女帝 小池百合子

  • 文藝春秋 (2020年5月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (440ページ) / ISBN・EAN: 9784163912301

作品紹介・あらすじ

第52回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品。

コロナに脅かされる首都・東京の命運を担う政治家・小池百合子。
女性初の都知事であり、次の総理候補との呼び声も高い。

しかし、われわれは、彼女のことをどれだけ知っているのだろうか。

「芦屋令嬢」育ち、謎多きカイロ時代、キャスターから政治の道へ――
常に「風」を巻き起こしながら、権力の頂点を目指す彼女。
今まで明かされることのなかったその数奇な半生を、
三年半の歳月を費やした綿密な取材のもと描き切る。

〔目次より〕
序章 平成の華
第一章 「芦屋令嬢」
第二章 カイロ大学への留学
第三章 虚飾の階段
第四章 政界のチアリーダー
第五章 大臣の椅子
第六章 復讐
第七章 イカロスの翼
終章 小池百合子という深淵

みんなの感想まとめ

政治家としての小池百合子の半生を丹念に描いたこの作品は、彼女の生い立ちやエジプト留学時代、タレントからキャスター、そして都知事に至るまでの道のりを詳細に探求しています。特に、留学時代のルームメイトの証...

感想・レビュー・書評

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  • 人気都知事なのになんで女帝というタイトルなんだろう。
    かなりインパクトのある表紙に本人の了解も得てある書籍かと思っていたら、終始小池百合子さんの悪口ばかりで、基本的には嫌いなジャンルの本なのですが、緻密な取材に基づき、多くは本当なのだろうなぁと思わせる内容でした。

    確かにメディア受けするフレーズが多い方という印象でしたが、この本の内容が本当だとしたらある意味すごい人だと思います。
    もう三期目に突入しているのですものね。

    ただ、耳障りの良い言葉で応援してもらいながら、約束を果たさない姿勢はいただけない。当事者はとても歯痒い思いをされたのだろうと胸が痛みました。

    小池百合子さんを中心とした半世紀の政治の動きもわかり、勉強になりました^_^

  • 正直に言えば政治にはあまり興味がない。

    そんな私が発売されてから気になっていた一冊、それが「女帝 小池百合子」。

    発売されてからもうすぐ2年半...

    彼女は今も日本の首都である東京都の都知事として君臨しています。

    ノンフィクションである本書、書き終えるまでに約3年半を費やし、巻末に記された参考文献と資料の多さを鑑みれば基本的には本書の内容は正しいのだと思います。

    だとすれば...

    只々恐ろしい。

    風見鶏のごとく権力に寄り添う姿はまるで小判鮫、いや、寄生虫。

    本書に書かれている内容がもしも事実でないのであれば、間違いなく名誉毀損以外の何者でもない。

    しかしながら、私の知る限りで小池さん側から訴えられているといった報道を見た記憶はありません。

    一躍ときの人となった感のある小池都知事。

    民主主義の根幹ともいえる選挙で当選し、風を読み、所属する政党をコロコロと変え、大臣にまで上り詰めた後の都知事選出馬。

    日本の政治家の中ではマスコミの使い方が旨いし、間違いなく彼女が風を吹かせ、都知事選を圧勝。

    都民ではありませんが、次の総理大臣候補とまで言われた小池さんはやはり世間一般でいう「女性」ではないのだろう。

    彼女を一言で表すのならばまさに「女帝」。

    一般的にいう面白い本ではないと思いますが、目を背けることが出来ずにページを捲る手が止まりませんでした。


    内容(「BOOK」データベースより)
    救世主か?“怪物”か?彼女の真実の姿。

    コロナに脅かされる首都・東京の命運を担う政治家・小池百合子。
    女性初の都知事であり、次の総理候補との呼び声も高い。

    しかし、われわれは、彼女のことをどれだけ知っているのだろうか。

    「芦屋令嬢」育ち、謎多きカイロ時代、キャスターから政治の道へーー
    常に「風」を巻き起こしながら、権力の頂点を目指す彼女。
    今まで明かされることのなかったその数奇な半生を、
    三年半の歳月を費やした綿密な取材のもと描き切る。

    〔目次より〕
    序章 平成の華
    第一章 「芦屋令嬢」
    第二章 カイロ大学への留学
    第三章 虚飾の階段
    第四章 政界のチアリーダー
    第五章 大臣の椅子
    第六章 復讐
    第七章 イカロスの翼
    終章 小池百合子という深淵

  • 今もご活躍されているのを見るにつけ、ペンは剣より強しと言うけれど、権より強くないときもあるのかもしれません

    Every time I see her still thriving, I’m reminded of the old adage “the pen is mightier than the sword,” but I guess there are times when even the pen can’t hold a candle to raw power.

  • 小池百合子の生い立ちから、エジプト留学時代を含む学生時代、タレントからキャスターへ、そして政治家、都知事になるまでの半生を丹念な取材で解き明かした力作。

    特にエジプト留学時代のルームメイトの証言は貴重。今まで明かされることのなかった小池の留学時代の行動が克明に明かされていて、これを読む限りでは小池のカイロ大首席卒業という公表履歴は、首席はおろか卒業さえも限りなく怪しい。

    もっともこれについては、本書の中でもカイロ大が卒業したことをを認める発言をしていることが書かれているが、著者はこれについても何らかの裏取引があり、本当には卒業はしていないのでは、という強い疑問を呈している。

    さらに本書は学歴詐称疑惑でだけではなく、本人の強い上昇志向を実現するための数々の虚言を含む言動や、政党を渡り歩く行動も細かく紹介されていて、読んでいてかなりゾッとした。

    もしかしたら、我々はとんでもない人を都知事に選んでしまったのかも・・・。

    あと、本書を読んで驚いたのは影の大物フィクサーとして一部では名高い朝堂院大覚が小池家に深いかかわりがある人物として登場するところと、石原慎太郎との浅からぬ因縁のところ。プロインタビュアーの吉田豪に深く掘り下げてほしいところである。

  • 銀座伝説のマダム『おそめ』が面白かったのでこちらも読んでみました。さすがの調査力といったところで、小池氏の半生と都知事になった後の振る舞いが書かれています。正直ここまでとは思っていなくて、読む前と後では彼女への印象がだいぶ変わりました。自伝とか読まなくてよかった... 本書の後半はかなり胸糞。

    大風呂敷で平気で嘘をつき、周りから恨まれても政治家になることにこだわった父と、顔にアザを持つ娘の良縁を諦め自立するように教育した母。両親に多大なる影響を受けて誕生したのが上昇思考モンスター・小池百合子だったというわけですが、マスコミもそのモンスターを女帝になるまで肥大化させてしまった。私は都民ではないので彼女を選んでいませんが、都内に住んでいたら彼女の物語にだまされて票を入れた可能性は大いにあったと思います。そのくらい彼女の物語は強力。

    彼女のまわりのあらゆることを「物語」の材料にして人を惹きつける。メディア出身の彼女だからできた技だけど、教養がなく思考が浅くてもそんなパフォーマンスができるのが凄い... 根拠のない自信でしょうか。他人だけでなく自分自身も騙しながら生きてきたのかな。

  • 初読

    いや、面白かった。

    噂のカイロ大学卒業疑惑に関しては
    確かにエジプトという国の習慣・現状から説明して貰わないとわからないわ…
    で、読み終えて2日後にカイロ大学からの声明。
    これももう、キタキタキターとタイムリーに楽しんでしまった。
    で、「疑惑」に関してはこれはもうカイロ大学が小池百合子は卒業している、
    と公式に認めたなら、例え正規のカリキュラムをクリアしてなかったとしても、
    それは卒業したという事なんでしょうね。
    今は亡き、政治ゴロで百合子にエジプト留学させて(ただし仕送りせず)後にエジプトで日本料理店をやってた
    お父ちゃん勇二郎も大喜びの事でしょう。

    トルコ風呂の名称変更に百合子が絡んでたのは
    初耳。は〜、ナルホド…。
    その後、細川→小沢→小泉と引き立てて貰う権力者を替えてきた百合子の政界寄り添い道。

    その辺も勿論興味深いけど、
    私が気になったのは

    >

    これ、正直、女の私にとって爽快なピカレスク・ヒロインに映る面もある。
    こういう事をする精神構造はわからないようでわかる気もする。
    かと言って、
    >

    阪神淡路大震災被災者の嘆願時のマニキュア事件や
    築地移転の女将さん会の下りを読んでもわかるように
    女もどうでもいい。
    かつ、人の口に登るような事をしてもデメリットの方が大きいだろうに、
    攻撃を、傷つける事を楽しんでいるかのよう。
    パワーを行使する楽しみの1つなんだろうか。

    それにしても、こういう女がいる方が世界は面白いんだけど、
    おらが村の酋長だと洒落にならないわw
    だって、支持を失った時、恐らく大衆を、都民を、国民を憎むもん
    自分を担ぎ上げて引き摺り下ろす存在。
    それはもう敵でしょう、彼女にとって。

    そして1つ気になったのは1~2章に詳しい
    彼女の顔の痣、美しい従姉妹への劣等感といった
    旧態依然としたジェンダー意識によって書かれた
    「女の物語」
    著者は1冊を通して「彼女の『物語』」という言葉を使用するのだけど、
    このストーリー自体も石井妙子氏による「女帝小池百合子という女の『物語』」めいていて、
    結局は、物語対真実ではなく物語対物語。
    そういうカタルシスを求める、この本をゴシップとして消費してしまう、
    そんな私達がいるからこそ
    衆議院議員の、環境大臣の、東京都知事の「小池百合子」が
    誕生したのだよなぁ、と思わざるを得ない。

  • 「トルコ風呂→ソープランド」の改名に一役買っていたと書かれている。また、舛添要一さんとお付き合いしていたとも書かれている。カイロ大学首席卒業とも書かれている。クールビズが唯一の実績とも読み取れる内容。嘘だらけの人生を歩んでいる。いい所なしの政治家。小池百合子。と読み解いた。

  • 小池百合子は謎だ

    周りは世代交代や不祥事で入れ替わっても
    いつもメディアの中心にいる
    笑顔だけど目は笑っていない
    穏やかだけど、内面はまったく別モノと
    感じさせる妖しいオーラ
    メディアが政治家を作る時代のパイオニア

    東京都知事としてコロナ禍や東京オリンピックを
    乗りきったんだから、多少ウラの顔があっても
    気にならない
    そう思ってたけど、さすがは石井先生、綿密な
    取材と資料で薄らながら小池百合子の人物像を
    描き出している
    キーパーソンは小池のエジプト時代のルームメイト
    彼女はいまだ小池の影に怯えて暮らしているそう

    女帝の謎がすこし解けた気がする

  • 読めば読むほど彼女の闇が明らかに。ただ、内容の割にはマスコミに大きく取り上げられたり、話題になることが少なく感じます。新型コロナ対策は完全に後手後手にまわりもはや挽回は難しいでしょうから、いつ彼女が今の地位を投げ出してしまうのか、非常に気になるところです。

  • リアル『白夜行』

    うーむ、数年前にある精神科医が「女性には珍しいサ○コパス」と呟いたのがきっかけで、その目線でウォッチしていましたが。

    芦屋から南女の辺りに土地勘があるので、あの狭い山から海への、富裕層から下に降りていく住民間のなんとも言えない感情がリアルすぎる「芦屋令嬢」

    『ゼロの焦点』を思い出させる「カイロ大学への留学」
    ここまではノスタルジックな小説のよう。

    帰国してからは資料も増え、一気にドキュメンタリーに。
    『平気で嘘をつく人々』か。

    しかし、自分の生活に直結するノンフィクションは初めてかも。
    あぁ、これがフィクションであってくれたらいいのに…

    都民は読みましょう。

  • 「政界の渡り鳥」
    「権力と寝る女」

    これまで時の権力者に擦り寄っては捨て、擦り寄っては捨てを繰り返してきた小池百合子。

    この人どこか胡散臭いなー、信用できないなー、なんて思っていた人にはドンズバ。
    その人間性を紐解き、世に放つ一冊だ。

    特筆すべきは、カイロ留学中に同居していたという女性の証言。
    小池百合子は、4人に1人は留年するという難関カイロ大学に在籍しながら(しかも不可解な編入学)、アラビア語は拙いまま勉強もせず、駐在員らとパーティーや夜遊びに明け暮れていたという。

    すでにこの頃には、嘘で塗り固められた「ストーリー」を作り、自分はその「ヒロイン」であるかのように振る舞う女の姿があったようだ。
    女性の証言を聞くと、学歴詐称疑惑は限りなく黒に近いのだろう。

    ある意味、小池百合子の行動原理は一貫しているように思う。
    軸となる政策や思想はない。いかに煌びやかな自分を演出し、次なるステージへと進むにはどうすれば良いか、ということしか念頭にない。

    ときに「敵」を作り出して攻撃し、人々を煽り焚きつける。その怒りのパワーを自分の支持へと繋げ、相対的に自分の器を実際よりも大きく広く見せようとする。そのためには権力や地位、一般市民をも利用してきたのだ。

    最近で言えば、敵はまさに「新型コロナウイルス」であり「安倍政権」だ。

    当初、頭の中には東京オリンピック開催しかなかったとされるが、延期が決まると意気揚々とメディアの前に姿を現し、フリップを使って横文字のスローガンを次々と打ち出し始める。共にコロナを打倒しよう!と。

    さらに、対応が後手後手に回る政府を痛烈に批判することで、都民のために国家権力にも怯まない“立派なリーダー”像を作り上げることに成功。
    ご存じの通り、先の都知事選で圧勝した。

    今後の都政で懸念されることは、都知事の職務に利用価値がないと判断されれば、なにかと理由をつけて任期の途中であっさり投げ出してしまうのではないかということだろう。

    テレビ東京の選挙特番で、池上氏が例の如く、再選直後の小池知事に厳しい質問を投げ掛けていた。

    池上氏
    「4年の任期を全うするつもりはあるのか?」
    小池知事
    「今日改めて選んでいただいたばかり。しっかり仕事を重ねていきたい」
    池上氏
    「約束するか?」
    小池知事
    「健康を守っていきたい」

    明言を避けた形になったのだ。

    国政に新たな風が吹き始めたとき、あるいは風を巻き起こせると判断したとき、「機を見るに敏」という最大の特徴を生かして都民を置き去りにする…
    とならないことを祈る。

    「女性初の総理大臣」という肩書を彼女はまだ諦めていないはずだから。 

  • 女性初の都知事であり、女性初の総理候補といわれた小池百合子の波乱万丈の半生を100人を超える関係者の証言と3年半に渡る取材のもとに描いたノンフィクションの力作です。面白いとは聞いていましたが、これほど面白いとは思いませんでした。政治家の半生記なのに、一気読みできるというまさに稀有な本です。

    前半は右頬にある赤アザに悩んだ少女時代、疑惑にまみれたエジプト留学時代を描き、中盤以降は日本新党での初当選、自民党への鞍替え、都知事への就任、都民ファーストの会の躍進、希望の党での失敗、豊洲への移転問題に関する不誠実な対応を描きます。政党を替え、常に権力者の横に収まりポストを得るという彼女の渡世術、敵に対しては容赦なく攻撃するという残忍性、息を吐くように飛び出す嘘八百。

    小池百合子がどんな人物なのか、冒頭に登場する「彼女のことを古くから知るというその人」の証言に端的に表現されています。
    「なんでも作ってしまう人だから。自分の都合のいいように。空想なのか、夢なのか。それすら、さっぱりわからない。彼女は白昼夢の中にいて、白昼夢の中を生きている。願望は彼女にとっては事実と一緒」
    人間であれば、誰だって嘘を吐きます。それは人や自分を傷つけないようにする嘘であり、自己防衛本能的な嘘もあり、優しさから来る嘘もあります。ところが、彼女の口から発する嘘は権力を手に入れるため、時には必要以上に人を貶めるための嘘です。すごい人だなと素直に思いました。

    この本は是非映画化して欲しいです。

    題名は「女帝・虚構の椅子」

    キャスティングも完了しました。

    小池百合子    松たか子

    細川護煕     福山雅治
    舛添要一     上川隆也

    小泉純一郎    吉川晃司
    小沢一郎     古田新太
    菅義偉      段田安則

    土井たか子    江口のりこ
    田中真紀子    木村佳乃
    百合子の父    古舘伊知郎
    百合子の母    宮崎美子
    ユーチューバー  フワちゃん

    カイロ時代の友人 多部未華子

    なお、この本では平成政治史がコンパクトにまとめられていて資料としても便利です。お勧めの1冊と思います。

  • 2024年7月小池百合子は都知事三選を果たした。
    学歴詐称、公務員の地位利用等で告発されながらも・・・
    「女帝小池百合子」はいつまで続く?
    著者石井妙子氏の取材調査力は素晴らしい。

  • 一瞬、この本の評価を小池百合子への評価と混同して星3つにしそうになったが、取材、考察、スケール含めて夢中になって読める秀作。小池百合子の評価なら、星1つで良いのでは、となるかも知れないが、心のどこかで、自己プロデュースを駆使して成り上がった努力と才能、度胸や行動力に畏敬を感じている。例え、それが嘘に塗り固められていたとしてもだ。常人にはできない。

    読みながら感じたのは、この本が、竹中平蔵を描いた『市場と権力…』に酷似している事。いや、作者が触れた通り、小池百合子が竹中平蔵に似た所があるというべきか。他にも、小泉進次郎にも似ていると書かれているし、読み手としても共感する。つまり、パフォーマンス重視で、他人との関係性は手段と割り切り、内容よりも見栄えを気にする生き様。政治家なんて多かれ少なかれ、そういうタイプが多いし、そうじゃなくてはやれない、だろう。

    カイロ大学卒業云々は、私にとってはどうでも良い。責任ある立場の人間の誠実さがどうというのはあるかも知れないが、当の大学の教授が加担して証明書作成するなら、それまでの事。そこにどんな権威を見出す必要があるのか。寧ろ、その胡散臭さ、あるいは、そんな情報まで操作できる実力があるといった見方で分析する事もできるだろうか。

    舛添要一と付き合っていた話は知らなかった。それと、北朝鮮の拉致被害者を前にして、見付からない自分のカバン、私のカバン拉致されちゃったの。無神経な失言だけれど、気が利いたジョークにも見えるし、ジョークが言えるという事はやはり、拉致被害者に全く感情移入していないという事。

    自己プロデュース重視で他人に感情移入しないナルシストは、結局、サイコパスであり、政治家の素質と言えるのかも知れない。

  • ここに書かれてあることが本当か嘘か…それはどうでも良いが、凄い人だなぁと改めて感じた。

  • ホラーのようなノンフィクションだった。しかも、現在進行形の話だ。大手メディアの罪の部分がクローズアップされており、それは何十年も改められることなく繰り返され、上塗りされている。賛否両論あるようだが、読んでよかった。かなり思い切った著作だ。

  • サイコパスが、頭のてっぺんから爪先まで邪悪に満ちていたなら、回れ右して全速力でかけ出せるが、大抵そうはならず魅了され、心奪われ最後に震え上がる。

    テレビを通じてしかわからないが、彼女の一番の武器は声だと感じていた。
    が、特に本書で言及されていない。

    また幾度か、彼女が復讐を果たしたとする記述があるが、別の感想を持った。
    サイコパスは非情ではあるが、相手の裏切りには寛容なはずだ。
    むしろ、何も感じない。
    徹底して功利的なので、対する人物が、使えるか使えないか、過去を知りすぎてないかだけが興味の中心で、仕返しに走らない。

    彼女が大臣なった時、官僚がレクチャーしようとしても嫌がって遠ざけ、実務そっちのけでパフォーマンスに走ったと批判される。
    「学ぶ」ことはせず、「見せる」ことにしか関心がない、と。
    これもサイコパスに特徴的な性向で、彼らはしばしば助走もなく跳躍する。
    学習を必要としない。
    誰に教わるでもなく、自分が最も華やかに映る見せ方を心得ているし、誰に取り入ればのし上がれるか、どれに手をつければ先駆者と見られるかをあらかじめ知っている。
    それと危機的な状況になればなるほど、脳の一部が活性化し、不安が静まり、高揚感が高まるのも特徴だ。

  • コロナよりもオリンピックを第一に考えていたのに、中止が決まったら手のひらを返して国と対決するかのように、コロナ第一のようなパフォーマンスを見せつけられると胡散臭さを感じていた。
    この本を読んでこの胡散臭さの原因が理解出来た。
    これだけの影響力を発揮出来る能力は評価するが、「政界のペテン師」が東京のトップとは…。

  • なぜこの人は同性に対してこうも冷たくなれるのだろうと考えた。
    この人は、父親に対してとはまた違う次元で、母親に対しても大きなわだかまりを抱え続けているのかもしれないと思った。
    どう考えても 困ったちゃん レベルでは済まない強烈な父。彼に幼い頃から翻弄され続ける生活の中、子供の立場なら、なぜ母は文句を言いながらも父の元を離れようとしないのかと考えたと思う。
    無力な子供である自分の生活の安心安全は、父親の改心か母親の決断どちらかに委ねられる。父親の改心が実現する可能性が低い場合、母親の決断への望みにかかる期待が必然的に大きくなる。
    膨らんだ期待がいつまでも叶えられない場合どうなるか。失望感だけが、深く、深く胸をえぐったことだろう。そして深くなった失望感は、そのまま、決断をしない母に向かったのではないだろうか。
    彼女が他者に対して徹底的に冷たいのは、満たされなかった幼い自分が今も心の真ん中に座り続けているからなのかなと思った。
    石綿被害で夫を失った女性も、彼女に取材する女性記者も、築地市場で働く女将さんも、この人にしてみれば「満たされている側の人間」にしか見えないのだろう。
    すべてが「私基準」の人間が最高権力を握ったらどうなるか。
    恐ろしくて具合が悪くなる。

  •  コロナの東京都の対応が変だと思っていて、特にステップ1~3と東京アラートが、感染者数の推移とまるで関係がなかったことに驚いている。それが一体なぜであったのか、この本で実に腑に落ちた。ステップやアラートなどは単に小池都知事が目立とうとしてテレビで取り上げられるためにやっているだけだった。本質的にコロナの蔓延に対応しようとしているわけではなく、都知事として頑張っている様子を人々に示すことが目的だ。目的はその場限りで力強いリーダとして自分が目立ち称賛されることだけなので、東京のみなさんは今回の都知事選挙で別の人に投票して欲しいと願うばかり。現時点で支持が51%もあるのが怖い。元々テレビの世界の人なので、メディアを味方につけることに長けており、彼女にあるのは戦略のみだ。

     この本では小池都知事の負の側面が多く語られており、功績であるのはクールビズやエコバッグなどばかりで、本当にそこまでダメなのだろうか。もうちょっとまともな政策に携わっていないのだろうか。

     弱者に対して暖かい感情がまったくなさそうに書かれているが、そんな感じはする。築地のみなさんや水俣病で頼りにした人たちがかわいそうだ。しかしそこから悪評が広まらないのがすごい。

     本当に残念な人で、ちょっと気の毒だ。しかし権力からは引いて欲しい。

     カイロ大学卒業も嘘だと思う。

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著者プロフィール

太田・石井法律事務所。昭和61年4月弁護士登録(第一東京弁護士会)。平成30年経営法曹会議事務局長。専門分野は人事・労務管理の法律実務。

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