獣たちのコロシアム 池袋ウエストゲートパークXVI

  • 文藝春秋 (2020年9月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784163912189

作品紹介・あらすじ

――闇の虐待ショーをぶち壊せ!

ダークウェブの深奥にある「逆隊コロシアム」。
通常の手段ではアクセスできないサイトでは、
競うように児童虐待動画がアップされている。

「逆隊コロシアム」を潰して、
その一部始終をドキュメンタリーにしたいという
テレビ・ディレクターの梅原から依頼を受け、
3人の虐待サバイバーの若者とともに
調査に乗り出したマコトは、
ある日テレビで見た子どもの虐待死のニュースが、
「逆隊コロシアム」の動画に映っていた少女のことだと気づく。

小さな命を救えなかった悔しさと怒りを胸に、
マコトはタカシや仲間たちと
巨大なウェブに巣くう獣たちに戦いを挑む。

表題作のほか、
池袋の路上で繰り広げられたタピオカ抗争の顛末、
日本屈指のラブホ街を狙った強盗団との闘い、
恋人のいない若い女性を狙ったバースデイコール詐欺を描いた4編を収録。
累計430万部突破のIWGP16弾!

感想・レビュー・書評

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  • 久々のIWGP。
    四作とも良かった。安心して読める。

    読み応えは表題作が一番。ゼロワンが熱くなるのも珍しかったし、タカシたちGボーイズの襲撃の小気味いいこと。そして、虐待サバイバーの傷が簡単には癒せないことにもさらっとふれながら、希望のある終わりになっていて良かった。

    「タピオカ・ミルクティの夢」は、まぁ甘すぎる展開とも言うけれど…
    大企業に勤めていたおっさんが、サルやマコトの事を見下して馬鹿にしたりせずに、喜んでせっせと働く姿は、マコトじゃなくても応援したくなるよね。

    タピオカやコロナ禍など、現実の世相を取り込んでいるのがこのシリーズの特徴でもあるわけだけど、マコトやタカシ、一体いくつになったの?という感じも。いま、シリーズ第一作を読んだらどう感じるかな…

  • タピオカミルクティの夢のおっさんキャラクターが1番魅力的。ただ、トラブルの解決策がワンパターン。ゼロワンが調べて、Gボーイズが乗り込んで制圧の繰り返し。シリーズも長いので、水戸黄門の印籠状態。

  • 社会の流れを汲んで書かれている1冊で、コロナウィルスの及ぼす影響が出てきているのも、さすがだなあと思った。
    最後の、獣たちのコロシアム。
    最悪で、本当に悪趣味だけど現実にそういう人もいるのだろう。
    この本のように明るみに出ないと、やめないのだろうな。そう思うとつらいですね…

  • サイン入りを購入。
    IWGPは追いかけて読んでいますが、
    今回出たばかりの新作を読めてタイムリーな社会問題を味わえたことが楽しかったです。コロナウイルスが流行っているのが、リアリティを感じました。


    いつも通り池袋で起こる治安悪目な、闇の深い、
    普段普通に生きていたら関与することのない、でも池袋では現実となり起こっているのかなというお話が題材で、考えさせられました。面白い。

    とくに、獣たちのコロシアムは、「虐待児童」について改めて考えさせられました。こればかりは子どもたちは悪くない。たしかにそうだと思います。生まれてきた家に恵まれなかったばかりに。
    大人になってもその経験は忘れることはないだろうし、そもそも大人になる前に虐待により殺害に至るケースもあるし。。


    そんな無責任な親は本当に人として最低だなあ。

  • IWGP16
    いつになっても、マコトは長瀬くん、キングは窪塚くんで脳内変換されるね
    2020.09

  • 正社員切り、ラブホ強盗、特殊詐欺にダークウェブでの児童虐待、現代の闇にスポットを当て続ける。

    今回はGボーイズの関連が比較的少なく見えた。

    ダークウェブをどう攻略するかと思ったけど、オフ会とは。内容は結構重いなぁ。

  • 毎回、その時の時事ネタ(虐待、詐欺、タピオカ)がテーマになって事件発生、マコトを中心に解決するという安定感すらあるシリーズ。ラストがいつもお決まりであっても読んでしまうのはその時事ネタの知らなかった裏側の世界を見られる部分もあるし、リズム感のある文体の読みやすさも魅力の1つなのだろう。あっという間に読めてしまうんだよなぁ。

  • これだけ長くマコト君の話を聞いていると 本当に池袋のどこかでGボーイの男の子やマコト君と逢えるんじゃないかと思ってしまう。しかも、勝手に友達になっている勘違いが起こっている

  • いまだにこの本を読む時は、マコトが長瀬智也、タカシが窪塚洋介のイメージ。この2人ははまり役だったなー。

  • 表題作は児童虐待事件がテーマ。どうして虐待すること大人がいるのだろう。それにしても、マコト達は年を取らない。読み手の私はどんどん歳を重ねているというのに(笑)でも、この変わらなさが、安定した面白さに繋がるのだろう。

  • 表題はシリーズの中でも印象に残るものだったな。悲しいけれど現実の世界でもこんなコミュニティはありそうな気がする。話は変わるけどマコトが平成生まれになってたのはちょいと残念だったけど20代という設定を維持するためにはしょうがないね。そしてもゼロワンは完全になくてはならない存在になってるね。

  • 味方陣営が強すぎ。もっと強い敵の登場や長編の新作に期待!本筋に関係ないならコロナネタをちょいちょい挟まなくてもいい気がした。時勢を反映したいのだろうけど無理矢理感があった。

  • 上手く行きすぎ感はあるが、スッとする。

  • もう惰性と言ってもいいんだけど、どうしても新刊が出ていると手が伸びてしまう。

    こんなに簡単に世の中は変わっちゃいかないぜと思いつつも、マコトにはいつもエネルギーを貰っている。

    特に今回表題のグロいお話、キチガ○どもが跋扈する世界を叩き潰す様には少しばかり溜飲が下がったもののあくまでフィクション。虐げられている子供達は後を経たない、それでも出版不況の中で20作近くシリーズを続ける人気のI.W.G.Pを読んで、そういったものを許さないと言う気運が世間に高まればそれはそれで良いとも思う。

    あー!
    ク○どもを駆逐するために俺にも出来ることなんかねーかな。真剣に考えるぞ! 

    そう思えるのも真島くんとタカシくんのお陰、あ、今回はゼロワンも活躍したね。

  • 待ちに待ったIWGPの新刊。
    今回もマコトがタピオカ騒動から児童虐待まで多種多様なトラブル解決に奔走。
    特に表題作の“獣たちのコロシアム”にはとても胸を打たれた。
    アニメ放送まで後1カ月!
    原作に負けないくらいのエッジ感と優しさが観られることを期待しています!

  • 梅雨明けに久しぶりにサルと会ったマコト。サルの開店3ヶ月のタピオカミルクティの店「夏水堂」に総合電機メーカーて正社員の50を超えたおっさんがバイトに応募。動機を聞いたサルはー【タピオカミルクティの夢】他3篇◆あー。サルくん、いい奴だなぁ。そしてマコトも相変わらずお人好し。でも19年の夏に出店はすでに遅いような…。親の職業と顔は選べない、確かに。サンタフェ小谷ちゃんとも友達にて終了か。しかし女を騙してソープに沈めるクズなんか地獄に沈めていい!キングの7つの手練手管、知りたいなぁ(笑)そして。ホント、この手のニュースは「躾だった」とか言う奴、お前子供時代にそうやって躾られたの?ってぞっとするけど、この既に人間じゃない生き物を制圧する案件、トラウマあるこういう人たちがこんなすんなり参加できると思えない…こんなの見るだけで自分の傷を抉られるだろうに…でもだからこそ止めたいっていう正義感?につけ込んだ感じがする「金も出せない、いいアイディアもなくて丸投げ、でもいい映像撮りたい」だけの人は…離婚されるんじゃない?そりゃー(笑)ケントのアドリブが刺さってるといいけど。動くものを正確に撃ち抜く神速のストレートのクールなキングがマコトのおふくろさんにケーキを「マコトから」渡させる優雅さよ…おふくろさんもハート撃ち抜かれるわぁ。つうかおふくろさんの「移動の15分て冷めるってことも」談義にウケたwww50代かぁ…て、いやいや、IWGP開始当初から何年たっとんねーん!マコトと同世代だったはずなのに母ちゃんに追いついちゃうよーwww

  • 本書でも取り上げられていた児童虐待の話。
    報道にもあるように、両親の生育環境が悪い場合に児童虐待が起こりやすいというのは容易の想像できる。
    社会というのは、すぐに良くなるものではなく、少しずつ積み重ねて(それこそ、子育てしやすい社会環境とか、犯罪者に対する制裁による抑止)で良くしていくしかないのかと思う。

  • 池袋ウエストゲートパークXVI
    獣たちのコロシアム

    石田衣良さん。

    シリーズ16弾。

    サル  妻夫木聡さん

    テレビドラマを思い出す。
    懐かしい!!

    内容は、
    幼児虐待等。悲しくて吐きそうな内容。
    だけど、
    マコトは、愛あるから、
    最後は、ちゃんと、悪いことをした人、する人は、
    罰を受ける。

    やっぱり、
    マコト。良いなー。

  • 涙脆いマコトは健在。スピンオフ1つ1つ話が立ってて面白かった。逆隊コロシアムは胸糞やけど、マコトにタカシ、ゼロワンとお馴染みのメンバーの活躍に胸踊る。

  • Gボーイズが突入・制圧して撤退するまでが早くなったなあ。昔は相手が抵抗したり一悶着あったりしたけど、そんな武骨なシーンが少なくなった。
    何作か前までは時系列や内容に疑問を持ったけど、もうその辺りは乗り越えました。このままでいいから、昔からの友達の便りのように続編を読んでいきたい。

    タカシがマコトのお母さんを慕っているのが泣かせます。
    サルも元気で良かった!個人的にはサルの人生が1番楽しみです。がんばれー

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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