燃えよ剣

  • 文藝春秋 (2020年4月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (672ページ) / ISBN・EAN: 9784163911946

作品紹介・あらすじ

司馬遼太郎による国民的ベストセラー、映像化に合わせて待望の新装版刊行。

俺は今日から武士になる――。

佐幕派と倒幕派が対立する幕末の激動期。
武州多摩のバラガキだった土方歳三は、近藤勇、沖田総司らとともに、
幕府徴募の浪士組にまじって、京へ向かう。
京都守護職御預の名のもと、「新選組」を結成。
副長・土方は厳しい局中法度を定め、類のない苛烈な軍事集団を創り上げ、
池田屋事件などで、世にその名を轟かせていく――。
しかし、薩長同盟成立で、時流は一気に倒幕へ。
土方は最後まで激しく抵抗、夢と信念を貫き、江戸、会津、箱館へ向かう。

稀代の男の生涯を巧みな物語展開で描いた、傑作長編。

〈名著が一冊で読める、大変お得な決定版!〉

司馬さんによる「あとがき」、原田眞人監督による特別寄稿「そびえ立つ歴史的遺産『燃えよ剣』を映画化して」を収録。

みんなの感想まとめ

幕末の激動を背景に、新選組の副長・土方歳三の生涯を描いた作品は、彼の信念や人間関係を通じて、歴史の深さを感じさせます。初めは興味がなかった読者も、司馬遼太郎の巧みな文章に触れることで、土方の魅力や組織...

感想・レビュー・書評

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  • 「燃えよ剣」の「おもう」「思う」「想う」の揺れに思う – 毎日ことばplus
    https://salon.mainichi-kotoba.jp/archives/190724

    現役の歴史小説家7人が語る『燃えよ剣』 「背中押される」「感情さらっと」「僕の壁」|好書好日(2021.09.18)
    https://book.asahi.com/article/14441498

    『燃えよ剣』司馬遼太郎 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163911946
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    読んだのはTVドラマを見た後だから、、、何年前?

  • 新選組のこと、今まで興味もなかったし、知ろうともしなかった。どうも、“斬ったの斬られたの”が好きではなくて。

    2年前の夏、学生時代の先輩からのすすめで読み始めたものの数ページで断念。今回、司馬遼太郎さんの文章を読み慣れてきたところで再チャレンジしました。

    新選組の成立過程や組織内の人間模様が分かりました。半分以上読み進めると、土方歳三という人物が鮮明になってきます。組織力にたけ信念を貫き通す人であり、沖田総司との人間味豊かなやりとりや、近藤勇への思いが伝わると、男前な人だなあと思いました。坂本龍馬と土方歳三が、同学年だと生まれ年を調べて分かり、どちらもすごい人なので感動してしまいました。

    歳三と恋仲だったお雪さん、解説には創作上の人物ありましたが、きっとこのような女性がいたのだろうと思います。

    命燃え尽きるまで生ききった、土方歳三の生涯に圧倒されました。

  • かなり昔に読んだ本
    新撰組は幕府の特別警察、的な組織だが
    幕末に新正規軍と言われた討幕派(初期はテロリスト)に追われ敗れる訳だが、土方歳三は最後の戦いまで、政府軍の幹部として戦い散って行って凄い人。
    かなりの二枚目でもあります。

  • 腕は立つ。勇気がある。頭も回る。少数で多数に勝つ。組織を作れる。常に一本気で自他に厳しく己の美学に殉じる。政治はできない。相手をする女はいるが、自身は色恋沙汰に淡白かつ純情で女性に優しい。こういう土方のキャラが日本人受けしてる気がする。男が憧れる男というか。

    高校生の時、友人に「今は燃えよ剣を読んでいる。面白い。」と言われて持っていた興味が20年越しに成仏した。女→アクション→状況進行の繰り返しで読者を惹きつける序盤や、新選組を結成して敵を斬り粛清で味方も斬る京都編、絶望的劣勢のなかで死に場所を探す北征編と、確かに面白かった。

    キャラクターでは、沖田総司が年下で明るく人懐っこい性格で土方の最大の理解者かつ病気で途中離脱するとか、美しささえ感じる。近藤勇との別れの場面は衝撃だったし、ライバルの七里研之助も存在感があった。最後お雪が出てきてうわーとなったけど、一歩引いて考えると作劇上ドラマチックにするためだけにそこにいるような気がして、二重にかわいそうだなと思わなくもなく。

    池田屋討ち入りのときの羽織が浅黄色とか、坂本竜馬とか、これはフィクションですというサインが色々あるのも面白い。

    それにしても2段組650ページ超えは長かった! 多少は読書体力がついただろうか。

  • 結構時間かかったけど読了!!
    最初の方、新撰組設立までは土方達の出自や関係性など読んで内容を捉えるのが大変だったが、設立に向けて動きはじめた辺りからはぐっと内容や時代背景が頭の中で追いついてきて、一気に読みやすくなって進めてしまった。

    幕末の動乱の時代にあった新撰組、土方ってどんな人だったのだろうか司馬遼太郎の読みが非常にわかりやすかった。
    最後まで新撰組で沖田や近藤を筆頭に共にした仲間とあり続けた生き方は時代に合っていたかはともかく、カッコよかった。

  • 日本史学び直しで、いつか読みたいと思い続けた司馬遼太郎さんの作品はまず新選組土方歳三から。
    長編大作に溢れる地名人名に四苦八苦しながら読み終える。すぐ忘れるから…。

    歴史研究者 磯田道史さんが以前テレビ番組『英雄たちの選択』で、「武士の身分ではなかった土方は武士というものに憧れ、『武士以上に武士であろうとした』」というようなニュアンスの表現をされていた。
    司馬さんの1冊を読み終えてまさに同感。

    多摩の片田舎に生まれ学問からも遠い生活環境のなかで、越えられない身分の壁を越えることへの執着心。自分のアイデンティティを築くには「武威」「強さ」こそ唯一の手段だったのだろうなと感じる。
    それゆれの自分にも他人にも厳しく、ぶれずに一途に。

    環境や状況が変わりゆくのは自明のことながら、幕臣以上に幕府に忠誠を誓い身を捧げ、それはそれで美学なのだろうけれども、時勢を俯瞰してみる力は欠如していたのかな。

    ぶれない姿勢は多くのファンを未だ惹きつける理由と理解し、戦闘員としては優秀であることは明確だが、落としどころが肝である政治とは無縁であったのだろうな。
    「男には節義がある。これは古今不易のものだ」本文P.385にそれが表れていると思う。

    権現様以来の「祖法」も金科玉条として体制維持には必要だったのだろうが、うつろう万物のはかなさも世の両義性として想いを馳せられたら、違う選択肢があったのかな。

    私個人としては慶喜の一見理解不能な言動にとても惹かれる。慶喜の逃避恭順は否定的に語られることも多いが、彼の複雑であろう心のうちを覗いてみたい。「ならぬことはならぬもの」で有名な会津の松平容保も最後慶喜と開陽丸に乗ったのは今まで知らず意外だった。

    歴史は誰の視点から見るかによって評価が全く異なる。永遠のヒーローとして今なお熱い視線を受ける土方について私は「劣等感と戦った男」という印象かな。

    いつの世も「劣等感」との付き合い方は難しい。
    片田舎と表現したけれど多摩地域は良いところ。

  • 日本史は大の苦手だったはずなのに、司馬遼太郎を読んでいるなんて、私やるじゃん!と思いながら最後まで読みました。最高〜!!

    新撰組の漫画である「アサギロ」にハマり、最新刊まで読んだところで、このあと一体どうなるのかいてもたってもいられなくなり、小説で読むことに。アサギロで得た知識のおかげで幕末の空気にすっと入っていけた。

    史実なのか創作なのか私には分かりかねるところも多かったのだけど、もしかしたら本当にそうだったのかもしれないというような、壮絶な人生を見せてもらったように思う。幕末という変化し続けた時代に最初から最後まで士道をつらぬいて生きる。哀しかったけれど、武士というものは生き方そのものなんだと感服しました。かっこよかった…!!

  • 歴史小説はほとんど読んだことがなく、高校時代に習った日本史も忘れてしまっていたため、ついていけるか不安だったが、ストーリーがとても面白くて引き込まれた。とにかく土方がかっこいい。特に後半、大切な仲間を守るため負けるとわかっている戦から遠ざけるところが、普段「鬼の副長」と恐れられる人物とは思えないくらい、あたたかい人で好きになった。あと、沖田も20代で亡くなってしまったが、病気になっていなければどんな活躍をしたのか、気になる。銀魂のキャラに結構引きずられてしまったが、これはこれでイメージがしやすくてよかった。また読み返してみたい。

  • 久しぶりに司馬遼太郎を読んだ。

    新選組は、幕末・維新の主役というよりは、どこか脇役のようなイメージがあり、これまで強い関心を持ってこなかった。

    読み終えてまず感じたのは、土方歳三という人物を知らずにここまで生きて来たのは、少しもったいなかったな、ということ。

    もし、もっと感受性が豊かで、生き方を模索していた頃に出会っていたら、人生の角度がほんの少しズレていたかもしれない、とも思った。

    合理性や効率を優先して生きている今の自分を、少し見直してみたくなる一冊だった。

  • ん、なんだろう
    新選組、土方に共感できなかったな もう少し読まないと

  • とても良かった。映画を観て、映画も良くて再度読んだ。
    土方歳三は自分の信念や道を貫き通した人だと思った。周りに何と言われようとも自分を貫く姿はどこか羨ましく格好良い。
    京都での華やかな活躍、池田屋事件などからだんだんと暗雲が立ち込め、近藤勇の断首、沖田総司の病死のシーンなどはとても悲しくなった。そんな中でも土方歳三は信念のために戦い続けた。すごいと思った。最後の最後まで武士として戦う姿があった。何がトシをここまで駆り立てたのか、信念だけでここまで戦えるものなのか。もともと戦いが好きだったのか。人の生き方とは。いろいろ考えさせられた。
    また、映画で鳥羽伏見の戦いで人と人が殺し合っているシーンを観て、ここまでして何のために、人の命より大切にしたいものとは何か、とふと思った。
    新撰組はアニメなどでもともと興味はあったが、司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」を読んでさらに興味が湧いた。死んでもなお何百年も多くの人を魅了し語り継がれる新撰組、そして土方歳三、すごい。

  • 面白かった!文字小さかったけど。
    頭の中でいろんなシーンを想像しながら読み進めていけた。
    京都の幕末ミュージアムに行ったのがこれを読む直前で、読んでから行ったらまた楽しみ方が変わってたやろうなぁ〜。もう一回行こうと思った。
    2021年10月に映画化予定だそう。映画も絶対見に行きたい!

  • コロナ禍ということもあって、電車ではなく私有車通勤なので本よ読む機会は大分減った中でやっと読み終えた。
    面白い、面白いんだけどもそれよりも感動したって感じが先に来たね。
    幕末の混乱時期、虐げられた世の中でこうも剣で戦うとは。
    何故楽をしないんだろう、強い信念、執念みたいなものかね、少しでもこの本を思い出して自分に抵抗していこうと思った。
    池田屋事件は坂本竜馬の内容が薄く、そこは同じ時代でも違う志の物語を作ったんだな。

  • 高校生の時に土方歳三っていうひとも知らずに、たまたま手に取り読んだ本。司馬遼太郎を読むきっかけになった本。

  • 年始にNHKで大河ドラマ「新選組!」の総集編を再放送していたのを見て懐かしくなり、関連する本を読みたくなってこちらにたどり着きました。大河ドラマでは近藤勇を主人公として描いていたのに比べ、この本では土方歳三の視点を通して新選組をまた違う捉え方ができました。京都での華々しい活躍から、時代の潮目が変わり新選組に追い風が吹きはじめ、やがては北方に追いやられながらも、最後まで命懸けで信念を貫いた土方の人生が生々しく描かれています。フィクションではありますがお雪さんとの関係も気になりながら読みました。

  • もう何回読んだかわからない。新年だし、筋の一本通ったものを読もうと久しぶりの読了。昔は、土方のカッコよさにただひたすら惚れ込んでいたが、今は自分の立場も変わり、自分にとっての土方は誰だろうという近藤勇視点で読む意識が強くなった。立場が変われば視点が変わる。ただ、自分にとっての「美しさ」はまだ見つかっていない。

  • 土方歳三がひたすら格好良い小説なんだろうと思っていたら、良い意味で裏切られました。初っ端から女に走り(しかもなぜか高嶺の花狙い)、本気の喧嘩にお腹痛くなったり、遊んでるわりに本気のお付き合い苦手だったり、俳句のセンスが死んでたり。史実をもとに描いてるからもちろん完璧な人間ではないのだけれど、それにしても後半の「だんなさまって呼んで…」は困ります。読んでるこっちが恥ずかしいじゃあないか。

    主人公は土方なのだけど(個人的に)いちばん良かったのは沖田総司で、沖田の人気は司馬遼が作ったんじゃないかと思うくらいのキャラクターでした。沖田が出てこないと、次の登場を探して頁を捲ってしまったり、沖田の文字を見るだけでちょっと心躍るようになってしまって。

    いちばん笑ったのは
    P188(あの頭のどんな場所を通ってこんなまずい句がうまれてくるのだろう)
    …悪口やん。

    P188「土方さんは可愛いなあ」
    いや、可愛いのはお前だ沖田!

    同志がどんどん変わっていく中、沖田だけは変わらない。飄々として やさしく くすくす笑っている。それでいて、強い。

    P348「一番隊、私につづいて頂きます」

    このセリフが格好良すぎてどうにもいけません。私も続きたい(重症)。沖田はたぶん土方さんの本質みたいなところが分かっていて、全部ひっくるめて大好きだったんだろうな、と。

    周りに影響されてどんどん俗物っぽくなってしまう近藤に対して、"近藤勇という人としての価値"を見出し最大値まで引き上げようとする土方。武士を目指した同志とはいえ、理想の武士像は違う。袂を分かつシーンはぐっときてしまった。

    土方の生き方は"理想を追う"そのもので、周囲がどうあれ信念が曲がらない。その癖、海外の最新技術を取り入れるような柔軟性も持ち合わせている。非情なようでいて、鬼のような人間であったかといえば、根っこの部分はそうでもない。大好きになりました。

  • 土方歳三の生き様が詳しく表現されていました。改めて新選組に興味が湧きました。

  • 読みきれないかと思いましたが、読めました!
    読み終わってから、また読み返したくなり、また最初から読みました。
    竜馬がゆくを読んで、坂本龍馬が好きになり、新選組は苦手でした。
    が、この本の土方さん、魅力的です。

  • むかーし読んだけど再読。
    維新の頃って30代とかですごいことやってのけすぎ。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

司馬遼太郎の作品

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