なところいっぱいあると思ってる。
    日本よりも遥かに競争社会で人の3倍くらい努力してやっと認められるかどうか見たいな厳しい国の中で揉みに揉まれた人達が優秀で無いはずがないと思っている。
    それなのに、外交であれ産業であれスポーツであれ何でもかんでも日本が相手だと傍若無人で独りよがりなアホの子…みたいな態度や言動の数々…アレは一体、何だ?何なんだ?って感じて来た。
    従軍慰安婦も戦時徴用労働工も竹島も嘘ばっかりだし、あろう事か国内でも詐欺や偽証が蔓延って自国民同士でも騙し騙され、食うか食われるか…を繰り広げているなんて…何と過酷な社会なんだろう。
    余りにも過当競争が激しくて殺伐とし、生きる苦しさに満ちている気がしてならない。日々日常の苦しさの吐口としての「反日」が有るのなら、これは永遠に無くならないだろう。唯一の逃げ場なんだから…
    「反日無罪…」って言葉に潜む深淵の深さを感じざるを得ない。
    それでも今の韓国社会を激しく憂いて、声を上げる人達がいたと言うことは嬉しく感じる。その勇気は素晴らしいものだけど、どうか無事で生き延びてほしいとも思う。
    韓国でもベストセラーになった本書に書かれている事実を韓国民はどう受け取ったのかな?日本よりも進んだネット社会の筈だからちょっと調べたら事実かどうかの精査なんて訳もないんだし、若い人達が本当の歴史に触れていく契機になればいいなと思う。もちろん日本の若い人たちも同じく…

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