秘める恋、守る愛

  • 文藝春秋 (2020年4月17日発売)
3.55
  • (2)
  • (11)
  • (4)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 109
感想 : 8
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163911885

作品紹介・あらすじ

THE ALFEEリーダーとして数々のラブソングを手がけ、小説家・髙見澤俊彦として贈る大人の愛の物語!

大企業の重役を務める直樹と妻の有希恵は1週間のミュンヘン旅行にでるが、本当の目的は、留学中の娘に帰国を促すこと。だが、いざドイツに下り立った直樹の心を占めるのは、30年前の大学生時代、ドイツ留学中に出会った恋人のアンナの面影ばかり。心ここにあらずの夫の隣で、有希恵もまた秘密を抱えていた。実は不倫相手の島村と滞在日程が重なるように示し合わせていたのだ。そして、娘の一恵にも、両親の訪問中に打ち明けるべきか否か悩んでいる、ある秘密があった……。

同じ家に暮らしていてもすれ違う親子、同じベッドに寝ていても心は離れ離れの夫婦。そんな3人が旅先だからこそさらけ出される互いの心に揺れ動く1週間を、しっとりと描き出します。

みんなの感想まとめ

テーマは、過去の影に悩む夫、秘密を抱える妻、そして本心を隠した娘の複雑な関係性です。ドイツでの一週間を舞台に、すれ違う心情が丁寧に描かれ、登場人物たちの内面に迫る物語が展開されます。読者は、夫婦や親子...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 作品の概要を見ただけで、かなりしっかりした小説だろうと思ったのですが、驚きました。格の高い、ほろ苦く優しい小説です。なんでもいいよいいよと許してくれる優しさじゃなく、事実は事実として描き、責めたり荒れたりしないで、誰かと歩いた時間と向き合う…そういう優しさのあるお話でした。筋書きはみなさんがもう述べておられますので割愛しますが…。

    情熱的で映画のようなロマンスをたくさん歌ってこられた高見沢さんですが、単に情熱的なだけでなく、こんなにリアルで、がっしりしたものをお書きとは…。舞台がドイツで、主人公夫婦の、夫が愛した女性…かつての恋人が外つ国のひと、というのは、やはり持ち味が出るなあと思います。おそらく大変な読書家でしょうし、映画を見ているような、映像がきちんと描ける描写には、舌を巻きました。

    夫婦って、愛ってなんだろう。恋ってなんだろう…。そんな、陳腐だけど大事で、ずっと答えの出ないことが、今更ながらに胸を過りました。秋に似合う一冊です。

  • 【小説第二弾は、異国に交錯する愛と秘密の物語】過去に生きる夫、秘密を抱えた妻、本心を隠す娘。ドイツでの一週間が三人に変化を……。THE ALFEEリーダーが綴る大人の愛。

  • 序盤では「えっ、こんな切ない恋の終わり方あるの?!」と思った。読んでいくうちに感情が揺さぶられて、おもしろかった。

  • THE ALFEEのリーダー
    高見沢俊彦の小説第2弾
    恋愛・家族を描く物語

    留学した娘を帰国させるために
    偽りの理由で娘の留学先であるドイツ旅行をするが
    それぞれの思いが交差する

    3人のそれぞれの視点で
    順に書かれていて
    それぞれの思いが徐々に変化していく

    前作に続いて泣かされまし・・・
    って涙溢れかけて個人的には涙が引っ込む
    ってなズッコケ感の部分がどことは言いませんが
    ありましたね
    これが良い方向に向かうのか悪い方向に
    向かうのか
    どちらに転んでも
    円満解決になるんでしょうね

    秘める恋、守る愛
    読み終えてタイトルの意味が回収されました
    スタートミーアップ Start me up

  • 意外な内容だった。夫婦と一人娘。過去の恋、不倫、LGBT…舞台は南ドイツ。

    本当にあの高見沢さんが書いているのかな?と思うくらい意外な登場人物、背景。心がざわついて、ストレートに読み進められられなかった。
    ざわついた分、心の奥底まで引っ掻き回された感じ。読み終わった達成感とかスッキリ感よりもザラついた感じが残ってはいるが、終わり方としてはキレイにまとまってた。
    少し時間を置いて、また読み直したらいいかもしれないと思ってる。

    妻の有紀恵の気持ちが割と同じところを何度もなぞりながら、急展開するので、もう少し変化が細かくグラデーションで描けたら、同じ女性として感情移入できたかもしれない。そこはミュージシャン高見沢さんだから仕方ないか…。

    でも高見沢さんもたくさん本を読んでこられた方だし、そう言ったイメージから彼なりの夫婦の描き方、娘の描き方なんだろうなと思った(恋人のことは容易に描けるだろう)。

    充分に引き込まれる世界だった。

    南ドイツの町の描写が細かすぎる気もややあり。南ドイツへ訪れる際は持って行った方がいいでしょう。

  • 秘める恋、守る恋
    著作者:高見沢俊彦
    発行者:文藝春秋
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    THE ALFEEが贈る愛の物語

  • 前作とは大きく違うテーマで、同じ著者、しかもミュージシャンがこうも違うものが書けるのかと感嘆!秋の夜長に少しずつ読み進めるつもりが、早々に読み終わってしまった。
    作者の人物像を知ってるだけに、本当は結婚していて家族もいるのでは?と思うくらい夫婦・親子の心理描写がリアル。ストレートな小説で、まさに「大人の愛」。

全7件中 1 - 7件を表示

この本が好きな人におすすめの本

髙見澤俊彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×